本格的に年度末を迎え、人並みにジリジリと忙しい日々を過ごしている。だからこそ!だからこそツーリングに行くべきなのである。今回は雪に縁の無さそうな福島県に行くことにした。厳密に目的地を決めず、筆者の持てる県道スキルを駆使することが最優先。もし疲れたらどこかで東北自動車道に乗ればいいや、くらいの軽い気持ちで自宅を朝8時に出発。
K31で村田町へ
仙台市→村田町→大河原→角田・丸森(ここまでが宮城県)→伊達市梁川…というイメージ。村田・大河原間は先日の丸森ツーリングで初踏破したあのコースを復習。詳細はリンクを張った丸森ツーリング記事内のGoogleMapデータを参照していただきたい。平坦だが左右のコーナーが適当にちりばめられた良道。何よりも交通量が少ない!これ重要。
途中、R4を渡ったセブン‐イレブン大河原東新町店でお茶など買い、目的地候補と経路を考える。もっとも遠い候補地は三春町、あるいは本吉・柏屋食堂だろうか。しかし頭がしゃっきりせずどうもピンとこない。まぁ霊山あたりまで下ってからまた考えるか。と腹を括ったのは良いが、そろそろガソリンが無い。出先で給油すること前提で出発したのだが、大河原付近のR4をガススタンドを探しながら南下するのはイヤだなぁ。そこで福島県に入ってすぐの伊達市梁川を目指してみることにした。あの辺にならシェル石油のSSがあるだろう。
再び丸森ツーリングコースの再現。仙南クリーンセンターまでは同じコースだが、すぐ先の熊野神社で右折。この仙南クリーンセンター付近からR113まで初踏破するK110が素敵だった。山里ぐいぐいコースである。R113をほんの少しだけ西進して次はK232でさらに南下。
このK232も初踏破だと思っていたが、見覚えあるK105とのT字路へ。ということは、かつてR349ブームの頃に何度か走ったことがあったのだな…。いやー、サタゴブしちゃってメンゴメンゴ(ミュージシャン用語:ご無沙汰しちゃってごめんごめん、の意)。
このT字路に佇む雑貨屋さん、何か買い物をしたわけではないが、その店構えはなかなか忘れ難いものがある。山間を文字通り縫ってK105、K24を下り、R349へ合流。あとは西進すれば伊達市梁川へ一直線(かなり蛇行するが)である。
無事に梁川へ走り抜けたのは良いが、いよいよガソリンがピンチである。梁川繁華街には昭和シェル石油のスタンドは見当たらない。阿武隈急行・梁川駅前の駐車スペースにプン太郎を停め、Googleで店舗検索。もっとも近いのが鈴幸商事(株)が営む「昭和シェル石油 保原SS」であった。選択肢が無いのでGoogleMapに案内してもらう。効率最優先のGoogleMapなので再びR349を走らされる。基本的に住宅街をつっきる直線道路、かつ交通量も多い。いやー、つまらん、この区間。ようやくSSに近づいたら、なんだ、伊達の市街地じゃないか。伊達市街地も昭和ムード溢れてて悪くない。ようやく保原SSに入店。
かつてこの近辺から霊山に抜けようとして、極上ワインディングに迷い込んだことがある。ぜひもう一度走ってみたくてこの日もチャレンジしてみたのだが、残念ながら辿り着けず。しかも早々にR349に戻ってしまい、そのまま霊山町内に…。あぁ、冴えない。霊山からは順調で、小国を経てK51、K40で無事に飯野町内のK40とK39の交差点へ。
この交差点を南に曲がれば、引き続きK40を南下して三春町まで行ける。直進すればK39で二本松…ん?二本松?そこでピンと閃く。「二本松市内を横断して岳温泉へ行こう!そうすれば成駒でソースカツ丼も食えるしな」。ということで目標は食事処成駒に決定。K39を西進することにした。
あに図らんや、K39は2016年にDS3で走っていた。実はK39のこの区間、走ったのはあの時一回こっきり、しかも雨天だったこともあり記憶が曖昧なままだった。以来「あの阿武隈川沿いの道は一体どこだったんだろう」とぼんやり考えていたのだが、ここだったのか!!
そう言えばあの時も二本松を目指して走ったのだった(郡山に行くために東北自動車道二本松ICに向かっていた)。あーあーそうだったそうだった。すっきりしてプン太郎を進める。国土交通省謹製青看板を目印に走ったので、大きめの道を走らされてしまう。交通量が多い上に対面通行で右折車が多くて止まってばかり。唯一こんなお店のこんな看板が楽しかった。
そば・うどん・ソースカツ丼なのに
cafe風なのか…??
安達(安達ケ原の鬼婆の安達)を通り抜けて二本松市街地へ。この辺は勝手知ったる感じ。市街地を横断しR459で岳温泉へ。
安達太良山万歳
自宅付近は曇っていたのだが、福島県内はまさに小春日和。岳温泉までも好ペースで進む。二本松市街地から岳温泉までは30分くらいだろうか。仙台市街地と秋保温泉・作並温泉くらいの距離感である。成駒屋へ無事に到着。11時半過ぎなのに意外や混んでいる。ここでの食事はじゃるさんとふたりで食べて以来だから…、なんとあれは3年前のことなのか…。
R459もこの辺は美麗
食事処成駒
(二本松市岳温泉1-115-1)
ソースカツ丼(ロース)1,100円
ボリューミーな成駒屋のソースカツ丼で腹を満たし、岳温泉からはいったん土湯峠を目指す。土湯温泉→K5フルーツライン→飯坂温泉→国見→宮城県・七ヶ宿という魂胆。R115に合流するためにいったん道の駅つちゆを目指すのだが、岳温泉から標高を上げて行くとさすがに路肩の雪も多くなる。前走車がバシャバシャはね上げる雪どけ水を浴びながら土湯温泉まで下る。
あずま総合運動公園をかすめつつK5フルーツラインへ。そのまま桑折町・飯坂温泉を通り抜け国見町へ。お腹いっぱい過ぎて苦しい…(笑)。フルーツラインはそこそこ交通量も多く、満腹と掛け合わせると眠気指数上昇の危険ルートである。なんとか桑折町へ抜けると、休憩する意味も兼ねてJR桑折駅前にプン太郎を停め、この先の経路を検討するため地図帳を開く。
通常なら国見からK46で七ヶ宿まで抜けるルートが鉄板だが、よく見るとK46のもう少し北側にK107という怪しいワインディングロードがある。ほほう。冬期にそんなルートが走れるとも思えないが、今季の雪の少なさを勘案すれば、奇跡の大逆転もあり得るのでは?ということで、K46の角、旧小坂小学校の交差点から右折し、農道を走ってK107を目指す。新幹線高架と東北自動車道で大分景観を乱されてしまったと思しき里山ルートである。
初春を絵に描いたような里山ルートを走っていたので本気でミラクルを信じかけていたのだが、世の中と東北の冬はそんなに甘くない。今年最初に喰らった通行止め看板には4月21日までと書かれていた。2019年中には走破したいものだ。仕方なくとぼとぼと(クルマだからとぼとぼという表現はヘンだが、気持ちの様子を表しているとご理解いただきたい)K46に戻る。まずは七ヶ宿まで行こうではないか。
萬蔵稲荷神社
ウィンターマックス01の
停止機能を検査してみました
七ヶ宿から仙台に戻るコースは大きく分けてふたつある。K51で遠刈田温泉へ抜けるコースと白石からR4(とその周辺県道)のコース。往路で村田→大河原コースの復習をしたので、復路も復習に当てる。すなわち白石から広域農道コスモスラインを北上し村田町へ抜ける。あ、ちなみに七ヶ宿の下戸沢宿で、例のK107の宮城県側の入り口を確認してみたら、幅員狭く土砂崩れの恐れがあるので通行止め、という看板が立っていた。
福島側からは来れるのに?どういうこと??帰宅後Googleストリートヴューで見られるところまで見てみたら、K107は未舗装だった…。あぶねー。鬼首・最上ラインの悪夢再びのところだったぜ。
村田町へ抜け、「1回のツーリングで同じ道を走らない鉄則」に則り、川崎町へ。みちのく公園休憩所でひと休み。
秋保温泉に抜け仙台市天文台の前を走り抜け、無事に帰宅。
愛子(あやし)大仏。
仙台はいろいろ大仏があって
みうらじゅん的に楽しい土地だと思います
7時間半/276km
生業が忙しい時期のツーリングに時々あることなのだが、走っている最中に「あの案件、返事来たかな…」とか「次に出勤したらアレとアレはやっつけないとな」などと、つい仕事モードに入ってしまう。今回はちょっとそのケがあった。よろしくない。身体は好調でも脳みそのリソースが仕事に不法占拠されている感じ。その他に寝不足もあったとは思うが…。帰宅後ちょっと昼寝。起きたら仕事のメールが入っていて急きょ電話で打合せ。イヤーな覚醒をしてしまったぜ。福島県道ツアー、リベンジせねばなるまい。