クルマで行きます

クルマが好きなことにかけては人後に落ちない。
東北のABARTH PUNTO EVO乗りが綴る、クルマについてのあれこれ。
プン太郎で(また)行く!・花巻K37とK49
| その他のツーリング・夜活など | 23:49 | comments(0) |

ポテンザRE050Aチェックのためのライトツーリングの話とは前後するが、花巻から仙台までの県道三昧コースを再び走ってしまったので、その話もご報告したい。ただ2週連続で200kmほどの同じ道を走るのは特殊なことであるし、同じ道程なので面白いことが書けるわけではない。しかし快晴の日の夕暮れから夜という、かつてない時間帯に走ったことで、何度も走っている岩手県K37、K49の新しい姿を見ることができた。

花巻市内K37で北上市、水沢市へ抜けK49へ。K49で宮城県栗原市へ入り、K42、R457、K17、K59で大崎市へ。今回感銘を受けたのは花巻市内、K37へ合流するためにさ迷った田んぼの真ん中を横切る農道である。その区間を走ったのは17時頃で、ちょうど西の山々へ太陽が沈んでいく時間。まさに「夕陽に向かって走れ!」状態だった(笑)。週末の夕暮れ、クルマはほとんど走っておらず、もちろん道行く人もいない。クルマを降りると聴こえるのはただ風が吹き抜ける音と渡り鳥の鳴き声だけという耳の贅沢。
 




K37に乗ると、前回は闇に溶けていた景色も夕陽に輝いている。積んでいる機材の固定が上手にできなくて(ライヴ後の疲れた身体で乱暴に積み込むと、こういうことはよく起きる)、再固定作業のために何度か停車せざるを得ず、結果的に今まではただ通り過ぎるだけだった場所からの眺めを堪能することもできた。





定点観測地点。
金ケ崎温泉の近く



陽が、陽が暮れるぅ〜


衣川天体観測所


奥州市の衣川地区付近でとうとう暮れきってしまう。こうなるとあとはあまりクルマを停めて写真を撮るには灯が少なすぎるし、疲れていたので早く帰宅したいというのも本音としてある。それでも骨寺荘園跡の定点観測地点で撮影する。
 


最近こんな色の空を見たなぁと考えてみたら、宮城県・鬼首へ夜明けを見に行った時だと思い当たった。もっともあの時は東の空がどんどん明るくなっていったのであり、今回は西の空に残った残照がどんどん消えていく。骨寺荘園跡付近は山間の田園地帯という趣であり、人家もまばらなうえクルマも滅多に通らない。良く知らない土地という要素を加味しても、やはりこういう山里で日が暮れていくのは心細いものだ。プン太郎の車内に戻ればそれはいくらか紛れるが、「人間の手に負えないもの」としての自然に囲まれている感覚は強くある。「文明の利器」などと我々はよく口にするが、クルマにしろ家にしろ、大自然を前にするとそれらはずいぶん頼りないものだとひしひしと感じる。

さらに南下して宮城県に入る。K42、宮城県の本当に端っこにあるふたつのトンネルの、大きい方の入り口でまた写真撮影。
 


この写真を撮っている時、
右側の薮から突然「がさっ!」と音がして、
マジでビビりました


宮城県に入ったとは言え、県北・県境から仙台市までは相当な距離がある。大崎市内を目指してK17あたりを走っている内は良いのだが、K59やK158に至ると交通量はぐんと増える。大人しく車列に紛れ、ようやく帰宅。



3時間45分/333km


岩手県K37とK49は、こんな短期間に2度走っても「楽しかったー!」と思える。また年内に何度も走りに来てしまうのだろうが、しばらくは封印しよう(笑)。
 

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ポテンザRE050A・「あぁ、高くて良いタイヤって、素晴らしい…!」
| パーツ/グッズ | 00:21 | comments(16) |

 

プン太郎前オーナーさんチョイスの「ほとんど新品ブリヂストン ポテンザRE050A」の実力を味わうために、仙南(仙台市に隣接する南側一帯をそう呼称する)あたりを走ってきた。本エントリーの主題、タイヤインプレッションのために赴いたのだが、タイヤの構造の無理解が祟り、ほんわかしたものしか書けない。すみません。まぁほんわかした内容はいつものことなのだが。

 


さて筆者の最大の関心事は、くたびれきったスタッドレスタイヤの頼りないグリップ能力と比べて、ポテンザがどれほど鮮やかにプン太郎のコーナリングを手助けしてくれるか?ということだった。低グリップの6年オチスタッドレスタイヤに辟易していたので。しかし履き替えて最初に感動したのはグリップ能力ではなく快適性だった。直進性の高さ。ロードノイズの低さ。そういう部分だ。プン太郎は納車時6年オチスタッドレスタイヤを履いた状態だった。従ってそれと比べても始まらない。だが筆者の知識の中で比較できるノーマルタイヤは、MiTo時代に筆者が馴染んだ安タイヤ、マランゴーニ MythosとATR Sportの2銘柄のみ。MiTo納車時に付いてきたミシュラン Pilot EXALTOという欧州タイヤも体験はしているが、もはや記憶の彼方である。乱暴にもほどがあるが、自分の体験に正直に書き進むと、これらと比較せざるを得ない。ご容赦いただきたい。

改めて比較するために過去タイヤの印象を大ざっぱに書くと、硬くひたすら踏ん張るMythosと、変形して負荷をいなすATR Sport、である。ポテンザはその文脈で言えばちょうど中間という印象で、サイドウォールは盤石だがつっぱるわけではなく、上下の入力はしっかり吸収する。これまでプン太郎の脚周り全体の印象を「入力は受けるしドライバーに伝えるが、収束させる速度が滅法速い」と書いてきた。これは主にダンパーとスプリングのチューニングの妙だと理解しているが、ポテンザを履いたことでその一連の動作が、よりくっきりと体感できるようになった。例えるなら最大限に拡大しても細部までぴたりとフォーカスが合っている写真のようで、それは拡大しない状態で見ていても目に気持ち良い。こういう変化はすぐに身体に馴染んでしまうけれど、いざ環境を変えるとボディブロウのように効いてくるはずだ。

一方グリップ能力はどうか。今回走ってきたコースの一部をGoogle Mapに落とし込んでみたので、お時間のある方は別ウィンドウで見ていただきたい。
 


市街地と長閑な県道とライトな峠道の組み合わせである。特に楽しみだったのは名取市の垂水ダムから仙台市の菅生(SUGOサーキットがあるところ)、村田町と川崎町を経て仙台市秋保温泉に抜ける区間。天気は晴れ、気温は10度代、路面はドライ。まさにタイヤのチェック日和だった。まずは自宅から仙台市生出(おいで)を経てお隣の名取市に入るあたりまでの市街地運転で快適性を再確認。ロードノイズの低さはこれまでに体験したノーマルタイヤの中でも随一。スタッドレスタイヤとの比較はナンセンスだが、冬期と比べ室内の静かさが余計に身に染みる。先に進み名取市熊野堂あたりからの峠道(上掲マップに示した区間)に入ると、グリップ能力の高さもはっきり確認できた。サイドウォールの変形は少ないと思うが、筆者の感知能力が足りずはっきりわからない。しかし単に硬くて変形しない、あるいは刺々しい硬さではない。これら印象をひっくるめ、ポテンザRE050Aは筆者の好みにドンズバな良いタイヤだった。「あぁ、高くて良いタイヤって、素晴らしい…!」とうっとりしてしまう。頭の悪い感想ですみません。
 


垂水ダムによる
まさかの自己紹介





K31からK119へ抜ける農道の途中で


で、K119の支倉郵便局付近の
定点観測地点



K14に乗りました


今日も蔵王がきれいだぜ


明らかにオーバースピードでコーナーに飛び込んでもスキール音がしない。だからグリップ能力は基本的に高いのだろう。快適性とグリップ能力が高次元でバランスしている。同時に引き締められた脚周りを持つプン太郎にはベストマッチなのではないか。こんな良いタイヤを体験してしまうと、次もこういうタイヤを履かせたくなってしまうだろう。罪なタイヤだぜ、まったく。





釜房ダム湖畔の定点観測地点


ハイパーあにまる君の助言に従って
フロントタイヤに角度を付けてみました



3時間半/97km

プン太郎・棚からポテンザ
| PUNTO EVOのメインテナンス | 23:14 | comments(5) |

プン太郎が履いていたタイヤをスタッドレスタイヤからノーマルタイヤへ履き替えた。春だから当然だ。1月26日の納車時から履いていたYOKOHAMA ice Guarde iG50は、リアの空気圧を適正にして改善されたが、それでも絶対的なグリップが低いことには変わりない。よくよく見たれば6年落ちだったというオチがついたこのiG50にあれこれ文句を言うのはお門違いである。四の五の言わずにさっさとノーマルタイヤに履き替えるべきなのだ。しかし3月下旬に岩手県花巻市に行く用事があり、用心しておいたのだが、その用心はまったくの杞憂に終わった。いざ、履き替えん。

納車時の経緯に書いているが、プン太郎はスタッドレスタイヤを履いて納車され、ノーマルタイヤは純正アロイホイールを履かせて冬眠させていた。このノーマルタイヤは前オーナーのチョイスによるもので、実は筆者はそれがどこのなんてタイヤかまったく確かめずにタイヤラックにしまい込み(イイカゲン)、そして2ヶ月が過ぎた。いざ履き替えようとお蔵出ししてみたら…。

ブリヂストン ポテンザRE050Aでした!





ま、マジすか??こんな高級タイヤを履く日が来るとは夢にも思わなかった!いや、大げさでなく。しかも溝はたっぷり、2本などまだ下ろしたてでラインまで残っている。調べてみれば製造番号は2317。2017年半ばの製造!まさに新品!前オーナーさんは新品を買ったところでプン太郎を手放すことにして、舌打ちしたことだろう(笑)。

さてプン太郎、その納車時にスタッドレスタイヤを履かせるにあたりWSPというイタリアのホイールを新調した。いざ履かせてみたら、このホイールがブレンボのキャリパーに干渉することが判明。8mmの汎用ホイールスペーサーを噛ませて解消した。見れば8mmでも本当にギリギリのクリアランスしかない(笑)。そんな経緯で数値的にも見た目的にも前輪だけがやけに自己主張の強いアピアランスにプン太郎はなっていた。できるだけ買ったまんまで乗ってみようと思っていた筆者だったが、あきらかにエクステリアのバランスがおかしい現状に「NO!」。あっさりRED POINTからプントエヴォ用のホイールスペーサー(リア側のみ)とロングボルト8本を購入した。3月半ばには届いていたこいつが、とうとう実力を発揮する時が来た!!
 


美しい…


しかし凶悪な厚みであることよ


ちなみに汎用スペーサーとはこれ(笑)


これがツライチ前で


これがツライチ後


いやー、どうですか、これ。最高です。ポテンザの履き心地は改めてレポートするが、めっちゃイイ!とだけ言っておく。

汎用ホイールスペーサー8mm プン太郎購入代金に含む
SessA ホイールスペーサー(リア)19mm 12,000
ロングホイールボルトM12-1.5(首下40mm) 6,400(@800*8)
送料 1,000
消費税 1,552

合計20,952円
 

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プン太郎・ドアモール施工
| PUNTO EVOのメインテナンス | 18:50 | comments(9) |
購入当初から気になっていた、プン太郎のドアエッジをモールで保護することにした。先日の下品LEDバルブと同時にamazon.co.jpで購入。


クリエイト社製
U字型ドアモール
幅10mm 全長6m
クローム X326
810円


モールを自分で切って、適当な間隔でボディに直接貼った両面テープをぱくっとくわえるように挟み込むだけ。



パッケージを開封したところ


こちらが施工前。
ちょっとでもぶつけたらヤヴァい


施工箇所をぞうきんでから拭き。
付属の両面テープを
適当な間隔で貼る
(パッケージの説明書きでは
20cmくらい間隔を空けろ、と)


はい、完成。


この製品には「黒」「クローム」「クリア」があるようで、クロームとクリアのどっちにしようか迷った。クリアだと雨水や汚れが入り込んで汚れる様が「クリア」に見えてしまうというユーザーリポートを読み、クロームを選択。もはやその汚れゆく様を確認する術はないが、グリジオカンポボーロとクロームの組み合わせは、絶妙に保護色っぽくて大変満足している。
 

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告知・クルマで行きますOFF会#16〜西蔵王公園でまったり〜
| OFF会・告知 | 20:54 | comments(18) |

 


クルマで行きますOFF会#16
〜西蔵王公園でまったり〜
2018年5月26日(土) 9:00〜夕方まで
山形県山形市中桜田1962(付近の駐車場)
入退場自由、参加費無料
※雨天中止

 

 


毎年恒例、当ブログ主催の「走らないOFF会」こと西蔵王公園でまったりシリーズ。昨年までは昼頃解散していたが、今年は夕方までとしてみたい。いつも参加者のみなさんがお菓子持参で食べ物に困らない会であるが、お弁当持参も良し、近くのそば屋でそばを手繰るもよし。

今年は腹案がある。カラーコーンを持ち込んで定常円旋回テストをやってみたい。プン太郎で定常円旋回挙動を試してみたかった。せっかくだからみなさんもやってみませんか?カラーコーン、誰か持ってないか(笑)。

ま、そんなわけで適当にウダウダしているので気が向いたら来てください。

 

プン太郎・低いハードルを超えた
| パーツ/グッズ | 21:33 | comments(2) |
先日試みにLEDバルブをプン太郎に装着してみた。

プン太郎・LEDへの低いハードル

いくらコネクタや固定金具の規格が合致しているからと言って、どんなH4バルブでも装着できるわけではないのだった。あー、でも確かにLEDは明るい。プン太郎のフロントライト挿入口のキャップを阻害することなく装着できるバルブがあればなぁ…。とamazon.co.jpをさ迷うこと1秒、現れたのがこれだった。
これならキャップ被せられるんじゃね?と、気付いたらポチっていたのだった。ぐはっ!

で、帰宅したら届いていたので早速装着だ!!
 







いや、なにこれ、下品。

照射範囲も均一ではなく、直近の地面を照らす以外にもハイビーム方向に光は照射されている。やたら眩しい対向車のフロントライトの正体がこれか!本人的にはロービームのつもりなのだろうが、眩しいですから!それ!というものに筆者のプン太郎もなってしまった…。

検証の意味も含めて、しばし装着しておいてみよう。←アンビバレンツ
プン太郎で行く!星空と脚さばき
| その他のツーリング・夜活など | 23:42 | comments(10) |


ある週末、岩手県花巻市内でバンドのリハーサルに参加した。場所は大沢温泉入り口にある田舎labo。リハーサルは大変楽しく、21:30過ぎには終了した。遅刻できない往路は東北自動車道を使わざるを得なかったが、時間を気にしなくて良い帰路はもっと楽しく帰りたい。岩手県の春がどのように始まるのか良く知らない筆者が一番恐れたのが「凍結」や「積雪による通行止め」だ。花巻やその周辺から集まっているメンバーに訊くと、スタッドレスタイヤを脱ぐのは4月に入ってからだという。実はそんな事態を想定してプン太郎は未だにスタッドレスタイヤを履いている。しかし東北自動車道花巻南ICから田舎laboまでの道路状況をみると、除雪された雪の山は道路脇にあるものの、路面は完全にドライ。花巻・仙台行の筆者定番であるふたつの素敵県道も、もう雪の呪縛から解かれているようだ。いるといいな。いてほしい。主観と客観が入り乱れる中、戦々恐々ではあったが、岩手県K37とK49で仙台まで戻ることにした。なに、どうにもならなくなったら東へ進めばいい。東北自動車道でもR4でもリカバリーできるではないか。そう楽観して走ってみたところ、幸いにもそういう憂き目にあうこともなく、極上の深夜ツーリングを楽しんでしまった。同時にプン太郎との対話を楽しむ時間でもあった。今回はそのことを書いてみる。
 


せっかくの前沢SAだったが
時間が早くてお腹が減っておらず



同上。
迫る夕闇


楽器や機材をバラし終わった22:17、田舎laboからK37での南下を開始した。この日花巻は冷え込んで、プン太郎の外気温計はマイナス4.5度などと表示している。いや実際リハーサル後の搬出作業時は超寒かった。田舎laboから南下を開始すると、K37は山沿いなので道々人家も街灯も少ない。道路の左右は基本的には田んぼだから、積雪のある今はまだ一面の雪原である。その雪原も時折現れる街灯の、漏れた明かりで照らされる範囲ではどこまで広がっているのか見渡せない。秋田への大動脈R107や秋田自動車道を横切ると、徐々に周囲の木々は高くなり、ライトなワインディングロードになる。だが嬉しいことに路面は完全にドライ。積んでいるシンセサイザーはある意味で精密機械だから、あまり負荷はかけたくない。ベルトで固定したり緩衝材の上に置いてはいるものの、遠心力で振り回されればそれなりに動いてしまう。なにも考えずにかっ飛ばすのも楽しいが、積載している荷物に負荷をかけない走り方も、これはこれでトレーニングになる。

それにしてもものすごい星空だ。2016年の夏にも同じように深夜このコースを南下したが、あの時は月がとても明るくて、逆に星そのものはマスキングされてしまっていた。この夜は月が出ておらず、まるで出来の良いプラネタリウムのようだ(最近のデジタル投映機の精細さは凄いらしい)。道路左右に背の高い木々が途切れ、街灯も無くなった区間では、何度もプン太郎を停めて空を見上げてしまった。寒いのであまりじっとしていられなかったのが残念である。

K37は緩いコーナーと適当なアップダウンだけで構成されていて、プン太郎で走ると陶然としてしまう。ステアリング操作と加減速動作にどんどん神経が集中されていく。そういう性格の道路の脇には除雪された雪がもちろんまだあるので、コーナーの途中、流れ出た雪どけ水がアイスバーン化している箇所がふいに現れる。だから漫然と走れない。深夜に花巻市・奥州市の山奥で壁に突き刺さったら、どうやって救助要請したら良いのだろう(筆者の携帯電話キャリアは市街地以外では役に立たないことで定評のあるSoftbankである)。考えるだに恐ろしい。だから集中して走る。身体の疲労はともかく、リハーサル直後だから頭の中はビンビンに冴えている。車内では音楽やラジオも聴かない。エンジン音とボディの風切り音、床下からのロードノイズとマフラーからの低くこもったエグゾーストサウンドだけを聴きながらひたすら走る。そして時々プン太郎を道路脇に停め、星空を眺める。何かとんでもない贅沢をしているような気持ちになる。一度だけタヌキがふいに横切って急ブレーキを踏んだ。

K37を順当に南下し、奥州市と一関市の中間、衣川地区でK49に乗り換える。ここから先は道がより細く、一部では高低差もややキツくなる。こういう道路こそプン太郎の旋回の性格を喝破し、身体に刻み込むには絶好の機会である。足の動きがしなやかで、かつハンドリングにも変なピークがないプン太郎に乗るようになって、旋回時の重心を察知するよう心掛けるようになった。曲がり始めから曲がり終わるまでのリアの仕事っぷりを感知すべく神経を使うのだが、どうもうまくいかない。まだ言葉や文字にもできない。「重心」という表現が正しいのかもわからない。旋回の中心と言えば良いのか…。わからないなりにひとつ言えるのは、前愛車のアルファロメオ MiTo1.4T Sportに比べると、その旋回中心の移動がスムースだということだ。

グリップ重視のタイヤを履かせたり、限界を超えた18インチのタイヤを履かせたりしていたという理由もあると思うが、MiToの旋回マナーは「慣性の法則とケンカする」的なものだった(笑)。あるコーナー角度、ある時速までは踏ん張って曲がってくれるのだが、限界を超えるとあっさり音を上げるタイプの旋回挙動だった。問題なのはその「限界」が唐突にやってくることだ。プン太郎の場合は限界に近づくにつれて「おぉっと、そろそろダメかも!」という気配を漂わせ始めるので、オオゴトになる確率が低そうだ。特にリアタイヤの空気圧を低めに(2.1bar)設定してからはタイヤからの情報も増えた。その気配を、もっとロジカルに理解したいのだが難しいものだ。
 


ようやく宮城県


2時間48分/333km
ただし往路は東北自動車道を使用


宮城県栗原市に入ってR457に合流すると、完全に人里で(笑)あまり面白くない。K17などを経由してR4に乗りショートカット。R398で中新田へ抜け、再びR457で仙台市内まで。2016年夏深夜とほぼ同じコースを走り、同じく2時間45分で帰宅できた。宮城県内に入ってからは効率重視のショートカットなコース取りだったのに、同着なのは星空を眺めていたからだろう。何はともあれ通行止めや凍結がなくて本当に助かった。やや変則的ではあるが、当「クルマで行きます」はこのツーリングを以て2018年春が来たものと認定し、ツーリングシーズン2018開幕を宣言する。ヘンタイ諸兄諸姉のみなさん、ようやく我々の季節が来ましたぞ!!
 

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プン太郎・LEDへの低いハードル
| ABARTH PUNTO EVO | 23:04 | comments(7) |

筆者の前愛車MiToのフロントライトはHIDユニットだった。2009年のクルマだから、球切れするとべらぼうにお金がかかりますよと脅かされていたものだ。現愛車であるプン太郎ことプントエヴォは2011年製でハロゲンライト。これはこれで「HIDからの乗り換えだと暗く感じると思います」とS店長から脅かされたのだった。なるほど絶対的な光量はLED/HIDに劣るが、別にだからと言って夜間に運転できないわけではない(当然だ)。無理してLEDやHIDに換装しなくても全然OK、ハロゲンはハロゲンでいいじゃんというのが筆者の取りあえずの結論だ。

さてプン太郎購入1ヶ月後の2月下旬、そのハロゲンバルブの片方が切れ、交換したことをこのブログに書いた。その中でLED/HIDに換装するとあれこれ高く付くけど、ハロゲンなら2千円でお釣りじゃん素晴らしいということを書いた。すると数日後、それを読んだか友人H氏がAmazonで某人口の多い国製LEDバルブを3,000円ちょっとで買ってみたけど付けてみる?とメッセージをくれたのだ。付けてレヴューを書いて欲しいと。
 


例えばこういうやつです


そりゃ付けてみますよハロゲンでいいじゃんとか言ってましたけど(笑)

わがままを言って22時の仕事上がりの筆者の職場までH氏に来てもらう。まさにクリスマスプレゼントの開封を朝まで待てない子どもの心境である。夜のコインパーキングでおもむろにボンネットを開け、いきなり作業開始である。H氏「安定の某人口の多い国製ですから、本当に点くのかどうかまずチェックしましょう」。百戦錬磨のお言葉である。念のため書くが、プントエヴォのボンネット内右側のフロントライト回りは、エアクリーナーのホースが直近をうねっており、手を入れるスペースがほとんどないため非常に作業しにくいのでご注意いただきたい。なのでバルブの点灯チェックは左側のハロゲンバルブを外して、LEDバルブをひとつひとつ接続してみてチェックした。
 


画像ではわかりづらいが、左側だけめっちゃ明るい。またハロゲンバルブ装着時よりもやや仰角ぎみに照射されるので、レベライザーで下向きに設定しないと対向車に迷惑がかかるレベルである。H氏と交互に正面・離れた場所から確認。「うははははは!明るい!」と大喜びである。

しかし1点問題があった。プン太郎のこのバルブ取り付け口はゴムキャップを被せる設計になっており、今回のようにヒートシンク付きのニンニクのような形状のバルブを付けると、このキャップを被せることができない。一瞬「キャップ、無くてもいいんじゃね?」と思ったが、万一の水気から保護する機能があるようだ。思いっきり電気部品だしな。ここでショートなど起こすと後々面倒だ。ゴムキャップに穴を開けてケーブルだけ外に出すという荒技も考えたが、それでもコネクタ部分が露出することに変わりはない。

そんな諸々を考慮し、今回の取り付けは見送ることになった。わざわざ来てくれたH氏には本当に申し訳ないことをした。形状違いでキャップの中に納まるものなら良いのだが、冒頭に書いたように、無理してハロゲンから換えなくても…とも思う。今回は10分ほど夢を見させてもらった。H氏、ありがとうございました。

 

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プン太郎・後ろ髪引かれる加速
| ABARTH PUNTO EVO | 22:08 | comments(5) |
あれこれ定まってきたのでプン太郎の運転が楽しくてたまらない。なのに忙しくてぜんぜん走りに行けないじゃないか!どーなってんだ!!
 

鬼首の夜明け

仕方なく通勤の道々にあれこれいらぬことをやってみたりしている。折々に書いてきたが、現在プン太郎の走行モードはスポーツモードに固定している。おかげでブリブリな走りを堪能しているのだが、なんだかあっという間にガソリンがなくなるな、おい!という感触も拭えない(笑)。やっぱりスポーツモードってのが良くないんじゃないですか?燃費的には。ということで、久しぶりにノーマルモードで走ってみたのだが。

ややっ!!なんですか、これは??隊長!!たいへんですっ!

例えば赤信号で停止後からの動き始め1秒後、タコメーター読みで1,000-2,500rpm付近、もはや加速していない疑惑すら湧いてくる鈍足ぶり。まるで走り出したとたんに後ろ髪を引かれていると錯覚するレベルなのである。あれこれ改造した500ツインエアにお乗りのしげさん(ヘンタイ)が、代車でグラプンに乗り「なんじゃこりゃ!」と驚いたのもムベナルカナ、である。アバルト プント、グラプン、プントエヴォオーナー諸氏がスポーツモード一択にする理由がすぐにわかる。わかってしまうのである
 

大和町・姫宮神社のすぐ近く

ま、それでもですね、朝の通勤ラッシュ時のノロノロ運転の時なんかはこっちの方が扱いやすいと言えば言える。いや、スポーツモードでももちろん走れるのだが…。
 

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プン太郎・楽しいシフトワーク
| ABARTH PUNTO EVO | 22:59 | comments(2) |

運転姿勢がばっちり決まり、その結果シフトチェンジがしみじみと楽しくなってきた。プン太郎は峠マシンではなくツアラーである!と看破した筆者は、購入直後は運転姿勢もそのツアラー的性格に沿うようシートバックを寝かせ気味にして運転していた。だがすぐにハンドル操作やシフトワークに違和感を感じるようになり、結果的にMiToに乗っていた当時と同じように、シートバックを適度に立て、シートそのものもかなり前寄りにセッティングすることになった。考えてみればMiToとプントエヴォは車台を共有しているのだから、基本的な資質や性格が同一であっても不思議ではない。実用車たるプントエヴォのダッシュボードは、伊達なクルマ・アルファロメオ MiToと比べ低めに設えられており、運転席からの見晴らしはこれまでになく良好である。ホールド性の高いシートそのものの出来とも相まって、車両からの情報が実に濃厚だ。めでたしめでたし。

運転姿勢を誤解してシートバックを寝かせ気味にセットしていた頃、一番しっくりこなかったのがシフトチェンジ動作、シフトワークだ。5、6速がえらく遠く感じられた。当初はLHD環境にも慣れておらず、Cペダルを操作する左足とシフトノブを操作する右手の連携はバラバラだった。姿勢改造後の今はCペダルを楽に踏み切ることができ、5、6速も「手の内感」がある。クルマ全体に十分熱が入った状態でのシフトワークは実に楽しい。スポーツカーのトランスミッションでは決してない、実用車レベルのそれではあるが、濃厚な「クルマとの対話」を実感できる。マニュアルであれオートマティックであれ、トランスミッションの操作には「考える工程」「クルマの様子を察知する力」が必須だ。操作中のそれら思考が無機物である自動車と「対話」している印象を作るのだろう。特にマニュアルトランスミッションの操作には、手足を動かさざるを得ず、自分の身体の動かすパーツが多い分、より対話を濃厚に感じられるのだ。
 


シフトノブは前オーナーの趣味によって
社外品が取り付けられている


さて筆者の場合、それでも「5、6速が遠い」という記憶や感覚がまだ身体に残っており、特に3速と5速を勘違いしがちである。甚だしいのは6速に入れてるつもりのスキップシフトダウン。頭の中では6→4速のつもりなのだが、実際は4→2速へ落とそうとして、おっとっとである(笑)。

そう言えばプン太郎に乗るようになってタコメーターを読まなくなった。「あれ?今何速だっけ?」という時に速度計と回転計を読んで、「ということは○速だな」ということはあるが。←ダメダメ 言い訳すると、プン太郎のマルチエアエンジンはMiToの1.4T Sportのファイアエンジンとは異なり、粒立ちが細かいというか(クリーミーとは言い兼ねるが)、滑らかというか、とにかく好印象のエンジン。常時スポーツモードにしているからか、低速域のトルク感も過不足無いし、それでいてブン回してもホントのホントに上のところでタレてくるまで、印象を変えずに回る回る。だから頻繁にシフトチェンジしなくても大抵の場面でどうにでもなるので、回転数を徐々に意識しなくなってきてしまうのだ。人間、楽な方へ流れるものですなぁ、ずずっ(とお茶をすする)。

ようやく本題なのだが、その低速域の1から2速へのシフトアップが繊細でちょっと手を焼いている。ガクッと繋げてしまうことが多く、要は回しすぎ。この領域のアクセルワークはむしろMiToの頃に染み込んだもので、「あぁ、まだまだ身体の中にはMiTo成分が残っているんだなぁ」としみじみしてしまう。エンジンも制御モードも異なるのだから、イイカゲン慣れろよと思いつつ、今日も回してしまうのだった。

だから燃費が悪い(笑)。満タンからエンプティランプが点くまで400km走れない(笑)。
 

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■プン太郎■
筆者の愛車ABARTH PUNTO EVOのこと。
ブログ本文に「プントエヴォ」と
フルネームで書くと煩わしいので命名。

■R、K■
R=国道(Route **)
K=県道(Kendo **)
のこと

■S店長■
筆者のMiTo購入時の担当営業さん。
現在VOLVO仙台泉店の店長。
筆者のクルマ人生を変えた人。
一言で言えばカーガイ。

■K店長■
クライスラー・ジープ・ダッジ仙台の店長。
TCT版リリースを機に滑り込みで
MiTo1.4TSportを購入したカーガイ。
カーオーディオ地獄サバイバー。

■顧問■
筆者の友人太郎君のこと。
エンスージアストにしてドラマー。
いろんな意味で筆者の指南役にして
このブログの技術顧問(と勝手に思っている)

■朝練&夜活■
早朝に走りに行くのが朝練。
夜に走りに行くのが夜活(やかつ)。
夜の走行活動の略。
どちらもひとりであてもなく走る。
つまりひたすらクルマとの対話を楽しむ。

■EDO■
Eat and Drink Organizationの略。
親友2名と行うツーリング企画の名。
「移動に有料道路は使わない」
「同乗者無しでひとり1台」
「うまいものを食べ、飲む」が掟。
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