2017.02.28 Tuesday
MiTo・コンピューターおばあちゃんを観る。三春で観る。
NHK教育テレビの長寿番組「みんなのうた」。数々の名曲奇曲を生み出してきた中に「コンピューターおばあちゃん」という曲がある。如何なる経緯で作曲されたものかわからないが、みんなのうたバージョンは編曲を坂本龍一が担当。希代のマエストロが名機SCI Prophet5を駆使した結果、ピコピコ童謡的世界が繰り広げられる逸品となった。筆者の人生で2枚目に購入したシングルレコードがこの「コンピューターおばあちゃん」なのである。
福島県三春町にある「福島さくら遊学舎」とはすなわち福島ガイナックス=ガイナックスの子会社が立ち上げたアニメミュージアムのことらしい。このさくら遊学舎で「放送開始55年みんなのうたの世界展」なる企画展が2017年3月26日まで開催されているのだった。「へーそーですか」と何気なくチラシを眺めていたのだが、その中に「みんなのうたシアター」としてこの「コンピューターおばあちゃん」が上映されるという情報がっ!知ってしまった以上、行かないわけないはいかない。ダウンサスの効能を検分するにもちょうど良いタイミング。行くぜ福島三春町! 例年になく多忙な年度末だがこの日は終日フリー、そして天気は快晴という奇跡がふたつも重なった。朝8時過ぎに出発。例によって宮城県・福島県の裏道(すなわち誰も走ってないフタケタ県道)をマイペースで走破する計画である。仙台市太白区生出からK31で村田町へ。名も無き農道やR4を経由して宮城県白石市へ。福島県国見町から伊達市梁川へ。ツーリングとしてはここからがようやく本番なのだが、本気走りの前に梁川町の菓子舗「藤川屋」へ立ち寄る。これは昨年秋の銀婚式ツーリングで偶然見つけたナイスお菓子屋さんで、まんじゅうが美味である。みそまんじゅう、茶まんじゅう、まんじゅうの3種をこれでもかというくらい購入。 福島県伊達市梁川からはK122でどんどん南下する。途中伊達市斎場前にショートカットして霊山へ。一瞬だけR349を経由してK51〜K40を経由してセブンイレブン飯野町志保井店(福島県福島市飯野町字志保井4-1)で休憩。と言うか、あるのっぴきならない事情があったのだ。 ドアプロテクターの応急処置をビニールテープ100円で終えて、再びK40を南下。11:30過ぎには三春町の食事処「三条屋」に入店。当然のことながら「三春そば1,000円」を食す。毎度毎度このメニューでちょっと新鮮味は薄れてきたが(笑)、食べると「あぁ、三春に来たなぁ」としみじみ思う。 いよいよ本題の福島さくら遊学舎へ。実は三条屋からは10分程度で着いてしまう。三春ダムと目と鼻の先の距離だが、ナビ無しには難しい。それもそのはず、どうやら廃校となった小学校のリノベーション物件のようで、実際の立地も丘陵地帯にぽつねん…という風情。しかしアニメミュージアム(と地元観光協会の事務所)というプランは、廃校のリノベーションとしてはなかなか良いと思う。 ではあるのだが、福島ガイナックスにはこの手のミュージアム系施設の運営ノウハウはほとんど無いらしい。アニメ制作会社なんだから当然か…。駐車場案内から館内の動線案内まで、わかりにくいことこの上ない。元は小学校なんだから造りは仕方ないとしても、案内は工夫次第でどうにかなるんじゃないか。また誰かにあれこれ訊こうと思っても、スタッフも何かしらユニフォームを着用しているわけでもなく、客だかスタッフだかわかりにくい。 もっとも福島さくら遊学舎は年中無休。ミュージアム等の生涯学習施設としては破格のやる気である。企画展と常設展を両方見ても大人1,000円という価格設定もうまい(まぁこれはNHKエンタープライズ=みんなのうた展の企画制作元の決めた額なのかもしれないが)。正直お金を払う時は「高いなー」と思ったが、全部見終わって帰る時は「これならまぁいいか」と納得していた。 肝心の「みんなのうたシアター」は撮影禁止だったのでお見せすることができないが、昭和編はこのようなメニューである。 「コンピューターおばあちゃん」を堪能したのはもちろんだが「南の島のハメハメハ大王」の4番のサビのバックにトップギャランによる掛け声的コーラスが入っていたのを確認できたのは収穫だった。リピート再生の20分DVDを2回ほど堪能し(観てたのは筆者だけ…)、ついでに見た常設展「ガイナックス流アニメ作法展」もボリュームがあって面白かった。 三春を出発したのが13:30。二本松へ抜け、岳温泉〜道の駅つちゆ〜ジェラート屋のhoney bee〜K5フルーツラインを通って飯坂温泉へ。さらに桑折町〜K353で国見町まで戻ってくる。もちろんそこからR4へは抜けず、K46こと七ヶ宿街道で宮城県七ケ宿町へ。 三春近辺の道はどこをどう走っても 西に安達太良山が見える。 実にすばらしい 二本松の目抜き通り 岳温泉・成駒。 考えてみればこっちで昼飯を 食えばよかった案件 岳温泉から土湯峠へ まだまだ雪が、ね 道の駅つちゆにて。 まだ閑散としている 下界に降りてきた! ということでhoney bee ジェラートのダブルは460円 飯坂温泉のすぐ手前。 直進の矢印が出ていても、右折踏み切り横断車がいたら 進めませんがな 国見町まで戻ってきた! K46で七ケ宿町を目指す 国を見るから国見! 万蔵稲荷神社 さらに西へ進んでK51で川崎町へ…という展開もあり得たが、さすがにこの辺で16:00頃になっており、走りっぱなしで疲れてもきた。無理せず七ケ宿町からはR113で白石市へ。あとは蔵王町を経て村田町へ戻り、生出を経由して帰宅。 帰宅後ドアプロテクターを本格的に補修。それにしても、MiToオーナーは上掲画像のフューエルメーターをよくご覧いただきたい。この三春ツーリングの当日朝に満タンにして、300km走破してメーターの針はまだ1/2に落ちていない。素晴らしい低燃費っぷりである。1.4T Sportも捨てたもんじゃない。加えてダウンサス、やはり快適だった。何しろ300km走って底付きは5回くらい、アンダーカバーは2回しか擦らなかったのだから。くり返し細かい振動を喰らうと処理しきれないようだが、人工的に切られた溝ならともかく、自然発生する路面不整にそのようなパターンは少ない。従ってマニエッティ・マレリのダウンサス装着は大勝利ということで結論付けて良いだろう。 そして本エントリーを以て「クルマで行きます」は2017年ツーリングシーズンの開幕を宣言する!新しいノーマルタイヤ買わなきゃ…。とほほ。 |