またもやGWだけど誰も走ってない道を走ってしまった。いや、もうGWって終わったのかもしれないけど…。先日は福島の県道を堪能したので、今度は逆の北へ。秋田県湯沢市をR108で目指してみた。
「仙台から湯沢へ行くのにR108?そんなのふつーじゃん」と言われるかもしれない。まずはこの仙台市内からR108へ至るまでが「GWだけど誰も走ってない道」である。大和町町役場付近から一貫して農道・県道を北上。R457からK156で色麻町内をぬけR347へ一瞬乗る。さらにK161を経由してK159〜K226へ。生活道路ながらほぼ誰も通らない舗装整備済み、哀愁の上多田川小学校(廃校)へ至る極上ワインディングロードなのである。
宮城県内K156を西へ爆走!
どっちを向いても山がキレイ
K226。最高
本日の通行止め1
好事魔多し!まさかここが通行止めとは…!仕方なくR457へ戻るため真東に移動し始める。途中ショートカットで走った広域農道が、これまた誰もいない2車線道路。大きく迂回したが、結果的に上多田川小学校のさらに山奥のK226へ合流することができた。
本日の通行可
合流した先はK267。鳴子温泉からの帰途にかつて走ったことがある。今回も無事(鳴子温泉のやや南にある)川渡温泉まで抜けられた。この約1時間半、約50kmの道中、数台のクルマとしかすれ違っていない。もちろん後を付いてくるクルマもいない。極楽である。
実は羽虫や蜂がブンブン飛んでいる
川渡温泉からR47に乗り、大人しく鳴子温泉まで北上する。R108に分岐しても、ペースの遅いクルマが多い。この辺は幹線道路なので仕方ない。鬼首(おにこうべ)までしずしずと走る。
それにしても鬼首の景色は素晴らしい。道々、「東北のチロル」と書かれた古びた看板を見かけたが、なるほど、そう言いたくなる気持ちはわかる。宮城県内にいくつかある、筆者の大好きな景色である。
写真を撮っている間に前後にクルマはいなくなった。R108で湯沢を目指す。大規模に整備されたのでかつてのワインディングの面影はなく、太い2車線といくつものトンネルを抜けて秋田県入り。
R108
道の駅おがち小町の郷に到着〜
トイレの注意書き。
「落書き等のいたずらはしないよう心がけましょう」?
「禁止」にしないあたり、ずいぶん心が広いぜ、秋田
本日の目的地、
道の駅おがち小町の郷(小野小町生誕の地なのだ)にてひと休み。少し時間が早いけど昼ご飯にしてもいいな、と思っていた。だが、かつてクルマで行きますOFF会#7で、食事をしたレストラン二ノ森は、未だ準備中。そりゃそうだ。まだ11時にすらなっていないのだから…(笑)。仕方ないのでジェラートなど食べ、おみやげに稲庭うどんを買う。
山ぶどうと苺みるくのダブル。これで350円!
福島の某ジェラート屋さんの半額…
「
愉快痛快!エクストリームな「夏の東北クルマ旅」終了!」
さてこの「小町の郷」が目的地と書いたが、お楽しみは帰り道である。未だ走ったことのないなかなか良さそうなコースをGoogleMapで見つけてしまったのである。R13からR398の小安渓温泉(おやすきょうおんせん)へ抜けるK51である。
このK51がまた眼福満載の良県道だった。こんなに美しくて、しかも便利な県道ならもしかしたら(それこそ#7の時に)Queiko姐さんあたりから教えられていたんじゃないか…。いやはや、秋田県南もまだまだ開拓が足りぬ。
ふきのとうを使ったわざとらしい構図
K51〜R398は文字通り山の中をひたすら標高を上げていく道なのだが、春先の柔らかい日光に山の木々が見たこともない緑に輝いていて、それはそれは美しかった。きっと夏も秋も美しいのだろうけど、日々緑の濃さを変えていく今時分がもっとも美しいのではないだろうか。
本日の通行止め2。
栗駒〜須川温泉線。
ま、ここは6月下旬まで開通しません(涙)
湯浜峠は「春」って感じじゃないかなぁ
宮城県内に戻ると正午を大きく過ぎた。いいかげん昼食の算段を付けねばならぬ。今回はおにぎりツーリングにする予定だったのだが、いろいろあって財布とカメラだけ持って出かけることになった。R398で宮城県岩出山まで戻ってきたとなれば、選択肢は以下の4つしかない。
1.
あ・ら・伊達な道の駅で岩出山家庭ハム謹製スペアリブとおにぎり
2.R47沿いのラーメン屋大黒屋で醤油チャーシュー麺と半ライス
3.岩出山町内のいろは食堂で特製ラーメン
4.R457を南下して色麻町農業振興公社がやってるレストラン「ふるさと」でふるさと定食
頭の中で作戦会議を開くこと数秒、2.の大黒屋に目標を定め、R47を南下。1.のあ・ら伊達を横目で見ると思った通り大混雑。なにしろ平時でも月曜の午前中から大混雑という人気道の駅なのだから、GW中に立ち寄るなんざしろーとのすること。「やっぱりね」と鼻で笑いながら通過。その道筋にある大黒屋へ滑り込んだら、なんと振り替え休日!!Oh!NO!!。これだからGWやお盆は困るのである。さて困った。この調子じゃ3.のいろは食堂もやっているかどうかアヤシイ。わざわざ岩出山町内の細い路地をクネクネ走って立ち寄ってみたが…。はい、まんまとお休み。あそこのばあさんがこんな連休にせっせと営業しているわけがない。となると必然的に選択肢は4.のふるさとしかない。退屈なR457をひたすら南下し、ふるさとへ入店。
ふるさと定食1,100円
うまい
相変わらずの中途半端な営業態度だが、肉は美味い。いや、だからこそタチが悪いとも言える。とにかく曲がりなりにもステーキなんだから、付け合わせにキャベツの千切りはやめてほしいと思う。あとこの日の小鉢料理である切り干し大根もステーキの付け合わせとしては如何なものか…。いや、如何どころじゃない!ステーキと切り干し大根は合わない!!いくら1,100円の最下層メニューだからって、もうちょっと考えてくれよ(号泣)。
こういうご飯粒を放置したままお客にサーブしないこと(泣)!
でも満腹(笑)。白飯と肉が美味けりゃ大概OKな大ざっぱな舌が恨めしい。ひたすらR457を仙台市内へ向かう。このあたりからは交通量も多く、心にシャッターを降ろしてひたすら交通安全。帰宅は14時過ぎだった。速っ!!まぁこの帰宅時間を狙って朝7時半過ぎに出発したのだが。この午後ののんびり感も、筆者のひとりツーリングの醍醐味のひとつなのである。
「ふるさと」は小高い丘の上にあるので、
お店の前に絶景が広がる。
特に夕景の素晴らしさは筆舌に尽くし難い
約7時間/272km。
今日は仮眠抜き
秋田県南、山形県北ももっと足を運ばないとダメだ。特にこの季節は日々景色の色が変わる。見逃すのは損だ。で、順調にMiToの走行距離が延びる…と。