2016.03.31 Thursday
MiToで行く!・三陸道中春満開
3月下旬の寒波も過ぎ、いよいよ桜の開花を待つばかりとなった。3月中旬から様々な理由で訪れることがかなわなかった宮城県気仙沼〜女川〜石巻方面に、いよいよ行ってみる機会がやってきた。そもそも気仙沼はMiTo購入直後の初のロングドライブの目的地として2009年10月に訪れて以来、筆者にとってなかなかに思い入れある土地である。東日本大震災以来訪問の意味合いは少し変わってしまったが、県道をふらふら走る醍醐味を初めて味わったという意味でも重要なのである。
「MiToと行く、南三陸の旅」 2016年春、GoogleMapをさ迷いつつコースを考えていたら、宮城県北と岩手県一ノ関を結ぶR456を北上した経験が無いことに気がついた。気仙沼への道行きは、宮城県側沿岸部を北上するのが常だが、ツーリングは万事「初めて要素」がある方が楽しい。と言うことで、鹿島台〜登米〜一ノ関を前提に気仙沼入りし、しかる後、石巻まで南下してみることにした。このコースはちょうど2015年11月のクルマで行きますOFF会#10にて走ったばかりであり、美しい海の記憶も真新しい。有名な邦楽曲のタイトルと意味は違うが、「春の海」の様子を見つつ走れるのは快感である。 仙台市に隣接する大和町や富谷町からR346とK15で登米へ抜ける。年度末のハードワークが祟り、身体から疲れが抜けない。朝8時に家を出発したのは良いが、明らかに寝不足で身体が重い(念のために書くが「重く感じる」という意味である!)。道の駅「米山」で休憩。思いきって仮眠してみる。まるで保育園児である(保育園では2〜3歳の園児は午前睡と言って、必ず昼ご飯前に30分くらい眠るようになっている)。ところがこの5〜10分程度の仮眠が効果絶大。そこから先の道中、頭はしゃっきりした。素晴らしい。 無事にR456を北上する。これまで南下してきた経験しかないので、景色も新鮮である。そしてあちこちに梅が咲いている。早春って素晴らしい。時間が経つにつれ気温もあがる。一時は外気温系が18℃を指し、この日はほとんどの行程で窓を開けつつ走ることになった。ただ仮眠で頭はしゃっきりしたのだが、身体がなんとなく重いのは相変わらず。あまり速度を上げず、丁寧に走ることに専念。体調が良い時に実感する「コーナーをクリアする歓び」みたいな感触を味わえないのが残念だ。 R284に合流し(交差点が広く改修されていて、最初通り過ぎそうになった)、一関市千廐から気仙沼市内を目指すと、記憶と違ってけっこう遠い(笑)。この日は夜にも用事があったので、ツーリングで全力を絞りきるわけにもいかず、あわよくば行ってみようと思っていた唐桑半島は訪問延期。さして空腹でもなかったため気仙沼でのお気に入り「寿ゑ泰寿司」も素通り。申し訳ない。 「MiToで行く!・再訪、気仙沼 寿ゑ泰鮨」 順当にR45をスローペースで南三陸町まで下ると、ようやくそれなりに腹も減ってきた。「南三陸町さんさん商店街」で昼飯だ! この日は定休日のお店も多く、いつものお土産のみ。何度でも再訪しようではないか。商店街を後にし、今回のツーリングの目玉、女川駅前へ向かう。 先日のOFF会の時は新駅舎のみうろうろしただけだったので、3月に天皇皇后行幸啓の折りは近づくことさえ遠慮した「シーパルピア女川」をメインにうろうろ。 いろいろな意味で有名になった「KONPO'S FACTORY」。 段ボールを中心とした梱包用品の会社 ステファン・ヴィンケルマンランボルギーニ社社長からも公認だという、 段ボールで作った「アヴェンタドール1/1モデル」。 雄牛のロゴマークも"Damborghini"になっている 大変残念なことに、ハンドメイドギターとベースの工房「セッショナブル」はこの日はお休み。帰宅後調べてみたら筆者が以前から気になっていた「Glide」さんの工房だった。筆者はギターを大して弾けないけど、良いギターをつらつらと弾くのは大好きである。残念。 さて帰宅の途につくのだが、ここまで足を延ばしたので、もうひとつ石巻の大好きなポイント真野地区の田園風景を見てから帰りたい。そして女川から石巻へは、R45を万石浦でK234に折れるこのコースが近道でもある。 もちろん田植えにはまだまだ時期尚早だが、田起こしは始まっていた。今度は田植えの終わった頃、緑のじゅうたんを見に来よう。 大渋滞の石巻市内で意識を失いそうになりながら(昨今この表現は洒落にならない)、三陸自動車道へ石巻河南ICから乗り、鳴瀬奥松島ICからはひたすら下道で帰宅。 気仙沼も南三陸も、もちろん女川も石巻も、行けば観光客を歓迎してくれはする。一度でも現地を訪れてみればわかることだが、東日本大震災から5年を経ても復興は未だ道半ばに思える。いや、復興というよりは、新しい街造りが「育っている」という感触である。人の往来が盛んになること、それを助けることでしか今の筆者には関わることができない。とにかく雑多な人々が現地に足を運び、接点とも言うべき「関わり代」を見つけることが大事だととても思う。ダンボルギーニだってハンドメイドギターだって良いのだ。どこかに自分との接点が見つかれば、そこから何かが始まっていくように思う。ぜひぜひ、現地を訪れてほしい。 JUGEMテーマ:ALFA ROMEO
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