クルマで行きますOFF会が実施された。回を重ねてなんと10回目である。本来5月、8月、10月の3回開催を目標としていたのだが、いろいろあって時間が過ぎ去ってしまった。気が付けば
5月の福島OFF以来の開催である。「今年はもうOFF会無理かな〜」と思っていたのだが、福島のTETUさんがあおさんにリクエストしてくださったおかげで開催の運びとなった。左様、開催の原動力はTETUさんでありあおさんなのだった。筆者は「やりますよー」とエントリーしただけに過ぎない。当ブログのOFF会は文字通り読者の皆様に支えられているのである。ありがたや。ということで恒例のレポートである。長いよ(笑)。
開催日。初冬の不安定な天気が続くなか、はっきりと晴れ上がった。天気が良ければOFF会は8割成功したも同然である。開催概要は以下のとおり。
クルマで行きますOFF会#10「初冬の南三陸をいく」
2015年11月22日(日)
集合場所 三陸自動車道・矢本PA(下り)
集合時間 9:30〜10:00
目的地 南三陸町〜女川(時間が許せば牡鹿半島)
※路面凍結等悪天候時中止
集合場所の三陸自動車道下り線矢本PAに集まったのはなんと14名。ご紹介の順番は当日朝の自己紹介順。お名前は基本的には当ブログのコメント欄記入のハンドルネームを優先。次はみんカラネーム。双方不明の方はイニシャルとした。
矢本PAには1列に並べきれません
ほうきとちり取りをもっている女性はメンバーではありません(笑)
○cazbowさん
あおさんのみんカラ仲間で、東北のクルマ好きには超有名なカフェ「Rosso」であおさんと意気投合しての初参加。MiTo1.4TSportを指名買い。購入当時、調査のためにインターネットを「MiTo 故障」で検索して当ブログに辿り着いたという(笑)。それ以来お立ち寄りいただいているという。ありがたや。ま、確かに検索ワードリストの上位に常にいるな、「MiTo 故障」。←とここでさらに本文に書くので、またヒット率が上がるのではないか
○denzouさん
フィアット 500Sを駆る。ラッピングによる唯一無二の玉虫カラー500Sは非常にグッドコンディションなのだが、このほどサソリへの乗り換えが決定。500SでのOFF会はこれが最後?2回も参加すればもはや常連さん扱いである。
○hiromeoさん
アルファロメオ ジュリエッタコンペティツィオーネを駆る。仙台の南の街でブイブイ言わせているらしい。気が付くと仙台の南方面からの参加者が多いなぁ。hiromeoさんも常連さん。
○くじらさん
コヤジさんのアバルトに同乗しての福島からの初参加。奥様の500を借り出せなかったという(笑)。次回はぜひご自分のマシンでもご参加いただきたい。バリエーションが多い方が楽しい。
○TETUさん
自らをオフ会ジャンキーと名乗る、アバルト 595コンペティツィオーネ乗り。ハードロックジャンキーでもある。つまりゴキゲンな人物。前述の通り、サボっている筆者にあおさん経由でOFF会開催をリクエストしてくださった。
○IDEALFAさん
hiromeoさんとコンビの常連さん。同じくアルファロメオ ジュリエッタコンペティツィオーネクアドリフォリオヴェルデ(訂正:ご本人よりジェントルに訂正いただいた。すみません!)を駆る。実はセンスのいいモディファイがあちこち施されている。ジュリに乗るのも悪くないなー、とおふたりを見ていると思う。
○あおさん
プジョー 206SWS16を本妻、アルファロメオ MiToクアドリフォリオヴェルデを2号さんと呼ぶヘンタイさんにして、筆者のイタフラ車道の師匠。何を隠そう「ブログ主催のOFF会やりましょうよ」と数年前に筆者をそそのかした張本人である。記念すべき第10回目のプランニングを一手に引き受けてくださった。
○しげさん
エンスー具合が度を越してマツダ アテンザ(のディーゼル)を駆る。6カ国語に堪能。本来の言葉どおりのオタク(マニアなんてもんじゃない)。しげさんがいるとその場が楽しくなる貴重な人材。ちなみにアテンザ購入時の奥さんの洗脳には筆者も協力した。
○alfa_manbowさん
山形在住のMiTo乗り…だったのだが、玉突き事故に遭われ1.4TSportは全損にて逝去。代わりに導入したのがアルファロメオ ジュリエッタクアドリフォリオヴェルデの2015年版。本人としてはMiToに愛着があったので複雑な心境らしいが、クルマの出来は素晴らしいとのこと。
○teruterukoyajiさん
本来はアルファロメオ ジュリエッタコンペティツィオーネを駆るのだが、今回は奥様のアバルト 595コンペティツィオーネでくじらさんを乗せて参加。「(595は)仲間には大変好評なのですが、奥さんにだけは不評」だそうで(笑)。コヤジさんが参加してくれれば、そのOFF会は絶対成功だと思う。繊細にして豪快にしてスイーツ好き。得難い人物。
○Tipo VELOCEさん
アルファロメオ 75を駆る。あおさんが誘ってくださって初参加。ゴリゴリのアルファ原理主義者だったらどうしようとビビったのだが、まったくそんなことはなく、ジェントルかつバカッ速なパイロット。あとでご本人から聞いたところによると、奥さんはプジョー 406に乗っているという。なんじゃそのエンスー夫婦は!羨まし過ぎる!!「406、良いクルマですよねぇ」と言ったら「・・・・良い、クルマなんです」と絞り出すようにおっしゃっていた。さもありなん。
○Yさん
アルファロメオ MiTo1.4TSportを購入して3ヶ月。ブログエントリーを読んで突撃参加。こういう方がおられるのでOFF会はやめられない。大歓迎である。残念ながら所用があるため途中で離脱されたのだが、ぜひ今後も我々と遊んでほしい。これからスプリングなど換えて手を入れていくおつもりだとのこと。車高を下げるのは冬は止めた方が良いですよ、と老婆心ながら申し上げておく。
○marutaさん
朝の自己紹介を終えて、矢本PAを出発するタイミングで現れてびっくり!すでに車列ができていた(笑)。ドタ参2人目。常連さんだがお住まいは山形県新庄市。まさかお越しになるとは思わなかった(笑)。今回はアルファロメオ 156SWで参加。新庄市らしく、すでにタイヤはスタッドレス。
以上、筆者を加えて総勢14名、13台である。あまり大々的に告知せず、増してや悪天候時の中止すらほのめかしていた(すでに東北は初冬なのだ)のに多くの方のご参加をいただき、驚くやら嬉しいやら。そんなリスクもあったので、お店の予約やアトラクションなどは特に用意しておらず、おしゃべりして走るだけの、言ってみれば原点回帰とも言えるシンプルな内容としていた。にも関わらず常連さんが県外からも駆けつけてくださったり、ちょっと覗いてみるか的に顔を出してくださる初参加の方がおられたり。正直に言って、このハードルの低さは筆者の理想とするものである。さらに最後の最後まで参加するかも的なお話のあったhoshinashiさんやQueiko姐さん、Tazzaさんらの常連さんもおられる。この3方は最終的にはご参加かなわなかったが、こういうのも主催者冥利に尽きるというものだ。とにかく感謝の念ばかりである。
R45、津山付近。感動的なコンボイ
さてほぼ定刻に出発したのだが、三陸自動車道は思いのほか混んでいた。あおさんチョイスで桃生津山ICでR45を行く(現状での終点、登米東和ICまで行くよりも早いらしい)。さすがに13台のコンボイで車列の保持が難しかったが、幸い信号や工事は少なく、大きな混乱は無かった。最初のチェックポイント「南三陸さんさん商店街」にもほぼ定刻で到着。
11時だがさっそく昼食に取りかかる。三連休の中日でしかも晴天とくれば、本当の昼時には大混雑になるだろう。事実フードコートのテーブルは半分以上が「予約席」とて先約済み。商店街の各店舗で食べても良いのだが、そこはやはりOFF会、みんなでわいわい食べる方がうまい。我々一行は3つのテーブルに別れたが、首尾よくそれぞれがお目当てのメニューを食べられたようだ。
弁慶鮨の海鮮丼(1,800円)+トッピングのウニ(600円)=2,400円
お土産購入の一店。おなじみ及善蒲鉾店
この顔出しボードではしゃいでいる一行を見て、
きびすを返したルノー キャプチャーがいた…
さらにお土産を購入し、次のチェックポイントへの段取りを確認。武闘派ことペースの速いチームをあおさんが先導、のんびりチーム(穏健派)を筆者が先導し、R398を南下。この辺一帯のかさ上げ工事などは順調に進んでいるのだろうか。筆者の目には遅々として進んでいないように見える。ただ一刻も早く元通りにするよりも、安全安心に配慮した復興策についてよくよく議論し、そこに暮らす人びとが納得できるように為されることを祈る。当然意見は分かれるだろう。でも根気強く進めて欲しい。未曾有の天災に人間は無力だということを、改めて思い知らされる。
しかしそれにしても美しい海、そして走って楽しいワインディングロードである。ここを走る時はいつもこの震災による被害と美しい景色とのギャップを思う。武闘派チームに遅れることわずか、のんびりチームも無事神割崎に到着。記念撮影など。Yさんが離脱されて12台に減ったとは言え、もはや普通のコンパクトデジタルカメラでは横一列の絵が撮影できない。自分のクルマの前に立っての撮影を早々にあきらめる。
記念撮影1
記念撮影2
前列LtoR:hiromeoさん、marutaさん、筆者、あおさん、しげさん
後列LtoR:carbowさん、alfa_manbowさん、denzouさん、IDEALFAさん、
teruterukoyajiさん、くじらさん、TETUさん、Tipo VELOCEさん
自然に分散し、自分の愛車が一番カッコ良く写るアングルを探るヘンタイたち
危険行為はやめましょう
神割崎オートキャンプ場をしばし散策。駐車場ではTipo VELOCEさんの75のボンネットの中身にみな興味津々。少しはクルマのOFF会らしい会話もあるのである(笑)。福島や山形のメンバーは神割崎は滅多に来る場所でもないから、ここをチェックポイントにしたのはあおさんの炯眼と言える。
前を見ても後ろを見ても眼福眼福
次の目的地女川駅まではそこそこ距離がある。午後の陽を浴びて南下するR398は実に美しい。もちろん周辺の惨状を見つつの道のりだが…。またこのコースはバリバリの生活道路でもあるので、交通量もそれなりに多い。途中コンボイが寸断されたものの、女川駅にも無事到着。
女川駅がリニューアルされたのはニュースなどで見聞きしていたが、実際に訪れてみると、確かに復興のアイコンになりそうな大きく美しい建物である。温泉が併設されており、屋外には足湯もある。建物中のお土産コーナーは大混雑。スタッフがとても親切に対応していたのが印象的だった。万事そうだが、建物や土地が魅力的になるのはそこにいる人が魅力的だからである。女川駅も愛されるだろう。
女川駅までがスケジュール的に順調だったので、予定通り牡鹿半島コバルトラインを走ることにする。ここで反対方向に帰るmarutaさんが離脱。みんなでお見送り。セカンドシーズンのスタッドレスタイヤだから、コバルトラインなんか走ったら相当削られてしまうのは必至。離脱は正しい判断と言えよう(笑)。だがしかし、このコバルトラインが実に楽しかったのである。午後2時を回ると、初冬の太陽はすでに西に傾きもはや夕暮れを感じさせる弱さである。従っていくら連休中の景勝地とは言え、コバルトラインを走るクルマはそう多くない。走りながらその傾向を見取った先行武闘派チームがやたらペースを上げる上げる(笑)。またコバルトラインそのものが極上のワインディングロードでもある。久しぶりに2-3速を行ったり来たりするシフト。大きくふたつのグループに分かれて進んだのだが、後続チームは途中根を上げたトップが何度かハザードを出して攻守交代。筆者も後ろについたコヤジさんに煽られる煽られる(笑)。筆者が付いて行ったdenzouさんもハイペースだったが、あとで500Sはドラムブレーキだと聞いて驚いた。あんな走りを披露される腕前ならdenzouさん、そりゃアバルトに乗り換えるわなぁ(笑)。
この辺はまだみんな穏やかに走っていたが…(笑)
筆者のMiToはと言えば、EBCブレーキパッドとディクセルのフロントブレーキローターの組み合わせが少々物足りない。薄々感じていたフロント制動力の弱さにはっきり気付いてしまった…。日常生活で過不足を感じることは滅多に無いのだが。こうなるとパッドの寿命を削ること前提でスリット入りとかドリルドローターに換えてみるか??はたまたもう少し制動力重視のパッドを導入してみるか??
ともあれ、腕の立つ人に引っ張ってもらうと筆者程度のウデでも充分楽しい本気走りができる。実に楽しい往路であった。牡鹿半島突端近くの御番所公園で一休み。なんと公道走行可能なカートで来ている方がいて、みんなで遠慮なく取り囲んで質問攻め(笑)。Kickersの大きめのスピーカーを多数搭載している。ヘルメット被っていても聞こえるくらいの爆音で音楽を聞くのだという。ナイス。後部のフレームには「安全+第一」とか「なめんなよ」と言ったレトロ感溢れるステッカーが。これらを見てコヤジさん尋ねて曰く「やっぱり、大音量で演歌流すんですか?」。一同大爆笑。カートで演歌はかっこいいかも。
さらば〜 地球よ〜♪
photo by teruterukoyajiさん
それにしても天気に恵まれた。すでに陽は大きく西に傾いているが、金華山もきれいに見えている。コヤジさんのショットがまた秀逸。皆で金華山方面を見ているのだが、まるで地球を旅立つ宇宙戦艦ヤマトの乗組員のようではないか。実際の我々は次の目的地、石巻市内のケーキ屋さん「
アルパジョン」のことで喧々諤々。なんでもしげさん、今日のお土産にケーキを買ってくるよう娘さんからおねだりされたらしい。ところがアルパジョン、しげさんのご自宅のすぐ近くにも支店がある。一日出かけていた揚げ句に近所のケーキ屋で買ってきたのか??と詰問されたらどうしようと言う。あの娘さんと奥様なら突っ込むだろう(笑)。筆者が石巻店とわかるようなショットを店先で撮ってあげるから!ということで、一同石巻市内を目指す。
復路はコバルトラインではなくK220とK2、つまり牡鹿半島の西側を、点在する漁港を縫うように走る。普通の車もそれなりに走っているので大人しく(笑)。夕暮れのK2を走るのは2015年の正月以来なのだが、実に趣深い。真夏に走るのとはやはり違う。11月だとまださすがに凍結の恐れも無い。寒い時期に走るのなら実は今がベストなのではないだろうか。
石巻市内、日和大橋をゆくコンボイ
石巻市内に入っても市街地の縁の部分を走ったので、大きな混雑に巻き込まれることもなく無事にケーキ屋アルパジョン石巻本店に到着。皆で細かく買い物して店員さんには迷惑だったかもしれない(笑)。すみません。しげさんの証拠写真も無事に撮影し、最終解散ポイント、三陸自動車道上り線矢本PAへ。
無事にトラブル無く解散できることが何よりである。最後の挨拶を終え、おひとりおひとりをお見送りしつつあおさんと再度握手。帰宅してみたら筆者の総走行距離は289km。自宅から矢本PAまでは約50kmだから、今回の純粋な行程は約200kmと言えるだろう。だがいわき市在住のコヤジさんなど、最終的には500km以上走破となったようだ。新庄市のmarutaさんも同様だ。改めてご参加いただいたみなさんに感謝申し上げる。また開催をせっついてくださったTETUさん、周到な計画を立ててくださったあおさん、本当にありがとうございました。思い起こせば初めてリュウノスケさんと2台のMiToで走ってOFF会の楽しさに目覚め、あおさんに勧められてブログの名を冠した最初のOFF会に集まったのは、筆者とじゃるさんとしょーた先輩の3台だけだった(なんとあおさんは欠席(笑))。それが今や常時10台を超える台数、人数にご参加いただけるようになった。奇しくも文中で触れたとおり、集まる人が魅力的でなければ新しく人は集まって来ない。当ブログのOFF会に集まってくださる方々が紳士であり、愉快であり、クルマ愛に溢れていることは筆者が保障する。ブログの運営者がこんなに楽しませてもらっていていいのか?と思うほどである。
10時間半/289km
次回は2016年5月の予定。あおさんとは「あまり走らないで、どこかに腰を落ち着けてただただ駄弁るOFF、やりたいねぇ」と話していた。まぁ次回の内容はともかく、ゆる〜く集まりたいと思っている。参加されたみなさん、参加をご検討いただいたみなさん、本当にありがとうございました。じゃ、また!!