クルマで行きます

クルマが好きなことにかけては人後に落ちない。
東北のABARTH PUNTO EVO乗りが綴る、クルマについてのあれこれ。
MiToで行く!梅雨だ晴れ間だ化女沼だ!
| その他のツーリング・夜活など | 20:31 | comments(2) |
毎度このブログのタイトルを考える時、ドリフの影響を思わずにいられない。それはともかくアルファロメオMiToに乗って自由に走りに行く行為そのものが、自分自身にとってのアドレナリン精製の大きな動機であると思わずにいられない。思いがけず多忙を極めた2015年6月下旬、完全にバッテリー切れになって惰眠を貪り、目を覚ましたら梅雨時の晴天が広がっていた。時は昼。疲れているが、自分自身を再起動させるために走りに行かねばならぬ!実は7月初旬に県南を走る機会がある。だから県北だ!また県道ぐにゃぐにゃ三昧だ!ということで宮城県大崎市の化女沼(けじょぬま)へ。


昼少し前に自宅を出発。R457とR347で旧古川市街地へ。一瞬だけR4を北上し美麗県道のK59へ。梅雨の晴れ間なんて長続きしないんじゃないか…?と思いつつ田園風景の中を縫って走る。当面の目的地は化女沼のすぐ脇にある東北自動車道長者原SAである。だって腹が減ってたんだもの。

大和町

K59。真っ正面に栗駒山だぜ


スペアリブ360円

スペアリブ360円(しつこい)

これが化女沼。ラムサール条約にも登録されている由緒正しい沼

小一時間でSAに到着。お約束のスペアリブを食す。さすがにこれだけじゃ足りん!!SA内のレストラン伊達のメニューを子細に検討するも帯に短し襷に長しなものばかり…。うむ。深追いせずに岩出山まで抜けよう。K59とK166で岩出山へ。

K59とK166の交差点直前



久しぶりに岩出山の「いろは食堂」で特製らーめんでも食べるか…とR47まで来てひらめいた。大黒屋だ!大黒屋があるではないか!R47をさらに北上し、ドリフトを決めつつ(うそ)大黒屋に入店。

大黒屋(宮城県大崎市岩出山下一栗字一本杉5-15)

ラーメンが旨いのは当然として、半ライスに付いてきた漬物がまた美味。
醤油チャーシューメン780円+半ライス100円+半熟煮卵50円

で、あとはR457を大人しく南下。大和町の南川ダムなどを経由し帰宅。帰宅後洗車までしちゃったYO!

南川ダム


3時間半/122km

家を出発してすぐに、今すぐ考えたりやらねばならないことがまったく思いつかないことに気が付いた。すると身体は疲れているのに頭は逆に冴えてくる。青空と田園の緑とMiToのボディの赤しか目に入らない。もちろんMiToのコンディションはゴキゲンである。111,572kmかぁ。このグッドコンディションのまま20万kmを達成したいものである。まぁまずは15万kmだ。
【告知】クルマ(の話)で呑みますOFF会#4 in 山形
| OFF会・告知 | 23:32 | comments(11) |

当初6月に実施しようと思っていた「クルマ(の話)で呑みますOFF会#4」であるが、種々の理由で7月実施を考えている。この呑みOFFを立ち上げた頃は、仙台(とすぐ近く)に住んでいる方だけで集まれればいいや!と開き直っていたのだが、市外どころか県外の方の参加もあるし、また他の呑みOFFの様子をネット上で見るにつけ、仙台開催に拘らなくてもいいのか?と思えてきた。

とは言えこの企画、もはや筆者ひとりで決めるのも憚られる。幹事を買って出てくださったじゃるさんと、山形在住の常連さん代表alfa_manbowさんと相談した結果、以下の日程とプランをご提案するもの。結果的に第3回目の呑みOFFで提案されたプランに沿っている。

クルマ(の話)で呑みますOFF会#4
開催予定日 2015年7月10日(金)
開催予定地 山形県山形市内のどこか

遠隔の方も参加しやすいよう土曜日に設定したかったが、残念ながら6月も7月もフリーに計画できる土曜日はもう筆者にはなかった。涙を飲んで金曜夜の開催とさせていただく。

参加名乗りや良いお店の情報など、コメント欄にいただけると嬉しい。
3台のMiToを乗り比べ(追記あり)
| 試乗レポート | 14:48 | comments(4) |
2015年6月のある1日、じゃるさん、alfa_manbowさん、acatsuki-studioという3台のMiToと3人のオーナーが集まった。いろいろな偶然が重なった結果なのだが、経緯はこちらをお読みいただきたい。山形県高畠町〜米沢市〜南陽市を縦断するブドウマツタケラインという、田んぼや果樹園の間を縫って走る素敵な道路がある。そのブドウマツタケラインの高畠町内の区間にほどよいワインディング部分がある。今回はここを舞台に3台のMiToを乗り比べてみるという幸運を得た。その結果感じたことをまとめてみる。

まず各車のプロフィールを簡単に書こう。

じゃる号
□1.4T SportのTCTバージョン
□タイヤは18インチ
□SuperSprintマフラー
□レスターのエアロキットがめっちゃかっこいい
※改造多数で筆者も把握しきれず→というところにじゃるさんご本人から詳細が!

蛇足にじゃる号補足ですが、タイヤはマランゴーニ Mythos(acatsuki様と同じ)225/40ZR18、スロコンはスプリントブースター(koyaji様風に云えば「スプブー」)で3段階(Normal、Sport、Race)のうちで「Race」モードon、ブレーキは他2方とは違いブレンボではなく純正のシングルポッドキャリパー、足回りはビルシュタインにメルヴェのバネですね。以上追記2015.06.19.

alfa_manbow号
□1.4T Sportの6MT
□タイヤは18インチ
□MonsterSportマフラー
□クイックシフト
□バケットシート
□アイバッハ+KONIダンパー、TEZZOのエアクリーナーとスロコンなど→というところにalfa-_manbowさんご本人から詳細が!

ちなみにmanbow号のタイヤはPIRELLIのP ZERO NEROです。17インチのacatsuki号と乗り心地が大きく変わらないってことは、Mythosよりは柔らかいのかな?初期応答性はMythosの2車のほうが良かった気もします。ダンパーの味付けとかホイールの重量とかも関係してきそうですけどね(^_^;)以上追記2015.06.20.

acatsuki-studio号
□1.4T Sportの6MT
□タイヤは17インチ
□SuperSprintマフラー
□クイックシフト
□アイバッハ+純正ダンパー、TEZZOのスロコン

笑ってしまうのだが、この3台ともタイヤはもはや限界に近くすり減っていた(笑)。路面がドライで本当に良かった。その路面、コースであるはGoogleMapで示すと以下のとおり。


15.3kmらしい。Map上の北端あたりがアップダウンのあるワインディング。今回は上記コースを時計回りに進行、「登りのワインディング」がメインとなる。下りのワインディングはすり減ったタイヤでは怖いと思ったのだ。ま、この判断が正しかったのかどうかよくわからない(笑)。まずはmanbowさん先頭に1周。各自が走り慣れた自分のクルマでコースの感触を確かめた。コースの感触を話しあったあといよいよクルマを交換である。


ここから先は筆者目線で感じた事を中心に書く。まず真っ先に乗ったのがalfa_manbow号。ノーマルモード+TEZZOスロコンのSモード、つまり筆者のacatsuki号と同じセッティング。

なんと言ってもBlack社のステアリング

TEZZOのエアクリーナーがまぶしい!

acatsuki号との大きな違いはバケットシートとBlack社のステアリング。18インチタイヤについては乗り味がドタバタするどころか、コーナリング中の横方向への逃げに真っ向勝負できる力という風情で、特にネガとも思えない。もっとも印象的だったのが後付けハンドルで、真円でないハンドルを本来は嫌う筆者だが、このBlack社のステアリングは素敵だった。純正よりも若干握りが太くなり、またサムレスト近辺に角があることで逆に「ここしか握らなくなる」感がある。ただ真円でない影響か、自車と同じラインでコーナーに進入すると、ややクイック(よりイン側に入る)な印象が2箇所ほどあった。慣れの問題だと思うが、ハンドル形状が微妙に変わるだけでこんなにコントロールに影響がでるのか!と目からウロコである。本当は一番影響大なのはバケットシートだと思っていた。身体がよりホールドされることでコーナーの進入に、より自信が持てるのでは?と勝手に想像していたが、そこはあまり…(笑)。ただ18インチタイヤが思いの他フィットしているように思えたのは、このバケットシートの影響かもしれない。あまり荒れたコースでは無いが、路面からの入力をすばやく収束させている感があった。18インチ、いいなぁ。

続いてじゃる号。


エンジンルーム内は自粛。ディーラーメカニック氏から
配線、なんとかしてくださいよ…といわれるほどのDIY改造。
こちらもエアクリーナーはBMCのものに換装済み

なんと言ってもTCTでワインディングを走るとどうなのかが最大の興味。じゃる号はスロコンの類いは付いておらず(多分。コクピットにいろいろありすぎてよくわからない(笑))。素のTCT+1.4Tは如何なるものか。ちょい乗り試乗はしたことがあるが、18インチタイヤを履かせた個体でワインディングを攻めるのはもちろん初めてである。走り出して驚いたのはTCTの出来の良さである。とにかく動作が速いしパドル操作への反応も上々。ほとんど同じ理屈のVW社のDCTとはまた印象が違うのもおもしろい。無理やり言葉にすれば、TCTはより有機的な気がする。まぁ大概のイタリア車は有機的印象を持たせるものだが…。一方でノーマルモードのままでは登りのコーナーで「それ!今だ!」の瞬間のスロットル操作にシフトダウンが付いてこられない感触もある。ただこれは操作慣れしてないが故の錯覚で、冷静に時間を計ってみればMT車の操作ラグと大差無いはずだ(むしろ速いかもしれない)。クラッチを切る→シフト操作→クラッチをつなぐ…という動作を省略できるが故のもどかしさなのだろう。パドル操作に熟練すれば狙ったタイミングでシフトダウンもアップもできるはず。となるとTCTは最高のワインディングマシンなのか?と問われると答えは逆で、確かにシフト操作のことだけに着目すれば素早い変速が可能な戦闘機という印象を受けられるかもしれない。しかしクルマ全体の挙動から受ける印象は逆であった。恐らく1.4T SportやQVのリリースを経て、アルファロメオによるMiToのチューニングも向上したのだろう。足周りにも機械動作の印象にもドタバタ感はほぼ一掃され、全体的にしっとりとして1ランク格上のクルマのような印象すら受ける。まぁ1ランクと言い切るとジュリエッタになってしまうので、147と初期型1.4T Sportの中間くらいとしておこうか。じゃるさんは超長距離走者であるが、このTCT MiToの挙動ならそれも納得である。鷹揚に運転できるのだ。高速道路のクルーズなどとてもラクチンだとご本人も言う。

3台乗り比べてみての感想は、「どの個体もそれぞれに魅力がある!」であった。acatsuki号としてはこれから18インチに換装してもまた楽しめるだろうし、TCTモデルのしっとり感も味わい深い。これまで筆者はMiToが好きなのではなく、acatsuki号が好きなのだ、と思っていたが、極端な話、acatsuki号から別のMiTo(6MTでもTCTでも)に乗り換えても充分楽しめるように思えてきた。これこそ今回の乗り比べの意外すぎる結論である。じゃるさんもmanbowさんも概ね同じように思われたようだ。

逆説的にMiToにはコアになる魅力が確かにあり、タイヤを換えようがシートを換えようが、極端な話MTだろうがTCTだろうが、そこは揺るぎないものになっているのだ。販売テコ入れのためにフィアット グランデプントを押し付けられて、急ごしらえでリリースされたモデルではないかと秘かに思っていたが(笑)、アルファロメオのマジックはしっかりMiToにも生きているのである。

確かにMiToのクルマとしての守備範囲は狭い。しかしこの守備範囲を担えるモデルが国産・輸入車問わず少ないのもまた事実。かつてのプジョー 206のように爆発的に売れたわけではないので、欲しいと思っている人は迷わず購入した方が良い。中古車も含め、ここ数年が勝負の分かれ目だと思う。

じゃるさん、alfa_manbowさん、改めてありがとうございました。

おまけ。
じゃる号のフロントライトウォッシャーが
収納できなくなってまーす
「呑みますOFF会の詳細を決めるのだ!・高畠米沢ミーティング」を実施した!
| レポート・クルマで行きますOFF会 | 21:51 | comments(8) |
2015年6月17日、18日は天皇と皇后両陛下が宮城県と山形県を私的旅行に訪れておられた。両県内の警備は大変なものだったろう。6月18日朝、山形県高畠町を目指しR457とK51を七ケ宿町へ向かっていた。雨だったが極上のワインディングを走りながら、「天皇や皇族に生まれれば、生活の心配なく育ちの良い人としての人生を送れるのだろうけど、自分の好きなクルマを自分で運転して、こんなワインディングをひとりで爆走するなんて一生無理なんだろうなぁ」と、ふと思った。そうしたら自分がたいへんな贅沢をしているなぁ、と。

なぜ高畠町に向かったかと言うと。近いうちに「クルマ(の話)で呑みますOFF会」を実施したいと考えている。幹事を買って出てくれた当ブログコメント欄常連のおひとりじゃるさんと打合せしたいなぁと思っていた。じゃるさんも筆者も平日にポコッと休みがあったりするので、直接会って打合せしませんか?と。それが18日であった。というようなことをコメント欄に書いていたら、山形県のアルファヘンタイalfa_manbowさんも参加してくださるという。そこで決まった。18日はクルマで行きますOFF会番外編、「呑みますOFF会の詳細を決めるのだ!・高畠米沢ミーティング」を実施するもの也。

しかしそうと決まれば他にもやってみたいことがあった。それはMiTo3台の乗り比べである。先日alfa_manbowさんとともに道の駅たかはた近辺のブドウマツタケラインをランデブー走行する機会があった。もっとも筆者が運転したのは家人のシトロエン DS3(デヴュー・セリ)で、正直付いていくのがやっと。ワインディングを楽しむまでは行かなかった。自分のMiToでそのリベンジもしたい。またmanbowさんの個体には筆者の個体とは違う方向のカスタマイズもされており、「乗ってみませんか?」とお声掛けをいただいたにも関わらず、当日は時間切れで叶わなかった。この日はじゃるさんのTCT MiToもいるわけで、1.4T同士でもカスタマイズ手法が違えば別物なのか?増してTCTともなればMiTo初期モノの1.4Tとはどれほど違っているのか。同じワインディングコースで、同じ車種の異なる個体を一気に乗り比べられるチャンスなど滅多にないことである。

ということで自宅を朝7時に出発。超定番のコースで高畠入り。


残念ながら南下するに従って雨が降り始める。蔵王も雲に煙りほとんど姿が見えない(蔵王は6月22日に開通したら改めてまた来よう)。すり減ったマランゴーニ ミトスはしょっちゅうグリップを失いかけ、神経質な道行きである。

とは言え雨にそぼ濡れる緑も美しい。R457

K51沿いの長老湖

これでは乗り比べも気を使いつつ走らなければならないのか?ややがっかりしかけたのだが、期待通りというかやっぱりというか、R113で七ケ宿町から高畠町に抜けるあたりで雲から晴れ間が出始めた。路面もしっかりドライである。

R113、水芭蕉群生地遊歩道の駐車場にて

トンネル工事のおかげで普段停車できない橋の上で停車。
高畠町を見下ろすこの景色、いつもは横目で一瞬しかみられない

9:30の待ち合わせ時間に筆者が早めに到着するのはよくあることだが、じゃるさんが10分くらいしか遅れずに待ち合わせ場所に現れるのは珍しい。今後は5分家を早く出発してくれればなお良い。


もっとも遅れたからといって何がどうなるわけでもない集まりである。道の駅たかはたの駐車場でヘンタイ与太話をさんざんして、さっそく乗り比べを行った。この顛末と見解はエントリーを分ける。ごく大ざっぱに言えば、製造個体差以上の差異を充分感知できるほど3台は異なっていた。

乗り換えを実施。同じMiToなのであまり違和感なく運転はできる。
もっともじゃるさんはTCTからMTなので、ちょっと苦戦したらしい

L>R じゃるさんのTCT 1.4、筆者の1.4T Sport、alfa_manbowさんの1.4T Sport

はい、記念写真

気が付けば2時間近く走り回っていた。お腹ペコペコである。ブドウマツタケラインの南半分を走破すべく、米沢市内へ出発する。現地人たるmanbowさんの先導で30分も経たずに目的地「菜園ブッフェ ピソリーノ」に到着。イタリアンブッフェで胃袋のリミッター解除!である。

米沢北インター店(山形県米沢市中田1997)


野郎3人で3時間も喰い続け、ヘンタイトークを繰り広げた。え?もう15時?という感じ。もちろん「呑みますOFF会」のアウトラインもちゃんと決めた。こちらも告知エントリーを分けるので、ぜひごらんいただきたい。

ピソリーノの駐車場で解散し、家族に頼まれていた単4電池をわざわざご当地米沢の某家電量販店で購入。その後はR13をひたすら北上。だって、往路と同じコースを走るのはひとりツーリングでは「敗け」行為なのだ。

高畠〜南陽、R13。以前と比べると天国のように道が整備されたが、
旧道の方が思い入れが深い

約11時間/280km。1並びのゾロ目は見逃した

当初の目論見からだいぶ遅れて18時に帰宅。走行距離は大したことないが、今回の3台乗り比べとピソリーノでの暴飲暴食は本当に楽しかった。おつきあいいただいたじゃるさんとalfa_manbowさんに深く感謝する。また機会があったら乗り比べ、やりましょう!

記念写真・ヤンキー編
MiToで行く!磐梯吾妻スカイラインに猪苗代湖、「うつくしま ふくしま」のキャッチフレーズにいつわりなし!
| その他のツーリング・夜活など | 20:27 | comments(3) |
ようやく、ようやく時が来た。この春から同僚となった若人が、実は福島県の猪苗代付近の出身だという。筆者の猪苗代湖の美しい思い出を話したら、「北の志田浜なんかが有名ですけど、西岸もキレイなんですよ」と言われちまったYO!これまで北の志田浜や東岸を訪れてひととおり征服したようなつもりになっていたのだが、猪苗代湖、奥が深い…。GoogleMapを見ると、確かに西岸にも湖水浴場がいくつもあるようだ。

そんなことを知ってしまったら行かずにはいられない。次のひとりツーリングは猪苗代湖西崖だぜ!と決めたのは良かったが、それ以来なぜか休日には雨が降ったり、過剰に疲れていたり、どうにもタイミングが悪かった。この日も身体は疲れていたのだが、とにかく気分を変えなければならん!天気予報では晴れ後曇り。降水確率はそれほど高くない。家族を見送り朝の家事をこなしてから出発したので9時頃になってしまった。

例によって往きの道行きしかプランを立てず(笑)。仙台市内からK25で村田町へ。K12で白石市へ。R113で七ヶ宿町へ。K46で福島県国見町へ。飯坂温泉を経由してK5フルーツラインへ。K70で信夫温泉、高湯温泉を経由して吾妻小富士へ。数々の温泉街を経てR115で猪苗代湖へ至る。文字で見てもなんのことやら。


ところどころでMiToを停めて写真を撮る。宮城県内、県境、何度も走って見慣れているはずのコースだが、写真撮影の定点を少しずつ外してみたら存外に発見がある。ひとりツーリングではペースを維持することに執着してしまうので、ある意味仕方ないのだが…。

宮城県七ケ宿町の下戸沢宿

福島県国見町

小坂峠っちゅーのか!

かつて大名もこの峠を通った…と書いてあるが、
大名行列はもっと移動の楽な平野を行くのでは…?
という話はさておいて、
江戸時代の旅人がここを歩いたのか!と思うと
感慨もひとしお

以前から超絶気になっていた「あぶらや肉店」。
福島県飯坂温泉すぐ近く。
この店名で精肉・惣菜って書いてあるんですぜ?
オレのための店か??

走り慣れた福島県K5フルーツラインからK70へ右折。信夫温泉〜高湯温泉と温泉街とワインディングロード。磐梯吾妻スカイラインをひとりで走るのはもしかすると初めてかもしれない。有名な道なのに。東吾妻山付近は活火山なので当然といえば当然だが、蔵王山へ登っていく宮城県側の景色に酷似している。宮城県側の蔵王と違うのは福島市などの平地が素晴らしいパノラマとして楽しめる点であろう。ただこの日は雲が多く、ぼんやりとしか見えなかった。なに、また来ようじゃないか。



残念ながら景色はぼんやり

先に初めて走る…と書いたが、吾妻小富士は恐らく小学生の修学旅行で訪れているはずだ。レストハウスでカレーを食べたような気がする(笑)。その時は猪苗代側から登ったはずだが、自分のクルマで走るなら、今回と同じく信夫温泉側(福島市側)から登って行きたい。つい先日まで火山性微震動と有毒ガス発生のせいで通行止めになっていたが、ようやく開通したものの通行可能なのは9時から17時まで。いやぁ美しいなぁ、とのんびりMiToを進めていたら…。


吾妻小富士の直前の「賽の河原」には圧倒された。この画像の近辺は今も「火山性ガス発生の恐れ有り」とて窓を開けるなとか停車するなという立て看板があちこちに立っている。確かに硫黄の臭いが鼻を突く(いや、窓は閉めましたよ)。無事に浄土平パーキングに到着。丁度12時頃なのだが、まだ空腹でもなく、浄土平レストハウスにもどうしても心惹かれるメニューがあるわけでもない。意を決して猪苗代湖まで走り切ってしまうことにする。


浄土平を過ぎると程なく道路は下りのワインディングへ。タイヤの溝はあと2mmしかないし(左だけ)、フロントブレーキパッドも残り3mmなので無茶はしない(泣)。ちんたら下っていたら浄土平パーキングで見かけたルノー メガーヌRS(しかもジョーヌペガス)が道路脇に停めている。思わずその後ろにMiToを停めてオーナーさんにごあいさつ。

うずくまって愛車を激写しているのがオーナー氏(笑)

やっぱ黄色、い〜わ〜

福島の県南にお住まいの方で、乗って数年(?)なのにすでに走行7万km超えだという。「過走行道まっしぐらですね!」と言ったら、「楽しいんで、どうしても走っちゃいますねぇ」ときた(笑)!筆者やこのブログをごらんのみなさんと同じ匂いがする方である。しばし歓談して結局R115の合流地点までランデブー。メガーヌはレークラインへ消えていった。どうかご無事で。

こちらは無事にR115で無事に猪苗代湖へ到着。東岸から回り込む。


実はここも定点ポイント。
EDO M/T Session #8」で訪れ、
クルマで行きますOFF会#5」の帰り道にも
ここで写真を撮った

磐梯山を望む

西岸を遥かに臨む。待ってろ!!

時は13時過ぎ。まともなメシを喰おうと思ったらそろそろどこかのお店に入店せねばならない。GoogleMap上でなんとなくアタリをつけていた湖南町の食堂「会津めん 大阪屋」さんへ。味噌ラーメンが人気らしいが、外気温は30度近くあり、とてもじゃないがラーメンをすする気になれない。ここは福島ご当地メニュー、ソースカツ丼をオーダー。



こ・れ・が!望外の大当たりだったのである。筆者は別にトンカツブログを立ち上げているくらいのトンカツマニアであり、これまでも福島では務めてソースカツ丼を食べるようにしてきたが、実を言うと(以下3,891文字に及ぶトンカツとソースカツ丼に関する概論を書いたが省略)だったのだが、この大阪屋のソースカツ丼は「カツの厚み」「衣のざくざく具合」「ソースの調合」「丼メシの上のキャベツ」など、加えて漬物の味や味噌汁のしょっぱさまで全方位的にぬかりなく、総合得点でほぼ100点満点である。夢中でかき込んでしまった。これで930円。大バーゲンである。


たまんねぇ

食事をしていたらお店の厨房がざわざわ。空が暗いから間もなく雨だねぇなどなど。会計時に聞いてみたら「うん!降りそう」と力強い予報(笑)。あーあ、好天もここまでか〜。とりあえずお店を出てR294へ。大阪屋からだと猪苗代湖を時計回りに北上することになる。ただし少々距離があるので湖は見えない。会津若松市に入ってすぐの「原郵便局」から湖側へ右折。海と違って水辺ぎりぎりまで住宅が建っている景色がおもしろい。雨が降るどころか西日がどんどんキツくなってくる。「崎川浜湖水浴場」へMiToを停め、水辺へ。

また磐梯山。
こんなに晴れて美しいのに…

さっきまで走ってきた東岸、
特に大阪屋のあたり、この画像の右側は大雨っぽい

まるで絵のようにくっきり雨

西岸に沿った道路はけっこうアップダウンもある

磐梯山があまりにも美しかったのでもう一枚

見るとさっきまで走ってきた東岸は真っ黒な雲に覆われ、灰色に煙っている。大阪屋のおばさんの天気予報は大当たりだったのだが、こちら側は前述のとおり真夏を思わせる日差しが燦々。梅雨の季節らしい天候である。そして猪苗代湖の水はとてもキレイで、しばしのんびりしたくなる。MiToに乗り込みさらに北上すると、ヨットハーバーやプライベートポートが点在しており、どうも猪苗代湖西岸はマリンスポーツのメッカのようだ。地図で確認していただきたいが、猪苗代湖の(アナログ時計で言えば)9〜11時の区間は入り江が複雑な形で連なっており、風情もすばらしい。こりゃあ同僚の若人T君に礼を言わなきゃなぁ〜と感激していたら、最後の最後に道路工事で通行止めを喰らってしまった(笑)。少しだけ引き返して再びR249に乗りなおし、R49へ。

夜に用事があったので15時頃には帰宅したかったのだが、読みが甘過ぎた。R49に乗ったこの段階で15時である。ここから再びR115や喜多方〜米沢を経由するのも体力的に不安だったので、悪あがきせず猪苗代ICから高速道路に乗り、まっすぐ帰宅した。

8時間/386km。
けっこう走ったな(笑)。

磐梯吾妻スカイラインの霊峰と美麗ワインディング、偶然出会えたルノー メガーヌRSとオーナー氏、そして猪苗代湖と大阪屋のソースカツ丼。良くできた話である。こういう出会いがあるからひとりツーリングはやめられない。改めて福島県のキャッチフレーズ「うつくしま ふくしま」は、看板にいつわりなし!である。ありがとう。
MiTo・LEDは絶対正義か?
| MiToのメインテナンス | 22:45 | comments(6) |
マフラーを換えて新章に突入した我がMiToであるが、その12ヶ月点検時にもうひとつ不具合を治してみた。

MiToの純正ルームランプはあまり明るいものではなかった。もっともルームランプがやたらビカビカと明るいのも興ざめだし、何よりもルームランプとは別に装備されている、手元明り的な赤いLEDランプ(ヘッドライトと連携し点灯するもので、基本的に点きっぱなし)が効果満点で(笑)。赤いLEDランプのおかげで夜のMiToのコクピットは妖しくエロティックなムード漂う、動くラブホテルと化すのである(おおげさ)。そっちを優先する意味では、むしろ暗い方が良いとも言えた。

ところがMiToから遅れること約1年、家人が購入したシトロエン DS3は日本導入記念の特別装備版たるデビュー・セリなるグレード。こいつのルームランプが純正オプションのLEDモノで、やたら明るいのである。実際夜間の乗降時は明るい方が便利であることは言を待たない。ルームランプの照度などどーでもいーと高を括っていた筆者だが、比較対象物件が現れるととたんに心は揺れる。かくして純正オプションのLEDルームランプに交換してみたのが2010年の11月の話である。 

そのアルファ純正LEDルームランプの、よりよって運転席側が点灯しない状態になってしまった。点いたり点かなかったりが徐々に安定的に点かない状態に。ドンッとランプカバーを叩いたり強めにドアを締めると復活したりする。これぞイタリアンクオリティと笑うのは簡単だが、こういう接触不良系のトラブルは国産・輸入を問わずポピュラーな事例だと思う。

再掲。助手席側だけが元気

従ってあまりこのことを神経質には捉えていなかったが、2015年6月の12ヶ月点検を機に治してもらった。実際点くべきものが点いている状態は、精神衛生上好ましい。DS3のものと比べるとそれでもまだ暗いし、ルームランプとしては光がより拡散するハロゲン等の従来の電球の方が適切だとも思うが※、それはそれ。ささやかでもカスタマイズしたという事実の方が大事なのだ。

※自動車ジャーナリスト沢村慎太郎氏のランチア デルタ(クライスラーのバッヂを付け始めたモデル。驚いたことにすでにカタログから落ちている)のレビューには、「LEDは人間の顔を青白く照らし、結果的に病人ぽく見えるのでルームランプには適さない」という要旨の文がある。ラクシュアリーの本質を知っているランチアは、だからルームランプだけはLEDを採用していない、とのこと。こういうの、シビレルねぇ。
クルマと音の不可分な関係
| パーツ/グッズ | 19:05 | comments(14) |
これほどまでに(うちの)MiToを愛している筆者だが、1.4リットル+ターボのガソリンエンジンの音だけは不満である。あ、あと内装の建て付けにも少し不満がある。あ、あとリアゲートの開口ふちに雨水が溜まるのにも不満がある。あ、あと…もういいですか、そうですか。ともかく不満に感じるもののどうしようもないことの筆頭がエンジンサウンドだった。これまでは。

MiToのデビュー当時、自動車ジャーナリストのインプレッションの切り口は、小さいけど活発な動力性能という視点と、入門編アルファが出てきて良かったねという視点がほとんどだった印象がある。その中で渡辺敏史さんはAUTOCAR JAPAN誌のレビューで「さすがのアルファもエンジン音だけはどうにもできなかったようで」と、率直な意見を述べていた。2009年当時、筆者が目にしたインプレッション記事でエンジン音について触れていたのは、多分この記事だけのように思う。MiToの大元は親会社フィアットの、直球ど真ん中の大衆車グランデプント(当時)。渡辺氏の感想はそのことを踏まえているとは思うが、V6やツインスパークのエンジン音が強力な「売り」だったブランドなのだから、それも無辺なるかな、である。

幸か不幸か、いや不幸だと断定しても良いが、筆者はMiTo購入前にアルファロメオのその魅力的なエンジン音のどちらも経験したことがなかった。人生2台目の輸入車を購入するにあたって、MiToの動力性能は別次元の快楽だったので、エンジン音のことはあまり気にならなかった。その後アルファヘンタイ諸兄のあれこれを見聞きするようになり、初めて「アルファはエンジン音でメシが喰える。それもドンブリ飯が」ということを知ってしまった。エアクリーナーなど、社外品を盛り込むことでエンジン周辺の音はチューニングできると言えばできる。マフラーも然り。でも「エンジン音そのもの」を変えられるわけじゃないじゃーん、ま、言ってみれば、代償行為ってやつだよねー」とひねくれた筆者は考えていた。

つい昨日までは。←シツコイ

スーパースプリントのマフラーを装着した結果、純正マフラーとは異次元の野太いサウンドが、常に腰の奥あたりから響いてくるようになった。まだこの音を自分のMiToが発していると直感できない浮かれ具合である。「おおっ!ガスペダルを踏むとタコメーターがガーンと上がって、しかもボボボー!と言うぞ!ということは、こりゃオレのMiToのエグゾーストサウンドだっっっっっっ!」なのである。まだ頭で整理して認識する作業がいる。どうせ数日だと思うが。自分のクルマが発する音が、これほど運転手を鼓舞するものだとは思わなかった。


また音だけではない。交換直後のエントリーにalfa_manbowさんからコメント欄に曰く、「エンジンがスムーズに回る感覚にもスパスプが一役買っているかも?」「私がモンスポに替えた時も薄っすらとトルクがのったような、ちょっとだけ軽く回るようになったような感覚がありました」。マフラー交換直後の帰り道、アドレナリンがドバドバ噴出した理由は、この感覚も大きく影響しているはずだ。ガスペダルの踏み込み量とエンジン回転がよりスムース、あるいはシームレスにシンクロし、かつトルクも乗る…。これは本当にうれしい!たのしい!大好き! by ドリカム状態である。オイル交換と同時にスーパースプリントに換装したので、双方がこの感覚に影響していると思うが、とにかくこうなるとまるでクルマの剛性感までアップしたように感じられる。すでに11万km走った筆者のMiToが、まるでシャキッとリフレッシュされたかのように感じられるのだ。これら体感的な性能アップとともに、クルマにおけるサウンドチューニングの重要性を身をもって体験できたのは、筆者にとって大きな収穫である。クルマの発する音は運転手のモチベーションに深く深く関わっているのだ。

溶接ポイントまでは潜れず

今回換装したスーパースプリントのマフラーは約12万円である。(少なくとも筆者には)安い買い物ではないが、運転時のドーパミンを増やすには実に有効だ。MiToを受け取った時、K店長が「帰り道、運転には注意してくださいね」と一声かけてくださった。K店長がこういうことをおっしゃるのも珍しい。「そうね、12点から上がったその日に接触事故とか、最悪だわー」などと思いつつ走りだした。しかし遠回りした帰り道の約30km、安全運転は難事業だった(笑)。
MiTo・12ヶ月点検終了。スーパースプリントでハレルヤ!!
| MiToのメインテナンス | 22:53 | comments(7) |
MiTo is Back!!12ヶ月点検にグラスコーティングとウィンドウの撥水加工、そしてマフラーをスーパースプリントへ換装の3つがトピックである。

見よ!このテカテカ具合!!

マフラー交換についてはあとで触れることにして、例によって費用内訳をご報告する。

12ヶ月点検(入庫時走行距離数110,088km)
基本整備料 22,000円

Rマフラー交換技術料 6,300円
ボディコーティング(下地処理含む) 30,600円
撥水コーティング 10,000円
エンジンオイル・オイルフィルター交換 2,000円
STAR PE 51029044 7,350(@2,100*3.5l)
OIL FILTER 73500049 1,770円
SEALING GASKET 10261060 200円

これにSuperSprintのマフラー取り寄せが加算され、全部コミコミで200,000円であった。

備忘録として書いておくと、フロントブレーキパッドの残量があと3mm、タイヤの溝もあと2mm程度ということで双方の交換を奨められた。タイヤの話になったとたんK店長が「最高のタイヤを見つけましたよ…!」とにやり。そこに偶然、やはりMiTo乗りのYさんが通りかかり、ふたりがかりで怪しいタイヤを奨められた。これについては後日改めて試乗させていただこうと思う次第。また受け取りが夜だったせいでせっかくのグラスコーティングの堪能は明日以降に。

ぶった切って取り外した純正マフラー。
脱皮痕が著しい。今までおつかれさま

ぶった切ったはいいが、スーパースプリント製品に
取り付けガイドなど同梱されておらず(笑)。
メカニックさんがあーだこーだとがんばってくださった

こんな風に!

で、スーパースプリント、である。

エンジンをかけた瞬間からこれまでとは異次元の野太いエグゾーストサウンドが鳴り響き、「おお〜!」とテンションがあがる。すかさずK店長、Yさん、サービスフロントのKさんが「ま、あと1ヶ月もすれば中のグラスウールも落ち着いて、もっと良い音になりますよ」ときた。もっと??もっと良くなるの??

帰宅コースは自宅とはまったく正反対の多賀城〜利府方面を経由(笑)。前回のオイル交換から8,000km近くも引き延ばしてからようやく交換したせいか、エンジンがスムースに回る様子もひしひしと感じられる。スーパースプリントの野太いサウンド、滑らかに回るエンジン。イデアルサービスフロントから仙台港へ向かうほぼ一直線の産業道路ではもはや笑いが止まらない状態に。ヤンキー仕様のクラウンも、後輪に派手にネガティブキャンバーをかけたアルファードも、引いてはまったく速度をあげない軽自動車も、みんな好き勝手にクルマを楽しんでいていいなぁ!!とすべてがポジティブに感じられるからおかしい。おそらく筆者の目はキラキラ輝いていたに違いない。自動車万歳!ハレルヤ!!である。

もうひとつ特記事項。長らく病欠されていたプジョー仙台のUさんと久しぶりにご挨拶ができた。わざわざ声をかけてくださったのだが、お元気そうで良かった。さっそく家人のDS3のアンチポリューションエラーの話で盛り上がる。イデアルさんは素晴しいスタッフがたくさんいる。
試乗記・スズキ スイフト、これが国産Bセグの標準評価軸…であってほしい
| 試乗レポート | 17:42 | comments(3) |
マフラー交換やボディのグラスコーティングを含めたせいか、MiToの2015年次の12ヶ月点検は2泊3日の入院を伴うものになった。当然代車を乞うた。やってきたのは約30,000km走ったスズキ スイフトだった。


スズキ スイフト(個体の車検証による)
初年度登録 平成25年(2013年)
形式 DBA-ZD72S
原動機の形式 K12B 直列4気筒
排気量 1.24L(ガソリン)
車両総重量1,355kg(前々軸重660kg 後後軸重420kg 車両重量1,080kg)
全長 385cm
全幅 169cm
全高 153cm

もう10年近く昔、プジョー 307SW時代に約2週間ほど代車で二代目(形式がZから始まる)に乗ったことがある。このブログ、あるいはコメント欄に何度か書いたが、とても良いクルマだった。コンパクトで、分相応で、特に曲がることと止まることがきちんとできていた。全体的に動作に緩慢なとこが無く、高速道路での移動でもまったく瑕疵は無かった。唯一加速感だけはあまりグッと来なかったが、国産Bセグメントのボトムグレードにそれを求めるのは酷だろう。ただ逆説的にスイフトスポーツならどうなんだ?との興味は高まった。残念ながらスイフトスポーツにはいまだ試乗の機会が無い。

で、今回の代車だが、前記した特徴は微塵も揺らいでいない。地方都市仙台で生活グルマに使うならおつりが来る出来栄えである。その上で2点、気になった箇所について書く。

1.CVT
残念ながらこの個体のトランスミッションはCVTで、しかもエコ優先のセッティングらしく加速が異常に歯がゆい。一応ついているスポーツモードにしてガスペダルをベタ踏みすると、ようやく普段のMiToの加速感にある程度近づくことができる。通常モードで特に渋滞の中この加速性能だと、前走車との車間距離が盛大に空く。

2.シート
運転席、助手席の座面がホンの少しだけ短い。また背面の、特に腰の部分がやや肉厚に過ぎる。結果的に腰の落ち着かないドライビングポジションになってしまう。意識的に腰を背面にググッと押し付けて着座することでようやく落ち着く。また前後移動のノッチの切り方も粗い(これはスイフトに限った話ではなく低ランクの国産車全体に言える)。シフトノブを操作する必要が無いので、ややラフな姿勢で運転してもなんとかなるが、だから良いわけじゃなくて、むしろクルマが良姿勢を作り出すようなものに仕上げて欲しい。ま、この点はMiToもあまり偉そうなことは言えないが。

リスト化するほどではないが、サスの動きも少々鷹揚で戸惑った。要は段差などを乗り越えた時、上下動が中々収まらないのである。直線なら「そうかぁ、揺り戻しがくるかぁ」で良いが、これがコーナーの途中で発生するとけっこうスリリングではなかろうか。

組み付け精度なんかMiToより数段上。とほほ…

このメーター周りだけでも「いいもの感」がある

あっさりしてるけど、
シンプルでわかりやすいクライメイトコントロールなどなど

というところまで含めて考えるに、やはりこのボトムグレードのスイフトもおいしさを味わうなら日本の交通法規の範囲内でどうぞ、というチューニングなのである。その範囲での動作精度は高い。直近で味わった国産車という意味で日産 TIIDA LATIOと比べても、スイフトの方が3段階ぐらい高みにいると思う。標準でラインナップされている5MT(スイフトスポーツなら6MTだ)なら加速感の歯がゆさはある程度解消できると思うので、スイフトに乗るならぜひMTで、という結論になる。新車価格で1,654,560円(税込み)。このスイフトが国産Bセグメントの標準評価軸だと信じたい。
MiTo・12ヶ月点検2015
| MiToのメインテナンス | 13:05 | comments(14) |
MiTo、12ヶ月点検に旅立つの巻。


法定点検項目の他に、今回はむしろこちらがメイン。

□マフラー交換(SuperSprint/別途発注済)
□ボディのガラスコーティング
□フロントウィンドウ、左右ドアウィンドウの撥水加工
□エンジンオイル、オイルフィルター交換
□ルームランプ運転席側の不点灯解消

まぁ最後のはどうでもいいが…。サービスフロントのKさんがおもむろにドン!!

はい・ぱふぉーまんす・えぐぞーすと・しすてむ!!

テールフィニッシュは黒!

日曜日には引き取りに行く予定。ちなみにノーマルマフラーのサウンドは、入庫前に録音しておいた(笑)。SuperSprintとの音比べが今から楽しみである。

代車はスズキ スイフト。
これについてはエントリーを分ける
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■プン太郎■
筆者の愛車ABARTH PUNTO EVOのこと。
ブログ本文に「プントエヴォ」と
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■R、K■
R=国道(Route **)
K=県道(Kendo **)
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■S店長■
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現在VOLVO仙台泉店の店長。
筆者のクルマ人生を変えた人。
一言で言えばカーガイ。

■K店長■
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MiTo1.4TSportを購入したカーガイ。
カーオーディオ地獄サバイバー。

■顧問■
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いろんな意味で筆者の指南役にして
このブログの技術顧問(と勝手に思っている)

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早朝に走りに行くのが朝練。
夜に走りに行くのが夜活(やかつ)。
夜の走行活動の略。
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つまりひたすらクルマとの対話を楽しむ。

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