クルマで行きます

クルマが好きなことにかけては人後に落ちない。
東北のABARTH PUNTO EVO乗りが綴る、クルマについてのあれこれ。
試乗記・良いヤツなんだが…プジョー 2008
| 試乗レポート | 23:53 | comments(11) |
プジョー 2008に試乗した。ディーラーでの「ちょい乗り試乗」だったので多くを語ることはできないが、それでも感じたことを書いてみる。


日本に於けるプジョーブランドの最重要車種(と筆者は考える)208のシャシーを使ったクロスオーバーモデルが2008だ。ライトSUVと言えば良いのかもしれないが、如何せん乗車した感覚は「ちょっと目線の高い208」と言うのが正直なところ。取り立ててオフロードがどうのこうのというクルマでは無い。コクピット周辺の眺めも208とほぼ同じ。i-Cockpitと呼ばれる楕円形ステアリングハンドルの上にメーター類が配置されるのが特徴で、このコクピット周りのデザインは、別に運転しにくくは無いが、運転しやすいわけでも無い。


念のために書くが、筆者は208シリーズは本当に素晴らしいクルマだと思っている。特に208GTiは知人が購入したら本気で羨ましがるだろう。雑味を排した素直な乗り味。不必要に強調された機能は無く、「走る・曲がる・止まる」が高次元でバランスした良心的なシリーズだと考えている。2008もその流れを汲んで、すっきり爽やかな乗り味である。

マイナーチェンジが施された208共々、2008に於けるトピックは、PSAグループイチオシの1.2L3気筒エンジンとETGと呼称するオートマチックモード付き5MTである。どのレビューを読んでもこのクラッチペダルレスの5MTのことには字数を割いている。筆者も一番気になった点であるので、まずこのトランスミッションのことを書こう。

残念ながら、やはり日本に自動変速MTは馴染まないと思う。オートマチックモード時の変速時に空走感があるのは事実であり、トルコンATやCVT「だけが」オートマチックトランスミッションだと考えている大多数の日本人には、この空走感を大いなる違和感としか捉えられないだろう。実際このETG、フィアットのデュアロジックを知っている身としては、どうも制御がぎこちない。と言うか、「はい、変速しますよー」を伝えるのが下手だ。改めて書くのもナンだが、自動変速MTとはクラッチを切る・繋ぐという左足の動作を、機械によって自動化しているに過ぎないのだから、ギアシフトのタイミングでアクセルを戻すのは当然の動作なのだ。デュアロジックはドライバーに上手く「はい、今からクラッチ切りますよー」を伝えてくれた。だから30分も乗っていると、アクセルペダルの踏み込みだけでシフトアップをコントロールできるようになってしまう。ETGは黒子に徹しようとしているのは感じるが、その分アクセルワークのきっかけを感じにくく、結果的にどうしても空走感を覚えてしまう。


筆者が想像するに、これは1.2L(82ps/5,750rpm)の新エンジンとのマッチングも良くないのではないか。このエンジン、仕事はきちんとこなすが「おもろいヤツ」ではなく、最低限の仕事はこなすが呑みには付きあわない同僚みたいで、キャラクターを感じにくい。特に燃費なんざどーでもいーと考える筆者のような者には、魅力が伝わりにくい面があろう。実際そろりと加速するような場面では空走感はほぼ感じなかったので、機械動作が美味しい領域は実は低速域と言う可能性もある。渋滞の時などは重宝するかもしれないし、極端な話、運転が得意ではない人が運転する分には、そもそも問題として認識されないとも言える。また充分に加速し切って高速域に一旦入ってしまえば、このエンジンとトランスミッションの組み合わせによるストレスを感じにくいかもしれない(今回はそこまで試せていないが)。

しかしそのように援護してみたところで、2008を奥様専用のセカンドカーとして買う人や、ラリーシーンで伝説を築いている真っ最中のプジョーブランドのクルマを、燃費重視のトロトロ運転するために買う人も、(皆無では無いかもしれないが)まずいない。従ってブランドイメージとクルマの美味しい領域がズレている可能性があって、それはつまりあまりよろしくない事態である。

もちろんプジョーでこのクルマの開発主査になった人だってそんなことはわかっていると思う。こういう味付けに、あるいはこういう組み合わせにせざるを得なかった理由は、恐らく一(いつ)にかかって「低燃費達成」のためであろう。

実際オートマチックモードをあきらめ、パドルで自分の思い通りのタイミングでギアをシフトさせると、2008は極めて素性の良いクルマであることが実感できる。先述した「諸機能が高次元でバランスしている様子」がひしひしと感じられるのである。特にシートの座り心地とホールド感がずば抜けて良いのはプジョーの伝統で、アルファロメオにも見習って欲しい部分である。またボディ剛性が高いことを直感できると同時に、クルマ全体が非常に軽く感じられるのも大きな美点である。208ゆずりの車両感覚の掴みやすさも同様。早い話が速度が乗っているとめちゃくちゃ楽しいのだ。

と言うことで2008、5ETGの動作に違和感を感じなければ、すこぶる良いクルマである。おそらく源流の208と同様に、MTで乗ると楽しくてたまらないクルマであろうこともひしひしと感じてしまうが、そう考えるプジョーマニアや輸入車マニアではなく、これまで縁が無かった人々を取り込むべく送り込まれたモデルなのであろう。従って無い物ねだりはあまり意味が無いのかもしれない。

叶うならば、MTじゃなくても、1.2Lエンジンの美味しい部分だけを抽出してくれるような動作を仕込まれたATでも楽しさは変わらないと思う。実際PSAグループにはようやく実装されるようになった6ATがあるじゃないか。ぜひ搭載して欲しい。多少公称燃費が高くなったって、もうETG搭載車でアリバイは作ったし、エエじゃないかエエじゃないかエエじゃないか。

MiToで行く!・冬の奥松島〜鹿島台
| その他のツーリング・夜活など | 14:04 | comments(2) |
タイヤハウスカバーの件と話が前後するが、2月24日に訪れた宮城県東松島市の野蒜海岸と奥松島へのツーリングについて書いてしまおうと思う。


OFF会の翌日にツーリング??と家では笑われたが、なにかこう、イキオイが付いてしまっている状態ってあるじゃないですか。気分はまさにそれ。大郷町のK3、9、241を東進。R346をまたいでK229からK60へ。東北本線をまたいで鳴瀬奥松島ICへ出る。野蒜海岸への道もきれいなもので、車高の低い我がMiToでもまったく心配無い。


以前は鬱蒼としげっていた防風林の松もごらんのとおり。
後ろに見えるのは砕石場か

相変わらず工事車両がひっきりなしに走っているK27。最低限の護岸工事も一段落して、おそらくさらに高い防潮堤を作る直前なのだろう。

野蒜海岸の南端にあったヨットハーバーは今やただの空き地。
画像奥、島と鉄塔の間に石巻港の製紙工場の排煙が見える

さらに奥松島まで進む。聞いていたとおり、津波による被害は他の沿岸地域に比べて少なかったようだ。もちろん皆無ではないが…。だが少なくとも以前のとおりの道だし、景色も大きな変化は無い。月浜まで行って戻ってきた。

とても美しい月浜。
だがすぐ脇には仮設住宅がある

実はこのあたりで昼時だったため、もしも食堂などがあればそこで昼食を摂ろうと思っていたのだが、残念ながらそのようなお店は無く。ウワサに聞くある水産会社直営の食堂も、どうも営業しているのかどうかわからず。本当はクルマを停めて聞けばよかったのだが、やってた手前そこで食べないわけにもいかない。前日のOFF会でヘビー級のトンカツを食べたあと帰宅したら、自宅でもソーストンカツ丼が出たので、この日は粗末なご飯でいいやと思っていたのもある。

と言う事で奥松島を離脱。鳴瀬奥松島ICまで引き返し、K204を北上。大崎市鹿島台を目指す。東松島から鹿島台へはK16を西進するのが一番わかりやすいと思う。この道は田園地帯の中の一本道で、東進しても西進しても素晴しい風景が見られるので、筆者お気に入りの道路のひとつである。この日も右手に栗駒山、左手に船形山が見渡せるダイナミックな風景を堪能したが、クルマを停めて呑気にカメラを構えるような空き地があるわけでもなく、当然画像は無い。

この頃になるとお腹がペコペコで、とにかくなんでもいいから喰わせろ!と言う気分である。鹿島台〜美里だと「とんかつ富士」という食堂があるのだが、前述の理由からとんかつはパスしてとりあえず目に付いたラーメン屋さんへ。またここのラーメンが下手なインスタントラーメンの方がおいしいんじゃないか??という出来で、腹が減っている時の「カン頼り」のお店選びはもう止めようと決心した次第。

チャーシューメン800円と半チャーハン350円

大郷町へ戻りつつ、「しょっぱいものの後は甘いモンが喰いたいな〜」と、欲望に任せてとあるコンビニに入り、そこの駐車場での出来事とその後の対応はこちらをお読みいただきたい。とほほ。

再掲。このアイスの後ろに映っている氷の小山が(以下略)


でもこの冬に入ってから、これくらいの距離を走るひとりツーリングは久しぶり。ひとりで走るのもやはり良い。
悲報!タイヤハウスカバー破損と脱落
| AlfaRomeo MiTo | 16:04 | comments(8) |
もはやネタと疑われても仕方ないタイミングだが、本日MiToの左前輪のタイヤハウス内のカバーが破損し脱落した。

つるん

あー、ウィンドウウォッシャー液のタンクって
こんな下の方にあったのかー

とあるコンビニの駐車場、中途半端な除雪により真ん中に少し大きい雪の小山ができていた。駐車する時は気にしたし、「これ、踏んづけないようにしなきゃね」と思ったのも事実なのだが、のんきにアイスなど食べてさぁ出発だ!と走り出す時にはすっかり忘れていた。

アイスはおいしかったんだけどさ…。
アイスの後ろに見えるのが問題の雪の小山。
この季節だからもう雪というよりも氷

小山に乗り上げた瞬間は「あれ?何か踏んだ?」程度の感触だったのだが、乗り越えた直後バキッと言う鈍い音が足元から聞こえ、ルームミラーをのぞき込むと、背後の地面で何か黒いものが揺れている。すぐに引き返して見てみるとタイヤハウスの内側のカバーだった。前半分がすっかり無くなっている。拾い上げてトランクにしまい、再び走り出そうとしたら再びバキッと言う音が!もういや。

停まって後ろを見てみると、今度は後ろ半分が落っこちていた。おーのー!しかもタイヤの上に何やらケーブルとメス端子がぶらりんちょ…。つまり小山を下る時にフロントタイヤ後ろ側のカバーが雪山に引っ掛かり割れ、その後前半分もタイヤに接触するか何かして外れたのだろう。まぁ壊れて行く過程についてはもうよくワカラナイ。

エンジンルームからは地面がよく見える

こうなったら選択の余地は無い。アルファロメオ仙台泉を目指して爆走するのみ!ケーブルはボンネット内にテープで仮留め。取りあえず電装系に何もトラブルは起こっていない。

診断の結果、単なる遊びケーブルらしい…

AR仙台泉のSさんに泣きつく。どーにかしてちょーだい。しかし一体成形のカバーが割れてしまっていてはどうすることもできない。部品発注決定である。もはや魂は涅槃へ…。ちなみにSさんの診断によりフロントバンパー側のネジのメス穴も引きちぎられていることが判明。「うーん、フロントバンパー込みで…」みたいなことをおっしゃっていたがそれはカンベンしてもらい、別に穴を開け直して固定を試みてもらうことにした。

その後同じ敷地内のボルボカー仙台泉のS店長を表敬訪問。「どうしたんスか?なんか元気ないですね」と喝破される。アンダーカバーの一件から昨日のOFF会の話まで、バカ話で少し気が晴れた。S店長ありがとうございます。

ちなみにタイヤハウスカバーのお値段、いまだナゾ。教えてもらえないんだもん。多分アンダーカバーと同じくらいらしい。おーのー!!
ただただ愉快・クルマで行きますOFF会#6のご報告
| レポート・クルマで行きますOFF会 | 22:16 | comments(13) |
クルマで行きますOFF会#6が無事開催された。2月に入ってからの2度の大雪や、自身のMiToの災難などを乗り越えて。と書くとオオゴトのように読めるが、晴れたり曇ったり、風さえ吹かなければ厳しい冷え込みでもなく、2月とは言えなかなかにOFF会日和だったと思う。そして仙台会場の例に漏れず、あまり走行距離数は延びなかったが、ただただしゃべって笑ってばかりいた。

今回はあおさんがプランニング兼プロデュース。なんと集合場所でチェックポイントリスト=コマ地図が配られるという丁寧さである。脱帽である。


これはかなり重要な書類となった。初参加の3名や県外の方を含め計8台8名となったのである。移動の際に8台離れずに移動することはほぼ不可能。となればナビなどを活用することになるが、あおさん作成のこのコマ地図に記入された目的地の住所は、とても便利だった。

・サイトーさん(アルファロメオ 156SW・山形)・初参加
・Tazzaさん(アルファロメオ MiTo・仙台)・初参加
・コヤジさん(アルファロメオ 147・福島)・初参加
・あおさん(プジョー 206SW S16・仙台)
・alfa_manbowさん(アルファロメオ MiTo・山形)
・Ryouさん(アバルト 500・仙台)
・じゃるさん(アルファロメオ MiTo・仙台)
・acatsuki-studio(アルファロメオ MiTo・仙台)

集合場所の八乙女ショッピングセンターに8台が集まるだけで、かなり壮観な図となる。

1枚に収まるように写真を撮るのに一苦労。
この時、まだじゃるさんは到着していない…

しかも丁度良い具合に車種がばらけていて、その意味でも楽しみだ。ショッピングセンターのTamTamでテンションを上げつつ、のんびりと最初の目的地を目指す。

まさに隊列!

ディーラーの駐車場にだって、
こんなにMiToが揃うことはもう無い(笑)!

多賀城市の有名なエンスー洋菓子店「ピュイダムール」が最初の目的地。オーナーのトーマスさんはアルファロメオ MiToのオーナーで、当ブログのコメント欄にもちょくちょく顔を出してくださる。もちろん店頭にMiToは停まっていた。そのピュイダムールの駐車場を8台が占拠(笑)。それぞれに買い物もしたのだが、なんとトーマスさんからお土産をいただいてしまった。ホイールを象ったガトーショコラ!

ホワイトチョコレートのローターに
赤いキャリパーまで!!芸術!!
もちろんおいしかったです

トーマスさんを中央に記念撮影(笑)

ピュイダムールを後にした我々は、眺めの良い場所、七ヶ浜町の多聞山展望公園に向かう。



この時だけは曇り空で少々肌寒かったが、展望公園の駐車場でエンジンルームを開けて品評会をやったり、アバルトとマルチエアではどっちのエンジン音のドスが効いているか勝負とか、とにかく笑ってばかりいた。しかし端から見たら奇異な集団だったろう(笑)。


さて食事に行くのだが、当初の想定よりも人数が多く、意中のお店の駐車場はそれほど広くないとあおさんが言う。ここであおさんウルトラC。最終目的地であるイデアル=プジョー仙台に連絡し、クルマを置かせてくれるよう交渉、見事承諾を得る。やたらとお客さんが多いイデアルに恐縮しながらクルマを停め206SWと147(つまり4枚ドアのクルマ)に分乗、「とんかつ竜」で食事。

上カツ定食1,000円。
おそるべきコストパフォーマンス

さてようやく本日のメインイベント、イデアル詣。中古車売り場でたっぷり油を売って、本日デビューフェアをやっていたプジョー 2008に試乗である。


208とほとんど変わらないコクピット


試乗の結果は改めてエントリーしようと思う。おまけにRyouさんのアバルト 500にも試乗させていただいた。これも別に書こうと思う…、が、書けるだろうか。とにかく驚き。アバルト 500は身がぎっしり詰まった果物みたいな印象であった。

そろそろ陽が西に傾いてきた。福島のコヤジさんや山形のサイトーさんは帰った方が良いだろう。と言う事で解散することにした。

OFF会を実施していつも思うのだが、いくつもの偶然が重なって今日集まった面々との出会いがある。こう書くと陳腐だが、「縁」というものを考えずにいられない。初参加のTazzaさんもサイトーさんも小さな偶然からこのブログの情報を読んで参加してくださった。同じく初参加のコヤジさんは実はこれまでSNS上ではおなじみさんであった。ただクルマが好きだというだけで、初対面にも関わらず他愛の無いバカ話で笑いあうことができる。人生に必要なものっては実はこういう事ではないか。

ご参加いただいたみなさん、本当にありがとうございました。良ければ次回も参加してください。本当に本当に楽しかった。感謝多謝。

本日の走行距離約78km。
驚異的な低走行距離(笑)
クルマで行きますOFF会#6・開催のお知らせ・三度!
| OFF会・告知 | 00:20 | comments(8) |
個人的にはかなり紆余曲折があったが(笑)、蓋を開けてみればどうやら予定通り開催できそうな雰囲気。来る2月23日(日)に開催されるOFF会の最後のご案内。


クルマで行きますOFF#6
開催日:2014年2月23日(日)
集合場所:八乙女ショッピングセンター(仙台市泉区松森字後田45-1)
集合時間:10:00 出発時間10:30


当ブログコメント欄常連にしてacatsuki-studioのラテングルマ師匠、あおさんプロデュースによる濃密な仙台OFFメニュー!

1.MiTo QV常設のエンスー洋菓子店急襲
2.六町の目の復活した「とんかつ竜」で今年もとんかつランチ
3.イデアル仙台で、気になるあのモデルに試乗

あ、今日もとんかつ食べたな。ともあれ詳細はあおさんのみぞ知る!集合時間と出発時間に30分の余裕があるところがニクイよ!この!ど根性ガエル!!

お手数をおかけして恐縮なのだが、参加予定の方(すでに参加表明されている方も)このエントリーのコメント欄に「イク〜」と書き込んでいただきたい。当日ふと思いついて参加する方は

mitooffアットマークacatsuki-studio.jp

までメールを入れていただければ適宜対応するつもりである。

毎回書いているが、クルマ文化を愛する人なら誰でもどんなクルマでもOK。ゆる〜い集まりなのでお気軽に参加いただきたい。
復活!!続・アンダーカバー伝説
| AlfaRomeo MiTo | 18:32 | comments(10) |

虚しく轍に噛みちぎられたMiToのアンダーカバー。部品が届いたので満を持して取り付けに行くの図。

ニューフェイス、プジョー 2008がお出迎え。
でも鍵かかってました〜

「正常じゃない」MiToを運転するのが何となく気が引け、運転するのはなんと2月17日の月曜以来4日ぶりである。床下をのぞき込むとちぎれたアンダーカバーの部品がベロンと垂れ下がっていたりして、哀れ。


エンジンルームをのぞき込むと地面が見える…

午前中に別件があったので仙台市街地を走っていたのだが、何だか室内に進入していくるエンジン音やロードノイズの様子、音量や音質なのだが、これが違う、ような気がする。またアイドリング時にヘンなビビリ音も聴こえたりして、ますます不安。イデアルへの部品の到着を確認して昼過ぎに訪れた。さっそくリフトアップされるMiTo。おー、一部残ってる残ってる。


エンジンルーム内にも雪ががっつり進入。4日も動かしていないのですっかり氷の塊化しており、これがゴロゴロ鳴っていた模様。除去に時間がかかる。

こいつか!

先日S店長からお見舞いの電話をもらって伺ったところによると、あの17日にはアルファロメオ仙台泉にアンダーカバー破損等の入庫が6台以上あったとのこと。さもありなん。作業待ち時間にK店長とお話しして伺ったところ、アンダーカバーは床下に流れる空気の整流とロードノイズからの防音的な側面があるとのこと。147初期型の最廉価バージョンなど付いていなかったらしく、何が何でも必要な装備では無いらしいが、冬季は路上に融雪剤をバンバン振りまいている仙台で乗る以上、あった方が良いと考える。また再装着後、明らかにロードノイズが軽減されたので、そういう意味でもあった方が良いだろう。床下気流の整流という意味では、K店長の見解では100kmを大幅に超える速度域でなければ効果は薄いとのことだが…。

はい、付きました。
考えてみればアンダースポイラーが無事なのが
むしろ不思議

ついでにショックだったのがマフラー。


6月の車検時には交換であろう。

アンダーカバー及び周辺パーツ 19,410円
工賃 4,200円
消費税 1,181円
合計 24,791円

こっちもショック。
アンダーカバー伝説
| AlfaRomeo MiTo | 00:32 | comments(21) |
序章
いつかは何かが起こるかもしれない…。そう思っていたこの1週間強。この積雪で道路状況は過酷であり、ダウンサスを仕込んでいる我がMiToは常に轍の山を削りながら走っていた。そういう毎日を過ごしつつ頭に浮かぶ心配事が、全部いっせいにやってきたのがこの日だった。

第1章
昼過ぎの出勤だったその日。家の前の雪の轍を無理やり乗り越えて、もはやドライ路面になった大きな通りに出たものの、何か異音がするではないか。ステアリングにもアクセルレスポンスにも違和感は無いのだが、とにかく床下からズオーと言う音が。すぐに近所のスーパーの駐車場に入って床下をのぞき込んだら落ちてますよ、フロントアンダーカバーが。それも前のボルトが外れて、まるで口を開けているようになっている。当然カバーには雪がたっぷり乗っかっている。いやぁじゃるさんと同じだよ。さてどうするか。

第2章
ディーラーであるイデアル方面に相談。ぶら下がっているカバーを取っ払って自走で入庫と言う。でもジャッキもスタンドも無いのですぐには無理である。まぁ後日引き取ってもらおうと決め、とりあえず自宅に戻ることにする。幸い本日は雪にビビって家人がバスで出勤したので、家に戻ればシトロエン DS3があるのだ。あっちは車高もノーマルだし、第一雪の轍がひどいのは自宅前の数メートルだけなのだ。

第3章
相変わらずズオーという音をさせながら自宅に戻る。そうしたらなんと、自宅前の轍にはまってスタックしてしまった!雪をスコップで掻き出したりタイヤに板をかませてみたりしたが、前後にぴくりとも動かない。よくよく見たれば、轍に完全に乗り上げてしまい、左前輪などサスがほぼ伸び切っている。タイヤハウスとタイヤの隙間がこんなに空いているのは久しぶりに見た。


第4章
改めてイデアルK店長を名指しで電話。キャリーで迎えに来て〜とお願いしてみるも、キャリーは後ろにクルマを積まないと(駆動輪である後輪に)トラクションかからないんで無理です〜とのこと。そりゃそうか。自動車保険の担当者(長いことずいぶん世話になっている)に電話してみるも雪によるスタックはサービス対象外とのこと。おやおや、本当に雲行きが怪しくなってきたゾ。JAFに電話してみるも非会員へのサービスは本日は無理とのこと。これもまたそりゃそうか、な事態である。お金がかかってもいいから〜と再び保険のロードサービス番号に直で電話してみると、対象外のサービスのため現地のJAFにお願いすることになるときたもんだ。

事ここに至って万事休す。

第5章
こりゃがんばってエンジンの下の雪を掻き出すしかない!と思っても、そもそも低くした車高ゆえシャベルも思ったように入って行かない。途中帰ってきた老母とふたりでそれでも雪を掻き出していたら、見かねた近所の人が手伝ってくれた。タイヤの下にボロタオルを差し込み、押してもらったところなんとか後進で脱出できた。お〜!ここですでに1時間以上経過していた。

第6章
とにかくMiToを自宅の駐車スペースに停めなければ。だがウカウカ進入してまたスタックしたら目も当てられない。自宅前の保育園に訳を話して駐車場に一時停めさせていただく。その間に轍を壊して最低限の雪かきである。もう汗だくっすよ!!なんとか入れそうなくらい雪をどけ、スタックしそうになったものの、なんとかMiToを家に戻す。いやぁ酷かった…と轍を見てみたら、轍の山に埋もれるように黒い板が…。取り上げてみたらアンダーカバーだった!どきゅーぅぅん!!どうも最初に自宅を出る時に轍にぶつけて前ボルトが外れ、戻ってきた時に轍の雪山に刺さってしまったようだ。で、無理やり後進したのでそのまま外れた、と。

雪かきで腕がボロボロ。
ゆえにピンボケ。
外れたアンダーカバーとはこれ。
上がフロント側、下がコクピット側

第7章
はぁ、やれやれ。本当はもうふて寝したいくらいなのだが、夜勤ゆえ出勤せねばならぬ。と言うことで今度はDS3に積もっている雪を降ろし、道路も雪かきである。この雪で家人はクルマ通勤を早々にあきらめたので、土日からの雪が半分くらい残っている。うんざりしながらも再び雪かきして何とかDS3を家から出し、仕事に向かったオレかっこいい。職場に向かう足でK店長にまた電話。アンダーカバー、部品発注お願いします〜。雪で流通が乱れており、でも今週中には届くんじゃないかな〜…みたいな。ちなみにアンダーカバー無しでもMiTo、走ってもかまわないそうだ。ほんと??

終章
23日のオフ会、イデアル仙台でアンダーカバー再取付作業を見守るオフ会ってのはどうですか?あおさん。

あとがき
こんなしょーもない話の、しかも長文を最後までお読みくださってありがとうございます。
(改めて)ブレンボブレーキキャリパーは水気に弱い
| AlfaRomeo MiTo | 13:15 | comments(11) |
まさかの二週連続ドカ雪ですが、みなさまのオクルマはお元気でしょうか。

セミ雪国の仙台市内、路線バスや商業車のタイヤチェーンで、市街地路線の轍の中は剣山と化している。そりゃもうすごい突き上げで、どっか壊れるんじゃないかと戦々恐々である。いや、もっと心配なのが鼻先の下に付いているアンダースポイラー。轍の出っ張りをトリミングしながら走っているようなもので、ダメージは必至である。まぁアンダースポイラーは部品代としては数千円だからまだ笑っていられるけれども。

2月14日から15日にかけて降った雪は、その1週間前の雪と異なり、水気をたっぷり含んで重い雪だった。だから日中に少し気温が上がると(と言っても1℃とか2℃なのだが)びしゃびしゃになる。するとどうなるか。

ばばん!

ばばばん!!

画像のような状態になると水たまりの中を進むのと同じ=ブレンボ4ポッド水平キャリパーに常時水分を与えながら走ってるのと同じようなものだ。30分も走っているとキャリパーが根を上げてしまう。つまりブレーキの効きがどんどん悪くなるのだ。雪道だから急ブレーキをかけることは無いが、場所によってはシビアなブレーキ操作が求められることもある。いや、そんな高尚な話ではなく、「ブレーキの効きがいつもと違う状況」はかなりおっかない。

23日のオフ会までにあらかた融けてくれると良いのだが…。
懲りずに自作!右ドアポケットに小物を置かねばならない
| これが必要です | 15:05 | comments(4) |
クルマの中にはモノを置かない。極力そう務めてはいるのだが、どうしても積まざるを得ないものもある。日常的に使うモノの中でその筆頭はサングラスである。それとすぐに取り出せるようにしておきたいのが懐中電灯的な非常灯の類いである。さらに言うと個人的には耳かきがさっと取り出せるようになっていたい。

MiToの収納能力はかなり低い。そもそもそこに力を入れていないクルマだから、そのことをどうこう言うつもりは無いが、上記のacatsuki-studio的三種の神器は手近に、もっと言うと右手ですぐにアクセスできるところに置きたい。となるとMiToでは右ドアのポケット部分しかない。そこでこれまではこうなっていた。

大変便利だが、間仕切りのスポンジの張力が失われると倒れがち

サングラスやライトを取り出すとこんな感じ

単にスポンジを適当にカットして、カタカタ音防止のために薄いゴムマットを敷いていた。が、このスポンジ、やや大きめにカットしてその張力で固定していたのだが、時間が経つと馴染んでしまってすぐにコテッと倒れてしまうのだ。こういうのが日々のストレスになる。

そ・こ・で!懲りずに自作である。同じ厚みのスポンジを使ってポケットの型通りに成形し、サングラスケースとLEDハンドライトの穴を開けておけば良いのではないか。いざ。


適当な裏紙を使ってポケット部分の枠をなぞる

スポンジを切り抜く切り抜く切り抜く

スポンジにはあまり強力じゃなかった…

できました

サングラスケースとライトを挿すとこんな感じ

カッターで真円に切り抜くって難しいですね。ともあれ材料費2,000円未満でできてしまった。作業は小一時間というところ。装着後さっそくトンカツを食べに行ってきた。切り方や成形は粗いけど、ポケットに収まってしまえば見えないし〜。お粗末!
大雪2014
| クルマにまつわる四方山話 | 11:25 | comments(6) |
BGM:YMCA(ビレッジ・ピープル)

BGM小さくなって
ナレーター(小学3年生くらいの男子):
けさはゆきがたくさんふりました。クルマをだせないどころか、のれません。


これでえんじんをかけたら
いっさんかたんそちゅうどくで
しにます



ナレーター:1じかんやってなんとかここまでおろしました。


みとのてんじょうには34せんちつもっています

ナレーター:ゆうがたでかけることになったので、もっとゆきかきしたいです。おわり。

BGM再び元の音量に戻ってF.O.〜CM
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■プン太郎■
筆者の愛車ABARTH PUNTO EVOのこと。
ブログ本文に「プントエヴォ」と
フルネームで書くと煩わしいので命名。

■R、K■
R=国道(Route **)
K=県道(Kendo **)
のこと

■S店長■
筆者のMiTo購入時の担当営業さん。
現在VOLVO仙台泉店の店長。
筆者のクルマ人生を変えた人。
一言で言えばカーガイ。

■K店長■
クライスラー・ジープ・ダッジ仙台の店長。
TCT版リリースを機に滑り込みで
MiTo1.4TSportを購入したカーガイ。
カーオーディオ地獄サバイバー。

■顧問■
筆者の友人太郎君のこと。
エンスージアストにしてドラマー。
いろんな意味で筆者の指南役にして
このブログの技術顧問(と勝手に思っている)

■朝練&夜活■
早朝に走りに行くのが朝練。
夜に走りに行くのが夜活(やかつ)。
夜の走行活動の略。
どちらもひとりであてもなく走る。
つまりひたすらクルマとの対話を楽しむ。

■EDO■
Eat and Drink Organizationの略。
親友2名と行うツーリング企画の名。
「移動に有料道路は使わない」
「同乗者無しでひとり1台」
「うまいものを食べ、飲む」が掟。
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