2012.10.30 Tuesday
未知なる道を探求せよ!県道249号線に最上級のFUN有り!!
運転免許を取得してから20年以上経過して、しかも運転がキライじゃないと来れば、自分の生活圏内100km四方はもうすべて行き尽くしたな、知らない道はもうない、などと思ってしまう。当然それは錯覚であって、むしろ行き慣れた道のすぐ近く、あるいはその道の途中にこそ「未知なる道」があるものだ。それに気が付いて以来「ん?この道どこにでるの?」という疑問には素直になることにしている。例え良く知る道に結局はぶつかるとしても、実際に走ってみることは重要である。
この1年くらい比較的良く走っている宮城県北部の花山村、鳴子温泉郷あたりをGoogleMapでつらつらと眺めていたら、ふと走った事の無い道を見つけた。そう言えば確かにあそこに分かれ道があるなぁと思い出した。 つまり国道108号線で宮城県から秋田に向かう途中で花山・一迫へ分かれる県道249号線なのだが、鳴子側から花山方面に抜ける途中に「こもれびの森森林科学館」なるものまで載っているではないか。国見峠を通り抜けるということは適当にワインディングロードでもあろう。ショートツーリングにもってこいだ。なぜか一日だけ取得できずにいた夏休みに相応しい過ごし方ではないか。風邪の治りかけだが行くしかない! 朝9時過ぎに家を出発。国道457号線から国道47号線に乗り、のんびり鳴子温泉郷まで向かったのだが、ものすごい数の道路工事でところどころ渋滞し、鳴子温泉まで1時間半もかかってしまった。 色麻町の公社が運営していた奇跡のステーキハウス 「ふるさと」は東日本大震災のためか姿を消した。 跡地はごらんのとおり なんともはや。しかし10時半ではさすがに昼飯には早い。JR東日本の鳴子温泉駅にはアミューズメント施設(笑)が充実しており、足湯から図書室まである。それに平日だというのに御年寄りの団体客がいたりしてけっこうな賑わいである。図書室にどんな本が並んでいるか見てみると、実に昭和なラインナップ。また小説から実用書までまったくランダムに並んでいる(おそらく寄贈本だと思われる)。 「街を歩けば下駄も鳴子」 おじさん、こういう駄洒落に最近滅法ヨワイのよ 鳴子と言えばこけし。 当然ショーケースなんかがある ノ、ノストラ…!!?? なんと鳴子温泉駅の駅前駐車場は30分までは無料なのだ。すばらしい。図書室の「鬼平犯科帳」に夢中になってしまい、危うく有料になるところだった。さていよいよ本題だ。国道108号線を秋田方面に北上。鬼首高原のすばらしい景色など味わいつつ、とうとう県道249号線の分岐点に到達。行くぜ。 で、この県道249号線、「ヒマだなぁ〜、どっかドライヴ行きたいなぁ〜」という晴れた昼下がりに走るのに最高であることをここに保証しよう。特に今時分、紅葉の季節には素晴しい。とにかく前後にクルマが皆無である(笑)。国見峠のあたりは流石に道幅は狭いが(と言うかどうやってすれ違ったらいいのかわからないレベル)、木漏れ日の中のワインディングロードを自分の好きなペースで流せるなんて、クルマ乗りにとってこれ以上のファンがあろうか。いや、ない。 これら全部に行ける交差点。 すげえ やっと広い道に出た 自分にしてはけっこうゆっくり走ったので、お目当ての「宮城県こもれびの森森林科学館」に到着したのは12時半近くになってからだった。この森林科学館、実に脱力系の珍科学館だった。ここまで脱力している施設は昨今なかなか珍しい。これは褒め言葉である。多くは書かないが、ぜひ県道249号線をツーリングする方は立ち寄っていただきたい。さらっと見学するだけなら2〜30分で見終えることができる。 さて森林科学館を立ち去ろうとした時、時計は13時になろうとしていた。子どもたちが小学校から帰ってくる15時過ぎには帰宅していたいのだが、かと言って花山村から大人しくまた国道47号線〜国道457号線という経路はイヤだ。来た道を帰るのもイヤだし、また工事渋滞に巻き込まれるのもイヤだ。ということで上掲地図のごとく、花山から一迫経由で築館まで抜け、国道4号線をひたすら南下してきた。 昼飯は築館の国道4号線沿いの有名なそば屋「富美野」。そもそもカツ丼が食べたかったのだが信頼できるトンカツ屋の知識が無く、「そば屋に入ればカツ丼とざるそばのセットがあるだろ」と半ば強引に入った。予想通りそばカツセット¥900があったのだが…。言うまい。今は多くを語るまい。 富美野駐車場からR4を挟んだ向かいの民家の壁。 スタイルとか流行とかではなく 時が止まっていて「昭和」 帰路の途中何度も国道457号線に戻ろうと思ったが、4号線を築館から泉まで単純に南下すること自体が珍しいことなので、我慢して(笑)南下した。帰着はほぼ15時ジャスト。走行距離もほぼ200km。食事以外はワンダフルなツーリングだった。 |