親友ふたりと日帰りツーリングでうまいものを喰って来るEDO(Eat and Drink Organization)セッション。EDOの掟は別カラム内の用語解説を参照のこと。今回の目的地は秋田県由利本荘市である。由利本荘にどうしても行きたい!ということよりも、宮城県から国道398号線で秋田に入って、107号線にぶつかれば由利本荘市に着くじゃん!的な、Googleマップを見ていたら気がついた的なノリなのである。
大きな地図で見ない
このコースをざっと見ても途中でどうしても立ち寄りたい!という場所は見受けられない。これまではその土地土地の名物を食べたり見どころに立ち寄ったりして、けっこう盛りだくさんなものになっていたのだが、今回はシンプルにとにかく走ってみることにした。初心に帰ってひたすら走るツーリングである。往路はR398-R107、復路はR108-R47-R457とした。往路をGoogleマップで調べると所要時間は5h40mだという。途中休憩や寄り道もあり得るのでざっと6h。昼飯を由利本荘で食べるとなれば、朝6時出発ではないか。こういうところは手を抜かないEDO。仙台市泉中央のコンビニに朝5時30分集合とした。
朝5時40分ころ仙台市北部の泉中央から出発。R4-R457-R47-R398で花山村花山湖畔の道の駅「路田里はなやま」で休憩。到着が早すぎて当然店舗などは開店前である。トイレ休憩など。
隊列の前後を入れ替えて再出発。R398を北上。右手に栗駒山を含めたパノラマが広がる素晴らしいワインディングなのだが、あいにく小雨がぱらつく曇天。バイクツーリングの一団に急かされたりして(笑)、ハイペースで秋田入り。
秋田県皆瀬村小安峡温泉で休憩。うまいソフトクリームが食べられるのだがこちらも開店前。当然だ(でも行ってはみた(笑))。総合観光案内所に立ち寄り足湯に漬かるおっさん3人。残念ながら足湯がぬるい。おそらく今年の猛暑でぬるめにしているのだろう。でもこの日山あいの温泉地は気温が17℃くらい。むしろ熱めの方が気持ち良いのに…。まぁ朝8時過ぎに足湯の温度設定に文句を言う相手もおらず。
さて秋田県内のR398からR13をまたいでR107を走る。田園地帯を走破するので景色は素晴らしい。が、折しも稲刈りの季節。農業用特殊車両や軽トラックなどがたくさん走っていて、今一つペースがあがらない。もっともこれは我々がお門違いなのである。日本の農業振興のため、おいしいお米のため、農家のみなさんの邪魔をしてはいけない。すみません。稲刈り、お疲れさまです。
レッツ!コンバイン!!
ようやくR107も幹線道路っぽくなってきたあたりで道の駅黄桜の里に到着。目的地の由利本荘市内まであと30km弱というところなのだが、おいおいそれでもまだ11時前だよ!あまり早く着きすぎても昼飯食えないじゃん!予想以上に早すぎる到着に、にかほ温泉まで足を延ばすことも検討したが、温泉地の外食産業にあまり期待はできないなぁと言うことでこのプランは却下。いや、おいしいお店もあるのかもしれないし、ひとりツーリングなら自爆覚悟で見ず知らずのお店に飛び込むこともよくやるが、おっさん3人でそれをやっては洒落にならない。迷ったら初志貫徹。由利本荘市内で食べログでも調べようや、ということで再出発。
由利本荘市内について我々には何の予備知識も無く(笑)。そういうわけでランドマークの王道「由利本荘市役所」を目指す。無事に到着したら本庄公園と隣接した非常にきれいな一画だった。クルマを停め今後の対応を検討。唯一下調べをしておいた
株式会社齋彌酒造店で酒でも買おう!ということになり、歩いてみることにした。市役所の周辺は割と最近整備されたらしく、電柱が地中化されたされるなど、道幅も広くとてもきれいな街並み。ただきれいなだけでなく、そこかしこに古い建物もあり街そのものの歴史も感じさせる佇まい。ただ行き交う人がほとんどいない。クルマ通りも少なく静かだ。
歩いて15分くらいで目指す齋彌酒造店に到着したら、なんとお休み。がげーん!ううう、奈良漬けと甘酒、欲しかった…。筆者は下戸なのだ。それにしてもこの齋彌酒造店の店構えは素晴らしい。よく見てみれば文化庁登録重要文化財なのだった。さもありなん。でもこういうのって登録されてもどれくらい補助金って出るのかなぁ、雀の涙だったりしないのかなぁなどと余計なことも考える。
帰り道には途中に見つけた地酒の村上というお店に飛び込んで齋彌酒造店の酒を買う親友2名。こちらは筆者と違って呑み助。お店のおばさんがとてもお酒に詳しく、ひとしきりお話を聞きながら買い物を楽しむ。帰り道はまた別の道を歩く。知らない街を歩くのは楽しい。
クルマに戻って本格的に食事の心配なのだが、我々の腹は決まっていた。市役所の目の前にあるとんかつや「かつ卉」本庄本店である。平田牧場の肉を使ったロースカツ定食と串カツ単品をオーダー。実はとんかつブログを運営する筆者なので、非常に楽しめた。とんかつそのものも去ることながら、店の作りも非常に味わい深いお店である。割りばしの袋を見ると秋田市にも横手市にも支店があるではないか。秋田県に来る楽しみがまた増えた、とだけ書いておこう。
かつ卉を出てもまだ12時30分という巻き具合。満腹である。帰路につく前にもう1箇所くらいどこかに寄りたい。せっかくここまできて日本海を見ないで帰るのはどうなの?ということで本庄マリーナに向かう。ここで記念撮影。
さて時折小雨のぱらつく本庄マリーナで、満腹の我々は仮眠を取ることにした。14時出発。復路はR108をひたすら南東に向かう。こちらはしばらく進行方向右手に鳥海山が見え、緩やかな段丘を縫って走る素晴らしい国道である。が、雨がだんだんひどくなってくる。山も始終雲の笠をかぶっており全容は見えず。残念無念也。
道の駅ほっといん鳥海で休憩。お土産を購入。最後のチャンスとばかりにソフトクリームも食べる。
さらにR108を下る。鬼首を経て鳴子温泉にさし掛かる直前の荒尾湖畔公園で休憩。なんと警察犬のコンテスト(?)が開催されており、ケージを搭載したおびただしい数のクルマが。首尾よく逃げおおせてきた逃亡犯がここに立ち寄ったら驚くだろうなぁ。
最後の休憩場所、R47沿いのあ・ら・伊達な道の駅で最後の休憩。岩出山家庭ハムのスペアリブを食す。相変わらず美味い。ここまでの帰り道、仮眠が功を奏してほとんど眠気を覚えず。やはりロングツーリングで仮眠を取るのは大事だ。例え30分でも。
最後はR457沿いのコンビニで解散。各車のトリップメーターに差があるようだが、筆者のMiToのトリップメーターは398kmをマーク。トータル約14時間の旅。スローペースの一般国道走行だったのでオンボードコンピュータの燃費計は15.9km/Lをマーク。復路はほとんどエアコンを使用していたのにこの数字はなかなか素敵だ。恐らく年内(多分11月)にもう1度くらい開催されるだろう。各人お疲れさまでした。
本荘マリーナのもう1枚の記念写真
※本エントリーの画像は筆者が撮影したものと親友が撮影したものが混在しているが、クレジットを省略した。