クルマで行きます

クルマが好きなことにかけては人後に落ちない。
東北のABARTH PUNTO EVO乗りが綴る、クルマについてのあれこれ。
困った性分
| その他のツーリング・夜活など | 23:10 | comments(8) |
年を取ってしまったからか、晩ご飯を食べるともう眠い。増してや風呂に入ってしまったら相当眠い。好不調の波もあるが、以前に比べれば夜活に出かける頻度はずいぶん少なくなった。仕事から帰ってくる時は「今日は絶対走りに行こう!」と目がメラメラ燃えている日でも、晩飯を食い風呂に入り「やっぱ、今日はやめよ」という夜が増えてきた。疲れた身体に鞭を打って…という性質のものでもないし。

肉体的にだったりプライベートのあれこれだったり、夜活を断念する理由は様々だが、夜活の頻度が下がった理由は実は身体的理由が大きいのではない。地味ながらも一番の大きな理由は、「いつもの走り慣れた道」である。

夜活画像その1

「今夜はあそこに行ってみようかな〜」とイメージする時、筆者はシミュレーション無しに出発することができない。ふらりと出かけて「あれ〜、気付いたらこんなところに…」みたいなのが苦手なのだ。あの道を通ってあそこへ出て、あそこを経由して何号線に乗って…みたいに完全にシミュレーションしてからでないと気持ち悪いのだ。すると慣れた道ほど走り出す前に実際に走ったような気になってしまうというジレンマに陥ってしまう。

夜活画像その2

何度も走った道はどうしたって新鮮味が薄れていく。どんな美人だって3日で飽きるのだから。シミュレーション癖は性分なので仕方ないが、ツーリング、ドライヴの楽しみを半分くらい否定しているという気もする。「思いもかけない知らない場所に行ける」というのはクルマの持つ本質的で大きな魅力だと思うのだが、自らその可能性を捨てているじゃないか、これでは。

夜活画像その3

「昼間はあんな風に見えていた景色が、夜はこんな風に見えるのか!」という発見も夜活の楽しみのひとつである。夜活の充実のためには、お日様が出ている時間帯にもっと色々な魅力的な場所を見つけておく必要がある、ということでもある。また走行距離を延ばしてしまうなぁ。
プジョーのイスは素晴しい!という話
| クルマにまつわる四方山話 | 21:24 | comments(4) |
これまでは気付かないふりをしてきたのだが、あおさんのプジョー 206SW S16を運転してしまった以上もう知らんぷりはできない。プジョーのシートは素晴らっしい!!ということである。

もっともプジョー全車種のシートが、と言うわけではないのだが、それでも真夏の試乗となった206SW S16も、以前何度か運転させていただいたSマネージャーの207GTiも、実に気持ちよく身体をホールドしてくれる極楽シートだった。何と言うか、あれらのクルマの曲がりっぷりとシートが支えてくれる脇腹のあたり感触が、実にマッチしているのである。こういう風に曲がるんならここんところを支えてもらわないと、がちゃんと実現されているのである。

以前別の機会に代車で乗った206Style(つまり最下層モデル)のシートはそこまでタイトじゃなかった。実は少し期待していたので拍子抜けだった。しかしそもそもStyleの挙動の限界なんてのは(先に書いた2モデルに比べれば)かなり低めであり、結局そのクルマの曲がりっぷりにふさわしいシートになっていたのだ。もっと記憶を辿れば、かつての愛車307SWのシートはその挙動にふさわしいゆったりしたものだった。いや、もちろんベンチシートみたいなフラットなものではなく、むしろこんなミニヴァンですらこのホールド性?というレベルではあった。

その点MiToのシートは、クルマの挙動にやや力負けしている。筆者のファブリックシートですら「ケツがずれる」瞬間は割とある。レザーシートのQV乗りあおさんは「もうずれてずれて」とおっしゃっていた。さもありなん、である。ということなら、先日リリースされたサベルトシートを積んだ限定版QVはかな〜り良い物件ということになるのではないか。う!うらやましい。あのサベルト、ヒップポイントは通常モデルのシート最低高と変わらないと聞いて、「へへへ、それじゃあんまり意味ないじゃん」とかほくそ笑んでいたのだが(ヤなやつ)、ホールド性が飛躍的にアップするならもうそれだけですごく価値がある。

タイミングベルト交換、融雪剤でやられたマフラー交換など、今後1〜2年でMiToにかかるお金は少なくない。シート交換など夢のまた夢である。

試乗記・日産 LAFESTA・交通法規遵守グルマ
| 試乗レポート | 21:36 | comments(9) |
2012年8月の終わり、家族で旅行に出かけた。行き先は箱根で芦ノ湖近辺に宿を取った。今回の旅行とその行き先決定までには紆余曲折があるのだが割愛する。旅行先でこちらのペースであちこち遊びに行くのはクルマが便利である。もちろんMiToで行きたかったのだが、老母と小学生2名を含めた1行5名となると、4名定員のMiTo 1.4T Sportではそもそも乗車が不可能であるし、シトロエン DS3での移動もやや無理がある。

そこでレンタカーを借りることにした。5名+荷物なのでミニバンクラスである。駅レンタカーを兼ねる日産レンタカー小田原店でキーを受け取ったのは日産 LAFESTA(平成23年12月登録モデル)であった。乗った第一印象。すごく普通。どこか神経に障るところもない。運転席からの見切りも良いし車内は広々。ドライビングポジションも破綻したところは無い。「なんか、これなら心配することなかったかなぁ〜」などとのんびり小田原市内を走っている間は良かったのだが、箱根の山を登り始めると決してそうとばかり言っていられなくなってきた。


ここからはオーナーさんには面白くないことが書いてある。本ブログはイタリア車乗りのヘンタイの戯れ言ではあるが、一自動車乗りとしての正直な感想でもあるので、そこはそれ「※個人の感想です」程度にお読みいただきたい。

箱根のアップダウンで乗るLAFESTAの印象の大部分を占めるのがCVTである。ぬる〜〜い変速。反応も遅ければドライバーの意図にもあまり追従してくれない。最終的にはもちろん追従するのだけど、「ええ?旦那ぁ、本当にそんなに加速するんですかい??」みたいな長大な間があってようやくぬるぬると下に落ちていく。ちなみにシフトレバーを見るとDポジション以外にはLしかなく、マニュアルシフトの類いは受け入れない。お盆開けの国道1号線は大きな混雑もない常識的ペースではあったが、どうしたって細かい加減速はせねばならない。前のクルマが必要以上にペースダウンしてしまって減速し、サクッともとのペースに戻ろうとするとすでにこれが一大事業になってしまう。

筆者のCVT経験はDS3の前に家人が乗っていたFIAT Punto ELX(いわゆる鉄仮面)だけだが、ここまでひどかった記憶は無い。全然反応しないLAFESTAのアクセルペダルを踏みつつ「なんだ、つまりエンジンがボディに負けてんのね。1.6Lの自然吸気とかかなぁ」と予想した。しかし車検証を見てみたらエンジン排気量は2Lだった!にりっとる??これで??と思わず叫んでしまった。逆に市街地での平和っぷりが疑問に思えてくるが、後述するが、これは日産のチューニングが見事だからだろう。

鉄仮面プント。2000年モデル。
「身の丈を知る」を体現する素晴しいクルマ

もうひとつ気持ち悪かったのがステアリングで、コーナリング中どういうわけか狙ったラインで走れない。カーブの途中でステアリングを戻したり反対に切り増ししたりしてしまう。運転してみた家人も同じことを言っていて、この状態を一言で言うと「思ったとおりに曲がれない」のだ。速度を抑えて相当慎重にコーナーに進入すればそれほどでもないのだが、法定速度範囲ぎりぎりか、やや超過した速度でもRによってはカーブの途中でヨタヨタしてしまい非常に気持ち悪い。

コーナリングの挙動がそういうクルマによくある話だが、当然ブレーキも必要最低限の制動力である。気をつけていないと急ブレーキ然とした挙動になってしまう。踏んでも思ったように停まらないので、最後の最後にブレーキペダルを踏み増すからだ。

トランスミッションがもたらす走りの印象、コーナリングやブレーキの挙動から判断して、LAFESTAは日本国内の交通法規から少しでも逸脱すると、とたんに全方位的に力不足を露呈するクルマだと言えよう。走らないし曲がれないし停まれないのである。こういうクルマしか作れないメーカーならこちらもそういうつもりで接するが、同じバッヂを付けてGT-RやフェアレディZのような世界を相手にするハイパフォーマンスカーを売っているんだから罪は深い。つまり、家族グルマなんざこんな程度でいいでしょ?と言っているのと同じことだ。

現実の交通状況では常に法定速度だけで走ることは不可能である。常に速度超過や無理な割り込みをするということではない。素早い追い越し、正確なコーナリング、余裕のあるブレーキングが可能ならば、法定速度内は言うに及ばず、いざと言う時でも安全なはずなのだ。法律で決まっている範囲でだけしか能力が担保されないクルマではおっかなくてしょうがない。

もうひとつ客を蔑ろにしている点を挙げるとすれば、シートである。サードシートにはヘッドレストが無かった。また運転席助手席供にシート座面長がやや足りなくて、「ケツのおさまりどころ」が悪かった。懸命に美点を探そうと思ったが室内収納が充実していることくらいしか思いつかなかった。この点だけはこの手のミニバンがうらやましい。

最初に「日産のチューニングが見事だから」と書いたが、結局LAFESTAは日本の交通法規を遵守しない人にはドライビングプレジャーが味わえないクルマであり、その領域での挙動のチューニングは筋が通っている。あくまで安全運転をしている分にはラクチンかつ(5人くらいで乗る分には)積載能力も必要十分である。今回は箱根の山を上り下りするという「出会い」があまり良くなかったと言うこともできるだろう。しかしサードシートにヘッドレストが無いことで、LAFESTAは安全なクルマでもなくなっている。このクルマに大人が7人乗るのは危険である。交通事故は移動する距離の長短に関係なく起こる時は起こる。そしてヘッドレストが無かったばかりに負わなくても良い怪我を負うような危険に同乗者を晒すのはやめた方が良い。

それにしても。メディアでしか見聞きしたことのない有名な箱根ターンパイクや芦ノ湖スカイラインなど、欧州車乗りなら一度は走ってみたいあの道この道への入り口を横目で見ながら、LAFESTAで素通りしなければならない事態というのは悲劇的だった(笑)。シャコタン☆ブギのハジメとコージではないが、「箱根、ですね!(グッと手を握りつつ)」とMiToでの再訪を秘かに誓ったのであった。
10月28日・MiToオフやります
| オフラインミーティング告知・報告 | 20:37 | comments(8) |
来る2012年10月28日(日)にMiToオフを実施したいと思います。11時頃に集まって昼飯食ってだべって解散みたいなゆるゆるオフを想定しています。

今のところ私とあおさんのふたりなんですが、ぜひぜひ近在のMiToオーナーさんと親睦を深めつつ、パーツレビューやトラブル情報交換をライヴで行いたいと思います。ま、かまえずのんびりやりましょう。取りあえず10月28日の日中を空けておいてください。

ま、オレとあおさんだけでもやります(笑)。
試乗記・プジョー206SW S16・3日乗ったら手放せない
| 試乗レポート | 00:49 | comments(7) |
本ブログコメント欄の常連であるあおさんことあおたくさんのプジョー 206SW S16に試乗させていただく機会を得た。最近購入したMiTo QVを二号さんと公言するあおさん。つまり206はMiToよりも優先順位が高いってわけですよね?その実力や如何に、と以前からなんとな〜く「乗せて〜オーラ」をコメントに練り込んでいたのだが、とうとうそのオーラを受信してくださって、真夏の試乗と相成った。


仙台市泉区の某所に13時集合。恐らく気温は31度を超えていたと思われる(笑)。外観を改めて見回してみてもノーマルの206SWとの決定的な違いはよくわからない。ボディの左右にS16のエンブレムは当然として、フューエルキャップがアルミ仕様になっているのが外観上の特徴と言っていいものなのか。

細かい仕様のことはともかくまずは運転させていただいた。エンジンをかける。野太い始動音も勇ましい。と言うかもうこの段階でビンビン感じてしまうものがある。やたらとゲート感覚が広いシフトノブの各ギアの位置を確かめてから走り出してみる。駐車場から県道に滑り出る。

走り出しの30mくらいで充分わかる。機械を操っているという感触がイヤというほど味わえるのである。MiToと比べるとステアリングは重い。感覚的にはdモードよりも重い。ただ単純に重いというよりも地面と繋がっている、しっかり地面を掴んでいるという感覚。これはMiToのように電子制御ではない、油圧パワーステアリングの「恩恵」と言って良いだろう。3速くらいまでシフトアップしたところできつい下りのワインディングに突入。フロントへの過荷重という感触はなく、バランス良くクルマの四隅が地面を掴んでいる感触はこの状態でもキープ。そして狙ったとおりのラインがスパッと決まる。タイヤは205/45R16(だったよな…)、総走行距離6万km超え、足周りの部品は購入した当初のままとのこと。

あおさん曰く「どこまでも曲がりたがる」「SWボディのおかげで返って前後重量バランスが良くなっていると思う」とのこと。うんうん。頭でと言うよりもお尻で納得である。しかもうっかりしていた。S16は2Lエンジン。聞けばかつての筆者の愛車307SWと同じエンジンだと言う。マジか??こんなにトルクフルだったっけ?いやまぁ307SWは決定的にボディが重かった。あっちじゃ鈍重としか思えなかったが206SWではこんなに低域トルクが豊富な頼もしいエンジンに感じる。実際シフトノブの動きが随分曖昧な感じがしたが、このエンジンなら忙しいシフトワークは必要ないだろう。「低速トルクがあるから、あんまりシフトしないし、適当にアクセル踏めばどこからでも付いてくる。ある意味ズボラな運転になっちゃいますね」とはあおさんの談。

そしてそもそもコンパクトカーのお手本のような206だからこその視界の良さ。しかも5ナンバーである。狙ったとおりのラインでコーナーをやり過ごし、アクセルを踏み増せばどこからでも加速できる。これは楽しい。楽し過ぎる。あおさんはこいつを売っ払ってMiTo QVを買うつもりだったが、間一髪「やっぱり下取りの話はキャンセル!手元に残します」と英断された。「売らなくて良かったですねぇ」と筆者が言うと「やっぱりこれは売れないですよ」と笑う。

「これは3日乗ったらもう手放せないですよね。最高だぁ」
「ト○タのクルマは3日乗ったらもう次に何を買うか考え始めますけどね(笑)」

先に書いたように機械を操っている感覚が常に味わえて、MiToとは運転体験の密度が全然違う。どちらが良い悪いではないが、あおさんの評価では206SW S16に比べてMiToは全ての挙動が一瞬遅れるという。206SW S16を知ってしまうとそれも頷ける話である。もぎたての有機栽培トマトと味の素を振りかけたハウス栽培トマトとの違いである。先のエントリーに書いたフィアット プントの話ではないが、MiToはどストライクな大衆車であるプントをベースに「よくぞここまでスポーティに仕上げたもんだ」と評価すべき物件なのだろう。

大絶賛の206SW S16、ネガは無いのかと問われてもすぐには答えられない。敢えて言うならやはり素の206に比べてフロントヘビーではある、間違いなく。スパッスパッとコーナーをクリアしてしまうのであまり気にならなくなるが。むしろ206のハッチバックモデルでは下手するとお尻が跳ねるような危機的場面でもどっしり落ち着いていると言う。従って危機回避が比較的容易だし、そもそも危機的状況に陥りにくい。うーむ。本当に良いことだらけ。

走りの基礎能力の高いクルマをM/Tで乗るという行為は今や贅沢な嗜好品になりつつあるが、それはどうにも間違っているように思う。クルマはそもそも危険を伴う道具であり、正しい運転の仕方はある程度の注意力と努力を払って手に入れるべき能力だと思う。国産車のように室内が広いこと、豪華なことを競うのでは無く、気持ち良く加速できること、安全に正しく曲がれること、過不足無く停止できることが満たされていれば、内装など必要最低限のクオリティでも満足できるのである。いやむしろ視界に入る景色はシンプルな方が良いとすら言える。

濃厚な運転体験は色々なことを考えさせるものである。何よりも脳内ドーパミンが溢れ出る。贅沢な試乗体験だった。あおさんありがとうございました。お礼と言えるかどうかわからないが、筆者のMiTo 1.4T Sportをあおさんに試乗していただいた。そのレポートはこちら

お互いの試乗後、集合場所に戻って西日を浴びながら立ち話。やっぱりMiToのオフ会やりましょう!ということになった。だってあおさんとふたりでしゃべっているだけでこんなにも楽しい。クルマ好きのヘンタイさんたちと楽しい時間を過ごしたい。現状ではまだ予定の域を出ないが、MiToオーナーさんたちとオフ会をやりたいと思う。別エントリーにて告知するのでぜひご参加いただきたい。
FIAT Puntoのマイナーチェンジでいろいろ考える
| ココロ惹かれるクルマ | 16:56 | comments(8) |
2012年9月1日からフィアット Puntoが色々新しくなるらしい。こちら



筆者のMiToは基本的にプントの兄弟車である。もちろんプントが兄貴だ。従ってMiToが如何に「スポーツカーの名門アルファ!」等とうそぶいても、コンポーネンツを共有する兄貴車プントの大衆車感は拭えない。MiToしか知らなければそんなことにはあまり気がつかないが、一度でもプントに乗ってしまうとそれは強烈に意識せざるを得ないのだ。

何しろ運転席に座ってインパネを眺めれば、当然のことながらとても良く似ているし、共通の部品も見出せる。「所詮は大衆車の派生車種なのね…」と自嘲したくなってしまうが、動き出すと挙動は全然違っていて、MiToに比べるとプントはあらゆる挙動が「軽い」。薄味とも言えるしクルマのあれこれを意識せずとも楽しく走ることができるとも言える。これは決してMiToオーナーのヤッカミなどではなくて、プントの挙動はそれはそれでクルマとして一本筋が通っている。だから納得できるし楽しめる。引いてはアルファのエンジニアたちが与えられた条件で「スポーツカーらしい演出」を懸命に行ったことも良く理解できる。ただしそれはある意味ドーピングであり、バネ下重量の増加など、カッコいい見た目と引き換えに危ういバランスの上にMiToの乗り味ができあがっているという事実もあるにはあるのだが。

プントとMiToの関係は、別の言い方をすれば普通にかわいい女の子が服装やメイクの力でえらくゴージャス美人になったようなものだ。性格さえ良ければ、素っぴんでも盛りメイク後でもそれぞれにかわいいのである。

が、先のリンクを見てもらえばお分かりいただけるが、プントの今回のマイナーチェンジはちょっといろいろと羨ましい。色味も魅力的な2色が加わったりデュアルゾーンエアコンが標準装備になったり、室内収納能力の改善やストーンエンボス加工のパネルなど、全体的にシンプルだが痒いところに手が届く改善が行われているようだ。


何よりも歯ぎしりしたくなるのは、この非常に「身の丈にあった」マイナーチェンジ後の価格が230万円だと言うことだ。MiTo(の特に初期型である1.4T Sport)と比べると何とも適正感があるではないか。う〜む。

しかしプントはキライになれない1台である。何よりも素直な挙動がとても良い。マイナーチェンジを機にもっと売れるといいなぁ。普通に国産車からスイッチしても、「輸入車に乗ってます!」みたいな気負い無く毎日楽しく乗れると思う。適当な匿名性があるとでも言おうか。こういうクルマに乗る人が増えるといいなぁ。
色眼鏡禁止!シトロエン DS4を見た!
| 今日○○を見た! | 18:10 | comments(4) |
先日夕暮れの仙台市街地を歩いていたら、交差点を右折しようとしているシトロエン DS4と邂逅!


筆者のようにシトロエンに興味を持っていて、しかも家族が同じDSラインのクルマに乗っていても、真横から見ただけではあれがシトロエンとはすぐには気付かない。変わったシルエットのクルマだなぁ、ん?フロントライト下のLEDがPSAっぽいぞ?ん?ホイールのオーナメントは…!という感じでようやく気付いた次第。


確かに異色ではあるが、特にシトロエンと遠いイメージを醸し出すのが昨今流行りのSUV系の車高ではなかろうか。まぁPSAグループの現在のラインナップと取り巻く状況などを考えれば、DS4のようなバリエーションはあっても不自然ではないけれど、ちょっと知っている人ならシトロエンと言えばやはりハイドロ、しかもググッとシャコタンというイメージではなかろうか。えぇえぇ、思い込みなのは充分承知の上である。

逆にDSラインを作ったことでSUV的なプロダクツをシトロエン看板の下にリリースできた、と考えることもできる。試乗したことないので何とも言えないが、DS3〜5は基本的にハイドロとは無縁のトラディショナルな足周り(前:マクファーソン・ストラット、後:トーションビーム)。それでもDS3は乗れば確かにプジョーが指向する乗り味とは違うことが納得できるので、おそらくDS4、5も、変に色眼鏡で見なければ麗しい乗り心地として堪能できるのではないかと想像する。

DS5、いいよなぁ。

航空機のコクピットをヒントにしたルーフコンソールがたまりません!!
小キズの群れ
| AlfaRomeo MiTo | 09:20 | comments(7) |
グラスコート処理をしたウチのMiTo、新車のような輝きと書くといかにも陳腐だが、オーナーの実感として本当に「そうだ、買ったばかりの時はこうだった」と深くうなずかずにはいられない奇麗さである。


先日洗車してみた。恥ずかしい話だが、7月冒頭の車検から帰ってきてから初めての洗車である。ほこりがたまっていたし、夜活なども繰り返しているので虫の死骸が大変なことになっていたが、やはり水洗いだけでぴっかぴかである。その後夕方にあてもなく走りに行ったりしてご満悦だったのだが、ひとつ問題が…。


車検の時のエントリーにも書いたが、筆者は2009年にMiToを購入する時に3年保証のグラスコート処理をしてもらった。今回その最初の分を剥離して改めて処理してもらったのだが、問題はその剥離である。購入から3年間、無数の小傷をボディに付けてきた。その都度タッチアップペイントでちょこちょこと補修していたのだが、


当然全部はがれてしまった。

今筆者のMiToのリアフェンダーはすごいことになっている。ボンネットもはっきりわかるくらい大きな傷が再び現れている。そうだよなぁ。再処理したら当然こうなるよなぁ。

問題とは書いたものの、またタッチアップすれば良いだけの話。それはわかっているのだが、先日お願いしたグラスコートは1年保証。つまり来年の7月にはまた同じ状態に戻ってしまうのは必至。そう思うとタッチアップの楊枝を握る手にも力が入らない(笑)。

そもそもグラスコート加工は本来1年おきに処理を繰り返すものらしい。それくらいの頻度でメンテナンスして初めてコンディションを保てるようだ。ただし筆者のMiToを処理してくれた業者さんで4万円かかる。毎年4万円が高いか安いかは人それぞれだが、筆者は来年もお願いするつもりである。しかし毎年夏にこの小傷の群れと格闘しなければならないのか…と思うとややうんざりである。
子どもたちと行く女川・南三陸町2012・夏
| その他のツーリング・夜活など | 22:28 | comments(6) |
夏休みの子どもたち(小学校6年生の娘と小学校4年生の息子)を従えて、またもや宮城県内の復興商店街ツアーに出かけた。今回は家人と運転を分担するためにシトロエン DS3で行くものなり。

今回はいつもと逆で女川から南三陸町へ北上してみた。女川「きぼうのかね商店街」と南三陸町「南三陸さんさん商店街」である。筆者と家人は何度か訪れたことがあるのだが、子どもたちは初めてである。また子どもたちは仙台市若林区の荒浜付近の惨状だけは見た事があるが、石巻、女川、雄勝、南三陸の、本当に本当に何も無くなってしまったあの虚ろな景色は見た事がない。もしかしたらまだ早いかもしれないと親が勝手に躊躇していたのだが、何度か筆者が自分自身であの風景を感じとることで、子どもなりに見ておくべきだと判断できるようになった。また復旧・復興作業は日々少しずつ確実に進んでいる。今この時を見ておかなければ、彼らが成長して大人になった後、次の世代に伝えることができなくなってしまう、とも思った。


リンク先でもわかるとおり、
「きぼうのかね商店街」には
ちゃんとデザイナーがいる。
サイン類などのちゃんとしてる加減は
他の復興商店街とは一線を画する

地ビールならぬ地サイダー「金華サイダー」180円。
懐かしい味。これぞソーダ。そうだそうだ!

女川から雄勝へ向かう道。海水に浸かった木が
ここまで津波が押し寄せたことを物語る

今日は大賑わいだった

松原食堂の「刺し身定食」1,200円。
はっきり言う。すごく旨い!
娘が頼んだラーメンもそんじょそこらのラーメン屋の
しょうゆラーメンよりまっとうな味。
何ここ!また来る!

現地の様子を改めて詳しくは書かないが、復興にはまだまだ時間がかかると思わざるを得ない。帰宅してから子どもたちも途切れ途切れにだが感じたことを語ってくれた。親が思う以上に色々と感じたようだ。また行くこともあろう。

こんなにきれいな海が多くの人の命を奪ったとは
にわかには信じられない

三陸自動車道から。
夏もそろそろ終わりですな

さて、「クルマで行きます」らしくDS3であちらの道を走った感想も書いておきたい。今回全体的に非常に安楽かつ鋭敏なDS3の挙動を堪能することができたのだが、雄勝から北上川河口付近へ抜けるタイミングで道を間違ってしまい(国道398号線、雄勝小学校前のT字路を反対に曲がってしまった)、思いがけず県道238号線のワインディングを走ることができた。ここでMiToとDS3のコーナリング挙動の差を思い知ることになる。

端的に言うとDS3はMiToよりも遥かにロールが大きい。正直いつもの調子でコーナーに入って行き、途中でおっとっととなったコーナーがいくつもあった。決して限界が低いのではないが、腰高なこともありカーブ進入の段階で相当腹筋に力が入る。こう書くとMiToがイケイケコーナリングのワインディングマシンのように聞こえるかもしれないが、単純な2台の比較では確かにMiToの方がワインディングを攻めるのは楽しいものの、むしろ突き上げ処理などの乗り心地方面から考えれば、家族で移動するには断然DS3の方が優れている。

要はスローイン・ファストアウトを心がければDS3の懐は充分に深い。シャシーを共有するプジョー 207もGTiではこういう挙動ではなく、ロールを押さえたタイトな乗り心地だった。と言うことは(素の207を運転してみたことが無いのだが)DS3のこのような挙動は明らかにPSAがキャラクターとして割り振ったものであろう。
行きは良いけど帰りがね、という話
| その他のツーリング・夜活など | 21:05 | comments(8) |
7月は毎週末、人前で演奏したり歌ったりしていた。そしてここ最近かかりっきりだった音楽制作も先日一段落した。かくしてようやく平和な日常が訪れた。人前で何かやるとなると、体調を崩せないために日常の色々なことに慎重になる。いきおいクルマの運転も控えるようになる。夜活なんてとんでもない話である。

実を言うと「気分転換に夜活にでも行きたいのぉ」という夜もあったのだが、夜活=ひとりでひたすら運転にだけ没入すると、けっこうその時に気になっているあれやこれやを頭の中で反芻してしまうことが多い。案外「何もかも忘れてスカッとドライブ!」なんてことにはならないのだ。

しかし前述のように、少しだけ心の重荷になっていたあれこれが取り払われ、明らかに気持ちが軽い(笑)。久しぶりに夜活に出かけてみた。浮かれているので、あまりすっ飛ばさないように気をつけつつ。

最近どういうわけか宮城県村田町がお気に入り。町の佇まいがよろしい。去年仙台を訪れたitaliaspeedさん、あおさんとツーリングに出かけ、あおさんに色々と案内していただいて以来ますます気に入ってしまった。仙台方面から向かうと整備された山道を走るので、交通量が圧倒的に少ないというメリットもある。東北自動車道仙台宮城インター付近から国道286号線に乗り山形に向かい、川崎町の釜房ダム手前から左折、県道119号線を経由して村田に向かう。この県道119号線が大変素晴らしい道なのだ。冬は走ったことが無いが、春夏秋と素晴らしいカントリーな風景が楽しめる。

県道14号線に合流するとあっという間に村田町内である。町内のコンビニでお茶を買う。夜活に限らずひとりツーリングでは、この折り返しのタイミングでの一休みがとても重要であると思っている。「あ〜ここまで来たんだなぁ」としみじみし、ご当地の空気を吸うことでツーリングそのものが身体に刻まれるように思う。

さて村田町から仙台方面に帰るコースが問題である。基本的に来た道を帰るのがイヤな人なのだが、村田から仙台に戻るには帯に短したすきに長し的なコースばかりになる。先日は県道14号線から県道52号線を経由してそのまま大河原まで走り、大河原から国道4号線を北上し帰ってきた。この県道14〜52号線も素晴らしい道なのだが、2回連続で同じ道を走るのはつまらない。かと言って遠刈田の方に抜けて青根温泉まで経由した国道457号線で戻ってくるのは如何にも遠いしワイルド過ぎる。

結果的にこの夜は県道31号線をひたすら戻ってきた。太白区坪沼に抜けて生出に戻ってくるコースである。むしろこのコースこそ仙台市街から村田町に向かう王道のコースであろう。31号線、菅生付近から名取市内に抜ける県道118号線という選択肢もあるのだが、こちらも峠道でワイルド過ぎるし結果的にものすごく遠回りになる。

感覚的かつものすごく大ざっぱな手書き風の地図を作ってみた。Rは国道、Kは県道の意味である。


田舎道好きにはどこをどう通ってもお薦めのコースばかりなので、夜活と言わず朝でも昼でもぜひ。
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■プン太郎■
筆者の愛車ABARTH PUNTO EVOのこと。
ブログ本文に「プントエヴォ」と
フルネームで書くと煩わしいので命名。

■R、K■
R=国道(Route **)
K=県道(Kendo **)
のこと

■S店長■
筆者のMiTo購入時の担当営業さん。
現在VOLVO仙台泉店の店長。
筆者のクルマ人生を変えた人。
一言で言えばカーガイ。

■K店長■
クライスラー・ジープ・ダッジ仙台の店長。
TCT版リリースを機に滑り込みで
MiTo1.4TSportを購入したカーガイ。
カーオーディオ地獄サバイバー。

■顧問■
筆者の友人太郎君のこと。
エンスージアストにしてドラマー。
いろんな意味で筆者の指南役にして
このブログの技術顧問(と勝手に思っている)

■朝練&夜活■
早朝に走りに行くのが朝練。
夜に走りに行くのが夜活(やかつ)。
夜の走行活動の略。
どちらもひとりであてもなく走る。
つまりひたすらクルマとの対話を楽しむ。

■EDO■
Eat and Drink Organizationの略。
親友2名と行うツーリング企画の名。
「移動に有料道路は使わない」
「同乗者無しでひとり1台」
「うまいものを食べ、飲む」が掟。
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