2011.06.29 Wednesday
406を運転できて幸せですけど
2度目の12ヶ月点検に旅立ったMiToの代車が、長年の憧れ車種プジョー 406だったことで日常生活に張りと潤いが!というエントリーの第2弾。
まず最初に訂正。今回の個体。先のエントリーでエンジンはV6 3.0Lと書いたが、それは真っ赤なウソで直列4気筒2.0Lだった。車検証と取り扱い説明書を渋滞の暇つぶしに見ていたら判明。ウソ書いてすみません。3.0Lに誤読した後も、「3.0でこんなもんかぁ。最低限のメンテだけでくたびれてるのかなぁ」と思っていたのだが、読んでびっくりエンジン本体を見てびっくりである。 車検証によると平成11年初年度登録。つまり12年オチの1999年モデル。Wikiによると406は1997年から日本国内販売されているようなので、この個体はやはり初代のブレークモデルであろう。部品はまだ取れると思うので、真剣にメンテナンスしようと思えばまだ可能かもしれない。 さすがに3日も乗っていると、現状がよくわかってくる。乗り出しの浮かれていた当初は美点と勘違いしていた点も、冷静に判断できるようになってくる。今筆者が乗っている個体はすでに175,000kmを超えて走っており、それでもひとりのオーナーから日常大事に使われている個体ならともかく、ディーラーの代車である。ディーラーが手を抜いているということではなく、特定の個人のクセがつかない代わりに異なる傾向の運転にたくさん曝されることで劣化も早いと想像する。これらの現状を考えれば、これから書く筆者のレビューが何の役に立つのかという気もしないではないが、筆者のように憧れに憧れて、たまたまイイ話があって10年オチの前期型406を無理心中のような形で買おうとしている人がいないとも限らない。そういう人たちの判断材料になれば幸いだ。何しろ2000年以前のフランス車で17万kmオーバーの個体そのものがレアだろう。 さてこの個体、散々書いたがそれでも非常に好ましい乗り心地なのである。運転中もっとも目に付く内装のヤレや快適装備関係に目がつぶれるなら、まだ手の施しようがあるように思う。具体的には足周りである。4本ともアセンブル交換くらいのつもりで手を入れれば、まだまだ快適なレベルまで戻せると思えるのである。12年落ちの17万kmでこう思えるということは、やはり基本設計のレベルが高いからだろう。ドイツ車系とは違うが、それでも法定速度内での直進具合はすっきりしている。「鬼のような」というよりは「涼しい顔で」という感じ。コーナリングも地面にへばりつくようながんばり具合ではなく、慣性に身をゆだねるのが気持ちよく感じられる。自動車ジャーナリスト森慶太氏のフィアット パンダ評までではないものの、これに近い感じはある。つまりカーブを抜ける途中にクルマに外部からかかる力を無理やり押さえつけようとするのではなく、受け止めて逃がす感じがある。その受け止め方が大人というか、わかってる感じなのだ。 ただし足周りのパーツが設計どおりの性能を発揮していればということではあるのだが…。現状ではやはりぶわんぶわん言う時もある。もっともそれには履かされているスタッドレスタイヤも影響はしているだろう。あれちょっと危ない(笑)。雨に濡れた路面でがりがり!と滑ったりする。ステアリングのフィールが希薄だ、という評価もそのタイヤを考慮する必要が相当あろう。 とりあえず今日はこんなところで。そしてここまで入力して画像をどうしようか考えていたのだが、406、本日ラジエターファンの不動によるオーバーヒート危機によりSマネージャーに回収される運命と相成った。その辺はまた次のエントリーに書くことにする。画像も後日。 |