親友2名とのツーリングチームEDO。すなわちEat and Drink Organization。その名のとおり出かけて行ってウマイものを喰って飲んでくるだけ(ツーリングだから酒は呑めない)。しかしルールはある。
・ひとり1台、同乗者無し
・M/T車で行く
・有料道路は使わない
これまでEDO M/Tセッションとして酒田、喜多方〜米沢、遠野と行ってきた。次回は秋田の横手にやきそばを食べに行くはずだったのだが、昨今の福島県、および福島県の食べ物に関する風評被害には我慢できない。もちろん厳然として放射能汚染という現実はあるが、例えば猪苗代湖と福島第一原発の距離は実は仙台のそれと変わらない。とにかく福島全土が放射能に汚染されているかのような物言いには納得できない。ということで福島でウマイもの喰って遊んでやる!些少でもお金を落としてくる!というのが今回の趣旨。またそういうわけだから人数も多い方がいいんじゃないかということで今回は家族で参加。普段のM/TセッションではなくGT、すなわちグルメツアーということになった。計画段階では特別編だからDS3で行こうかとも思ったが、結局はいつもどおりMiToで参戦。
「EDO・GT アンチ福島風評被害ツアー」の行程は大ざっぱに書けば
喜多方でラーメンを食べる
芦ノ牧温泉で風呂に入って休憩する
飯森山のさざえ堂に行く
会津若松の十文字屋で磐梯ソースカツ丼を食べる
この4つだけである。
朝7時に東北自動車道仙台宮城ICから出発。郡山JCTから磐越道に入り磐越河東から一般道を経由して喜多方市内へ。
集合
チャーシューメン850円 極楽
至福
あべ食堂で程よく満腹になった後は芦ノ牧温泉へ。日帰り入浴させてくれる宿を片っ端から電話して探す。ここで大きな誤算。少なくとも芦ノ牧温泉の宿ではどこでも福島第一原発近辺からの避難者を受け入れており、軒並み日帰り入浴を中止しているのだ。もちろん満室だと言う。唯一受け入れてくれたのが
仙峡閣なる旅館。入浴はさせてもらえたが休憩の部屋を取ることはできなかった。このことはもしかしたら我々の考えが浅はかだったのかも知れない。経済活動の助けになどと言っても、所詮は我々などよその人である。なんの落ち度も無いのに仕事もできず自宅にいられないという理不尽さは想像を絶する。だがしかし「では福島県内のことは現地の人に任せ、他県と断絶してしまっても良いのか」と考えればやはり違うと思うのだ。理屈はともかく、仙峡閣では大人800円で風呂に入れてくれるというのだから入れてもらうことにした。
温泉街から少し奥に入ったところにあるが、
さすが「日本秘湯を守る会」会員だけある
小さいながら露天風呂もある
さらさらした泉質ではあったが、たっぷり1時間近く入っていたのですっかりお昼寝モードである。だが前述の理由で早々に退館。飯森山の
さざえ堂を目指すことにした。これは単に見たかったからである。
参道入り口
さざえ堂入り口
会津藩白虎隊自害の地ということで、息子は白虎刀を買ってもらいすっかりゴキゲンに。さざえ堂は1796年(寛政8年)建立。215年前の木造建築。見たところ観光客もそれなりにいる(平時の人数かどうかはわからないが)。ちないみに仙台市の小学校の修学旅行のトレンドは今も昔も会津若松で、筆者も小学校の修学旅行で、まさに今日立ったここに来たものだ。もちろん白虎刀も買いましたとも(笑)。
刀を振り回すと言う行為は
男子のDNAにデフォルトで
刻み込まれているのか??
さてこれくらい時間が経つと腹も減ってくる。いざ
十文字屋へ。福島県ではカツ丼と言うと例のタマゴとじのものではなく、どんぶり飯の上にキャベツを敷き、甘辛いソースを絡めたカツがその上に乗るスタイルが定番らしい(筆者の自宅ではもう20年以上前からこのスタイルだが)。道々にそういった看板を掲げる食堂も多々あるが、なぜ十文字屋なのかと言うと、桁外れにカツがでかいからだ。なんと400gもある。
通常我々が食べる普通盛りが
十文字屋の「ミニかつ丼」
どんぶりが見えない
しつこいですが横からのショット
結論から書こう。半分しか食べられなかった(大泣)。ソースは大変好感の持てる味だが、あの量は無理っす。だが親友2名は平らげていた。どうなってるの?
最後は猪苗代湖に抜け、猪苗代磐梯高原ICから磐越道に乗り仙台まで一直線。計13時間、425kmの旅であった。福島県内は今日は寒く雨も降っていたが、道々の濃く深い緑がとても印象的だった。また普段暮らす宮城県と違い東西に面積が広いので、景色も雄大で気持ち良い。とても良いツーリングだった。一刻も早く原発事故が収束し安寧な日々が戻ることを切望する。参加者のみなさんお疲れさまでした。次回こそ横手。
菅生PAにて
(おまけ)菅生PAで偶然にも仙台を代表する女性ヴォーカリスト
菅田かおりさんと遭遇。奥に見えるクルマが彼女の旦那さんのクルマで、なんといすゞピアッツァ(後期型)である。「役に立たないクルマで…」と彼女は罰当たりなことを言っていた。無知とはおそろしい…。いかにピアッツァがステキなクルマか旦那さんと2人がかりで説得しようと思ったのだが、肝心の旦那さんがトイレに行ったきり戻ってこず。お会いしてみたかった。今どきキレイにピアッツァに乗っている人なんだからエンスーに違いない。