2010.10.31 Sunday
あこがれのPeugeot206
MiToを預けて作業をお願いする場合、もっとも大きな問題は代わりのアシ、すなわち代車である。 これまでの代車人生、非常にツライ思いをしてきたのは紛れもない事実である。詳しくは書かないが「こんなのに乗ってたらクルマを好きになるわけないな」と思うような新車もあった。そんな過去があったので前回Sマネージャーに「なんか面白いクルマを代車に出してくださいよ〜」とお願いした結果、AlfaRomeo156のV6 6M/T(しかも前期型)という超オイシイ物件をあてがわれた一件は、悲惨なる代車人生の一大トピックであった。 そこで味をしめた私が今回のMiTo入院期間中の代車に「おもしろいクルマでお願いします」とお願いしてみたのは言うまでもない。だが「アルファロメオ仙台にはおもしろいクルマ無いんですよ〜。145があったんですけど、見事に壊れて廃車になりました」という、再び暗雲立ちこめるような返答であった。 だから本日アルファロメオ仙台で散々話し込み、A工場長さんから「代車、206をご用意しておきましたんで」と言われた時、ポーズは小さく、心の中ではでっかくガッツポーズだった私を誰が責められよう。 いやぁ206、一度ちゃんと乗ってみたかったんだよなぁ〜!!! ほんの1年半前までPeugeot307SWに乗っていた私だが、乗っていた7年間常に「もっと小さいボディで猫足を堪能してみたいなぁ」と思っていた。もっと言うと306とか205がその意味ではより良いのだろうけど、当時206はバリバリの現行モデルだったわけで、その意味でも横目で見るには魅力的すぎるクルマであった。 今回私が借りられたのは単に「206」というバッジを付けたもの。車検証によれば形式はGF-T14。エンジンは1.36L。初年度登録が平成12年だからつまりちょうど10年前のモデル。96,000kmほど走った個体である。走り出した最初の10分ほどはやけに目線が高いなぁと思っていたのだが、左もものしたにあるレバーを「なんじゃ?」と引いてみたら見る見る座面が下がった!あ、シートのハイト調整ができたのか、これは。当然最低にセットしたところ非常に程よい囲まれ感が。クルマの挙動も分かりやすくなった気がする。 その気でちょっと注意してみると、まずクルマの四隅がすごく分かりやすい。だから初めて運転するのにも不安はなく、重めのパワーステアリングアシストもむしろ好ましい。良く知っている道を自宅まで戻ってきたのだが、とにかく段差の乗り越え方など307SWを彷彿とさせる。ボディが小さい分ダイレクト感は増しているけど、そうそう、こんな優しい感じだったなぁと懐かしくなる。 懐かしくなると言えばブレーキ。この決してリニアでは無いが、減速カーヴと実に気持ち良くマッチしたブレーキの効き方がまた最高。肩をいからせて、あるいは目を吊り上げて限界走行をしなくても、のんびり法定速度で走っているだけで「あ〜、なんかすっごく楽〜。楽しいかも〜」となるのが素の206の良さではなかろうか。何しろタイヤは185/65R14。単なるスチールホイールである。 とは言え帰宅途中のいくつかのカーヴでタイヤがキキッと鳴ったのも事実。いや、もちろんそんなスピードなんか出していませんよ、ええ。家に辿り着いて真っ先にタイヤを見てみたらなんとスタッドレスタイヤだった(笑)。そりゃ踏ん張れなくて当然。でもぜんぜんイヤじゃない。 本日感じたネガのひとつはワイパー。左ハンドル用の機構を右ハンドルモデルでもそのまま搭載しているため、拭き方向が逆の上オビタダシイ拭き残しが(笑)!しかも「グケケケケッ!」とものすごい音を立てて動くのである。 ぜひクリックして大きめの画像でご確認いただきたい。 Aピラーから10センチくらいは拭き残しだよ! こりゃ音楽など聴いている場合じゃないなぁと思ったら、そもそも純正オーディオはカセットデッキだった(爆笑)!ラジオは滅多に聴かない人間なので、206ではクルマとの対話を楽しむことにしよう。 追記)A工場長のお名前を勘違いしていた!大変失礼しました! |