クルマで行きます

クルマが好きなことにかけては人後に落ちない。
東北のABARTH PUNTO EVO乗りが綴る、クルマについてのあれこれ。
続・顧問によるMiToアナライズ
| AlfaRomeo MiTo | 21:37 | comments(3) |
MiToとはどういうクルマなのか。以前エントリーした「いろんな人のMiTo評が気になる」という駄文も、詰まるところ自分なりにMiToを理解する手助けとして、第三者の感性で捉えたMiTo像を知りたいという欲求に他ならない。などと大げさに書いたが、「オレはすごくいいクルマだと思うけど、ホントのところはどうなの?」という隣の家の芝生が青く見えたらヤだな的なサモシイ話なのである。

当「クルマで行きます」技術顧問T君が知人のMiToを乗り回しての感想を送ってきてくれた。顧問本人の承諾を得た上で、今回のこのログで一部引用しつつMiToとはどういうクルマなのかを探求してみたい。

顧問が先日運転したのは16インチのスタッドレスタイヤを履いた個体。その乗り味を確認した上で、顧問はまず日本版MiToの乗り味が硬いと言う。

細めのタイヤ&深めのロールが伊仏車の真骨頂と捉えるならば、155以降の日本向けインチアップ仕様はドレスアップに過ぎず乗り味に関してはハッキリ損なわれていたと思います。

ただ、159以降〜ミトも含めGMコントロール期のアルファは足まわりが頑丈になりインチアップが機能的に意味を持つレベルになったような気がします。服部さんに乗せて頂いた17インチのドッシリ感なんかはちょっとゲルマンっぽいとも言えますが(オペルコルサの足まわりなんで当たり前ですけど)、感傷的に「アルファっぽくない」というのは的を射てないと思います。ボディ剛性が上がり、サス取り付け剛性が上がり…、という技術的進歩や道路などインフラ整備&改良が進む以上、車も変わっていきますからね。時系列比較はナンセンスです。

ボディ剛性が高いという印象は私も同感であり、その印象がドイツ車(=ゲルマン)然としているという言に異論はない。実を言うと私が一番こだわっているのはここなのだ。オレは本当にイタリア車を買ったのか?と言う疑問である。顧問の考察はこの疑問に対しての考え方をかなり明確に導いてくれる。例えばこうだ。

商品の位置づけとしては「世界が望むイタリアンコンパクト」かと(笑)。イタリアらしいかは別として、欧州圏以外の人たちが描くイタリア車のツボはしっかり押さえてると思いますょ。カンヌではなくハリウッド版アルファ、みたいな(笑)。

映画「SAYURI」みたいなもんか(笑)。前述の技術的進歩とスポーツカーメーカーというイメージが合体し、イタリアンデザインでくるんだものがアルファロメオということに今後なっていくのかもしれない。となるとイメージやプロダクトの方向性の端境期の商品だとは言え、MiToはやっぱりイタリア車だ、ということになろう。

さらに顧問はMiToがスポーツカーかどうかということにも触れている。

長周期のうねりを60〜70kmで流しながら越えていく挙動なんかは「アルファだねぇ」と唸ることしきり。GTなのねー、と認識した次第。

GTと思わせる要素は他にもあって、トルクたっぷりのターボエンジンもその一助です。アルファはそもそも過給エンジンが不得意で(戦前の8C2300やティーポ33系ユニット除く)、やはりNAのイメージが強いです。アルファより車格が下の小型車(1L前後)には昔から過給ユニット積んだホットグレードがあったりしますが(イタリアの年齢毎に設定される排気量規制のためだと思われます)、いずれにせよMTを駆使してカッ飛ばすイメージでしょう。というかそうしないとトルク細すぎて走らない…。(中略)

で、ミトの静かでスムースで回さずとも十分トルクが得られるターボエンジンは頻繁なシフトチェンジをドライバーに強いないという意味でスポーツよりはGTかなぁ、と。2→4→6速とかで走れますし。カリカリに走ることも勿論できるのですが、ちょっと気を抜いて流してる時のほうが気持ち良いかも知れません。

これも肌で納得できる感がある。以前も書いたが慣らし期間が終わり、エンジンが抵抗無くよく回るようになってきてからは、過剰な過給による「ちょっとアンタ、そんなにがんばらなくても」的なダイナミックモードよりも、4〜5,000回転くらいまで引っ張って走るノーマルモードの方が今は楽しい。で、2〜3速でアップダウンのあるコーナーをクリアしていく楽しみもあるが、直線をリラックスして走る楽しみもある。どっちが気持ちいいかと問われると、それは日々順位が入れ替わるので即答できない。

デザインに関しては現行アルファのベストでしょう。デザインだけでも積極的に選ぶ理由になりましょう。内外ともに良くできてると思います。

最終的に「アルファか?」と聞かれれば紛れもなくアルファでしょう。むしろプラットフォームやパーツ共用の制約が大きい中でよくここまでと思わせる仕上がりです。

そうなのだ。共用パーツが多いのに誰が見てもアルファだし、例えばグランデプントとの差異化もきちんとできていると思う。巧みだなぁと思わずにいられない。ちなみにグランデプント乗りの顧問、

ミトがイタリア料理店の人気看板メニューだとすれば、グラプンはその店の賄い飯ですかね(笑)。

とまとめている。思わず山田君に座布団持ってきてくれと叫びそうになる。

MiToはコーナリングがとても楽しい。さらに直線の安楽加減も嬉しい。その安楽走行中に、その気になればいつでも望むレベルの加速を得られるということも、逆説的にその安楽加減を味わうことを助けている。これらのことが顧問の考察でかなり論理的にわかってきたように思う。多謝。
ポルシェカイエンの後ろ走って考える
| 今日○○を見た! | 23:26 | comments(2) |
街中を走っていたらポルシェカイエンターボの後ろについた。もうね、ガン見ですよ(笑)。

ポルシェというメーカーのクルマを自分が所有するとは思えないが、「すごいなぁ〜」と畏怖する存在であることは間違いない。ドイツにあんなスポーツカーしか作らないメーカーがあるということが筆者には面白く思える。これがイタリアのランボルギーニならもう少し直感的に腑に落ちる。確かにイタリア人ならああいう「官能的ならOK!」みたいなクルマを作ってしまうような気がする。フェラーリしかり。マセラティしかり。

で、カイエン。VWトゥアレグとベースはいっしょなのに、カイエンはより押し出しも強く巨大に見える。やっぱりあの巨体に911と同じエンジン積むってのがよくわからない(笑)。早いわけでしょ?カイエンも充分に。911とかボクスターに乗りつつ、普段の足用の2台目に購入するジャンキー向けと聞いたか読んだかした記憶があるが、カイエンを普段の足にって感覚がやっぱりよくわからん(笑)。カイエンは充分過ぎるほどプレミアムだと思うし、その威容はやはり非日常感に溢れているように思えるのだ。
I Dreamed a Dream(by スーザン・ボイル)
| ココロ惹かれるクルマ | 20:42 | comments(1) |
仙台市内のリハーサルスタジオが繁盛するには、無料の駐車場が完備されていることも重要な条件であると個人的に思う。

特に電子鍵盤楽器奏者である筆者は、クルマによる移動は必須である。リハが終わってぞろぞろ駐車スペースに戻ってきてMiToに楽器を積み込もうとすると、他のメンバーから驚きの声や心配の声があがることもある。曰く「それに積めるの?」「家族から何も言われないの?」などである。

家族云々については全く問題ないのだが(上の子どもですらまだ9歳なので、MiToの後部座席でもゆうゆう座れる)、荷物の積載性についてはやはりキビシイ。購入検討時に相当逡巡したものの、「絶対コイツ=MiToを運転したい!」という情念に突き動かされて、最終的には「まぁどうにかなるだろ」というものすごくアバウトな決断を下し、今まさにその決断が災いしている。

昨年末に購入した88鍵のシンセサイザーは横幅が約1.5メートルもある。しかし長いから積むのが大変なのではない。開口部から荷室床まで約30cmはあろうかというリアハッチゲートそのものが難物なのだ。そのシンセを積むとどうしたって助手席は最も前に詰め、背もたれは直立まで立てざるを得ない。大きさこそ違うがサーブボードを積み込む要領と変わらない。本体だけで22kg超えのシンセをなるべく衝撃を与えないようにそろりそろりと奥に進める作業は、かつてディスカバリーチャンネルで見た巨大コンクリート製つり橋をつなぎ合わせる作業に似ている(あまりにも重いため、4点に分けて支えるこれまた巨大な油圧ジャッキで移動させるのだが、1時間に1メートルくらいしか進まないのである)。

その88鍵のシンセを購入したおかげで、持ち運ぶ機材の数をグッと減らせたのは幸いだ。感覚的な物量で1/3くらいまで減らせた。しかしどう考えてもMiToは荷物を運ぶクルマではない。

そ・こ・で・だ!

30万円くらいで買えるワゴン車を買うってのはどうだろう。密かに狙っているのがPeugeot206SWなのだが、そうとうくたびれている個体でもまだ3〜40万円はする。置く場所も含めて夢のまた夢である。Dreamed a Dreamって「夢を夢見て」だと思っていたんですが、放っておいてください。
ホイールをガンメタリックにしてみる
| AlfaRomeo MiTo | 00:08 | comments(2) |
冬季、雪国のクルマは洗車のタイミングが難しい。仙台は実は中途半端な雪国で、降ることは降るが雪が降った翌日には粗方溶けてしまう。その溶けた雪は路上の泥汚れなどを含んで大量にクルマがはね上げるから激しくクルマが汚れるし夜になるとその泥水は凍ってしまい走行安全上もよろしくない。

特にMiToのようなハッチバック車はもうヒドイことになってしまう。


がーん。生で見てもヒドイが画像で見てもヒドイ。無理やりポジティヴに捉えるなら、シルバーのホイールが一見ガンメタリックみたいに見えてちょっとかっこよくなる…と言えなくもない。

タイトルで「お!とうとう塗ったのか?ホイール」と色めき立った方、申し訳ない。
いろんな人のMiTo評が気になる
| AlfaRomeo MiTo | 23:02 | comments(2) |
顧問から唐突にメールが届いた(メールは基本的にいつも唐突ですけどね)。一日中MiToを乗り回したらしい。なんで?とりあえず「で、どう?」と返信したら、さる雪国の友人の個体を借りたらしい。「感想は後で改めてメールします」とあった。

ということで期待して待っている次第。

4000rpmより上が気持ち良いということに気がついてから、改めてMiToを見直した。やっぱりMiToは愉しいクルマだと思う。きちんと時間を取って長距離を走りたいのだが、どうもこの季節、東北地方は山沿いに行くのはそれなりにリスクを伴うので、行き先がなんとなく限定されるのがツライ。

まぁネガティヴな要素が無いわけでは無いが。ボディの見切りが悪い点は、自分が未熟なのかと思っていたが、やっぱりこれって設計が甘いんじゃないの(笑)?左後方ってほんと自信が持てない。あと回転半径が大きいのも、クイックなステアリング反応と引き換えとは言え、未だに慣れない。

前に進んでいく分には直線でもカーヴでもゴキゲンなのだが。愉しいクルマだと確信しつつ、MiToが自分以外の人にどう評価されているか、気になるのである。
2010年の行動指標
| クルマにまつわる四方山話 | 23:58 | comments(4) |
 実を言うと今年私は後厄らしい。

ということはMiToを購入した昨年は本厄ということになるのだが、MiToを買う時に「厄年まっただ中なのにいいのか?新車なんか買って」と思ったものである。契約書にハンコを押した直後だったかにディーラーのS氏に冗談でそう話したら「いやぁ、むしろ厄落としですよ!」と笑顔で言われた(笑)。

実際のところ買ってすぐに自損事故を起こしたりしたわけだが、そういうネガティヴな事件よりもMiToに乗るようになってから増えた「自動車を運転する喜び」という、日常に満ちるポジティヴな要素を重視したい。

もうひとつのポジティヴな要素はクルマ好き同志の連帯感。個人的には「音楽」以外でつながる絆というのが新鮮で仕方ない。ことMiToを運転する自動車ライフは楽しいことに満ちあふれているのである。20年以上クルマを運転してきて、この年齢になってさらに運転が楽しくなるなんて全く予想外のことだった。

しかし身体的に気になることが無いわけでは無い。具体的には視力である。遠くを見てから近くを見るなんて瞬間に、以前と違ってなかなかピントが合わないとか、夜間に対向車のライトがまぶしくて周囲がブラックアウトしてしまうような感覚とか。これはかなりまずい。

正直に書くと、12月上旬に冬タイヤに履き替えてからすでに2度、ホイールを縁石などでガリッている。情けなし。車両感覚も鈍ってきているのか…。

このように書いてみると、友人K君から聞いた「人間の細胞は7年周期で入れ替わる」という話がやけに気になる。読んで字のごとく7年周期で人間の細胞は入れ替わるので、7の倍数の年齢はちょうどもっとも細胞が老化している年齢なのだという。だがもちろん7歳とか14歳とか21歳なんて若年時にはそんなことはほとんど影響しない(ヒトとして活きがいいからね)。問題は35歳とか42歳以降で、いわゆる成人病の罹患率も42歳という年齢を境にぐっと上昇するのだという…。おお!くわばらくわばら。

前記の肉体的な衰えのことを考慮すると、厄年にしても7年周期の話にしても笑って聞き流せない気がしてしまう。そこで、だ。今年2010年の私のテーマというか行動指標はこれだ。

慎重

運転も人生も慎重に、ね。ただMiToに乗っているとなかなか難しい指標ではある(笑)。
せっかく休みなのに
| AlfaRomeo MiTo | 12:24 | comments(2) |
あけましておめでとうございます。今年も「クルマで行きます」をよろしくお願いいたします。

さて年末年始と日本中で雪が降り積もったようだが、みなさんのお住まいの地域では如何だったろうか。仙台の平地方面はすでに路面も乾きつつあるが、筆者の住む地域では12月31日から1月1日夜にかけて盛大に降った雪が5〜10cm程度積もったろうか。新年早々ハードな雪かき大会である。



これで夜になって気温が下がれば、溶けた雪が凍結するだろう…。せっかくの休みなのにMiToに乗れないとは…。
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■プン太郎■
筆者の愛車ABARTH PUNTO EVOのこと。
ブログ本文に「プントエヴォ」と
フルネームで書くと煩わしいので命名。

■R、K■
R=国道(Route **)
K=県道(Kendo **)
のこと

■S店長■
筆者のMiTo購入時の担当営業さん。
現在VOLVO仙台泉店の店長。
筆者のクルマ人生を変えた人。
一言で言えばカーガイ。

■K店長■
クライスラー・ジープ・ダッジ仙台の店長。
TCT版リリースを機に滑り込みで
MiTo1.4TSportを購入したカーガイ。
カーオーディオ地獄サバイバー。

■顧問■
筆者の友人太郎君のこと。
エンスージアストにしてドラマー。
いろんな意味で筆者の指南役にして
このブログの技術顧問(と勝手に思っている)

■朝練&夜活■
早朝に走りに行くのが朝練。
夜に走りに行くのが夜活(やかつ)。
夜の走行活動の略。
どちらもひとりであてもなく走る。
つまりひたすらクルマとの対話を楽しむ。

■EDO■
Eat and Drink Organizationの略。
親友2名と行うツーリング企画の名。
「移動に有料道路は使わない」
「同乗者無しでひとり1台」
「うまいものを食べ、飲む」が掟。
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