MiToの乗り心地が硬い硬いとぶつぶつ言ったり書いたりしていたら、当ブログ技術顧問にしてスパイダー乗りにしてグランデプント乗りのT君(長いので以下顧問)よりメールで色々アドバイスをもらう。何度かやりとりをしたので、いっそMiToを運転してみないか?と誘ってみたところまんまと昨夜実現。
10月半ばとしては順当な外気温10度前後。天候晴れ。夜の山だから星がすごくきれい。というシチュエイション。顧問はすでにひとっ走りしてきたとのことで我が家に
グランデプントで登場。そのグラプンは我が家に置き去りにしてふたりでMiToに乗り込み出発。
30メートルくらい走ったあたりで助手席の顧問曰く「これはやはり本国で言うところのスポーツ仕様だと思います」。イタリア本国ではMiToにはさまざまなヴァリエーションがあるが、本国ではオプション扱いであるスポーツダンパーと17インチタイヤ装着を以てして日本仕様としているのである。
団地を出たあたりで早速顧問と運転を交代。ノーマルモードで走ること数百メートルでさらに顧問曰く「この衝撃の伝わりかたはミシュラン(タイヤ)のせいでもあります」。実はタイヤについては先のやりとりメールでも触れられており、それは私からすると少々意外な内容であった。顧問のお薦めはなんと国産、それも
レグノであるという。「国産だから日本の道路事情にぴったりマッチしているし、衝撃の逃がし方が上品。自分のスパイダーには次はレグノを履かせてみようと思ってます」とのこと。顧問もレグノを薦められた時には「アルファにレグノかよ!」と思ったそうだが、体験してみると印象が好転したらしい。
とは言えいわかには承伏しかねるな〜などと思っていると、クルマは山間のワインディングへ。ダイナミックモードに入れてぐいぐい行ってみる。「確かに硬いとは思うけどこの辺(3,500〜5,000rpm)になるとドンピシャですね。つまりMiToってこうやって乗るもんなんですね」。車体剛性の高さと足回りのねばりとその辺の回転域でのエンジンキャラクターは運転していて実際我を忘れるほど楽しい。が、問題は日常生活、1ヶ月の内にそういう時間は数時間あるかないかの頻度だということだ。足回りに金をかけるのはその数時間のためなのか、あるいはそれ以外の大多数の街乗りのためなのか、というごくありきたりかつ基本的な選択に直面するのである。
それはそれとして、現状私が感じているMiToの若干硬めの乗り心地を解消する対策として顧問が提案してくれたのは
1.タイヤを替える ←より柔らかい傾向のタイヤにする
2.ホイールを16インチに替える ←結果として肉厚になる
である。顧問は以前マグネシウムホイールを履いたジュリアの助手席に乗せてもらったことがあるらしいのだが、「も〜ンのすごくしなやか」だったという。「バネ下の軽量化は大変効果的です」というアドバイスもいただいた。もっともそのマグネシウムホイールが1本あたりバカみたいに高いのだが。
以上のようなアドバイスを受けつつ、ここ最近妄想にとりつかれていたダンパー交換についても考えが及ぶ。MiToとビルシュタインの相性が悪いということは無いだろうけど、やはり現状の「ちょっと硬い足周り」というキャラクターから大きな変化は起こらないだろう。いや、車高を落とす以上さらに硬化すると思われる。悩むな〜。
などと議論しながら走ること小1時間。結論。サスにあたりがつく2〜3万キロまでは当面ノーマルのまま乗って様子を見る。全く身も蓋も無い内容で申し訳ない。7年乗ったプジョー307SWからアルファMiToに乗り換えれば、硬いと思っても仕方なかろうという顧問の意見もある。身体が馴染めば意外とこの硬さが必要になるかもしれないし。