2009.01.23 Friday
すべてドイツ風、なのはちょっと…
現在Peugeot307SWに乗っているので、その後現れた207や308には興味津々であった。どちらもディーラーにて試乗してみたのだが、一様に剛性感・接地感が高くなっていることに非常に驚いた。運転して5分もしないうちに同乗の営業マンに「ドイツ車みたいですね」と語ったものだ。
307SWに乗ってみて初めて我がコトとなったのが「ネコ足」という表現である。ガタイの重い307SWでさえ「ネコ足感」享受できると感じるのだから、306、206、106なんかなら尚更だろうなぁと夢想もした。だから206のモデルチェンジ版207が3ナンバークラスになってしまったことを嘆いたのだ。Peugeotブランド内での207と308の差別化は成立しているように思えるが、では例えばVWゴルフと比較してどうなのかと言うと、甚だ曖昧になってくる。ゴルフと直接戦うのは308だと思われるが、ではあの巨体と乗り心地の固くなった207にはどういうアイデンティティがあるのか。よくわからないのである。 ゴルフもBMWの3シリーズもAUDIのA3、A4も良い車だと思うが、なぜフランスのPeugeotがドイツ風の乗り心地を追求してしまうのか。ドイツ風の乗り心地が良いならそれらのドイツメーカーの車を買いますよ、オレは。 そこでドイツ風でない乗り心地という一種のアンチテーゼだけで考えていたら気になってきたのがシトロエンのC5ツアラー。web CGなどでのインプレッションリポートを読むと、俄然運転してみたくなる。結局荷物(電子楽器類)を積む機会は無くならないし。 ルックスだけで本当にシビレてしまうのがMG ZT-T。しかし大本のRover 75というのが、これまたしょーもない故障の巣窟らしい。MINIブランド欲しさで抱き合わせでRoverを購入したBMWがわずか10ポンドで英国投資会社に転売したのもつかの間、今や純英国ブランドの代表選手みたいな扱いだったRoverとMGは中国の南京汽車の1ブランドである。 MG ZT-Tは探せばかなり走行距離数の少ない個体もあるにはあるのだが、その後のメンテナンスを考えると二の足を踏んでしまう。この点はシトロエンも同じ。う〜む。 全く個人的なレベルの話であるが、ドイツ車化してきたPeugeotブランドの現行車にあまり興味は持てない。確かにドイツの機械工業が生み出す製品クオリティはすごいと思うが、フランス車がそういうクオリティを目指す必要は無いのではなかろうか。 |