クルマで行きます

クルマが好きなことにかけては人後に落ちない。
東北のABARTH PUNTO EVO乗りが綴る、クルマについてのあれこれ。
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プントエヴォで行く!牡鹿半島を堪能した初春
| その他のツーリング・夜活など | 07:01 | comments(2) |

宮城県の2大半島のうちのひとつ、牡鹿半島を走破してきた。毎年1月2日の定番ツーリングコースだったのだが、既報のとおり2020年は新規開拓の精神で福島県・猪苗代湖に行ってきてしまった。牡鹿半島の現在(と書いて"いま"と読む)をレポートする。


少なくとも往路に目新しいトピックはない。仙台市北部の自宅を9時に出発し、大和町・大衡村・東松島市などを経由し奥松島鳴瀬ICよりE45三陸自動車道へ乗る。

 


暖冬で正面スキー場の営業を
心配していたが、
なんとか積もりましたね



石巻女川ICで降り、R398で石巻市内を女川方面へ。すぐに左に折れれば定点観測地点の真野地区である。

 




上品山に風力発電装置が増設されている以外はいつもの真野地区であった。ビューティフル。R398へ戻りシーパルピア女川を目指す。まずは腹ごしらえである。

 




味の館金華楼
(宮城県牡鹿郡女川町女川浜字女川292-4 SG-7街区キΣ菽蓮砲
海鮮ラーメン1,080円

 

ここ金華楼は2017年の正月に立ち寄った。3年ぶりだがあの時と同じ海鮮ラーメンをオーダー。初めてのメニューにチャレンジすべきだった。次回は心の声に素直になろうと思う。退店してプン太郎を停めなおし、シーパルピア女川内のマザーポートコーヒーへ。午後の眠気を防ぐためにおいしいコーヒーをいただく。たまたま定休日のお店が多く、場内は閑散。コーヒーを飲んだあとは蒲鉾本舗高政に立ち寄り、練り物製品をお土産に購入。











目の前を横切ったプジョー 3008(初代)…
ん…??
おお!復興支援車両!!


第十二稲荷丸はいませんでした


さぁここからが本番である。女川港を経由して牡鹿半島を時計回りに爆走…しようとしたのだが、「通行止め」の看板が目の端に入った。同時にその看板には迂回路云々みたいなことも書いてあったようだ。通行止めポイントまで行けば迂回路があるかも…と、相変わらず自分に都合の良い解釈だけしてプン太郎を進める。

 


徹底した暖冬に加え海沿いの土地でもあるので、雪や凍結の心配はゼロ。ただし直前に雨が降ったようで路面はウェット。加えて新たなバイパス道路工事が行われており、常にうっすらと泥が敷かれているような路面状況。この冬から新たに12mmのホイールスペーサーを咬ませたフロントタイヤが、左右のドアに盛大に泥をはね上げる!OH!NO!!





自分に都合の良い解釈は通用せず、途中の高白浜地区で告知看板どおりに災害通行止め。道路崩落だという。工事関係者の方が通行止め看板の前に立っていたので迂回路を訊いてみたが、素気なく「ないっすね。コバルトラインまで戻らないと」。高白浜地区で数枚の画像を撮影してすごすご戻る。大丈夫。まだ傷は浅い。
 


改めてコバルトラインに乗る。牡鹿半島を地図で確認していただければすぐにわかるが、半島南端まで向かうコースは3つしかない。
 


GoogleMapよりキャプチャー


ひとつは今回通行止めを喰らった、女川港側から東岸を走るK41。もうひとつは西岸のK2。道沿いの集落規模が大きいからか交通量も多い。で、3つ目がそれらの真ん中、牡鹿半島の背骨をひたすら走り抜ける観光道路・コバルトラインだ。現在は単なるK220だが、かつては有料道路だった。適度なワインディングだから走れば楽しいし、時間的効率も一番良い。しかし半島の背骨ということはつまり山であり、特に東岸のK41と比べると、浜の景色どころか、海も時々しか見えなくて筆者にはそこが物足りないが、今回は止む無し。しかもK41災害通行止めの影響だろう、宅配業者のトラックやタクシーなど、ごく日常で見かける車種が安全なペースで走っている。そこで早々にコバルトラインを降り、半島西側の大原浜へ抜ける。あとはペースの遅いK2でひたすら南下するだけなので、敢えてペースを落として周囲の景色を楽しみながらのんびり走ることにする。その大原浜にモニュメントや公共の建物が見えたので、プン太郎を停めてみた。
 


牡鹿半島を走ってみれば誰でもわかるが、東日本大震災からの復興工事はまだ終っていない。2019年正月に走った時と、工事の進捗状況は大差ないように見える。いやそれどころか規制通行個所は増えたようにすら思う。加えて近年の大規模自然災害だ。日本政府が今やらねばならない喫緊の課題は多いが、体育祭でないことは確かだ。
 

プン太郎を停めた場所は、慰霊碑の広場だった。宮城県の海沿いの土地で何か新しい建造物ができると、大抵は慰霊関係である。切ないことだ。すぐ脇には筆者の気を引く食堂もあったが休業中の看板が。
 






食堂の隣には小屋があって「おしかコミュニティ図書館」とある。

 


 

試しにドアノブに手をかけてみたら、施錠されていない。すぐ裏には石巻市立大原小学校がある立地である。生徒や地域の人に開放されているようだ。素晴らしい試みだと思う。中は居心地良さそうな…ン??

 




 

2020年を生きる小学生や中学生に「エースをねらえ!(山本鈴美香著)」が、どれほど響くか筆者には未知数だが、見どころ満載の、一時代を築いた名作である。家人などはストーリーもセリフも全部覚えてしまっており(時々突然登場人物の名ぜりふが口をついて出てくる)、実家にあるこの集英社版は愛読しすぎてカバーがボロボロになり、浅知恵からセロテープで補修したところ返ってガビガビになってしまったそうだ。こんなコージーな環境でイッキ読みできたら最高なのだが、今日の目的はツーリングである。振り切って先へ進む。
 

ほどなく南端のゴール地点「御番所公園」へ辿り着く。さすがにほとんど人がいない。

 






金華山も
もう何年も渡っていないなぁ…





気温は5度くらいあって、風もない。一応車載コートを羽織ってみたが歩き回っていればそれも必要ないかも。こんな穏やかな冬の御番所公園は久しぶり。初めてかもしれない。
 

名残惜しいが帰路に着く。まずは先ほど途中で降りてしまったコバルトラインの後半エリアを北上。牡鹿半島最大の都市・鮎川へ向かってコバルトラインを降りる。おしかのれん街の手前にヤマザキデイリーストアがあるではないか!牡鹿半島のコンビニ的店舗は小渕浜のファミリーマート牡鹿店だけだったのに…。迷わず立ち寄る。せめてお茶でも…。お茶目な落とし物案内がレジにあって、こういうのは嬉しくなる。

 


パッと見、
ドアがへこんでいるように見えますが、
泥汚れです



 

この東洋館というお店を出発し、さらに北上。ほどなく雨が降ってきた。天気予報どおりである。

 




こういう天気ではよく虹を見る。この日もはっきりくっきりと虹が出ていて、しかも筆者が爆走しているK2のすぐ脇にふもとがあった。筆者は人生に2回ほど虹のふもとに辿り着いたことがある。映画オズの魔法使いの挿入歌「Over The Rainbow」では虹の向こうに幸せがあると歌うが、筆者のスペシャルな幸せはいつ来るのだろうか。
 

そんなこんなで牡鹿半島を堪能した。上出来である。半島西の付け根に戻り、そこからどうする…?という感じ。確信のないままR398を石巻市内へ走り、再び石巻女川ICから乗る。そのまま鳴瀬奥松島ICまで戻ると本当に選択肢がなく、来た道を戻ることになりそれは美しくない。そこで閃いた。矢本ICで降り、K16で鹿島台町へ行く。鹿島台から広域農道で大衡村まで戻れる。交通量ほぼゼロの美麗農道である。気付けばあの道を鹿島台から大衡へ向かって走ったことはない。おお!ここに来て初踏破要素を見つけることができた。

 




この広域農道の後は完全に往路をなぞり帰ってきた。仕方ない。もっとも交通量の少ないベストルートなのだから。夕暮れの中帰宅し、あまりの汚れ具合に耐えられず洗車。

 






7時間/236km
 

牡鹿半島を改めて走ってみると、アップダウン込みのワインディング、港町の風情、眺めの良い公園、おいしい食事などなど、実に多くの楽しみが一度に味わえる素晴らしいツーリングポイントであることを痛感した。大勢で来るのも楽しいけど、今回の筆者のように、気が向いたらクルマを停めて、写真を撮ったりあれこれ探検してみるとさらに味わいが増すだろう。ひとりで走ることで、あるいは何度も走ることで、見えてくるものもあるのだ。
 

JUGEMテーマ:ABARTH

こんばんは。コバルトラインは何度か走りました。ちょっと走るとすぐダンプに出会うので、早い時間に出かけるのが吉な道ですね。もう少し温かくなったらぜひ行きたいです。途中の東屋で休んだら、眼下の目の前に鹿の親子がいて、可愛かったことを思い出します。私の車ではちょっと重くて思い切り飛ばすわけにはいかない道ですが、気持ちのいい道ですね。
| kikuchi | 2020/01/11 9:41 PM |

◇kikuchi様
今回たまたま12時頃に走り始めたので、ダンプはみんなPで休憩してたんですよ(笑)!いくらかはマシでしたが、でもやっぱり地元の方々のものと思われるクルマはペース遅いですね。

むしろちょっと重めのクルマでクルーズする方が気持ち良さ倍増かもしれないです。昨年の正月はプジョー 407SWで来てる人がいて、反射的に「あ!こういうクルマでのんびり走る方が楽しいかも!」と思ったことはこのブログに書いてません(笑)。
| acatsuki-studio | 2020/01/12 8:06 PM |










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■プン太郎■
筆者の愛車ABARTH PUNTO EVOのこと。
ブログ本文に「プントエヴォ」と
フルネームで書くと煩わしいので命名。

■R、K■
R=国道(Route **)
K=県道(Kendo **)
のこと

■S店長■
筆者のMiTo購入時の担当営業さん。
現在VOLVO仙台泉店の店長。
筆者のクルマ人生を変えた人。
一言で言えばカーガイ。

■K店長■
クライスラー・ジープ・ダッジ仙台の店長。
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MiTo1.4TSportを購入したカーガイ。
カーオーディオ地獄サバイバー。

■顧問■
筆者の友人太郎君のこと。
エンスージアストにしてドラマー。
いろんな意味で筆者の指南役にして
このブログの技術顧問(と勝手に思っている)

■朝練&夜活■
早朝に走りに行くのが朝練。
夜に走りに行くのが夜活(やかつ)。
夜の走行活動の略。
どちらもひとりであてもなく走る。
つまりひたすらクルマとの対話を楽しむ。

■EDO■
Eat and Drink Organizationの略。
親友2名と行うツーリング企画の名。
「移動に有料道路は使わない」
「同乗者無しでひとり1台」
「うまいものを食べ、飲む」が掟。
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