クルマで行きます

クルマが好きなことにかけては人後に落ちない。
東北のABARTH PUNTO EVO乗りが綴る、クルマについてのあれこれ。
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C3で行く!増田まんが美術館ほか・後編
| その他のツーリング・夜活など | 21:01 | comments(9) |


秋田県横手市・増田まんが美術館を家人と共にシトロエン C3で訪れた。単なる旅行記だが、お付き合いいただければ幸い。

前編はこちら

初めて訪れた街でおいしい昼食にありつくにはある種の才能が必要だと思う。残念ながら筆者にも家人にもその才は希薄。C3の車中でネット検索するも、どうにもピンとくるお店がない。こういう時は移動しながら探すしかない。増田の街中を縦断するK108の、歴史的建造物が集中する区間をゆっくり走ってみる。増田は商人の町だったらしいが、質素倹約が徹底した風俗だったようで、そのせいか主人と使用人の生活レベルは(良い方に)大差ないものだったそうだ。そんな気質が町全体に自治の精神と商業的繁栄を広めていたらしい。明治時代からの建物がいくつか残っており、この区間は街並みもそれらの建造物に合わせてリノベーションしたと思われる。重厚な黒塀が街路の両側に続き、商店と歴史的建造物が実に自然に共存している様は素晴らしい。
 


市営無料駐車場にC3を停めて歩き出すこと1分、ふたりのおばさんが賑やかにおしゃべりしながらお店の看板を直している。見ると「後藤チエ精肉店」。精肉だけじゃなくお総菜や弁当もあるし、店内で飲食もできるという。そこまで聞いて「さぁ中へどうぞ」のお誘いを断ることはできない。入店するとちゃんとしたイートインコーナーがあり、ショーケースにはお総菜が並んでいる。
 


後藤チエ精肉店
(横手市増田町増田中町74)の
重厚な店先



超フレンドリーな店内


シビレルゼ


ランチ定食としていくつかメニューもあったのだが、メンチカツや鳥の唐揚げ、卵焼きなどのお総菜を自由に選んで、ごはんとみそ汁を組み合わせてここで食べられるってんだから、それに如くはない。いや、はっきり言えば、ここは筆者のためのお店である。夫婦でいろいろ頼んでおいしいみそ汁と白飯をプラス。
 


魅惑のお総菜によって構成された
acatsuki-studioスペシャル定食


正直お総菜の味は凡庸だが、お店のおばさんとの会話や居心地良い店内の雰囲気にすっかり楽しくなってしまう。それに米どころ秋田だから白飯はうまいし、ナメコのみそ汁もまたうまい。満腹になってお勘定したらふたりで1,200円と少しというミラクル。うちの団地に必要なのはこういうお店である。てかもうオレ、お店始めちゃおうかな。

退店して周辺を少しだけうろうろ。カフェは数店あって充実しているが、増田ならではの食材を食べさせてくれるお店があればさらに良いと思う。途中旅館も見つけた。つまりあれか、次に増田を訪れる時は宿を取り、まんが美術館に開館と同時に入館してまんがを読みふけり、後藤チエ精肉店で昼ご飯を食べ、美術館へ戻って閉館までさらにまんがを読み、旅館で質素な晩ご飯を食べる、と。完璧じゃないか…。

そんな夢想をしつつ、R13沿いのガススタンドでC3に給油し復路を検討する。例によって有料道路を極力使いたくない筆者夫婦の選択肢はふたつある。

〇碍訴面へR13で南下する。R108とかR47で宮城県へ戻る。
⊇淑源までR13を北上する。R107で岩手県北上方面を目指し、K37、K49で宮城県まで南下する。

しかし,金山町ツーリングで走ったばかりだし、なにより芸がない。一方△榔鷁鵑蠅任呂△襪、K37もK49も1年に1回は必ず走りたいプン太郎のための道路。まぁ今回はC3ですが(笑)。実は今年はまだ走れていない。そんな理由で復路はR107、K37、K49に決定。
 


R107を走るなら今時分である。錦秋湖周辺は紅葉真っ盛り。今回は北上方面へ東進する関係で、進行方向にずぅっと西日が当たり山々は黄金色に輝く。R107は秋田と岩手の県境に向けて山肌をなぞるような道行きになる。多種多様な屈曲路を雑多な運転手が走っているのでトラフィックペースも遅い。C3のクセのない操縦性に助けられたのは確かだが、一点だけ気になったのは、速度管理。ペースの遅い一般道では前走車と程よい距離を保ちつつ一定速度で走るのが少し難しい。何となく理由はわかっている。C3の動力は1.2l/3気筒ガソリン+ターボという、どうしたって低速域のパワー感が希薄になるもの。そこを6速ATがうまくフォローして出足が快調なように演出してくれている。しかし例えば道路の上り下り坂で速度管理もできないようなボンクラの後を一定速度で追従するには、C3のノーマルな変速プログラムでは速度が出過ぎてしまうか、付いていけなくなってしまうかのどちらかになりがち。そこを丁寧にAペダルで運転手がフォローしようとすると、とたんに電子制御アクセル開度センサーの解像度が低いことに気付いてしまう。マニュアルモードでシフト操作をするか、盛大に車間距離を維持すれば良い話だが、C3の大多数の運転手はそこまでやらないだろう。頻繁に遭遇するシーケンスではないが、気になると言えば気になる。

さて14時を回ると、この季節はすっかり夕方の風情である。無事にK37へ右折。先日あるエントリーにあお師匠が走破報告コメントをくださっていたが、とにかくこのK37は素晴らしい。無理やり例えるなら、先日走ったばかりの山形県・置賜広域農道が延々と続く感じ。順調に定点観測を2箇所こなす。
 


K37の定点観測地点
胆沢郡金ケ崎町



同町内
和光展望台


画像でお分かりいただけるとおり、この定点での観測時点で日没だ。あとはひたすら街路灯もない真っ暗な道行きになる。19時に家で夕食を食べる約束をしてきたので、残時間は3時間を切っている。正直間に合わないだろう。そこでK49のとある交差点で一関市内へノーズを向ける。一関ICからE4東北自動車道を利用することにした。

図らずも初踏破となったこの道、改めてGoogleMapで確認すると県道・市道未満の農道のようだ。緩いアップダウンとカーブが続きながら田園地帯を走破する、実に素晴らしい道路だ。陽があるうちに走りたかった。30分も走ると名勝・厳美渓へ到着する。もちろん真っ暗だから道の駅でひと休み。
 


道の駅厳美渓にて


さらに市街地へC3を進め、無事に一関ICから高速道路へ。泉ICで一般道へ降り、買い物をして帰宅。ジャスト19時であった。

C3の瑕疵に気付く場面もあるにはあったが、全体的には快適に運転できた。そして増田まんが美術館、後藤チエ精肉店、増田の街並み、岩手県K37とK49…。晩秋の1日のお楽しみとして完璧だった。特別展「オノ・ナツメ展」は12月22日まで続く。興味のある方はぜひ訪れてほしい。
 


家人がiPhoneで撮影。
やはり愛がこもっている(笑)

 

JUGEMテーマ:CITROEN

まいどおおきに食堂の完全地元版みたいなその食堂が羨ましい。ついついあれこれ頼んじゃうのも、二人いればこそ。うちもダンナとよくやります。なぜだかダンナの方がいつも正解を選んでいて私が邪道を選ぶのを止めてくれない。おかげで食べるときにはダンナが選んだものを中心に私が食べるという… 私は幸せです(笑)。

C3に対する不満は、やっぱりスパルタンじゃないから、だと思います。蛇蠍毒の回っている人が高制御なプログラムに反抗心が出るのは自然な成り行きかと。

あ、ビートルは買いましたよ。そっか、本編では書いてないかも、スミマセン。本日車検証が取れました。週末納車です。
| Profumo | 2019/11/15 11:58 PM |

◇Profumo様
ある程度好みというか感覚にズレがあった方が、夫婦関係は円滑(円満かどうかはともかく)にいくと思います。夫婦で食事をする時は、なるべく系統の違うメニューを選ぶようにしていますもんね。この時はバリエーションが少なかったですけど(笑)。

C3の運転感覚は「柔和」だからこそ価値があるものだと思うので、エントリー本文に書いたようなことは単なるイチャモンだと、わたくしもわかっています。わかっているんですが…(笑)。

>>あ、ビートルは買いましたよ。
究極の贅沢かと羨ましく思いますが、大丈夫なんですか??オレがC3に乗るどころの話じゃない気がします(笑)。
| acatsuki-studio | 2019/11/16 8:20 AM |

>> 究極の贅沢かと羨ましく思いますが、大丈夫なんですか??オレがC3に乗るどころの話じゃない気がします(笑)。

ですよね、私も心配です(爆)。なのでじっくり確かめます!これで懲りればオールドチンクとかオールドアバルトに手を出すとかしないで済むと思うので。懲りなければ、オールドミニ、オールドビートル、オールドチンク、フル制覇目指します!(いや馬鹿だろ) 
大丈夫、Breraがいるから。(そういう問題か?>自分)
| Profumo | 2019/11/16 1:18 PM |

◇Profumo様
すみません、おっしゃる意味がまったくわかりません(笑)。
| acatsuki-studio | 2019/11/16 3:03 PM |

最後の奥様撮影の写真いいですね〜。その前の道の駅もC3と空のネイビーがきれい(なんであんな色の空が撮れるのだろう…)。和光展望台もC3に光が載ってて雄大さがいい。展望台が意味なく低いのもいい。
fiat500の時は、この時期ただ紅葉の木の下で写真を撮るだけのために、細かい落石のある道をわざわざ通って山の中へ行きました。MiToは、自分の中では停まらず走れよというタイプで、自然の中で浮いて、街並みの中で異彩を放つのがいい感じです。
| 4832i | 2019/11/17 6:34 AM |

 K37とK49は実に甘美ですよね。
前方に遅い車さえいなければ、自分には楽園です。
これからの季節、路面凍結と融雪剤のダブルパンチ
ですけど、来シーズンまた行きたいです。
 ところで、私事ですが208GTiの走行性能の素晴ら
しさを知ってしまった現在、C3の柔和系キャラは
無理だろうなと思いました。でも、C3はとっても
良いクルマですよ。普通でオサレな方にとっては。
| あお | 2019/11/17 5:52 PM |

◇4832i様
写真については最近悟ったことがあり、色使いについてはそのことでちょっと変わったかもしれません。でもやっぱり構図ですね、構図。

MiToだと走ること優先になっちゃう感じ、すっごく良くわかります。プントエヴォもそうですもん。ま、同じクルマっちゃあ同じクルマですが(笑)。

◇あお師匠
確かに軽トラックとかいることがありますね。辛抱してると1-2kmでふいっと横道に入っていってくれますけど。

確かに208GTiとC3じゃあ…(笑)。いや、良いクルマですよ。普通の人には。スピード狂には物足りないってだけで。
| acatsuki-studio | 2019/11/17 10:41 PM |

前編、後編で出てきた道の駅はどちらも訪れて買い物や昼食を取っったりしていました。
伊達の方は、確か当時、FBページにコメント残した気が。少しネガティブなコメントだったのに丁寧な返信がついて、また行こうと思った覚えがあります。

こんなに離れているacatsukiさんの文章で知っているところが出てくるとなんか妙に嬉しいんですよね。
| hoshinashi | 2019/11/18 12:37 PM |

◇hoshinashi様
あ・ら伊達は色々工夫している上に客が客を呼ぶって感じになっているように思います。カレーバイキングは一度は挑戦したいっ!

hoshinashiさんのツーリング記を読んでると、立ち寄るポイントの選択もツボを突いてるし、ちゃんと実際に行ってるのが丁寧だなぁといつも思います。自分は事前に立ち寄るポイントをイメージはするんですが、いざそこまで行くと「ま、いっか」で立ち寄らないことも多々ありまして…(笑)。
| acatsuki-studio | 2019/11/18 5:37 PM |










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■プン太郎■
筆者の愛車ABARTH PUNTO EVOのこと。
ブログ本文に「プントエヴォ」と
フルネームで書くと煩わしいので命名。

■R、K■
R=国道(Route **)
K=県道(Kendo **)
のこと

■S店長■
筆者のMiTo購入時の担当営業さん。
現在VOLVO仙台泉店の店長。
筆者のクルマ人生を変えた人。
一言で言えばカーガイ。

■K店長■
クライスラー・ジープ・ダッジ仙台の店長。
TCT版リリースを機に滑り込みで
MiTo1.4TSportを購入したカーガイ。
カーオーディオ地獄サバイバー。

■顧問■
筆者の友人太郎君のこと。
エンスージアストにしてドラマー。
いろんな意味で筆者の指南役にして
このブログの技術顧問(と勝手に思っている)

■朝練&夜活■
早朝に走りに行くのが朝練。
夜に走りに行くのが夜活(やかつ)。
夜の走行活動の略。
どちらもひとりであてもなく走る。
つまりひたすらクルマとの対話を楽しむ。

■EDO■
Eat and Drink Organizationの略。
親友2名と行うツーリング企画の名。
「移動に有料道路は使わない」
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