クルマで行きます

AlfaRomeo MiToが好きなことにかけては人後に落ちない。
東北のMiTo乗りが綴る、クルマについてのあれこれ。
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ふたつのリコール
| AlfaRomeo MiTo | 12:49 | comments(11) | trackbacks(1) |
顧問にディーラーから郵便物が届いた、とのこと。なんだ?と訝ったらなんとグランデ・プントに関するリコールのお知らせだったという。

詳細は国土交通省のページで。なぜかフィアットジャパンのウェブサイト内では見つけられなかった。

機械的な構造上の問題ではなく取り付け工程のミスらしい。う〜ん。MiToはグラプンとの兄弟車であるから一瞬すわMiToもか?とあれこれ考えた。

ネジの締め上げ具合が足りない(または過剰)とかいうリコール内容がイタリア車っぽい(笑)。ただしその障害で友人知人に被害がないから「(笑)」などと書いていられるのだが。昨今の大TOYOTA帝国の騒ぎを見ていると、これまでの実績とトップを行く売り上げが騒ぎを大きくしているようにも思える。実際例えばイタリアメーカーのクルマに制動装置のリコールがかかっても、99パーセントの日本人が「そんなメーカーのクルマを買う人の自己責任でしょ」で終わるはずだ。品質のTOYOTAだからこその騒動であると言える。だが本質的には「抜かりのない設計と組み立て」というメーカーの責任と「仕様と機能を理解して運転する」という使用者の責任の表裏一体の関係だと思う。

例えば2代目プリウスの回生システム付きブレーキは「そういうもんだ」と思って運転しないとヒヤリとすることがあるのは事実だ(現行は乗ったことがない)。実際雪道でコワイ思いをしたことが私はある。以来そのプリウスを運転する時は「このクルマのブレーキは要注意」と気を引き締めている。日本車メーカーが偉いのは、「仕様と機能を理解して」いなくても安全に、かつ高品質のまま長期間乗れるクルマを作るシステムを構築したことだと思う。だがそのシステムが今回のプリウスの件では仇になった。

大前提として「事故を起こす機構」「事故を誘発する設計」などというのは困る。もちろんだ。だがしかし普段外国車に乗っていると、あまりクルマやメーカーを過信しなくなってくる(笑)。外国車に乗るということは異文化に日々触れるということであって、「メーカーがなんでもうまいこと調整してくれているので、自分はただいつもどおりにエンジンをかけ、運転すれば良い」という日本車の背景にあるシステムは通用しない。日々外国車に乗り、外国車のことを考えていると、日本車の背景にあるそういうシステムというものが、ある意味突き抜けた、異常な高品質なのではないか、と思えてくる。

朝エンジンをかける。お!今日も調子いいぞ、などと嬉しくなれるのは、間違い無く違う文化圏のクルマに日々乗っているからである。

追記:
顧問より寄せられたコメントをもとに、「輸入車」という表現を「外国車」などに書き換えました。たしかに「輸入車」には日本車メーカーが日本以外の地域で販売しているクルマも含まれますから。本文で言う外国車とは、日本以外の文化圏で設計・製造されたクルマという風にご理解ください。
全くもって同感です!

リコールは無いに越したことはありませんが、一旦発生した時の重みは「日本車」と「外国車」ではまるで違ってきますからね(「国産車」と「輸入車」ではなく)。世界の中のmade in JAPANの重みと言ってもいいかも知れません。

日本車の一番の性能は「信頼」でしょう。その信頼性で世界シェアトップクラスまで登りつめたTOYOTA。そのTOYOTAを選んだ世界中の消費者も間違いなく「信頼」を買ったはずですから、北米のアクセル事件やプリウスのブレーキ問題が殊更大きく報じられるのも頷けます。

ただ、プリウスの問題はハイブリッド先駆者としてTOYOTAが抱える迷いが垣間見えたような気もします。あの大TOYOTAですから、あらゆる使用状況&ブレーキ設定をシミュレーションしたんでしょうが…。

しかしmade in JAPANの神経質なまでの品質管理はある種の脅迫観念がもたらしてるのでは?と思うことがあります。切腹の文化??

ところでグランデプントはフィアットの東欧(チェコ?)工場製ですが、MiToはイタリア国内ではありませんか?であれば今回のリコールは対岸の火事かと。
| 顧問 | 2010/02/08 2:52 PM |

◇顧問
お、渦中の方からさっそく(笑)。ご指摘ごもっともです。「輸入車」じゃなく「外国車」ですね。本文を修正しておきました。

TOYOTAを代表とする日本製自動車の神経質とも言える程の品質管理とともに、今後はユーザーの意識向上に力を入れても良いのではないかと思いました。ニュース記事か何かに「販売現場で回生ブレーキの特性などについてちゃんと説明しただろうか」と書かれていました。エコ減税や空前の高燃費ばかりをセールスキーワードにしていなかったろうか、と。

あと直接関係あるかどうかはわかりませんが、自動車評論家の沢村慎太郎氏は折々に「トヨタのテストドライバはうますぎる」と書いています。綿密なシミュレーションは当然あったと思いますが、テストドライバがうますぎることでクローズアップを免れる欠点もあるかもしれないですね。

ところで読み聞きするところによると、メルセデス・ベンツというメーカーは「基本的に人間を信用していない」メーカーなんて評されることがありますね。人間は事故を起こす動物だという出発点でクルマを作る。ドライブ・バイ・ワイアとかレーンキープテクノロジーとか、プリクラッシュセイフティとか、文化的背景は違うんでしょうけど、そういうのもなんか窮屈だなぁと思います。

「ちょっとインパネがガタガタ言うかもしれないけど、そんなことよりハンドル切ってみてよ!コーナリング、サイコーでしょ?」というくらいのクルマの方が気楽につきあえるような気がするのですが(笑)。「よく効くんだからブレーキダストはしょーがないよ」とか(笑)。

ちなみにMiToはミラノ設計・トリノ組み立てだからMiToなのだよな。そうか、グラプンは東欧なのね。
| acatsuki-studio | 2010/02/08 4:55 PM |

なかなか表記が難しいですが例えば「日系メーカー」などと呼ぶのはいかがでしょう??

日本製日本車も輸出されてしまえば「外国車(輸入車)」ですし、北米行けば現地生産のTOYOTAやSUBARUがいっぱい走ってて、それらは日本車ですけど北米製(国産)な訳で…。で、北米アコードが帰国したら輸入車登録。面倒(笑)。

プリウス問題は確かにおっしゃる通り、販売数を稼ぐだけでハイブリッドカーの特殊性をユーザーに啓蒙して来なかった(出来なかった?)販売網の末端にあるような気がします。

関係ありませんが、一時話題になったプリウスの膨大なバックオーダー、実はかなりの数がディーラーの試乗車向けだったのでは?と言われたりしてますね。トヨタ系列ディーラーに1台ずつ配車しただけでかなりの数でしょう…。

そう、グランデプントは東欧産。日本に入ってきてるフィアットは500もパンダも確か東ヨーロッパ工場だったはず。
| 顧問 | 2010/02/08 7:14 PM |

メルセデス追記:

メルセデスは昔から「フェイル・セーフ」思想のもと車を作っているのは事実です。「人は誤りを犯すもの、機械も不調を来すもの」と。(詳しくは航空評論家柳田邦男氏の著書で)

最近の電子デバイスに限らず、中立付近が鈍くスローなステアリングや安定指向のシャシーなども広い意味ではフェイル・セーフの1つかと。今やブレーキも完全電子化できるんでしょうけどメルセデスは絶対に油圧系統を外すことはないでしょう。

まぁ、メルセデスのユーザーには大企業の重役だったり国家の要人が少なからずいるでしょうから、あっさり事故死してもらっては困る訳で…。

1ドラマーがスパイダーで憤死するのとは話が違うかと(笑)。
| 顧問 | 2010/02/08 7:37 PM |

◇顧問
ちょっとリコールの話とはズレますが、この辺の問題は難しい…。エンブレムの問題ではないような気がしますね。日本メーカーの現地法人系は日本の血が濃いように思いますが、現地のデザインセンター、工場を経て出てくるともう「異文化グルマ」という気が…。でもトヨタのアベンシス(フランスデザイン・イギリス組立)みたいなクルマでも日本を走っているとTOYOTA車以外の何ものでもない。まぁ開発主査が日本人だったってことで(笑)。関係ないけどアベンシス、運転してみたいクルマです。あと新しいマークX。

当ブログにおける「外国車」とは、あくまで日本以外の文化圏(とか道路状況)の影響下で設計、デザイン、組立が行われているもの、と漠然と考えています。

ちなみにアストンのラピードの最終仕上げ段階の耐熱系のテストは中東で行われたという記事をAUTOCAR JAPANで読みました。あっちの国は農地という概念がないので、とにかくまっすぐA地点とB地点を結ぶ道路を造れば終わりだそうです(笑)。だから普通に300km/hくらい出せるらしい。40度くらいの気温で。何千万なんてクルマを積極的に買う顧客がいるのはいまや中東の石油成金ばかりらしいので(それもそろそろ陰りが出てきたらしいですが)、かの国の環境下でトラブルを起こさないことは非常に重要だ、と。

あぁ、脱線しました。

メルセデスとセレブ云々については、相乗効果もあるんでしょうね。安全そうだから重要人物を乗せるクルマに採用される→ますます安全性能を上げる、みたいな。

たしかにアルファロメオスパイダーってのは、いろんな意味で自己責任感溢れるクルマですね(大笑)。
| acatsuki-studio | 2010/02/09 8:59 AM |

メルセデス、安全性&信頼性を前面に押し出すようになったのには1955年のル・マン大惨事も無関係ではないでしょう。(1台のワークス・メルセデスが最高速で周回遅れに追突して離陸、グランドスタンドに飛び込んで90名以上の死者を出しました…)

その後メルセデスはル・マンを棄権し、以降30年以上にわたってワークス活動から撤退することになるんですが、そのトラウマは小さくないでしょう。未だに「モーターレース史上最悪の事故を起こしたメーカー」という不名誉を抱えていますからね。

そう言えば、1999年のル・マンでワークス・メルセデスが離陸した事故は「祟り」などと言われてましたねぇ。

そう、旧車スパイダーは自己責任で乗ってます(笑)。ある意味「踏み絵度」はフェラーリより高いんじゃないでしょうかね、いくら金持ちでも好きじゃなきゃ乗らないという意味では(笑)。

そろそろタイヤ買わなきゃ。
| 顧問 | 2010/02/09 11:46 AM |

◇顧問
おお、天下のメルセデスにそんなトラウマがあったとは。

踏み絵度!わははは。で、レグノですよね(笑)?
| acatsuki-studio | 2010/02/09 12:16 PM |

ピレ…。
| 顧問 | 2010/02/09 12:24 PM |

◇顧問
やはり…、○万円の差は…、如何ともし難い…。
| acatsuki-studio | 2010/02/09 4:38 PM |

確かにBSはいいお値段しますからねぇ…。あと、

レグノ→レグノ

という入れ替えがちょっと守りに入ってるな、と。(剛性の低いスパイダーに振る舞いが優雅でマイルドなレグノがベストだという持論は変わりませんが)

タイミング的に、足回りリセットした状態でいま一度欧州タイヤを試してみたい気持ちもありまして。で、スパイダーにはドッシリ系ミシュランよりピレリかな、と…。

で、Pゼロのネロを検討中なんですが(実は205/50R16というサイズはあまり選択肢がない…)、サイドウォールの構造がちょっと違う点もポイント。XL規格な上に50偏平にしては珍しくリムガードがありません。そのあたりもチェックしてみたいところ。

まぁ、安いのが一番(笑)。

そんな訳で当面の課題はタイヤとタイベルです。

あ、あとプントのリコール(笑)。

やっとこさログのタイトルに帰結しました。


| 顧問 | 2010/02/09 6:56 PM |

◇顧問
圓楽師匠も草葉の陰で大笑いみたいな帰結に座布団一枚!

タイヤ道も奥が深くて入口で逡巡しております。いずれまた詳しく聞かせてください。タイミングベルト、早くやった方がいいですね〜。当然リコールも。リコールはディーラーに持って行くだけだけど。

イタリア車2台を維持していく生活ってはちょっと想像つかないっす(笑)。
| acatsuki-studio | 2010/02/10 9:14 AM |










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■顧問■
筆者の友人太郎君のこと。
エンスージアストにしてドラマー。
いろんな意味で筆者の指南役にして
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■朝練&夜活■
早朝に走りに行くのが朝練。
夜に走りに行くのが夜活(やかつ)。
夜の走行活動の略。
どちらもひとりであてもなく走る。
つまりひたすらクルマとの対話を楽しむ。

■S店長■
筆者のMiTo購入時の担当営業さん。
現在VOLVO仙台泉店の店長。
筆者のクルマ人生を変えた人。
一言で言えばカーガイ。

■EDO■
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親友2名と行うツーリング企画の名。
「移動に有料道路は使わない」
「同乗者無しでひとり1台」
「うまいものを食べ、飲む」が掟。

■K店長■
クライスラー・ジープ・ダッジ仙台の店長。
TCT版リリースを機に滑り込みで
MiTo1.4TSportを購入したカーガイ。
カーオーディオ地獄サバイバー。
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