クルマで行きます

クルマが好きなことにかけては人後に落ちない。
東北のABARTH PUNTO EVO乗りが綴る、クルマについてのあれこれ。
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アルファロメオ MiTo中古車購入時の注意事項
| AlfaRomeo MiTo | 14:45 | comments(10) |

日本・香川県にお住まいのくうさんという方からシトロエン DS3を買おうと思っているのだが、注意点などあれば教えてくれというコメントをいただき、筆者なりの注意点を含んだ推薦文のようなエントリーをアップした。このエントリーのコメント欄は久しぶりにコメント数が増え、特にくうさんが「買っちゃいました」コメントを書き込まれた時のカタルシスときたら(笑)。もっとも「人様の役に立ててよかった」という感慨よりも、「もしかして、イバラの道に引き込んだかも」という不安の方が大きいのはなぜだろう(笑)。ばら色の道かイバラの道かはともかく、一目ぼれ以上の購入動機などきっと無いのだ。それを強く思った一件だった。

エニウェイ、今回はくうさんの話ではなく、そのコメントのやり取りの間に愛媛にお住まいのヴェスペさんから寄せられた「MiTo注意事項」が主題である。ヴェスペさんはつい最近MiToを手放されたのだが、どうも個人売買かそれに近い取引だったようで、次のオーナーさんに特にこういう点に気をつけると良いよ、というデータを渡したという。それをPDFにしてネット上で公開されている。

Mitoの注意書き?
https://minkara.carview.co.jp/smart/userid/1522360/blog/41772381/

なんという素晴らしい行為だろうか。これは必要な「事業」である。いや、決して大げさな話ではない。2010年代を境に「壊れるクルマ」の代名詞だったイタリア/フランス車は壊れなくなった。シトロエンの初代C5(2001-)のように、どこからともなく漏れるオイルをいたちごっこのように手当てし続ける入院の無限ループのようなことはなくなった(よね??)。しかし日本とは異なる文化圏での設計・組立である以上、日本人の感覚では理解しがたい造りやそれに起因する故障・破損が発生することもまた事実。好きで輸入車を買うとは言え、現実的に乗れない日々や都度かかる修理費に辟易するということもまた充分に考えられる。「あちらさんの文化で作られたクルマだから、国産車感覚で乗ってると意外な落とし穴があるよ」と事前に警告をまとめてくれているウェブ記事やエントリーは少ないし、増して現実に注意してくれたり相談できる頼りになる人はもっと少ない。これはもはや「普及啓発事業」なのだ。そもそもこのブログだって、筆者の備忘録という側面とともに、初めてイタ・フラ車ユーザー増に資するためにその面白さと注意点を書き続けているようなものだ。それにまさかインポーターや正規ディーラーが「こういうところ壊れやすいんでよろしく」なんていう情報を出すわけがない(笑)。

ヴェスペさんのMiTo注意事項は本当に微に入り細に渡りわかりやすく書かれている。MiToオーナーからすれば「あるある」の嵐だが、イタリア車初購入な人には「!?」な内容だろう。有名なルームミラー脱落案件や内装ベタベタ案件だけではない。このブログからもパワーステアリングアシスト消滅案件やリバースギアスイッチ不良案件などが取り上げられている。どの個体にも発生するトラブルではないけれど、確かに日本車では聞いた事もなければ体験することもない案件ばかりだ。

同時に文化や気候が異なることを如実に示す案件も浮き彫りになっている。内装ベタベタ案件はその筆頭だが、地味なところではリアフォグランプが存在することもまた、異文化ゆえの装備だと思う。国境越えに山脈を越えることもある彼の地では、濃霧の山道を上り下りする機会も多かろうし、場合によっては命を左右する装備でもあるのだろう。日本国内で使用することはほぼ無いが(でも筆者は濃霧の中で一度だけ使ったことがある)。

大海の一滴でしかないが、筆者も引き続き輸入車(特にイタリア/フランス車)愛好家のための情報発信に努める所存。どうぞよろしくお願いいたします。




JUGEMテーマ:ALFA ROMEO

イバラも薔薇だから…(震え声

最初は文章のみの箇条書でいいかと考えていたものの、「MT車のアルファロメオに乗りたい」とまで仰る稀有なお嬢さんが、国産車ではありえないようなバカトラブルでMitoひいてはアルファロメオを嫌いになってしまうのは勿体無いと思い直してやってみるとこんな感じに

既にMitoとは物理的な別離を済ませていましたが(https://minkara.carview.co.jp/smart/userid/1522360/blog/41571499/)、この注意事項を作ることで気持ちの面でもMitoとお別れできたように思います

件の喫茶店に行く度に目にするので、まだちょっとおセンチな気持ちになったりもしますが…
| ヴェスペ | 2018/08/12 8:50 AM |

◇ヴェスペ様
そうなんですよ!もはや我々は布教者ですよ!!「嫌いになってほしくない」んです。くうさんへの返信がエントリー一本分になったのもそういう気持ちが強かったからで。

自分のMiToが見えないところにあって、自分は幸いだと思います。
| acatsuki-studio | 2018/08/12 9:19 AM |

私の場合
旧世代の遺物ロータリー搭載車のRX-8で
・3,000km毎のオイル交換
・1万km毎のプラグ交換
・熱劣化による3万km毎のエンジンマウント交換
・7万kmでのソレノイドバルブ交換(ぷよぷよの如く連鎖するので全部交換)
・タイヤ交換で回転方向を逆に付けられる
・何度交換しても水槽と化すリアライト
・暖気運転不足に起因するエンスト
・度重なる油温上昇対策にオイルクーラー増設
・最初の車検までは乗ってもないのに月7万のローンを支払うという地獄

半クラシック車のNAロードスターで
・漏れるとは 入ってることと見つけたり、なオイル漏れ
・ダッシュボードプロテイン塗装の黒いベタベタ
・常にガタピシ鳴るロールアウトから20年を経たヤれた車体
・入りが渋くある種力技のシフトチェンジ
・低くて見えなかったと言い訳されたトラックの追突

などを経験して「コレと比べたら新世代の外車でも平気だろう」と踏んだ上でのMito購入でしたからね…
ただ、他の人に「外車購入したいなら、こういう経験をしておけ」とは 口が裂けても言えません
| ヴェスペ | 2018/08/12 10:05 PM |

◇ヴェスペ様
なんですかその黙示録は。なんとなく思っていたことが今確信に変わりましたけど、やっぱり国産車と言えども故障やトラブルとは無縁ではないんですね。壊れないのって多分一部のA-Bセグメントの本当の売れ筋だけ。自分が307SW以前にそれらと無縁でいられたのは、早いサイクルで買い替えていたからなのでしょう。

ヴェスペさんほどではないにしても、苦労はしておけ的なことは私も言いたくないですね。ただそういう障害を障害と思わないくらいその車種を愛しているなら、「それは試練だ」くらいは言うかもしれませんけど(笑)。
| acatsuki-studio | 2018/08/12 11:18 PM |

なんだかお二人のやりとり、泣けてきますね。
うちのMiToQV、ホントこわれないです。キミは本当にアルファロメオかい?と心配になるくらいなーんにもないです。あ、サスペンションエラーは出続けて、結局サスペンション一式交換したけど。あ、1速入りにくい病は全く改善されていないけど。あ、まだ乗り出して10ヶ月だけど。でも壊れそうにもないです。
あ、元仙台ナンバーの赤ミト、すんなり車検通してもらえたみたいですよ。なんかちょっと嬉しいです。
| Profumo | 2018/08/13 9:48 PM |

◇Profumo様
泣けてくると言われれば、私はProfumoさんのブログ読んでても泣けてきますけどね。楽しそうで。楽しいのになぜ泣けるかって、「わかるわかる」の嵐だからです。

ところでこのエントリーをアップするためにMiToのことあれこれ思い出したり画像を漁ったりしてたら、未練ごころがむくむくと(笑)。やっぱりすっごく貴重な体験をさせてもらったと思うんです。壊れないし楽しいしナリは伊達なアルファロメオだし。MiToに乗って良かったのは「クルマの運転が楽しい!!って大声で叫んでもいいんだ!叫ばずにいられないんだ!!」と、クルマを愛することに肯定的になれたことがイチバンですね。これは誰でも得られる感想ではないと思いますけど。

ヤツは車検通りましたか。いや、通ると思います。足周りさえ交換してしまえば機関は問題なかったですもん。私がどうしても不安で耐えられなかったのは、自分が壊したからだと思います。左足をやっちまった時、2017年12月のあのガツンという衝撃は今でも鮮明に覚えてます。新車からずぅっと育てて(劣化させて)きたからこそ身体に染み込んでいる「健康車体の感覚」には、もう戻せないだろうという直感があったんですよね。でもその分水嶺を知らなければ「距離の割にはそれほど酷くない車体」って感じられると思います。あーあ。あの穴さえなければなぁ。
| acatsuki-studio | 2018/08/14 6:13 AM |

自称古株で恐縮ですが、今年度中辺りで17万キロいきそうなんですけど15万超えたあたりから内臓系がちらほらと不全になってきました。

まずはエアコンのホース亀裂でエアコン効かない。先月の車検で修理済。

最近の目玉はタービンが不全となって先週交換してきたばかり、なことで。
ターボのないMiTo、軽より遅くて加速しないのなんの。。。

ちなみに参考までですが、

D取り寄せですとタービン本体が475,000円(1.4s、マルエア、QVとタービンも仕様、グレードで細かく品番が分かれてるため一概に言えませんが。)

ガスケット一式で15,000円ほど、

工賃がタービン交換のみので27,500円

それに付随するFバンパー取り外し、エアコンクーラントや液体パーツの取り外し、再注入の工賃、部品代で20,000円ほど

という総額で50万超えの、志がとっても必要になりますw
おまけに2010以降のギャレット製はタイベルの如く消耗品扱いでみなしているようで。。。

結局タービン本体はeBayでOEM製やら中古が転がってますので100,000円くらいあれば買えますから英語やイタリア語できる方は実質15から20万で直せます。

蛇足ですが、1.4sはIHI製(つまり日本製)なのでギャレット製よりは信頼性が格段に上かと。
2010以降のマルチエアエンジン導入車のコスト対効果でタービンはより安価で調達できるギャレット製に変更になったようです。

直して納車したら今度はパワステモーター不調のエラーでVDC関連の警告灯がエンジンスタート時に出たり出なかったりw
出たらDモードできないですねw
モーター自体はeBayで3万くらいからありましたがwどうしよw

一難去るとまた一難。だからたのしい。

ちなみに、ヴェスペ様のページの虎の巻、再確認というか、長年オーナーやってる自分もとても復習になりました。

ちなみにヘッドライトウォッシャーも触れらてましが、夜でもウォッシャーしたい方はエンジンルーム側のとあるヒューズを1つ抜くだけでヘッドライトウォッシャー機能だけ封印できますです。
| じゃる@須賀川 | 2018/08/14 11:20 PM |

◇じゃる様
波乱万丈ですけど、16万超えた私の個体ではそういうことが起こらなかった、かつ起こる気配がなかったことを考えると、TCT初期モノならではのトラブルなのではないでしょうか。いずれにしてもまだまだ乗ってくださるのが素晴らしい。すでにじゃるさんは東北では伝説ですが、このまま20万km走って銀河伝説になってください!

※ヒューズ抜いてヘッドライトウォッシャーを殺すのは本当に便利です
| acatsuki-studio | 2018/08/15 11:17 PM |

皆さん「愛」ですよね。
世界はそれを愛と呼ぶんだぜ(byサンボマスター)って、
それは世間一般には愛じゃなかったりして...。
| あお | 2018/08/16 6:41 AM |

◇あお様
人の数だけ「愛」がある。しかし車種の数だけ「愛」があるわけではない(笑)。
| acatsuki-studio | 2018/08/16 12:55 PM |










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筆者の愛車ABARTH PUNTO EVOのこと。
ブログ本文に「プントエヴォ」と
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■R、K■
R=国道(Route **)
K=県道(Kendo **)
のこと

■S店長■
筆者のMiTo購入時の担当営業さん。
現在VOLVO仙台泉店の店長。
筆者のクルマ人生を変えた人。
一言で言えばカーガイ。

■K店長■
クライスラー・ジープ・ダッジ仙台の店長。
TCT版リリースを機に滑り込みで
MiTo1.4TSportを購入したカーガイ。
カーオーディオ地獄サバイバー。

■顧問■
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エンスージアストにしてドラマー。
いろんな意味で筆者の指南役にして
このブログの技術顧問(と勝手に思っている)

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夜の走行活動の略。
どちらもひとりであてもなく走る。
つまりひたすらクルマとの対話を楽しむ。

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