クルマで行きます

クルマが好きなことにかけては人後に落ちない。
東北のABARTH PUNTO EVO乗りが綴る、クルマについてのあれこれ。
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プン太郎で行く!屋島西町2018・1日目:金沢『時雨るるや 金沢片町 倫敦屋』
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念願の旅に出た。5泊6日、香川県高松市へのクルマ旅。

仙台に住む筆者がなぜ香川県へ?なぜ念願??実は筆者は幼稚園に通った1973−74年の2年間、高松市に住んでいた。郊外のつましい社宅住まいで家の周りは一面の田んぼだった。筆者の年少時の記憶で最も早く、印象深いのは高松市屋島西町の田園風景なのだ。筆者の田園好き・田舎好きはこの頃の2年間でDNAに書き込まれたものに違いない。前愛車MiToでのひとりツーリングがどんどん楽しくなってくるにつけ、40年以上訪れたことのないあの地を愛車で走りたいと考えていた。この数年本気で計画を練っていたのだが、仕事や生活のしがらみのせいでかなわぬまま。しかもMiToは過走行もいいところで(結局16万km強走った)、片道1,000kmも走って大丈夫かいな…と思っているうちにお別れしてしまった。それで行きたい気持ちが蒸発したかというとむしろ逆で、ますます高松への思慕は募るばかり。家族の都合やプン太郎とのシンクロ率が高まってきた2018年梅雨、家人とふたりで旅に出た。往復2,000kmオーバーという、自分史上最長のツーリング。旅程の都合からコースはすべて高速道路。従って残念ながらクルマのツーリング日誌として楽しいものにはならないが、旅の記録として書いておく。

筆者の中では「旅=スケジュールを気にしないあてのないもの」、「旅行=計画され、調律された行程」という区別がある。本来は「旅」こそが理想だが、時間もお金も有限なので「旅行」にならざるを得ない。冒頭では旅と書いたがそれは憧れ(笑)。今回の「旅行」の日程をまずは書いておく。

1日目:往路前半。金沢泊。
2日目:往路後半。金沢から高松市への移動日。高松泊。
3日目:高松滞在日。今回の旅行の最重要日。高松泊。
4日目:復路前半。高松から神戸へ。神戸観光。神戸泊。
5日目:復路中日。神戸から鎌倉へ。辻堂泊。
6日目:最終日。鎌倉観光。仙台へ。

1日目・2018年6月19日
朝8時過ぎに家族の見送りを済ませてから出発。仙台宮城インターチェンジから東北自動車道に乗る。初日の目的地は金沢市である。


梅雨の雨に加え、出発前日の関西の大地震。心配なことは他にもあるが、郡山ジャンクションから磐越道に乗り換え、磐梯山サービスエリアまで順調に進む。自宅からちょうど2時間。へー、会津若松、けっこう近いじゃん…。いつもは下道だけで寄り道しながら来るものだから、会津は自分にとって遠い土地だったのだが。しかも予想に反して雲が見る見る減り、天気は快晴。調子いいぜ!懸案だった昼食も、北陸自動車道の適当なSAの食券食堂で良いじゃないかと思い定めると気持ちも楽に。再び出発。会津から新潟県へ抜けるために西進する磐越道からの眺望が想像以上に美しかった。折り重なる山々と時折見える集落、そして広がる田園。運転席で何度も声を上げた。
 


会津と言えば
磐梯山



磐梯山サービスエリア(下り線)


いえーい!プン太郎。
洗車してないけどな!


今度はぜひ下道で来たい


新潟県入り


25年前にやはり夫婦で金沢へクルマで旅行に出かけたことがある。だがその時のコースの記憶はあいまいだ。おそらく磐越道と北陸道はまだ連結しておらず、R113で山形から新潟へ下ったのかもしれない。だから会津から新潟中央ジャンクションまでのコースは初踏破ということになる。西に進むに連れて都会が開けていく。新潟市を華麗にスルー。

北陸自動車道を南下するのは2度目でも前述のとおり記憶があいまいだから、全体的にフレッシュな道のりである。この辺まで来てようやく腹も減ってきた。最初の目的地金沢へもガソリンを給油せずには辿り着けまい。米山サービスエリアに入り人間とプン太郎の腹を満たすことにする。
 


米山サービスエリアより


いや、北陸自動車道については強烈な思い出がひとつだけある。金沢からの帰り道、ねずみ取りに捕まったのだ。オービス直後に網を張るという最低最悪な取り締まりで、たしか罰金が7万円以上した。仙台の地方裁判所に行ったなぁ…。旅費と罰金がどっこいどっこいだった…んじゃなかろうか。もう覚えてないけど。違反切符を切られた直後、どこかのサービスエリアに立ち寄り、紺碧の日本海を背景に撮った写真が今も残っている。にこやかな家人の隣で筆者の表情は明らかに「魂が抜けている」。今回米山SAに入って「わー!きれいな海だね!」などと浮かれて写真を撮ってみたら、明らかに既視感が…。おそらく25年前、魂が抜けた写真を撮ったのも米山SAだったのだろう。因縁を感じる(笑)。ちなみにその10年くらい後に北海道でもねずみ取りにやられるのだが、エニウェイ、今回北陸道を南下して金沢に宿を取ったのは、25年前の一件の厄を落とす意味もある。今回は全体的に高速道路上のオービスに過敏に反応しつつ安全運転で走破できた。

さて筆者は最近サービスエリアの食券食堂に凝っている。米山でも筆者が「かけうどん(タレカツ小丼付き)680円」、家人が「かけうどん(ガリ鯖丼付き)」という微妙にご当地系メニュー。これがなかなかうまい。特に家人のオーダー、ガリ鯖丼が素晴らしい。これ、自宅でもやってみよう(笑)。プン太郎にも20リットルだけ給油。金沢まで踏破できる分だけで良い。保険の意味で。
 


かけうどん+タレカツ小丼付きのセット
680円



単価が高いから満タンにはしません


あとはひたすら北陸道を南下。黒部の山並みが美しい。あの「道路が海にはみ出している」親不知海岸は海がもやっていて水平線がはっきり見えず少々残念だった…。しかし!北陸道、こんなにトンネルが多かったっけ??ひたすらトンネルトンネルトンネルじゃないか。退屈してしまい眠気が…。入善PAで10分ほど仮眠。これが絶大な効果を発揮。そのまま金沢森本インターチェンジまでノンストップ。無事に金沢入りを果たした。
 




時間は16:00過ぎ。まだ間に合うとて金沢21世紀美術館へ。実はけっこう楽しみにしてたのよね、ここ。案の定、滅法面白かった。建物も企画もわくわくする。展示は半分しか見なかったが、360円(大人/1人)で90分もわくわくしっぱなしってのはすごくないか?また来たい。
 


敷地内、いろんな人が
好き勝手に遊んでいる感じがすごくいい



ここんちのアイコン的作品、
「スイミングプール/レアンドロ・エルリッヒ


美術館を後にしてホテル入り。晩ご飯に繰り出す。金沢に筆者がいる以上、ここでの選択肢は「倫敦屋酒場」しかない。



唐突だが実は筆者は作家・山口瞳の作品を高校生の頃から愛読しており、(詳述は避けるが)この倫敦屋は山口瞳読みにとって聖地のひとつなのだ。25年前にも訪れたが、その時はお行儀よくカクテルを飲んで失礼した。この夜は山口瞳の薫陶を受けたご主人にカミングアウト。いろいろお話しすることができた。しかも出る料理、お酒がことごとく美味い。何を食べても、何を呑んでも「あぁ、●●って本来こういう味なんだなぁ」と感じ入るできだった。この夜ほど酒が呑めないことを恨めしく思ったことはない。
 


ジントニック。
山口瞳が
「どうか、こんな偏屈な男のジントニックを
飲んであげてはもらえないだろうか」
と紹介した看板カクテル



ラザニア


呑めない酒を呑む筆者


山口瞳直筆の色紙。
『時雨るるや 金沢片町 倫敦屋』
色紙書きを頼まれるのがイヤでイヤで
仕方なかった山口瞳の面目躍如


至福の90分を過ごし、宿へ戻って屋上の露天風呂へ。街中のビジネスホテルに天然温泉(というふれこみ)は昨今の流行であろうか。これまでは別段なんとも思っていなかったが、実際に14階の露天風呂に入って、裸で街を見下ろすのもまた乙な体験であった。1日目はここまで。金沢までの道のりは577kmだった。

いいですね、四国。

自分だったらMiToで四国八十八ヶ所お遍路やってみたいけど同じく過走行もいいとこなんで(笑)

MiToでは最高で京都までしか行ったことがないですが、同じ磐越道経由の北陸道、名神高速ルートです。
車窓からあんまり日本海が見えなかったような気がしてがったりしたような。

事故と煽り運転とお巡りさんには気をつけたいとこです。
続きのエントリーたのしみにしております。
| じゃる | 2018/06/25 3:43 PM |

四国ですか!私は行ったことないです。
北海道はバイクで、九州はクルマで行きましたけど
東京を通らないコースって羨ましいです。
続きを楽しみにしています。
| ガキんちょチンク | 2018/06/25 6:31 PM |

◇じゃる様、ガキんちょチンク様
今回はとにかく高松に行くことが最大唯一の目的で、それ以外はお駄賃みたいに思っていたのですが、どの土地も味わい深くて本当に楽しかったです。金沢、神戸、鎌倉…。本当はどこも2&#12316;3日かそれ以上かけて味わうべき土地ですね。

もうこんな無茶な旅程は組まないと思いますが、いずれにせよ次回は2ペダルのホイールベース長めのクルマで行きたいです。プン太郎はこういうツアーにはピーキーかもしれないです。
| acatsuki-studio | 2018/06/25 7:49 PM |

四国と東北をクルマで移動する人がここにもいたとは!高速道路移動をずいぶんと堪能されたことと思います。

先週出張の行き帰りに飛行機で仙台上空を通過するとき、オフのことを思い出していたのですが、そのときにはいらっしゃらなかったのですね。

香川は父方の本家があるところなので、私も訪れたい土地です。幼い頃に行ったことがあるのですが、ほとんど記憶にないのです。そうか、クルマでいけるのか。
どれだけうどんを召し上がったのか、続きが楽しみです!
| Profumo | 2018/06/25 9:10 PM |

私の帰路とほぼ同じルートを進まれたのですね
金沢か何処かのSAで『金沢カレーコーラ』を買って後悔したのも旅のいい思い出ですわww

たしかにMT車のMitoで2泊3日・往復2200kmの行程はかなり無理があったかなと、今更ながら反省しております、帰ってから体調崩してしまいましたから…

続きのお話 楽しみにしてます
| ヴェスペ | 2018/06/25 9:11 PM |

◇Profumo様
堪能しすぎて当分ノーサンキューです(笑)。疲れたー!

今回、うどんは特筆するほどは食べてないですねー。3日目の日記に書くと思いますが、高松の宿はある都合から高松港の近くに取ったので、うどん屋さんがすくないんです。繁華街とか地元の人に田んぼの真ん中にあるようなお店を紹介してもらいたかったです。でも出汁が滅法美味くて…。仙台と高松、これだけ離れると食べ物の味付けが根本的に違いますね。今回、食べ物は本当においしいものばかりでした。

◇ヴェスペ様
ありました!ご当地コーラ(笑)!さすがに呑みませんでしけど(笑)。

私も帰宅後こんこんと眠りました。隣に家人がいてしゃべりながらだからまだ乗り切れましたけど、ひとりで2,000km走るのはしんどかったでしょう。今後は自分ごととしてオレも語れます(笑)!
| acatsuki-studio | 2018/06/25 9:56 PM |

おや? どうやら私と入れ違いに四国入りされていたようですね。
私のほうは仕事でしたが。

途中寄り道も堪能されたようで。長いレポートになりそうで(笑)楽しみにしております。
| little red sherbet | 2018/06/25 11:02 PM |

◇little red sherbet様
ヴェスペさんしかり、lrsさんしかり、おまけに私の周辺にもこの時期関西などに旅行に行っていた人がいたようで、自分の中では2,000kmオーバーは一大トピックだったんですけど、みなさんのご経験と比べると意外やよくある話のようでがっかりです(笑)。

盛りだくさんすぎてテキストにまとめるのに苦労しております。気長にお待ちください。いつもありがとうございます。
| acatsuki-studio | 2018/06/26 12:05 AM |

いえいえ、一大トピックだと私も思っておりますよ。ですがなかなかなツワモノがいるんですよね、世の中には。
片道700kmを日帰りとか、8時間ノンストップ(休憩ナシ)で走っちゃったとか、周辺でも耳にしました。

私も、acatsuki-studioさんに近いようで、寄り道と休憩を楽しみに(笑)、走っております。
| little red sherbet | 2018/06/26 9:17 PM |

◇little red sherbet様
クルマで移動する楽しみって、「こんなに速く」ということと「こんなに遠くまで」という感動だと思うんですよね。だから行った先でその土地の空気を吸ったり食べ物を食べることは、とても重要だと思ってます。それが例え50km先のコンビニだとしても(笑)。いや、コンビニはないな(笑)。そば屋さんとかいいと思うんですよね。「いやー、オレもここまで来たか!」と噛みしめたいわけです。
| acatsuki-studio | 2018/06/26 11:19 PM |










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■プン太郎■
筆者の愛車ABARTH PUNTO EVOのこと。
ブログ本文に「プントエヴォ」と
フルネームで書くと煩わしいので命名。

■顧問■
筆者の友人太郎君のこと。
エンスージアストにしてドラマー。
いろんな意味で筆者の指南役にして
このブログの技術顧問(と勝手に思っている)

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早朝に走りに行くのが朝練。
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夜の走行活動の略。
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つまりひたすらクルマとの対話を楽しむ。

■S店長■
筆者のMiTo購入時の担当営業さん。
現在VOLVO仙台泉店の店長。
筆者のクルマ人生を変えた人。
一言で言えばカーガイ。

■EDO■
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親友2名と行うツーリング企画の名。
「移動に有料道路は使わない」
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■K店長■
クライスラー・ジープ・ダッジ仙台の店長。
TCT版リリースを機に滑り込みで
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カーオーディオ地獄サバイバー。
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