2018.05.17 Thursday
プン太郎で行く!蔵王・紅葉台の大パノラマ
プン太郎が納車されたのが2018年1月の末。ようやく暖かくなってきたと思ったら今度は年度末・年度初めのゴタゴタ。思ったように走りに行けない反動からか、プン太郎でのひとりツーリングは長距離化しがちであった。もちろん楽しいのだが、それはそれで疲れるのも事実。そこで今回は逆転の発想。往復3時間くらいのショートツーリングという縛りでどこに行こうか考えた。
そんな条件で、しかも未踏破なんていう都合の良い案件があるわけないじゃないか…と思ったのも束の間、実はあったのである。2015年の年末にふらりと走りに行った宮城県青根温泉の中のK255である。紅葉台なる名所と峩々温泉へのコースなのだが、基本的には宮城県側蔵王山のふもとをぐるっと一周する道だ。当然2015年の真冬の時はおなじみ「積雪による通行止め」でスゴスゴ引き返してきた。ショートツーリングという条件を逆手に取って、いつもなら「走り慣れてしまった」という理由だけで避けていた超定番コースばかりで構成してみよう。川崎町からR457で青根温泉へ。K255を踏破し蔵王エコーラインに合流、そのまま遠刈田温泉へ降りてきてZAO BOOバーガーで昼飯を食べて村田町経由で帰ってくる。うむ。完璧じゃないか。 この日宮城県の気温はぐんぐん上がった。プン太郎の外気温計は例によって信頼できないが、20度台の後半まで行ったのは間違いない。久しぶりに窓を全開にして走る。短時間ツーリングだと甘く見て10時過ぎに自宅を出発。風は気持ち良いが、意外と交通量が多い。ばんばん飛ばす営業車は少なく、高齢者の運転する軽自動車が多い。ここでイライラしたらこっちの負けだ。R48の熊ケ根からR457で秋保温泉へ抜けるまでは我慢我慢。 その秋保温泉から川崎町への区間に入ると状況は一変。山中の単車線路をマイペースで走ることができた。マイペースと言ってもぶっ飛ばすわけではない。目に飛び込んでくる青葉が美しい。この季節のツーリングレポートに何度か書いているが、「緑ってこんなにバリエーションがあったっけ??」という緑のグラデーションをひたすら目に焼き付ける。 後から調べたら青根温泉の住所は川崎町なのだった。川崎町、奥が深い。この日のメインディッシュK255への分岐点は温泉街のちょうど真ん中頃にある。標高をぐいぐい上げていこうと意気込んだが、廃屋となったリゾートホテルや古賀政男の歌碑など、素通りできない物件が続く。 蔵王山の麓とは言え、K255は登り勾配がそれなりに急だ。蔵王山頂への観光道路「蔵王エコーライン」とあまり違わない上に道幅はぐんと狭い。K255に侵入してすぐは対向車が1-2台いたが、すぐに走っているクルマはプン太郎だけとなった。平日の霊験あらたか。ポテンザを労りつつ、でもマイペースで走る(笑)。 紅葉台の看板が突然現れた。紅葉台という名の展望台か何かがあるのかと思っていたら、どうやらこのK255周辺の山肌全部を言うようだ。今は青葉が美しいが、秋になれば真っ赤になるのだろう。今回の道行き(青根温泉側からの登坂)の場合、進行方向左手に大パノラマが常に広がっている態となる。なるほどこりゃ見ものである。 K255をそのまま進む。登りのピークを超えて下り坂を降りていくと、ふいに森の中に頭を出す三角屋根が見えてくる。これが峩々温泉だった。帰宅してからウェブサイトを見てみると、山中の一軒家風情に甘んずることなく意欲的な経営をしている宿のようだ。今度泊まってみようかと意気込んだがお値段がまた…。でもいつか泊まってみたい。 峩々温泉を通り越すと再び登りに。しかも曲がりくねるスノーシェッドの中をぐいぐい登っていくことになる。そしてほどなくエコーラインに合流。降り始めると想像以上に高い標高の場所で合流していたのだった。何しろ宮城県側からエコーラインに登っていく時の最初のマイルストーン、滝見台よりも上なのだ。エコーラインはさすがに交通量が多く、ここから先は車列に紛れて遠刈田温泉まで走る。無事昼食時にZAO-BOOへ。 ZAO-BOOは遠刈田温泉の中に突然現れるハワイアンテイストのハンバーガー屋さん。地元産の肉や野菜を使った料理も食べられる。昨今のプレミアムバーガーの例に漏れず、"big"を頼むとハンバーガーひとつで900円くらいする。え?安いじゃないか?その言い分もわからないではないので、ここはひとつ人柱になったつもりでZAO BOOバーガーのbigを注文。 これさぁ、どうやって食べるのよ。「串を刺したままお召し上がりくださーい」とお店のお姉さんは言うが、そういう問題じゃない。日米の首脳たちのようにナイフとフォークでハンバーガーを食べるのをよしとしない筆者は、仕方なくかぶりついて平らげた。紙ナプキン2枚じゃ足りないよ! 平らげて村田町を経由して帰宅。昼過ぎだよ!最高。 お昼寝して起きたら夕方でした。とほほ。 JUGEMテーマ:ABARTH |