クルマで行きます

クルマが好きなことにかけては人後に落ちない。
東北のABARTH PUNTO EVO乗りが綴る、クルマについてのあれこれ。
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プン太郎・シフト問題を考えていたら、アバルトチューニングの凄みに気付いてしまった話
| ABARTH PUNTO EVO | 19:40 | comments(17) | trackbacks(0) |

プン太郎のシフトが渋い。この場合の「渋い」はカッコいいとか枯淡とかのポジティブな意味ではなく、物理的な動作の様子として抵抗が大きいという意味で、全然歓迎できるものではない。
 


シフトノブを奥の方に入れて最後にギアがかみ合うその手前にゴリッという抵抗がある。「噛んで…ないよな…」と半信半疑でクラッチを繋いでいくと、グッと最後にギアがかみ合う感触があってノブが1段奥のゲートどん詰まりまで入り、無事に繋がったギアにエンジンの動力が流れる。赤信号の交差点にエンジンブレーキをかけながら近づいて行くような場合、2速でこういうことが起こる。あるいはその信号で停車して、今度は1速に入れて青信号に変わるのを待つ。1速に入れる時「まだ最後の最後まで入ってないよな…?」とシフトノブを1速のゲートから入れたり外したりする。

その渋動作は(気温にも拠るが)3-40分も走れば胡散霧消する。トランスミッション全体に熱が入ればスムースに動くのだ。素人考えだが、これはシフトノブ周りに何か手を入れたところで解消しないような気がする。このトランスミッションとシフトノブと共に生きていくしかないのだ。

プン太郎の兄弟車、アルファロメオ MiToのシフトもやはり、もろ手を挙げて歓迎というクオリティではなかった。もっともそれは筆者の期待値が高過ぎたという側面もある。期待値が上昇した理由は、アルファロメオ=スポーツカー!という誤った思い込みに尽きる。アルファと言えばスポーツドライビング!スポーツドライビングと言えばシフトノブは手首だけでカクカク!…みたいなのを期待してしまったのだ。フィアット グランデプントという実用車由来のMiToのシフトノブがそんなカクカク動作のはずもなく、購入後しばらくしてCLOSのクイックシフトをインストールした。筆者の購入当時、某ディーラーの買い占め(笑)が発生したくらいだから、不満を持っているオーナーさんは多かったのだろう。クイックシフトによってある程度は解消されたものの、フィアット車ベースのマニュアルトランスミッションは、実用車のそれであると諦観している。筆者の理想のシフトはホンダ シビック Type R(欧州逆輸入ハッチバックタイプのあれ)だ。あれはまさに手首だけで操作できる。あのシフトだけ売って欲しいとすら思う

さてプン太郎、冷間時の渋いシフト動作の話以外にも語っておきたいことがある。

プン太郎購入時の駄目押し試乗の際、同乗してくれたS店長は「LHDでMTの場合、わざわざクイックシフトを入れる必要もないですしね」という意味のことをおっしゃっていた。それはどうやら「(身体にシフトノブが)近いから」あるいは「近く感じるから」という意味であったようだ。なるほどRHDだったMiToとLHDのプン太郎ではシフトノブへの距離が体感的に違う。

厳密に数値を計ってみたわけではないが、物理的な距離が異なる可能性すらあると思っている。元々LHD環境で設計された車両のシフトノブは、左座席寄りに設えられているのではないか。加えて1・2速が身体側に配されていることも「近い」と感じる理由なのかもしれない。これは以前も書いたけれど、エンジンの力をより感じやすい、ギア比が低いシフトポジションがドライバーの身体に近い方に配されていることは、人間の運動機能の面から言っても有利なように思う。押すよりも引きつける動作の方が力を入れやすいはずだ。

ややネガティブな視点で書き始めた本エントリーだが、プン太郎の運転行為そのものはとても楽しい。今も運転姿勢をこまめに調整し続けており、最近シート調整がさらにツボにはまった感がある(問題は座面高だった!)。で、さらに車体との一体感が増したことに加え、熱が入ったシフトノブの操作やステアリング操作など、様々な要素とドライバーの感覚が渾然一体となる快感たるや。

アバルトというブランドが演出する運転のエンターテイメント性は、一種の麻薬だ。筆者はこの麻薬にどんどん侵され続けている。だがこの状態を安易に「蠍の毒に侵された」などと書きたくない。このエンターテイメント性の正体は自動車という無機物と「共感」できる悦びだと考える。共感するためにはドライバーが運転に積極的に関わっていることが大前提である。そしてその結果得られる悦びには「この乗り味に共感できない人もいるだろうけど、オレは共感できた!」という優越感も含んでいる。

このようなヘンタイ心理を上手にくすぐるところにアバルトの凄みを感じる。おそらくイタリア車に共通の凄みではないか。
 

JUGEMテーマ:ABARTH

そうなんですよ、渋いんですよ。うちのMiToも。他のギアはそうでもないのですが、1速がそれはそれは入りにくい。ぐいっと押し込んでも、ん?入ってないよね?というときはクラッチ繋ごうとするとゴリゴリ言います。でも入らんのよ。そのうちシフトノブが金属疲労でせん断されたり曲がったりしちゃうんじゃないかと心配するくらい、ぐいぐいやってるんですけど、ダメなんですよね。ダメっぽいときには2速に入れてから1速に入れ直したりするんですけど、やっぱり入りにくい。
うちのは温まってきても全然変わりません。あれは結構なストレスです。クイックシフトで治りますか?少しでも改善されるなら付けたいなぁ。
| Profumo | 2018/05/12 9:59 PM |

◇Profumo様
うちの1.4T Sportはクイックシフト入れたら返って1速入りは渋くなりましたね(爆笑)。完全に停止しないと入らないし、停止しても入らないから2速から1速に落とすの、めっちゃやってました(笑)!!あの1速の入りづらさは確かに熱が入ってもダメでしたね。そういうモンなのか…??
| acatsuki-studio | 2018/05/12 10:15 PM |

わかります ウチのMitoも微妙に1速の入りが渋い…
仕様なのかもしれないですね、イタリアだし(笑


『自動車という無機物と共感できる悦び』
145に乗ってたAROC愛媛のメンバーがジュリエッタQVに乗り換えたのですが、「こんなのはアルファロメオじゃない!」って不満タラタラです
「身をよじりながらカーブを曲がるあの感覚こそがアルファロメオなのに、コイツは剛性がありすぎる」って
20年間アルファを乗り継いで来た人なので新世代アルファは受け入れがたい模様


先日の飲み会でアルチャレに出てる人から聞いたことなのですが、
関東の4C乗りの方が中古の初期型Mitoでサーキット遊びをするのは、安いのもあるのですがジュリエッタがサーキットではタイムが出づらいコトも関係してるみたいです

ジュリエッタはMitoと違ってどうやってもESPが解除できない仕様らしく、ヘアピン等で制御が介入して失速してしまいタイムが伸びないんだそうです
| ヴェスペ | 2018/05/13 1:11 AM |

西風のマンガ「GT Roman」に書かれていたように、やはりアルファにとって1速は「スタートする時にしか使わない」からどーでもいーのかもしれませんね(笑)。

実際のところ新世代アルファとは何と言う車種の何年式からなのか、様々に意見があると思いますが、「フィアットに買収される前と後」が分水嶺じゃないかと想像しています。155からは新世代というか近代っつーか。159をどう考えるかですが、アルファロメオの新世代とはMiTo以降だと思ってます。

で、ジュリエッタQVの剛性感が高いってのはもう100%同意でして。じゃないとゴルフと対向できないですから、現代の工業製品としては仕方ないんじゃないでしょうか。アルファロメオというブランドが生き残るためなら、剛性感が高くてもSUVを出してもOKです。無くなるのだけはサミシイ。

実際これだけ衝突安全性や歩行者保護性能が求められる現代では、捩れて最高!なクルマは作れても売ることはできないんじゃないでしょうか。
| acatsuki-studio | 2018/05/13 1:07 PM |

我がチンクはTMが冷えている時に1,2速が入り難く、TMが適温になれば、そんなに入り難くは無いです。
TMオイルで解消できないかと、2〜3種類試しました。
このチンクは購入した時点で社外オイルに交換されています。
まずノズルが付属していてDIYで交換しやすいMOTULを試しました。
純正の粘度が75W-85でMOTULGEAR300 75W90をおごってみましたが、シフトが重いのは変化無し、次にMOTULGEAR75W-80これも変化無し、
次は、原点に戻る意味で純正を試しましたが、多少改善されたかな?って感じでした。
で、今はチェッカーモータースFIAT正規ディーラーお勧めのワコーズ、今までの中で1番感じが良いです。
昔ながらのMTにはこんな楽しみ方もあるのが良いですね。
| ガキんちょチンク | 2018/05/13 7:46 PM |

◇ガキんちょチンク様
やっぱり熱が入らないとダメなんですね。

しかしミッションオイルでシフトの味わいが変わるんだから、やめられまへんな(笑)、ヘンタイは。
| acatsuki-studio | 2018/05/13 8:16 PM |

>赤信号の交差点にエンジンブレーキをかけながら近づいて行くような場合
回転が合わせ難いシチュエーションですよね。
ギヤ入れる前に一発煽って回転合わせてやると入りやすいかも。
MiToと同じミッションならシンクロは強力なのが入ってるはずだけど、冷めてるうちは効きが悪いのかな?
| alfa_manbow | 2018/05/15 9:47 PM |

alfa_manbowさま
まじすか、うちのMiToのlow gearの入りにくさは半端ないっす。本当に強力なシンクロが入っているのでしょうか… 温度の問題ではないです。どんだけ運転していてもずぅぅぅぅぅっと入りにくいです。たまにスコッと入ると感動します!少しだけ動いている時がその傾向にあります。完全停止時は十中八九渋々です。どうやらacatsuki-studioさんの1.4 Sport君とは挙動が違うようですね。
| Profumo | 2018/05/15 10:26 PM |

Profumoさま
あれえ?
156以降しか知りませんが、アルファは1速とリバースは若干入り難い傾向があると思います。特にリバースはちゃんと停止してからでないとハジかれたり(汗
でもMiTo(1.4TSport)はクイックシフト入れる前は気持ち悪いくらいスカスカだった印象でしたけどねえ。
……壊れてる?
| alfa_manbow | 2018/05/15 10:57 PM |

◇alfa_manbow様、Profumo様
個体差、個体差!

確かに赤信号交差点にエンジンブレーキかけつつ近づいていくケースでは、煽ります。いや、煽るのは3速に落とす時かな。例のクラッチ鳴りを避けたいという気持ちが…(笑)。

しかしその結果、プン太郎の電子制御されたAペダルの「無負荷時の負荷反応」がとてつもなく遅いことがわかってしまい、それはそれで残念なのでした。要は空ブカシなんですけど、ぜんぜん言うこと聞いてくれないシーケンスがあるのです。まだ経験浅くてきちんと説明できないけど。あぁ電子制御ってダメだなと思いました。
| acatsuki-studio | 2018/05/16 12:06 AM |

alfa_manbowさま
ええっ!まさかのぉー! …そんなはずはない、と言えない…
サーキットでドライブレッスン受けた時にプロが運転してくれた時も、先日兄が運転した時も、1速に入らずギギギと言わせてました。なので私の所作のせいではないはず。
… ええええええ〜!
リバースはちゃんと止まらないと入らないとは聞いた事があるのですが、うちのはきちんと止まらなくても入るのです。あれえええ〜
| Profumo | 2018/05/16 12:10 AM |

acatsuki-studioさま
個体差?うちの子のクセ?ふむ。今度西蔵王で乗ってみてください。それでもまだ個体差だと言ってくださることを願っています…
| Profumo | 2018/05/16 12:13 AM |

◇Profumo様
気にし始めるとキリがないので、個体差と思うようにしています(笑)。でも1.4T Sport同士でもシフトの感触はかなり差がありましたよ。サプライヤーを替えることは珍しくても、型番違いの後継機種にシレッと替えていたりしますからね、同じモデルの同じグレードでも年代によって微妙に違うので、あまり気にならなくなりました。
| acatsuki-studio | 2018/05/16 12:35 PM |

MitoQVが日本で出始めの頃にディーラーさんで試乗した事があります。
世田谷の環八ですから、信号で止まる事も多かったですが、バックも含めてシフトはスムーズでした。
ほぼ新車という事もあるかも知れませんし、個体差なのかもしれませんね。
| ガキんちょチンク | 2018/05/16 6:58 PM |

◇ガキんちょチンク様
さぁ、26日が楽しみになってまいりました(笑)!
| acatsuki-studio | 2018/05/16 7:56 PM |

はい!
後は雨が降らない事を祈るばかりです!
| ガキんちょチンク | 2018/05/16 8:02 PM |

◇ガキんちょチンク様
実績ベースでは晴れなんですけどねぇ。せいぜい行いを良くしておきます。
| acatsuki-studio | 2018/05/16 8:50 PM |










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■プン太郎■
筆者の愛車ABARTH PUNTO EVOのこと。
ブログ本文に「プントエヴォ」と
フルネームで書くと煩わしいので命名。

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エンスージアストにしてドラマー。
いろんな意味で筆者の指南役にして
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夜の走行活動の略。
どちらもひとりであてもなく走る。
つまりひたすらクルマとの対話を楽しむ。

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筆者のMiTo購入時の担当営業さん。
現在VOLVO仙台泉店の店長。
筆者のクルマ人生を変えた人。
一言で言えばカーガイ。

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クライスラー・ジープ・ダッジ仙台の店長。
TCT版リリースを機に滑り込みで
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カーオーディオ地獄サバイバー。
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