クルマで行きます

クルマが好きなことにかけては人後に落ちない。
東北のABARTH PUNTO EVO乗りが綴る、クルマについてのあれこれ。
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プン太郎を理解する・「曲がる」編
| ABARTH PUNTO EVO | 23:18 | comments(4) | trackbacks(0) |


プン太郎と会話しつつ、うまくその本領を引き出してやろうと悪戦苦闘中の筆者。そんな毎日から気付いたことを要素ごとに書いている。「走る・曲がる・止まる」から前回はその「走り」について書いた。今回は「曲がる」である。

兄弟車のMiToに8年半乗ったので、プン太郎も共有しているこのシャシーの旋回マナーはすっかり身体に馴染んでいると思っている。日常生活領域で味わえるプン太郎の旋回挙動は基本的にはMiToと同じだ。ただMiToと比べるとダンパー、ブッシュ、スプリングと言った、足周りのチューニングの基本傾向は異なっている。納車当日にMiToよりも限界が高い予感がした。実に奥深い。その予感は本当になんでもない交差点を曲がる動作でも感じられる。MiToはコーナリング中途のある段階で、急に「あ、もうダメだったわ」とばかりに、割と唐突にアンダーステアに陥る。グイグイ踏ん張ってくれるが限界を超えるとあっさり唐突に根を上げるのだ。その分水嶺を見極めつつ走らせるのがMiToの旋回マナーだと思っていたが、プン太郎はそのアンダーステアへの変化が漸進的に表出する(もっともスタッドレスタイヤを履かせている上に、凍結路もあり得る東北・仙台の冬期なので、本当の意味での限界挙動は試していないのだが)。

だからプン太郎を走らせて曲がるたびに思うのは「足がよく動くなぁ」ということ。それもただストロークが多いとかバネが柔らかいとかそういう印象とは真逆の、筋肉質な、アスリート系の動きを伝えてくれる。MiToの「とりあえず最初はがっちり動かずグリップを稼ぐ足」に慣れていると、スムースな荷重移動にやや驚くが、慣れるてくるとタイヤの働き具合や車体の状態が手のひらと腰で感じられるようになる。

そしてそれら挙動の印象をひとことで言えば「うっとり」である。

とは言え、筆者だって「動く足」は経験してきてはいるのだ。家人がシトロエン DS3に乗るようになってそろそろ丸8年になろうとしているのだが、そのDS3(デヴュー・セリ。カタログモデルの初代シック)の足周りは大きく深くロールさせてコーナーを処理していく。筆者のイタフラ車道のお師匠さんであるあおさんがかつて乗っていたDS3スポーツシックも、シックに比べれば引き締まってはいたが、傾向は同じだった。サスストロークは豊かに設定しておいた上で、ロールを前提に態勢を作る。ストロークせずに踏ん張って曲がるMiToとは真逆の味なのだ。※

筆者の理解としては、プン太郎はDS3とMiToの中間、やや引き締め系ということで若干MiTo寄りの位置にいる。ちゃんとストロークはするが、基本は踏ん張るタイプだ。しかしここで強調しておきたいのは、ストロークの収束が速い!ということだ。筆者自宅周辺の路面はあまり上等ではない。そんな路面をMiToで走っていた時は、「この人、飲酒運転じゃないか?」と疑われかねないほどの蛇行運転になっていた。穴やうねりや轍を避けるために仕方なかったのだ。ちょっとした穴や段差を乗り越えただけで、この世の終わりかと思うような音と衝撃がボディ全体を苛んだ。そんな道路を(はっきり言うと仙台市泉区北部のR457だ)納車直後のプン太郎で、わざと穴だろうが段差だろうが轍だろうが構わず突っ走ってみた。

平和だった

これにはかなり驚いた。衝撃の受け方はDS3よりも鋭角だがきちんと丸めた上でドライバーに伝えてくる。しかもボディはヘンな揺すられ方も共鳴もする気配がなく、衝撃は乾いた感じでボディの下半分くらいで処理されてしまう。収束が速い。いい気になって周囲のアスファルトが陥没ぎみのマンホールとか、かつてのMiToなら絶対避ける不良箇所もわざと乗り越えてみたが、やはり平和だった。

もはやこの一事を以て「プン太郎、すげえいいヤツ」認定を下してしまいそうだ。この足の動きを体感した時、「あぁ、いいもの買ったなぁ」と喜びが湧き上がってきた。気候が良くなって、安全なドライ路面でもっといろいろ旋回挙動を試してみないと結論は出せないが、コーナリング限界は相当高いとみて間違いない。旋回挙動はリアの足周り剛性で決まるという。跳ねまくったリアを持つMiToとどう違うのか。特に楽しみで仕方ない。
 



ま、1.4T Sportという超初期モデルが煮詰め不足のまま発売された疑いは濃い(笑)。アルファとしてもあれが本来の仕立てだったか、問い詰めれば「えへへ」とにやにやするんじゃないだろうか。おまけに筆者はローダウンスプリングを組んでいたため、路面の僅かなアンジュレーションや穴ぼこなど、常にピーキーに車体に負担をかけていた。筆者のMiToが12万kmを超えたあたりからグズグズと車体剛性が明らかに低下してきたのは、こういう路面からの衝撃を車体がもろに受けすぎて、セミモノコックの接合部分などが耐えられなくなってきたためと、今では思っている。だってドアの閉まる音とか明らかに変わってきてたもの(笑)。

 

JUGEMテーマ:ABARTH

 

遅ればせながら納車おめでとうございます!命名プン太郎良いですね!今回は足回りのインプレですが、ミト比旋回性に振ってるイメージでしたがスタビリティも有りそうでなかなか懐が深いようで。是非楽しく末長くお付き合い出来ることをお祈りしております。近々の12カ月点検が若干不安ですがまたお邪魔します!
| じゅんすか | 2018/02/05 9:28 PM |

◇じゅんすか様
ありがとうございます。ようやく少しずつ慣れてきました。

プン太郎は足周りがあんなに「速い」「動く」なんだから、MiToとは旋回マナーが違ってあたりまえだと思うんです。で、どれくらい違うのかなーと思ってドライ路面でけっこう負荷をかけてみたら、あっと言う間にズリズリ…と外にふくらんで(笑)。なんじゃーこりゃーと思いましたが、どうもスタッドレスタイヤがよろしくないようで…。ノーマルタイヤに替えたらまたチャレンジしまーす。

12ヶ月点検、そんなにビビる要因があるんですか?オレは車検は車検に専念、いじる時は12ヶ月!と思っていたので、結局貧乏暇なしでしたね(笑)。あ、これからもか…。
| acatsuki-studio | 2018/02/05 9:50 PM |

プン太郎って ESSE・ESSEキットが装備された個体なのでしょうか?
以前Mitoの足回りを交換した際に、KoniのFSDを装着して『なんちゃってESSE・ESSE』にしようとしたものの、資金面で断念したものですから…

プン太郎が素の状態でゴキゲンだとしたら羨ましすぎます!
| ヴェスペ | 2018/02/08 6:40 PM |

◇ヴェスペ様
さすがにそんなおいしい話はありません(笑)。ラジオアンテナ以外はフルノーマル…という触れ込みで買ったんですけど(笑)。

しかし素、ノーマルの状態であの足さばきだとしたら、これは本当に嬉しい事態です。
| acatsuki-studio | 2018/02/08 11:21 PM |










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■プン太郎■
筆者の愛車ABARTH PUNTO EVOのこと。
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エンスージアストにしてドラマー。
いろんな意味で筆者の指南役にして
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早朝に走りに行くのが朝練。
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■S店長■
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現在VOLVO仙台泉店の店長。
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クライスラー・ジープ・ダッジ仙台の店長。
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カーオーディオ地獄サバイバー。
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