クルマで行きます

AlfaRomeo MiToが好きなことにかけては人後に落ちない。
東北のMiTo乗りが綴る、クルマについてのあれこれ。
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【試乗記】シトロエン DS3 Sport Chic ウルトラマリン・ミッシングリンクがここにある
| 試乗レポート | 23:29 | comments(6) | trackbacks(0) |

宣材画像

当ブログコメント欄常連にして筆者のイタフラ車道師匠、あおさんの新愛車であるシトロエン DS3をごく短時間ながら運転させていただく機会を得た。家人の愛車もDS3であり、筆者もそれなりの頻度で運転はする。ではなぜあおさんに試乗をせがんだかというと、あおさんの個体はSports Chic、すなわち6MTのモデルだからだ。家人のDS3は日本導入直後のデビュー・セリという販促モデルで、ベースとなっているのは4ATのChicである。エンジンも同じく1.6リッターながら、Chicが自然吸気120PS/6000rpmに対し、Sport Chicはターボが付いて156PS/6000rpmである。加えてシート形状も違う。Sport Chicの方がホールド性の高いスポーツシートなのだ。しかもあおさんの個体はウルトラマリンという特別仕様車。シートの色までウルトラマリン色(どんなんじゃ!と思われるかもしれないが、つまり濃いブルーで、とにかく美しい)なのである。一説によるとDS3の本質は「コンフォート指向」であり、実は素のモデルたるChicが一番良いなどという見解も目にしたことがある。デビュー・セリオーナーたるacatsuki-studio家としてはそれは嬉しい評価だが、では高出力版を6MTで操る楽しみがどんなものなのか。ぜひ一度確かめてみたいものだ…と思い続けていたのである。実に5年越しの念願がかなったわけだ。
 

筆者とウルトラマリンのツーショット。
納車の儀にて

試乗は先日開催したオフ会「西蔵王公園でまったり」の最中に行った。

クルマで行きますOFF会#11「西蔵王公園でまったり」無事終了

従って山形市西蔵王公園内の極上のワインディングロードでの試乗である。まずはオフ会会場から山形市街地方面へ下り、途中でUターンして引き返す。興味津々のalfa_manbowさんとじゃるさんも後部座席に乗り込んだので、オーナーあおさんも含め大人4名での乗車である。

まずは静的環境観察から…なのだが、実際のところ当家の乗り慣れたデビュー・セリと大きく変わることはない。目に付く変化はダッシュボードにナビ(ディーラーオプション)が整然とインストールされていることと、クラッチペダルが増えていること、そのペダルがABCともアルミプレートになっていること、そして当然6MTのシフトノブである。特にナビがキレイにダッシュボード内部に収まっているのは驚き。なぜなら最新のDS3 Chic(1.2l+6AT)には付いていなかったからである。ウルトラマリンは限定モデルだからだろうか。それは良いのだが、ダッシュボードのナビ用にえぐられた運転席側の曲面に外の景色が盛大に写り込むのには参った。常に視界の左側に動画が見えているようなもので、この点だけは惜しい。

あおさんからは以前、ウルトラマリンはクラッチを繋ぐタイミングが独特で…というような意味のコメントをいただいたが、なるほど、クラッチのリンケージポイントがずいぶん手前にある。いや、足前か?つまりCペダルから足裏を離すすぐ手前でリンケージする。プジョーの最近のGTiモデル(207GTiや208GTi)もそうだった。しかしプジョー車と違い、ウルトラマリンのシフトノブの動きはどちらかというとクイックだと思う。またゲートの感触がやや軽めで、若干のアソビはあるものの、総じてカクカクとクイックに動かせるトランスミッションと言える。クラッチのリンケージは…、もうとにかく慣れろと言うしかない(笑)。シートはある意味プジョー/シトロエンのスポーツモデルにおけるひとつのハイライトである。腰とお尻のあたりはしっかりホールド、シートバック左右は少しだけ余裕があるが、いざ動くとちゃんと壁がある。こういうのを絶妙と言うのではなかろうか。ハンドル、シート、ペダル類のオフセットは特に気にならなかった。

さて動き出してみる。いきなり緩い下りカーブを降り、すぐにやや下りの直線がつながる。確かに粗くアクセルを踏んづけたが、この加速はどうだ。あっと言う間に免許に厳しい速度域である。すぐにまた右下りの大きなコーナーに突入する。そこに備えてブレーキを優しく踏むと、気持ちよく減速し、コーナーに突入。すると思った以上にロールする。普段ロールしない系のMiTo(それもローダウンスプリングに交換しているからなおさらだ)に乗り慣れていると、「おっと」と口にしてしまうレベルのロール量だった。もっともDS3のこのロールする性格は、デビュー・セリでブドウマツタケラインを走った時に経験済み。それに比べれば、やはりウルトラマリンの足は締まっている実感がある。「大人4人も乗ってるんだから、少し控えめに…」とあおさんに怒られながら、それでもするすると降りて行く。コーナリング時の挙動を「タイヤに頼っちゃう感じなんですよね」とあおさんはおっしゃる。加えて慣れないこのロール量。なるほどタイヤのグリップ能力を把握しないとコーナリングが正しくできない。恥ずかしながらイン寄りのラインでコーナーを処理しているうちに、折り返し地点まで来てしまった。manbowさん、じゃるさんに交代を確認したものの、帰り道もどうぞと譲っていただいたので、今度は坂を上って行く。

上り坂の方がむしろ圧巻だった。ほしいだけの加速力が思いのままだ。しかもタコメーターを見ればせいぜい3〜4,000rpmの間を針が上下するだけなのだ。楽しいからグイグイ回してしまっているつもりでいたが、思ったほどではない。普段遣いの日常の場面なら、本当に3,000rpm付近だけで充分なのではないだろうか。徹底的に低速トルクを厚くする方向のターボ化のようだ。以前試乗した1.2リットル自然吸気+6ATの最新版DS3 Chicに比べれば、やはり前後重量のバランスは前寄りにあるが、決して鼻先が重い感触ではない。

【試乗記】シトロエン 新DS3・普通になったら極上だった

繰り返すが大人4名が乗車しているのである。ひとり乗車時より明らかにリアヘビーだったはずで、このヒルクライムもどきには良い影響があったと思うが、それにしても乗れば乗るほど、速度が出れば出るほどボディがコンパクトに感じられて、最後は感歎のため息である。難癖を付けるとすれば、全体の挙動に対してステアリングがやや軽いような気がしないでもない。だからと言って反応が曖昧なのではなく、狙った旋回量に思ったより簡単に到達できてしまう「違和感」がほんの少しあったにすぎない。これもクラッチのリンケージと同じく数日で慣れてしまうレベルだろう。

ほんの数km、10分程度の試乗だったが、まるで素晴らしい音楽をライヴで聴いた後のように、軽く放心状態になってしまった。ロールするとは言え、それもMiToと比較しての話。いや、フランス車とイタリア車の根本的な違いか…?適度に締められた足さばきは、月並みだが「しなやか」と言いたくなってしまう。同時にカリカリのスピードモデルではなく、ちゃんと快適性も蔑ろにしていない。事実後部座席で揺られ続けたmanbowさんもじゃるさんも、イヤな揺すられ方ではなかった、と証言している。DS3というモデル共通の美点のひとつは「快適性」であると言っていいだろう。

駐車場に戻る際、あおさんが助手席で漏らした一言。「207GTiと208GTiの隙間を埋めるミッシングリンクがDS3 Sport Chicだと思う」。な・る・ほ・ど〜っ!その全部を試乗した筆者も深く同意するもの也。確かに車重やその結果の乗り味などは、まさに207と208の中間である。どのモデルも操作と運動性能のリニアリティは一級品で、一番スパルタンだったのが207GTi、一番軽い乗り味でひらりひらりだったのが208GTi。そしてウルトラマリンは、両者の中間でありつつ、最もコンフォータブルであった。運動性能と快適性をシトロエンマジックで高度に融合。そこにこそ妙味がある。

あおさんの買い物に外れなし。ありがとうございました。
 
JUGEMテーマ:CITROEN
お褒めいただきまして、ありがとう
ございました(笑)。
どうして、当方がMiToを降りてしま
ったかを、理解いただけたかと思い
ます。MiToも楽しかったんですが、
身体がすっかりPSA体質になってしま
ったせいか、個人的にこちらの方が
合っているみたいです。運転が下手
なわたくしでも、リカバー出来る
スタビリティもありますしね。

ところで、ついに二号さんが売れた
みたいですよ。ちなみに私が買い戻
した訳ではありません。次のオーナー
さんもMiToを楽しんでもらえたら、
嬉しいです。ホントはacatsuki様に
買って欲しかったんだけど...。
| あお | 2016/05/23 10:49 PM |

◇あお様
乗り味だけならルノーはどうなんだ??と言いたくなりますが、ルックスも含めた全体のパッケージを考えると、やっぱりこいつはシトロエンにしか作れないクルマだと思います。アルファロメオとも、増してやアバルトとも方向性がまったく違っていて、だからこそ魅力ある1台になっていることがよ〜っくわかりました。

あのQVを買った方、星ならぬMiToを継ぐ者として、我々と遊んでくれないですかねぇ(笑)。

残念ながらわたくしは、わたくしの個体を愛しているので…。
| acasuki-studio | 2016/05/24 12:01 AM |

二号さん買った方、ぜひこちらのブログまでお願い致します。

ところで、画像の後ろに写ってる黄色のおケツが例の走る個人情報ってやつですか?

じゃる号はまだ未納車です。。。

こういう時に限って毎日何台もアルファとすれ違うんだ。

欧米か?
| じゃる@少年ライダー隊 | 2016/05/25 1:26 PM |

◇じゃる様
ね〜!二号さんを買った方〜!

ご推察どおり、後ろに写ってる黄色いのが数日違いで購入され損なった個体です。オレなら間違いなく黄色いのを買ってましたね。個人情報ばらまきながら(笑)。
| acasuki-studio | 2016/05/25 11:22 PM |

弐号さんを買った方、見てるといいですねえ。

後席に同乗させていただいた感じ、同乗者にはアルファより大分やさしいですよね。
私のおフランスのイメージともピッタリで、さすがCITROENと思わされます。
あおさんのキャラはやっぱりおフランスなんですね(^_^)
アルファ乗りが減るのは寂しいですけど、納得しちゃいました。

>黄色いの
おお、いい色だ。
私も多分こっちを選ぶと思います。
黄色いクルマは一度所有してみたいと思っているんですが、なかなかタイミングが合いませぬ。
今のを長く乗るつもりなので、ますます黄色が遠ざかってしまいますなあ……
| alfa_manbow | 2016/05/27 6:31 AM |

◇alfa_manbow様
そうそう。運転してみるとあおさんのチョイスも納得です。アルファとは別種の楽しみですね、あれは。

私も一度は黄色いクルマを所有してみたいんですけど、なかなか。お金があれば全塗装だったんですけどねぇ。
| acasuki-studio | 2016/05/27 6:58 PM |










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筆者の友人太郎君のこと。
エンスージアストにしてドラマー。
いろんな意味で筆者の指南役にして
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早朝に走りに行くのが朝練。
夜に走りに行くのが夜活(やかつ)。
夜の走行活動の略。
どちらもひとりであてもなく走る。
つまりひたすらクルマとの対話を楽しむ。

■S店長■
筆者のMiTo購入時の担当営業さん。
現在VOLVO仙台泉店の店長。
筆者のクルマ人生を変えた人。
一言で言えばカーガイ。

■EDO■
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「移動に有料道路は使わない」
「同乗者無しでひとり1台」
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■K店長■
クライスラー・ジープ・ダッジ仙台の店長。
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