クルマで行きます

クルマが好きなことにかけては人後に落ちない。
東北のABARTH PUNTO EVO乗りが綴る、クルマについてのあれこれ。
MiToで行く!ふたつのカフェをハシゴした話
| その他のツーリング・夜活など | 22:58 | comments(2) |
宮城県登米市は伊豆沼方面へ行ってきた。まとまった休みがなく、かといって1日家でゴロゴロしているのもつまらない。しかし気合いを入れた遠出をするにはちと疲れている。などが主な要因だが、特に福島県や東北日本海側の豪雨で道路状況に思わぬ危険があるかもしれない…という考えもあった。豪雨にあわれている地域のみなさま、どうか安全第一でやりすごしていただきたい。

伊豆沼と言えばカフェ・コロポックルである。2017年6月18日に演奏させていただき、その後ごあいさつもしていない。また、定義山のカフェNorahではふたたび9月にライヴを控えている。前ライヴのごあいさつと次のライヴの打合せにカフェをハシゴだ!ということで、9時過ぎに自宅を出発。


大和町・宮床ダム脇のR457


R4をまたいでさらに東へ


大和町・大和浄化センター脇の定点観測

仙台市北部の筆者自宅から県北の伊豆沼へ行くには、普通はR4を北上するのがシンプルで所要時間も短くて済む。しかしそんなコースはつまらなさの極致である。フタケタ・ミケタの県道を走り継ぎ、仙台市の北隣大和町から大郷町、松山町、美里町、大崎市を経由して登米市に至る。実はこの定番化したのんびり県道コースのログを取っていたのだが、保存がうまくいかなかったらしい(My Tracks.appめ!!)。ま、これまでも何度もこのブログに書いてきたコースなのだが、仙台周辺のヘンタイ諸氏にはぜひ走ってみていただきたい。快適な農道ライクな舗装路以外は何もありません(笑)。


JR東北本線・小牛田駅を通り過ぎたあたりのK19


さらに北上、瀬峰あたりでふと東側を見る


JR東北本線・瀬峰駅近くの五輪堂山公園駐車場にて


毎回このコースを走るたびに感動する
K29から伊豆沼へそれた一直線の道
 

道中、特に登米市内のK29沿い民家の軒先で咲き誇るノウゼンカズラが美しい。これ、自宅に植えたいなぁ。無事に伊豆沼湖畔のコロポックルに到着。マスターご夫妻とおしゃべり。先日のライヴをマスターが録音されていて、音源の一部をいただく。1時間くらいおしゃべりしていたら昼時に。コロポックルを辞して伊豆沼の反対岸にある伊豆沼農産の直売所「くんぺる」へ。
 



夏場に頻出するふざけた外気温表示


伊豆沼を迂回しつつ南岸へ向かう


伊豆沼では「はすまつり」の真っ最中

以前もエントリーしたが、くんぺるのお総菜コーナーで売っている品物は安くてうまい。この日は「赤豚メンチカツ200円」「焼おにぎり112円」「サントリーの天然水500ml100円」、合計412円の昼飯と相成った。これが思ったとおり大充実。テキトーにコンビニであれこれ買って700円払うなら、くんぺるで500円でお釣りを受け取った方が良いと思わないか?諸君!気温は30度くらいあるのだがそこそこ風も吹いている伊豆沼湖畔、窓を開け放していれば日陰となるMiToの車内は快適である。車内を汚さないように食べる・飲む。大変満足だったが、この程度の量で満腹になる自分に「老い」も感じてしまう…。




うめえ。
手を汚さずゴミも最小

伊豆沼からの復路はあまりバリエーションがない。築館方面から大崎市古川、岩出山へ出るか、そのまま南下して涌谷を経由して石巻・松島方面へ出るかしかない(もちろん往路を引き返すとかR4とか東北自動車道などという選択肢はない)。ただこの後に訪れようとしている定義山へはいったん筆者の自宅近くまで戻るのが一番近道であり、むしろそれ以外の経路でどうやって定義山まで行くのだ??という位置関係である。ここは無理せず築館〜岩沼方面から戻るにしても、K1などを戻るのでは退屈すぎる。

今までなら即座にスマートフォンのGoogleMap.appを起動していたであろう筆者、2017年は一味違う。先日ようやく東北全域の地図帳(旺文社のMapple)を購入。走り出す前に経路を確認し、かつ脳内でその経路を検証・吟味しつつツーリングすることに決めたのだ。ナビだのGoogleMap、ダメですねありゃ。人間のコース取り能力を退化させる。地図帳最高!Yeah!!

そんなわけで、伊豆沼からとりあえず岩出山へは地図では単なる線にしか見えない細い生活道路を行くことにした。おおよその目的地へカンに従って走るのは楽しい。考えてみるとナビやGoogleMap.appを使っていると、こういう時正しい道正しい道に追い立てられるようだよなぁ…としみじみ。モノノアハレに浸るのは良かったのだが、結局迷子に(笑)!細かいアップダウンを繰り返す田んぼと畑の中の道を右往左往。しかし何か約束があるわけでもないし。雲行きはどんどん怪しくなってきたが窓外の景色は実に爽快だ。この段階でエアコンはOFFり、窓全開でのんびり走る。
 

おや?道に迷ったようだぞ…?


今回の道行きで衝撃度の高かったホテルみちのく。
営業時間は23時までで、なんと宿泊できない。
このホテルにいっしょに行ってくれる女の子は
絶対にイイコだと思う。
住所は宮城県登米市迫町新田日向86。
誰かチャレンジしてみてほしい



ようやく順調に道に戻れた。
宮城県栗原市瀬峰寺沢の藤太神社



R4を西にまたいでK17へ


K17とR47の交差点にあったガススタンドが廃業していた。
地中にあったガソリンタンク。
初めて見た

若干遠回りをしたが無事におなじみのK17に乗る。ここから先はR47とR457を経由して南下するだけなのでまったくおもしろくない。それなのに別に眠気に襲われるわけでもなく、例のドライバーズハイに近い状態で運転そのものがとても楽しい。面白くない道をペースメーカーの後について走ってるだけでどうしてこんなに楽しいのか、考えつつ走る。
 

無事に仙台市北限の根白石(ねのしろいし)まで帰着。そのまま西に折れ定義山の「門前喫茶Norah」を目指す。この日は週末だからかこんな山奥のコースなのに交通量が多い。この道行きだけはMy Track.appのログが残っている。いざ示さん。
 


ようやく定義に到着。Norahの前にMiToを停め降り立ったらNorahマスターのすっとんきょうな声が。「あれぇ??なんで??フェイスブック読んでないのー??」と。実はNorah、この週の半ばに機材トラブルが発生。毎日公式フェイスブックページに「臨時休業のお知らせ」がアップされていた。マスター夫人と別件でメールのやりとりがあり、「復旧の目処が立ったから明日から営業再開!」と前夜知ったからこそのNorah訪問だったのだが…。

「いやー、昨夜代替機を入れて、これで大丈夫!ってなったんだけど、今朝になったらやっぱりダメだったのよ」
「あ、そーなんですか。かくかくしかじかでメールに明日は再開って書いてあったから」
「ホントごめんなさい。早朝にフェイスブックに書いたんだけどねぇ」
「いえいえ、こっちの都合で読まずに来たわけだから」

自己修理を試みようと、ホームセンターへ部材買い出しに行こうとお店を出てきたら間抜けな筆者がいたのだった(笑)。この日筆者は寝坊して起き、朝ご飯もそこそこに伊豆沼へ出発したので、フェイスブックを確認する暇がなかったのだ。その後奥様から詫びのメールが(笑)。いや、こっちは単に楽しいから走ってきただけなので、そんなに謝らなくても…、という風情。実は筆者、定休日と知らずにNorahを訪れ、マスターご夫妻の朝食に同席させていただいたことすらある(しかもコーヒーただ飲み…)筋金入りのうっかり野郎である。「定休日、わかりにくいからフェイスブックにちゃんと情報上げてよ!」とでかいツラしていた割に肝心な臨時休業ノーティスを読み落とすとは…。お騒がせしてすみませんでした。早期の解決をお祈りしてNorahを後にする。

帰路、そんなわけで最後の最後に不完全燃焼…かと思いきや、どうもそうじゃない。岩出山からR457を戻ってくる途中にも考えた。どちらかというと走り慣れたコースをただ往復しているだけなのに、今日は特別、どうして楽しいのだろうか。

よく人に話すと驚かれるが、筆者は基本的に人見知りである。お付き合いの日が浅い方としゃべるのは緊張するし、その緊張が億劫でもある。だが自分でも不思議なことに、最近は「あそこまでクルマで走っていって、あの人とおしゃべりしたら楽しそう」とも思ってしまう。20年前の筆者には考えられない変化である。出かけた先で誰かと親交を深めるのがとても嬉しい。

それはほんの小さな出来事である。しかしそんな小さな出来事の意味が、年を追うごとに筆者の中で大きくなってきてもいる。極端な話、MiToでひとっ走りして、誰かと他愛のないおしゃべりをすることの積み重ねが「人生」だとすら思う。陳腐な言い方で恐縮だが、楽しくおしゃべりしてくださる方々は「皆我が師」であり、おいしいご飯を食べつつ聴く「イイ話」は、筆者の人生を豊かにしてくれる。走り慣れた道ですらこの日楽しく走れたのは、コロポックルマスターご夫妻やNorahマスターとの楽しい会話があったからだろう。嬉しい会話を反芻しながら走れば、たいていの道は楽しいのだ

そんな楽しみをもたらしてくれるクルマとはなんと便利な道具であろうか。ひとりで走っても楽しく、行く先々で大好きな人に会える。その気になれば同じ趣味の人たちと気軽に集まっておしゃべりすることまでできる。筆者にとってMiToは単なる移動の道具ではなく、自分と社会を結びつける大切な接点でもあるのだ


約5時間/204km

JUGEMテーマ:ALFA ROMEO

+ PROFILE
+ accesses since Dec.2009
+ RECENT COMMENTS
+ 「クルマで行きます」用語集
■プン太郎■
筆者の愛車ABARTH PUNTO EVOのこと。
ブログ本文に「プントエヴォ」と
フルネームで書くと煩わしいので命名。

■R、K■
R=国道(Route **)
K=県道(Kendo **)
のこと

■S店長■
筆者のMiTo購入時の担当営業さん。
現在VOLVO仙台泉店の店長。
筆者のクルマ人生を変えた人。
一言で言えばカーガイ。

■K店長■
クライスラー・ジープ・ダッジ仙台の店長。
TCT版リリースを機に滑り込みで
MiTo1.4TSportを購入したカーガイ。
カーオーディオ地獄サバイバー。

■顧問■
筆者の友人太郎君のこと。
エンスージアストにしてドラマー。
いろんな意味で筆者の指南役にして
このブログの技術顧問(と勝手に思っている)

■朝練&夜活■
早朝に走りに行くのが朝練。
夜に走りに行くのが夜活(やかつ)。
夜の走行活動の略。
どちらもひとりであてもなく走る。
つまりひたすらクルマとの対話を楽しむ。

■EDO■
Eat and Drink Organizationの略。
親友2名と行うツーリング企画の名。
「移動に有料道路は使わない」
「同乗者無しでひとり1台」
「うまいものを食べ、飲む」が掟。
+ CATEGORIES
+ LINKS
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< July 2017 >>
+ SELECTED ENTRIES
+ RECENT TRACKBACK
+ ARCHIVES
+ MOBILE
qrcode
+ OTHERS
このページの先頭へ