クルマで行きます

AlfaRomeo MiToが好きなことにかけては人後に落ちない。
東北のMiTo乗りが綴る、クルマについてのあれこれ。
MiTo・オーディオヘッドユニットを新調・暗澹たる想い
| 車載オーディオを考える | 23:58 | comments(4) | trackbacks(0) |


MiToのオーディオヘッドユニットを新調した。carrozzeria(Pioneer) DEH-970である。

MiToの購入時、筆者も人並みにナビを導入した。carrozzeria AVIC-HRZ088というパイオニアのミッドレンジの製品で、これはディーラーオプションの、いわば半純正品だった。しかし2014年2度目の車検時にこれを取り外した。ナビを使う機会は筆者の場合年に数回程度。その割に視界の端の方でチラチラとマップが映っているが鬱陶しい。ナビ使用時以外は画面をオフにしていたのだが、そうなると「そもそもこの巨大な黒いスクリーンはなんなのだ??」という気持ちになるのもムベナルカナ。

しかしナビ取り外しの最大の理由はラインアウト端子が無かったことだ。2014年の車検時に第一次オーディオ改造を実施し外部アンプを導入したのだが、そのアンプに出力できなかったのだ。「うっそだ〜。ラインアウト端子を積んでないカーオーディオユニットなんて、あるわけないじゃ〜ん」と多くの方が思うだろうが、これは本当である。厳密に言えばラインアウトはあるにはあったのだが、専用DSPユニット用のもので、流れる信号も特殊なものだった(アンプにつないでみたけど音は鳴らず)。なるべくナチュラルに信号を通すことを最優先した計画だったので「こりゃ使えん!」となったのだ。そこで急きょリリーフ役で登場したのがALPINE CDE-9871Ji。これは家人がフィアット プントに積んでいたもので、シトロエン DS3に乗り換えた際に死蔵されていたもの。
 


ALPINE CDE-9871Ji


CDE-9871Jiは安物だが、充分役割を果たしてくれていた。とにかくiPodをデジタル接続できてラインアウト端子が積んであればなんでもいい!のココロである。しかしこれもダメだった。EQの調整周波数が若干的外れだったことはまぁ許容できる。致命的だったのはiPodの充電ができないことだった。いわゆる「MADE for iPod」の第一世代機。まだ規格にばらつきもあったのだろう。だから馬鹿馬鹿しいことに、2〜3日に1回は車載専用iPod Touchを取り外しては家で充電していたのだ。つい先日、再生中にiPodが電池切れで沈黙し、とうとうぶち切れた次第である。

carrozzeria DEH-970
24,948円
 


購入はamazonから。定価よりも約1万円ほど安かった。取り付けは自分で。それでも30分くらいかかったろうか。基本的にはポン付けだから、ケーブルを外して挿しなおすだけである。気付いた点を箇条書きにする。





 

◎iPodに充電できる
今回の最大の目玉機能である。とほほ。エンジンをかける時に「まだバッテリー残ってるかな?」とiPod Touchの画面を確認しなくてもよくなった。めでたい。

◎ステアリングハンドルコントローラーが有効化された
ALPINEでは完全に無視されていたハンドルについているオーディオコントロールスイッチが突然有効になった。やっぱりこれは楽だし、安全運転にも若干の寄与があると思う。ただソース切り替えスイッチの隣にあるカーソルスイッチ(右手側のスイッチ)がユニットのどの機能に割り振られているのかよくわからない(笑)。

◎ディスプレイに過不足無い情報が表示される
CDE-9871Jiの表示機能は日本語対応しておらず、日本語曲だと実に味気なく「NO SUPPORT」表示されるだけだった。DEH-970は曲名・アーティスト名・アルバム名を3行で表示してくれる。若い頃聴きまくった音源では必要ないが、最近買ったCDやDL購入した音源では重宝する。
 


メリットはこれくらいだった。むしろ期待していたが思ったほどではなかった機能もある。

▲タイムアライメント機能
任意の点(通常は運転席のヘッドレスト)を基準として、左右前後のスピーカーの発音からマイクまで音波が到達するまでの時間差を測定して平均化してくれるこの機能、実はけっこう期待していたのだが、結論から言えば筆者には不要な機能だった。もっともこれは我がMiToのオーディオ環境特有の事情だろう。筆者のMiToはドアスピーカーをコアキシャルスピーカー(ローミッドとツイーターが一体になっているスピーカー)に換装しており、Aピラーのツイーターやリアスピーカーはすべて鳴らさないようにセッティングしている。簡単に言えば大きめのラジカセに顔をくっつけて聴いているようなもので、その意味では確かに音像のセンターはやや運転席側に寄っている。だがこの状態で音像のセンターを左(助手席側)に移しても、助手席に誰かが座るととたんにバランスが悪くなる。そんなわけで通常はオーディオユニット内では左右バランスは調整せず、心持ち右に寄った状態で聴いている。タイムアライメント機能はそのバランスを厳密に取ってくれると思っていたのだが、むしろ右に寄るという不思議な結果になり、速攻でOFFった。
 


左ドアスピーカーに取り付けたFOCAL 165CVX。
スピーカー中央の銀色の突起がツイーター


▲イコライザー
12バンドのグラフィックイコライザー!と聞けば心躍るが、意外や効きは大した事なかった…。「効きが大した事ない」も一長一短で、急激な変化を好まないユーザーもいるだろう。筆者はなるべくピュアな信号を聴きたいクチ、つまり「ちょっとした補正ができればいい」人なので、やいやい言う程のことでもないのだが。例によって200〜500Hzを若干カットし、80Hzよりも下と8kHz〜20kHzをブーストしてデフォルトとしてみた。こうするとスーパースプリントのエグゾーストノイズとなんとか渡り合える。

全体的な音質については可もなく不可もなく…である。ALPINE CDE-9871Jiと比べれば、DEH-970の値段は約3倍であるにも関わらず劇的な音質向上はない。そもそも1DINサイズのオーディオコントロールユニットはもはや市場では風前の灯である。そもそもモノが無いのだ。回路を単純にして、その代わり電源やD/Aコンバータなどの重要なパーツだけはきちんとしたものを使って、モバイルOSとの親和性を高くしてくれればそれで充分なのだが、そういうユニットは国内外を問わず少ない。もちろん利益率は2DINのナビの方が高いだろうことは想像がつく。となれば商品開発がそちら優先になるのもやむを得ないこともわかる。そもそもノイズまみれ、かつ吸音材の塊のような自動車内という特殊な環境で、オーディオに良質な音質を求めること自体が的外れであることもわかっている。筆者はだからせめて充分な音量と、多少の色付けがあっても良いから気分が華やぐ音質で聴きたいだけなのだ。

穿った見方かもしれないが、そもそも「車内で上質な音質を求めるユーザーが減っている」のではないか?とも疑っている。mp3に代表される種々の圧縮音源をはじめ、動画配信サイトから違法にダウンロードした動画や音源でばかり音楽を聴く若者が増えているという。しかもその粗い音を聴くデバイスは粗悪なイヤフォンだ。彼らはそもそも「良い音」を知らない。その上そういう若い年代層こそカーオーディオのメイン購入層だ。「高音質」を謳っても商品の魅力にならないのだ。つまり今後も魅力的な1DINオーディオユニットが市場に出てくる可能性はとても低い

魅力的なオーディオユニットが無くなっていくとともに、良い音を知る人口が確実に減っていくという事実。暗澹たる気持ちである。

シャッフル命
| 車載オーディオを考える | 14:31 | comments(8) | trackbacks(0) |
最近はクルマの中であまり聴かなくなってきたとは言え、カーオーディオで再生する音楽は相変わらず重要である。聴く頻度が少なくなった理由は運転により集中する機会が増えたからだ、と思う。ゴキゲンなワインディングや人気(ひとけ)も前走車も無いカントリーロードなどではBGMなど必要ないと思ってしまう。と同時に「移動の歓び」を音楽が増幅することもまた確かで、またそんなにいつもいつも運転に血眼になっているわけではない。のんびり走りたい場合もある。

運転場面によって、あるいは運転中の意識のあり方によって音楽の聴こえ方が変わるのは多くの人が感じることだろう。別の言い方をすれば、様々な運転シチュエーションに対応すべく様々な音源を車載したくなるとも言える。筆者のMiTo購入時、iPodがデジタル接続できることが必須条件だった。もはやCDなど積んでいられないのである。それでいてラジオを聴く習慣が無い。またiPodに収録した曲をシャッフルで聴くことを好む。プリンスの次にアニメの主題歌なんかが流れるのが大好きなのだ。ここ数年CDの収録順、アーティストがアルバムとしてパッケージした状態で音楽を聴いた事がない(車内では、ね)。

筆者のMiToではALPINE CDE-9871JiというCD・ラジオヘッドユニットにiPod Touch(3rd.Gen_64GB)をデジタル接続している。どちらももはやビンテージクラスの機材だが、一向に不便が無い。特にK店長のプロデュースによってスピーカーを交換別体アンプを搭載してからはほぼ100%満足いくオーディオ環境となった。収録データは基本的に9割がAIFFかWAVEデータ、止むを得ずiTunesStoreなどで購入したAACファイルなどの圧縮データが1割である。iPod Touchにはプレイリストが複数収録されているが、とりあえずこれがあれば大丈夫というリストをテキストにかき出してみた。その結果A4、12ページとなったのだが、下の画像がその1ページ目である。iTunesはどうも数字〜あいうえお順で書き出すようだ。

ぜひ「新しいウィンドウ(あるいはタブ)で開く」で開いて
ブログ本文と見比べながらご覧いただきたい

この中で特筆すべき事象があるとしたら、やはりアーティスト名が80〜90年代の人ばかりということか。しかし今も現役の人たちばかりである。もっとも左とん平や日下まろんのように、すでに歌唱の最前線からは引退(あるいは引退同然)の人もいるにはいる。一番新しくて大橋トリオというあたりに筆者の音楽的感性が垣間見える(笑)。

このプレイリストの他にはインストナンバーばかりとか日本語の歌詞だけとか、テーマを設定したリストもあるのだが、一番設定の頻度が高いのは収録曲約900曲全曲をシャッフルで聴くモード(CDE-9871Jiに由来)である。ごくたまにだが夕焼けの帰り道に「銀河鉄道999(ゴダイゴ)」が流れるような、つまりシチュエーションにぴったりの曲をiPodが選ぶことがあって、その時のぞくぞく感というかわくわく感が忘れられない(笑)。iOSはバージョンを重ねるたびにこのシャッフル機能がどんどんバカになっていくようなので、Appleはもっと気合いを入れて欲しい。


※画像のリスト下から3番目に見える水沼慎一郎とは友人であり作曲家である。がんばってほしい。
Focal 165CVX・壊れやすい疑惑浮上
| 車載オーディオを考える | 18:14 | comments(0) | trackbacks(0) |
以前左ドアスピーカーがビビっているというエントリーをアップしたが、その後どうなったのか書いていなかった。結論を先に書けば、スピーカーユニットの交換で解決した。


この症状は当初特定の周波数帯域にだけ反応しているように聴こえ、またユニットそのものなのか、取り付けたドアの内側の何かなのか、ビビり音源の特定ができずに放置されてきた。実際ユニットを外して(でもケーブルはつないだままで)鳴らしてみるとビビらなかったり、ユニットを固定しているネジを緩めたりすると症状が軽減されたりもしたので、本当に困った。仮にドアの内張の何かが共鳴しているのだとすると、自分一人では作業が大変だし、デッドニングにも影響するかもしれない。

という逡巡を経て、「だったら一回ユニットを換えてみるか」と荒療治に踏み切ることにした。幸か不幸か、現在取り付けているFocalの165CVXというユニットは以前にもヘタリが発覚し、2セット所有しているので、ユニットがひとつ余っている。この予備ユニットと交換してみたところあっさり解決したという次第。つまりユニットが死んでいたのである。


おかげで快適なカーオーディオライフは取り戻せたものの、原因がわからないので不安が一掃できたわけではない。最悪のシナリオとしては「165CVXはそもそもヘタリやすいユニット」という落ちである。もしそうだとすると、今は良いけどまた半年もするとヘタってビビり始めるということにもなり兼ねない。1セット2万円もしないとは言え、毎年ワンセット買うというのも馬鹿げている。

では違う品物に換えてしまうか、と言うのも勇気のいる決断だ。詳細は以前のエントリーを読んでいただくとして、筆者のMiToオーディオの改造にあたってのキモは、コアキシャルユニット導入であり、もっとも手ごろで音質的にもぴったりだったのが165CVXというわけだ。取り換えるにしてもコアキシャルユニットであることは大前提であり、Focalと同程度のブイブイ加減じゃないとがっかりである。今から物色しておくか…。
MiTo・またスピーカーがビビってます!
| 車載オーディオを考える | 21:38 | comments(9) | trackbacks(0) |
ドアにデッドニングを施しドアスピーカーをFocal 165CVXに換装したところ、ごきげんすぎるサウンドが実現された我がMiToのカーオーディオ。いつでも同じ状態でごきげんかと言うと、さにあらず。

左ドアのスピーカーが、ある特定の帯域を鳴らした時にビビるようになってしまった。耳で聴いた感触では300〜500Hz付近の音域、それから40Hzくらいの極低音の付近である。前者はピアノやジャズギターにも反応してしまうし、後者は打ち込み音楽のベースなんてのがだいたい引っかかる。実は以前から少しずつ発生しており、先日何度目かのネジ締め直しを行った。


まずスピーカーをドアから取り外して、手で持った状態で鳴らしてもビビりは発生しない。従ってスピーカーは問題ない。とすると取付なのだが、4本のネジのどこかにテンションがかかるとビビりが発生する。ぎゅぎゅっとネジを締めた状態では確実にビビるので、テンションを調整しながらビビらないポイントを探る。ほぼ解決したが、まだ低音には僅かながらビビっている。

さてこれをどう解決するか。ふたつ方法があると考える。

その1.共鳴・共振を防止する
換装したスピーカーの現物(と言うか取付状態)を見たのはネットの交換時なのだが、その時バッフルも無くドアに直付けされているのに驚いた。だがこういうのは結果がすべて。その状態で素晴らしく鳴っていたので「こういう手法も有りなんだな」と思って過ごしてきたのだが、今回のビビりの一件はバッフルレスであることが原因とも考えられる。スピーカーの振動を受け止め切れず、とにかく何かが共鳴しているわけだから。バッフル自作、かぁ。生来不器用な筆者にはハードルが高い。

その2.ウーファーの導入
165CVXはパワフルなコアキシャルスピーカーではあるが、ミッド〜ローをひとつのユニットで鳴らしきるのはしんどいはず。そこでビビりの原因である低音域を別体ウーファーで賄えば、ビビりを回避できる可能性がある。最悪ビビりが解消できなくても、中域の解像度は間違いなくアップするはず。そのためだけにでも試してみたいプランではある。

ある程度解消できているとは言え、ベースのリフで始まる曲など、神経質に耳をそばだててしまう。こういうのも安全運転を阻害する要因になるのだな。いずれの対策案でも音が変わってしまうのも必須だろう。そこだけは悩ましい。さてどうしたものか…。
Focal 165CVX:エージング終了!!
| 車載オーディオを考える | 23:01 | comments(4) | trackbacks(0) |
思わぬトラブルから8月下旬に交換したMiToのドアスピーカーFocal 165CVX。以来EQやDSPの類いをオールオフにしてエージングを続けてきた。望まぬ音質で音楽を聴くのは意外と苦痛だなぁなんてことを実感していた折り、先日の七ケ宿〜稲子峠〜飯坂温泉というひとりツーリング中に、突如そのエージングが終了した。

またこの写真。Focal 165CVX

具体的にエージングの終了とは言っても多分に主観的なものではある。だがK店長もおっしゃっていたが、ある日ある時、スピーカーから流れ出る音が一変するのである。今回その瞬間を察知したのはリー・リトナーというギタリストのアルバムを再生していた時で、ある曲で演奏されているコンガの鳴りがこれまでとは明らかに違っていたのである。窓を開けて走っていたので、窓を閉めて、かつ停車してエンジンは最低限のアイドリング状態にしてもチェックしてみたが、明らかに中音〜中高音域がきらびやかになっている。きたーーーーー!という感じで大層盛り上がった(ひとりだったけど)。

ズンズン言う低音域やシャカシャカ言う高音域は、さすが昨今のスピーカー、大抵買ったその日からある程度の再現力を持っている。問題は500Hzくらかいら2KHzくらいまでの中音域〜中高音域で、エージングが終わった今ならあきらかにこの辺の帯域の、耳に届く情報量が違うことがわかる。じっさい前述の帯域はコンテンポラリー音楽の主要な音域であり、ギターやらボーカルやらの重要な情報が詰まっているのである。今回エージングの終了を実感できたコンガなんて打楽器はまさにドンピシャでこの中域にいる楽器で、コンガでエージングの終了を知るのは道理に適っている。

現在では非常に解像度の高い状態になった。EQのセッティングを元に戻して、若干エッジを効かせた状態で爆音で鳴らしている。いえ〜い。

こんな感じです
エージング修行
| 車載オーディオを考える | 22:07 | comments(6) | trackbacks(0) |
交換したスピーカーのエージング、ちょっと苦痛である(笑)。


エージングとは新品のスピーカーユニットに音を再生させて、可動部分=ホーンがよく動くように馴染ませてやることである。単に音楽を聴くのとどう違うのよ?という問いも浮かぶと思うが、自動車の馴らし運転と同じで、無理をさせずまずは機械同士の動きを滑らかにすることを第一義に考える。業務レベルだと、均一かつ含まれる周波数帯域が広い音源としてピンクノイズがよく選ばれているようだ。これを同じ音量で24時間とか48時間とか鳴らしっぱなしにするのである。

とは言え移動中のMiToでピンクノイズを聞き続けるわけにもいかない(やったら相当シュールだ)。色々な音源を鳴らしてクセがつかないように気を使う程度である。30年代に録音されたジャンゴ・ラインハルトというギタリストのアルバムは低音というものがほとんど含まれていない(笑)。逆に90年代のクラブ音楽の大ニュースだったエリカ・バドゥのファーストアルバムは、ヘタをするとドアの内張がブーと共鳴するほど低音が強調されている。総じて打ち込み系の音楽は低音も高音も過剰である。生演奏の割合が増えると中音域が豊かになる。そういう作品は高音や低音と、どうトレードオフするかという側面もあろう。

話が逸れたが、新スピーカーユニットのエージング、繰り返しになるが、ピンクノイズまみれになれない以上せめて変なクセを付けないように気をつけるしかないと思うのだ。DSPの類いはもちろん、ラウドネスOFF、EQもフラットな状態でいつもの音源を聴いているのだが、不満のある音質で好きな音楽を聴くのは思った以上に苦痛だ。新ユニットに交換した直後のエントリーでは「それでも交換前とあまり遜色ない」的なことを書いているが、日々聴いているとやはりもう少し派手な音で音楽を楽しみたくなる。だがエージングが終わると、すなわちユニットが馴染んでくると、ある時急に音が変わるのである。あれ?昨日までこんな音だったか?という瞬間が訪れる。EQはその後の話だ。エージング、前回は1ヶ月くらいかかった。今は我慢、である。
MiTo・音響環境改造計画2013第2期:スピーカーネットの交換
| 車載オーディオを考える | 18:38 | comments(5) | trackbacks(0) |
先日MiToのスピーカー交換後の音をK店長に聴いていただき、現状確認も大団円のうちに終了した。K店長の「このスピーカー、オレも導入しようっかなぁ」という言は、最上級の褒め言葉であろう。とは言うものの課題が無いわけではないことも以前書いたとおりである。ともあれ最も簡単に実行できそうなのがスピーカーネットの交換である。

K店長曰く純正のドアスピーカーネットは目も粗く、高音域を阻害している可能性が高いという。なるほど交換したFocalのスピーカーに付属していたスピーカーネットは、純正のそれに比べれば目が細かく、また厚みも薄いので、音エネルギーのロスが少なくなりそうだ。望めそうな効果としては、高音域と解像度の改善であろうか。

あと単純に見た目もカッコよくなる。これも重要だ(笑)。トライしてみることにした。

まず最初にお断りしておくが、この改造はMiToの純正ドア内張を一部破壊することになる。バラシてわかったのだが純正のドアスピーカーネットはドア内張の一部なのである。

まずマイナスドライバーなどで
ネット周辺のリングを外す。
簡単です

外周に沿ってネットを切断する

がんばりすぎちゃうとこんな風に外周にキズが!

外れた!
スピーカーは意外に奥まったところに
付いている。

ご覧のようにツイーターはドライバーの耳に向くように、少しだけ角度が付いている。ただ製品のロゴが正しく下を向いていない。この辺は難しいところ。実際には見えない部分ではあるが。

はい、ぴったり。
Focal 165CVXに付属のネットである。
現状では接着剤など使用せずはめ込んだだけ。
どこまで持つだろうか

さて見た目も良くなって、実際音に変化はあったのか。あったのである。高音域云々と言うよりは解像度の変化として体感できる。具体的にはこれまで肩の高さだった音像がやや上がり、耳の付け根付近に上がった。これはK店長の予想どおりでもある。解像度と言うと大げさかもしれないが、高域が耳に届きやすくなったのだろう。トゥーツ・シールマンスのハーモニカがちゃんと耳元で聴こえるのは中々に快感だ。純正ネットの時にはスピーカー本体は見えなかったが、上掲画像のとおり今はモノが見えるので、その薄さはお分かりいただけるだろう。

改造費ゼロ円。所要時間30分。多くのオーナーさんが実施する改造とも思えないが、単にネットを「音エネルギーを阻害しないもの」に交換するだけで若干ではあるが音環境が改善できるのでお薦めするものなり。
MiTo・音響環境改造計画2013第1期のその後
| 車載オーディオを考える | 22:38 | comments(6) | trackbacks(0) |
MiToの第1期音響環境改善計画が完了してから1ヶ月以上が経過した。普通ならとっくにエージングも終わっている時期だが、仙台の気候がそれを許さない。大きな通りは完全にドライ。ところがひとつビル裏の路地に入ると全面アイスバーン。この時期の仙台市内は路面状況が最悪である。郊外に出ても状況はあまり変わらない。日当たりの良い場所と陰になる場所の落差が激しく、ドライ路面の一部だけがブラックアイス状態なんて場所もあるので、もはやこれは地雷と言っても過言ではない。

そんな地雷敷設路面状況のため夜活はおろか日中もふらりと走りに出かける機会が激減。それでも総走行距離はとうとう65,000kmを超えた。同時にそんな走行距離のためタイミングベルトにも気づかう必要がある。結果的に4,000rpm以上は回しません!的なセンシティヴな運転を自らに課す羽目になっている。はっきり言って楽しくない。

それでも劇的に改善されたオーディオ環境のおかげで少しは紛れている。筆者のカーオーディオ主治医クライスラー・ジープ・ダッジ仙台のK店長は、以前自らのオーディオシステムを更新した際、ある日ある時エージング後のスピーカーが素晴らしい音質に変わっていることに気付いて大喜びしたと言うが、残念ながら筆者はまだその瞬間を迎えていない。なのでエージング終了を宣言して良いか今ひとつ自信が持てないのだが、現システムの聴こえ方はわかってきたので、冷静になったレポートをアップしてみたい。

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左右の同軸スピーカー1組だけで全てを鳴らし切る!というコンセプトは、やはり間違っていなかったと今も思う。「定位感」という言葉が一般に通じるものかどうかわからないが、音楽(音像)の中で左右上下のどの位置にどの楽器が存在するのかがよくわかる。ある意味自宅のモニタースピーカーよりもこの点はあからさまだと言える。

しかし1ペアだからこそ、耳への聴こえ方はやや神経質なところがあるとも言える。運転中のドライバーの頭は上下左右前後に動かさざるを得ない。周囲の状況を常に確認しなければならないからだ。しかしそういう動きは当然耳とスピーカーの距離を小刻みに変えるため、結果「聴こえ方が刻々と変化する」ことになる。

またハンドルをキープする右腕も実は右ドアスピーカーと耳との線上にいることになる。10時10分、あるいは9時15分の位置でハンドルを握っている時と、8時20分で握っている時とでは聴こえ方が異なる。具体的には腕が下がっている方=8時20分の位置が、より高音域が耳にきちんと届くので、音像の輪郭がよりはっきりする。ツイーターをインパネ上部に設置する考えは、こういう変化を嫌ってのことなのだろう。それはそれで納得できる考え方ではある。

しかしフロント1ペアだけの定位感は捨てがたい。またFocalのみっしり詰まった中音域、余裕の低音域は実にゴキゲンだ。例え聴こえ方が神経質でも、当分はこのシステムで行くと思う。
MiTo音響環境改善計画2013第1期完了報告#4・第2期計画発動
| 車載オーディオを考える | 20:33 | comments(13) | trackbacks(0) |
「MiTo音響環境改善計画2013第1期」が大勝利を納め、その恩恵に毎日浴している。古いジャズから00年代の打ち込み系音楽まで、文字通り浴びるように音楽を鳴らし、聴いている。冬の仙台なので凍結路なども多く、おいそれと遠乗りできないのが残念で仕方ない(タイミングベルト交換時期を伺っていて距離を稼ぎたくないというさもしい理由もあるのだが・笑)。

しかしクルマのチューニングに終わりは無い。今回も毎日にやけっぱなしになりつつも、次に手を入れるなら…というポイントを見つけてしまう。自身の忘備録として書いてみる。

○サブウーファー、欲しいよね
#2でも書いたが、男性ボーカルがメインに活躍する音域が低音域にマスキングされる瞬間がある。やっぱりある程度低音域はドン!と欲しいので、現状では180Hzを若干カットすることでそれを避けているのだが、ミッドレンジスピーカーだけで中音域〜低音域をフォローするのはある程度限界があることが早々に実感できた。K店長は計画立案の段階から「できれば別体のサブウーファーを導入したい」と再三筆者に薦めてくれていた。ミッドレンジスピーカーを中音域に専念させた方がより立体感のある音になると思う、と予言していたのである。さすが「地獄を見てきた男」である。楽器の積み下ろしがある筆者のMiToでは実現しないプランなのかもしれない。

○アンプレスメインユニット+大容量アンプの方がベター
#3に於て、今回取り付けたFocal 165CVXを「キャパシティの大きなスピーカー」と褒め称えているが、それは同時にドライブにパワーがいるということでもある。実はエージング中の現在、毎朝30分程度はミッドレンジスピーカーが鳴ってくれないのだ!ひたすらツイーターだけがシャカシャカ言っている状態なのである。冬の仙台ということもあり、スピーカー交換以来毎朝気温は氷点下3〜4度になっていて(MiToの室外温度計に拠る)、それも影響しているのかもしれないが。だって気温が上がってくるとちゃんと鳴るのだ(大笑)。交換翌日の朝シャカシャカ言っている状態に驚愕し、あれこれメインユニットをいじってみるも改善せず、あきらめてラウドネスをONにしたまま運転し続けた。すると突然「ビ、ビビッ、バッ!ババッ!!」とスピーカーが割れるような音が混じったかと思ったら突然低音がドーンと鳴った瞬間には爆笑してしまった。

メインユニットcarrozzeria AVIC-HRZ088のボリュームは20より上である。20でやや大きめ、26くらいまで上げると軽自動車のヒップホップお兄さんくらいの音量だろう。純正スピーカー時代、ボリュームがこんな数字になったことは無い。つまりそれくらい大パワーでドライブしてやらないと165CVXはユニットが動いてくれないのだ。アンプ内蔵メインユニットには荷が重いのだろう。と言うことでアンプレスで良いから信号ロスの少ない高級なメインユニットと別体パワーアンプを導入するのが吉と言えよう。

以上、ゴキゲンなカーオーディオライフ序曲の詳細であった。同軸スピーカーが果たして今回の目的に合致しているのかどうか、K店長も筆者も確信が持てないまま突入したが、ひとつの改造例として読者諸兄の参考になればこの上ない幸いである。3月のOFF会(3月10日を想定している)にご参加いただければ、いくらでも試聴していただきたいと思っている。

もうひとつだけ書き加えておく。作業終了の報を受けMiToを引き取りにイデアルに赴いたところ、預ける時にはドロドロだった筆者のMiToが宝石のように輝きながら登場した。K店長が「汚かったんで洗っておきました」とおっしゃる。だがその「洗っておきました」具合が半端ないのである。内装のプラスチック部分まで磨き上げてくださっていて、はっきり言って3年前の納車の時だってこんなじゃなかった。いまや筆者のMiToのインパネ周りはレクサスもかくやの輝きである。あおさんが先のエントリーにK店長が本来多忙である旨コメントをくださっているが(笑)、イデアルさんはK店長やSマネージャーを始めとしたユーザーの無茶に本気で付きあってくれるような親身なスタッフがいることこそ会社の財産ですよと、老婆心ながら申し上げたい。K店長、ありがとうございました。エージングが終わる頃にまた伺います。

本シリーズ終わり
MiTo音響環境改善計画2013第1期完了報告#3・結果
| 車載オーディオを考える | 23:16 | comments(0) | trackbacks(0) |
右フロントドアの純正スピーカーが突然寿命を迎えたことをきっかけに、急きょ着手した「MiTo音響環境改善計画2013第1期」が大勝利と共に完了した。前々回は大勝利宣言、前回はプラン全体について説明したが、今回は設定した達成目標3点

○生楽器がナチュラルに聴こえること
○イコライザー(EQ)やDSPなどで低音域を不必要に強調する必要が無いこと
○音像が立体的であること

について1点ずつ詳述したい。

目標1「生楽器がナチュラルに聴こえること」
生楽器がナチュラルに聴こえるためには、スピーカーの解像度が高い必要があると思う。この問題はスピーカーだけの責任ではなく、実はメインユニットのコンバーターやアンプの能力も大いに関係することではあるが、今回はこの点には触れなかった(単純にスピーカーだけを交換した方がその実力をきちんと測れると思ったので)。しかしこの「単なるスピーカーのリプレイス」だけでこの点が大いに改善されたことを強調したい。自分の好む音楽(の音質傾向)にフィットしたスピーカーに交換するだけで、聴き慣れた曲ですら新鮮に聞こえるという幸せ。

一方致し方ないことだがFocalは音が硬めである。恐らくエージング中であることを差し引いても硬い。弦楽四重奏やクラシックギター独奏などを聴くのには適さないと思う。その代わり音の速度が速い(正確には早く感じるということだろうけど)。疾走感が必要な音楽には相応しい。当然のことながらアメリカンロックを聴くのに最適と言える。聴かないけど(笑)。

目標2「イコライザー(EQ)やDSPなどで低音域を不必要に強調する必要が無いこと」
低音域を不必要に強調しないということは、メインユニットのEQやDSPをスルーすればいいんでしょ?と思われがちだが、そういうことではない。例えば現MiTo(QVのBOSEシステムを除く)オーナーで、日本国内のディーラー純正オプションのcarrozzeriaナビユニットだけでシステムを組んでいる方は、メインユニットのEQもVSC(carrozzeriaブランドのDSP的機能)もラウドネスもOFFにしていただき、左右前後のフェーダーをセンターにしてみていただきたい。要はあらゆる電子加工機能を全部OFF、スルーしていただきたいのだ。するとどのような音源を再生しても、高音域も低音域も全く足りないはずだ。この携帯ラジオでAM放送を聞いているようなショボショボの音をどうにかすべく誰もがEQで低音域と高音域を強調し、場合によってはラウドネスやVSCでさらにドンシャリ傾向の音にしていることだろう。いや、せざるを得ないのだ。だがしかし、この圧倒的な再生能力の不足は純正スピーカーに拠るものだと今なら断言できる。少なくともディーラーオプションとして選択できるパイオニアcarrozzeriaブランドのナビユニットは、ある程度以上の音を出している(純正BOSEシステムの音は残念ながらきちんと試聴したことが無い。きっと良い音なんだろう、最初から。ふん)。

取り外された純正スピーカー


今回の計画の基本骨子は、K店長と筆者で意見を交わしながら(K店長のご意見を拝聴していただけとも言えるが)、基本的には「信号は無加工な方が結局音が良い」と確認したところからスタートした。キャパシティが大きいスピーカーを選択することでそういう「過剰な信号処理」を回避できると考えたのである。「キャパシティが狭いので、あらかじめ盛った信号を流し込んで帳尻を合わせる」のと「キャパシティがでかいから、流し込んだ信号が欠落せずにそのまま鳴る」のは天と地ほども違う。まぁ実際には完調のFocal 165CVXでもEQに頼らずに最適化することは難しいと思うが。

そもそもEQなどの電子機能で音質を変えていくと位相は狂っていく。特に後述する「立体感」を達成したいとなれば、なるべく使わないに越したことはない。スピーカーそのものの音色(=クセ)が自分の好みの音であれば、電子機能に過剰に頼ることなく好みの音像を作れることがわかったのは大きな収穫である。

また自宅内やスタジオなどで使われるスピーカーと、音響的に過酷な環境である自動車車内で使われるカーオーディオ用スピーカーとでは、仕事が異なるんじゃないかと筆者は思う。カーオーディオという分野に於ては、「理想のスピーカー」とか「理論的にはこうあるべき」のようなきれい事だけでは心躍る音響環境にならないと思う。スピーカーで「色が付く」ことを肯定的に考えられるのはリスニング用スピーカー全体に言えると思うが、カーオーディオでも同じだと思う。

目標3「音像が立体的であること」
音像が立体的であるというのは抽象的な話である上に実現が難しい。今回はデッドニングで余計な共鳴を抑え※、音がひたすらスピーカーの前に出て来るように図った。またFocal 165CVXという同軸スピーカーを選択し、思い切ってツイーターもリアスピーカーもキャンセルしたのはタイムアライメントという要素を無くしたかったからである。EQやDSPと同じく、各スピーカーから耳への音の到達時間差は位相変化になって信号を滲ませる。その現象を積極的に活用することで得られる効果もあるにはあるが、タイムアライメントそのものを「活用」まで持っていくノウハウは高度なものである。同軸スピーカーの利点は、中低域と高域にホーンは別れてはいるものの同じ1点から音が放射されることだ。ステレオ1ペアの同軸スピーカーだけで鳴らすというのはシンプルなプランである。ゆえに思ったとおりに鳴らなくても問題点の洗い出しが楽である。

※確認したところ、デッドニングも全ての穴を塞ぎまくってとことんデッドに!的なものではなく、鳴らしながらここは塞ぐ、ここは開けておくと言う風に、チューニングしながら作業していただいたようだ。ドアにスピーカーハウジングの役目を負わせることを考えたデッドニングということらしい。素晴らしい。


音エネルギーをスピーカー周囲に散らさないようにデッドニングし、スピーカーの数を最低限にすることで定位のはっきりしたクリアな音を出すことができた。電子的加工を最低限に絞ったピュアな信号をキャパシティの大きなスピーカーで鳴らすことで、音像を立体的に作ることができた。工夫した取り付けのツイーターが付いている同軸スピーカーを使うことで、音像そのものも耳に近いところに作ることができた。

これですよ。素晴らしい。

実はFocal 165CVXはネット通販で購入すると1ペア2万円しない。現状で筆者はかなり満足している。次回は本シリーズ最終回。高い次元に到達出来たがゆえに見えてきたさらなる改善のヒントについて書いてみたい。
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■顧問■
筆者の友人太郎君のこと。
エンスージアストにしてドラマー。
いろんな意味で筆者の指南役にして
このブログの技術顧問(と勝手に思っている)

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早朝に走りに行くのが朝練。
夜に走りに行くのが夜活(やかつ)。
夜の走行活動の略。
どちらもひとりであてもなく走る。
つまりひたすらクルマとの対話を楽しむ。

■S店長■
筆者のMiTo購入時の担当営業さん。
現在VOLVO仙台泉店の店長。
筆者のクルマ人生を変えた人。
一言で言えばカーガイ。

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親友2名と行うツーリング企画の名。
「移動に有料道路は使わない」
「同乗者無しでひとり1台」
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■K店長■
クライスラー・ジープ・ダッジ仙台の店長。
TCT版リリースを機に滑り込みで
MiTo1.4TSportを購入したカーガイ。
カーオーディオ地獄サバイバー。
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