クルマで行きます

クルマが好きなことにかけては人後に落ちない。
東北のABARTH PUNTO EVO乗りが綴る、クルマについてのあれこれ。
BMW Z3のベスト仕様を考察する
| ココロ惹かれるクルマ | 23:45 | comments(12) |

我が家の長男が自動車運転免許取得を熱望している。なんなら食卓で「あー、早くクルマ運転してー」とボヤいているほどだ。17歳の彼が最速で免許を取得するとすれば、2020年6月ということになる。我が家の血筋か買うクルマも納車当日にどこに走りに行くかもすでに決めている。
 


Betcha by golly wow!/Prince
このPVの冒頭に登場する…


長男が欲しがっているのはBMW Z3である。どこにそれほど魅かれるのか筆者にはよくわからないのだが、3日に1回は「あー、あの個体売れちゃった」と中古車サイトまで見回っている。先日家人のシトロエン C3の初回点検に同行した折りに、S店長に「来年免許取ったらお世話になりますからよろしく」と「紹介」しておいた。考えてみればS店長は長男が保育園に通っているころから知っているわけで、どうもどうもというよりもむしろ戸惑っているように見えた(笑)。

「で、もう欲しい車種は決まってたりするんですか?」というS店長の問いに、長男がZ3の名を告げたとたんS店長の笑顔が引きつった。過去の販売実績において、散々な目にお会いになったという(爆笑)。

代表的なトラブルは雨漏り。後日ネットで事例検索してみると、まったく労せず次から次とDIY修理事例がヒットしまくる(笑)。要はシールド不具合だから、用具も造作もすっかり建築系のそれである。乗って帰ってきて都度カバーをかけるという面倒は愛で克服するとしても、特別に手先が器用というわけでもない長男が、人生初の自家用車のDIY修理を実践できるのかという根本的な疑問がまずある。ましてや出先でのどしゃぶり遭遇を如何せん。いや、どうにもしようがないではないか。また135iクーペでもエンジンオイルの謎消費現象は健在らしいので、90年代デビューのZ3も、エンジンオイル継ぎ足しは不可避である。
 


007 Golden Eyeより。
少なくともQはそんなこと言ってなかったけどなぁ…


実際にZ3を購入してからのあれこれはさておき、どの仕様を購入すべきなのか妄想してみようではないか。耳年増の筆者はBMWというブランドの神髄を味わおうと思ったら、M5を買うしかないと思っている。増してやZ3の本質はプロムナードカーであり、わざわざ6気筒モデルや、いわんやM仕様などを買う必要はなかろう。

むしろ悩みどころはハンドル位置とトランスミッションだと思っている。以前友人所有の135iクーペのコクピット(RHD)に着席させてもらった際、ハンドルとペダル類のオフセットが無いことに感銘を受けた。あの気持ち良いドライビングポジションで後輪駆動車をぶっ飛ばせるなら、なるほどBMWオーナーが浮気しないのも頷ける。あれはエンジン本体をぎりぎり前に寄せて搭載するBMWならではの美点だと思う。Z3がその美点を持っているなら、RHDでもLHDでもお好みで、ということになる。一方トランスミッションは悩む。なぜ悩むのかというと、これは筆者の推測でしかないが、Z3はおそらくATが正解のように思えるからだ。もともとZ3は北米の売り上げ頼りというクルマであって(プリンスはまんまとそれに寄与したわけだ)、足のセッティングなども北米のドライバーの好みに合わせて二転三転したと記憶している。そして北米とくればトランスミッションはオートマティックほぼ一択である。Z3というクルマそのものが、ATありきでパッケージされている可能性が高いのだ。長男の自動車学校通学費用は、親が負担する代わりに「AT限定免許不可」という条件を付けているものの、Z3に限ってはMTで操縦するに値するクルマかどうか。こればかりは実際に走らせてみないとわからない。

もちろん自分のクルマの仕様を決めるのは購入する長男本人である。だがいずれ購入の暁には筆者も運転させてもらいたいので、「どーでもいー」とは言い難いのもまた事実である。
 


弾数の多いのはやはり「4気筒/RHD/4AT」。あぁ、なんかどこかで聞いた事がある組み合わせではないか…。

2年で100万円
| ココロ惹かれるクルマ | 21:33 | comments(5) |

2018年夏に受ける4度目の車検までMiToに乗ると決めたとたんに心の平穏が訪れたacatsuki-studioですこんばんわ。
 


久しぶりにコメント数も延びて、こんな妄想におつきあいいただいた読者諸兄には感謝があるばかりである。MiToの後継車と言っても我が家には家人が乗るシトロエン DS3があり、もちろんこちらにもいつかは後継車問題が発生するとしても、これは筆者がコントロールできない要素ではある。コントロールできない要素のことを考えても仕方ないので、ひとまずDS3があれば「安楽系」の車種は選ぶ必要がない、とポジティブに受け止めてみる。そのDS3デビュー・セリも総走行距離が8万kmを超え、いよいよ今年5月に控えた3度目の車検の見積りにdkdkwkwkである。家人がDS3の前に乗っていたフィアット プント(鉄仮面)を手放したのも、車検通過に40万という見積りが出た時だった。まぁ致し方ない。MiToの後継車選びに今夏のDS3車検見積り金額が重要なことは読者諸兄もご理解いただけたことと思う。

今のところDS3に目立った不具合はなく(相変わらずアンチポリューションシステムエラーは警告されているが)、「常軌を逸した金額」にはならないと楽観視している。仮にそういうアンビリーバブルな事態になったとしても、家人がアバルト 595やプジョー 308Gti 270 byプジョースポールを買うなどの事態は考えにくい。従って筆者は安定の「やんちゃキャラクター車」を選定し続ければ良いはずだ。MiToがお釈迦になった後も、引き続き演出過多のクルマをチョイスし続ければ良いのだ。

これまでにも何度か書いたとおり、今後は1車検単位(つまり2年)で中古車を次々乗り換える人生を送るつもりだ。ローンを組んでも返済計画は2年。つまり大した額ではなく、クルマそのものもビカモンということはなかろう(客観的に、ね。買う以上自分にとってはそれはビカモンです)。その上で「人生に一度は屋根の開くクルマを所有したい」というやや緩めの目標があるだけで、その時々で欲しいクルマは移ろう。

2年で100万円。これがボーダーだ。そう決めれば楽だ。
 

なんとなく、"MiToの後"を考えてみた
| ココロ惹かれるクルマ | 23:22 | comments(20) |

いよいよ仙台は本格的に春っぽくなってきた。足廻りを新調した我がMiToは実に快調である。だが同時に夏の12ヶ月点検へのカウントダウンも始まっており、2度目のタイミングベルト交換に加えラジエターも交換することになるだろう(ストップリーク剤が効果を発揮!)。また2018年の夏には4度目の車検が巡ってくる。そこがMiToを更に延命させるかどうかの分かれ道になるだろう。

昨年2016年に3度目の車検を通す時も、経年劣化する主要部分(エンジンやトランスミッションなど)に大規模補修が必要となって、出費が80万円とか100万円になるなら潔く今乗っている個体をあきらめようと思っていた。もし今後あちこちが時間差でダメになっていき、結果的に同じような出費が見込まれるなら、やはり悪あがきせずに新しいクルマに乗り換える方がお互いハッピーなのではないかと思う次第である。2018年夏の車検までの1年半は、その見切りのための時間だと思っている。

そうなれば次のクルマが必要だ。もうすぐ50歳にならんとする筆者は、もっと色々なクルマを経験してみたい。筆者もヘンタイの集まりで「あぁ、あれね。乗ってたよ」とか言ってみたい(笑)。もはや5年とかのローンを組んで新車に乗っている場合ではないのだ。買うなら中古車限定である。2年くらいで次々乗り換える人生よこんにちは。

そして何を選ぶにしても、現状の認識は重要だ。筆者はMiToの魅力、MiToに積極的に乗る理由を以下のように考えている。

・ぎりぎりコンパクトと考えられる大きさ
・演出過剰な「走る・曲がる・止まる」性能
・駐車場に停めたあとに振り返ると、ニヤリとしたくなるルックス

もっとぶっちゃけて言うと「オレのクルマはアルファロメオだぜ」という自尊心の保持ということになる。意外やこれこそが最重要、必須項目という気もする。実は筆者、高校生の頃に読んだ「GT Roman(西風著)」というマンガによって、アルファロメオ=走る快楽装置という理解が深く深く摺り込まれており、せっかく実現したアルファロメオオーナーという立場を自ら失うことに躊躇っているのである。ルノースポールの何か、いいねぇ。プジョーのGTiグレード、いいですねぇ。これらは本心だが、同時に「でもアルファじゃないし」という意識も働くのだ。

筆者がもう少しお金持ちなら、8輪体制という手もある。違う性格のクルマをもう1台所有して、MiToに細々と最低限のメインテナンスを施しつつ乗る。素晴らしい生活だが現実の筆者の財布はシベリア並の寒風が吹きすさんでいるので無理だ。

アルファの中古車にこだわって、例えば欲望の赴くままにブレラや159といった「ひとつ前のアルファ」に乗り換えるというのが現実的な選択肢なのかもしれない。だが筆者にはなんとなく想像できる。ブレラであれ159であれ、ダウンサスを仕込んだりインチアップしたホイールを履かせたり、図太い音のマフラーはどこかにないか?と探す自分が。

それってつまり、今の自分のMiToのような乗り心地にしたいってことなんじゃないの??それならもっと程度の良いMiToの個体を買い直すという生き方でいいじゃないか。そもそもMiToが好きなんだし。一生MiToに乗り続けた男として、誰かの記憶に残るのもいいじゃないか。

あぁ、踏ん切れない。
 


JUGEMテーマ:ALFA ROMEO

またもやシトロエン C3
| ココロ惹かれるクルマ | 22:05 | comments(4) |


長かった。MiToが板金修理に旅立って約2週間。その間(株)イデアルさんには代車を用意していただき、大変感謝している。感謝しているが。












 







 

もう

 

 

オートマ

 

 

飽きた。

HONDA That'sの3速AT、シトロエン C3のAL4。もういいわ。















 

 

 

 

 

 

 

オホン。

 

That'sからC3にスイッチできた時は大変嬉しかったが、それは相対的に良くなっただけで、絶対的に素晴らしいというわけではない。以前レポートを書いた個体との久しぶりの再会だったが、運転してみるとやはり非力な印象は否めない。あとAL4のギアセレクトがノーマルモードではあまりにも低燃費方向にチューニングされすぎている。ノーマルモードでもっと2速の守備範囲を広く取ってくれれば、それだけで大分印象は改善されると思うのだが。

仕方ないので、ちゃんと走りたい時はマニュアルモードで1速と2速で引っ張っている。そしてこちらも相変わらずだが、60km/hを超えてからの盤石っぷりは素ン晴らしい。細かい凸凹の入力の丸め方、足周りの粘り方、ロール具合、ステアリングの反応、全てが渾然一体となってドライバーを鼓舞するのである。20km/hあたりのずっこけぶりとは別人格である。
 


家人のDS3に比べても加速に物足りなさを感じるのは、車重1.3tに対して1.4lという数値が原因だろうか(DS3は1.2t/1.6l)。AL4のチューニングもそこには関係していると思うが、圧倒的に馬力と重量が違うのだから、印象の差もやむを得ないのだった。

ネガティブなことを書こうと思えばこのように書けるのだが、一歩引いて眺めてみればポジティブな面の方が多いように思う。必要最低限の装備ながら、決してみじめったらしくなってない内装も、やっぱりさすがである。ほんわりした運動性能と内装が見事にマッチしている。郊外をのんびり走るなら、という限定付きで「フランス車を買った!」という満足度も高いと思われる。足になってくれてありがとう。
 

JUGEMテーマ:CITROEN

S君、アルファ買うってよ
| ココロ惹かれるクルマ | 21:10 | comments(5) |

本歌たる「桐島、部活やめるってよ」は読んだことも観たこともないのだが。筆者が10年以上愛用している近所のガススタンドで働くS君は21歳の前途の希望溢れる若者である。ある日給油に訪れた筆者に「これってアルファロメオですよね。オレ、好きなんですよ」と話しかけてくれた。「あ、そーなの?」ということで折りあらばイタフラ車談義を繰り広げていたのだが、とうとう「オレ、買いたいんで、誰か(売っている人)紹介してくれませんか?」ときた。

このS君が狙っている車種というのが159 2.2tiか156という、おまえホントに21歳か?と問いただしたくなるようなセレクション。先日筆者がまさにお目当ての159 2.2tiの試乗してきた後など、「うっわー、マジうらやましいっす」と盛り上がったものである。
 

先日筆者が試乗した159 2.2ti。
すぐに売れてしまったという…



2010年、我がMiToの最初の12ヶ月点検時の代車だった
156 2.5 V6 24V。
アルファロメオ謹製V6の気持ちよさに
酔い痴れた1週間だった…

だがそこはやはり21歳、セレスピード沼とかJTS沼のことはよく知らなかったようで、その辺筆者は「引かない程度」に壊れるとやっかいだよとか、マメなメンテが必要だよ的なウンチクを傾けていた。MTの156などトランスミッションケースの中のベアリングが破砕される案件があるらしく、そうなるとセレのオーバーホールとどっこいくらいの費用がかかるらしい。それを教えてくれた某氏は「セレだろうがMTだろうが、結局アルファのトランスミッションは金がかかるようにできている」と笑っていたが、MiToからアルファ道に入りその辺未体験の筆者など、幸運中の幸運だったと思わずにいられない。

ともあれ筆者としてはアルファ好き、自動車ヘンタイが増えるのは大歓迎なので、そういった武勇伝と併せて、走れば如何に楽しいかということも同じ分量で伝えてきたつもりだが、筆者のそんなお節介とは関わりなく、S君の中でアルファ熱は熟したらしい。

当然のことながら、筆者の担当営業氏であるS店長を紹介した。21歳で159か156が欲しいそーなんでよろしくですと伝えたところ、まぁ大喜びではなかった(笑)。S店長も、前途有望な若者をいきなりイバラの道に突き落とすのに忍びないのだろう(笑)。MiToとかおすすめしたいんですけどね的な返答ではあった。その返答にはちゃんと裏があって、先のコメント欄にヴェスペさんより寄せられた「セレスピード用のアクチュエーターが本国で生産停止」という情報は本当らしく、「もう頼んでも入ってこないんですよねぇ」とS店長も困っていた。156も159も探しに探せばMTモデルがまだまだ見つかると思うが、当然走行距離はかさんでいるし、マイナートラブルも出てきて当然であろう。

さっそくS店長を訪ねたS君、124スパイダーの助手席に乗せられ(MTはほとんど未体験だった由)、県民の森のワインディング(仙台市のすぐ近くにこういう素晴らしい環境がある)で特濃体験をしてきたらしい。MiTo1.4T Sportとかコンペに落ち着きそうな雰囲気ではあるが、S君が何を買うか、折々にレポートする所存である。
 

これは卸町の個体ですけど

追伸:筆者のMiToが14万kmに達する旨S店長に伝えると、明らかにテンションが落ち「あー、そうですか…」と浮かない返答。
シトロエン DS3の最適グレードとは何か?
| ココロ惹かれるクルマ | 00:25 | comments(5) |

シトロエンからDSブランドが独立して、いよいよそれを浸透させるステージに来たらしい。DS AUTOMOBILES名義の招待状が(株式会社イデアルさんから)届いた。新エンジンとトランスミッションを積んだDS3のお披露目フェアを11月15日まで開催中。

家人の乗るDS3 デヴューセリ(コスメチューンを施したカタロググレードで言うところのChic)は、その名のとおりデビュー時の特別バージョンで、最初期型であるからエンジンはBMW MINIやプジョーと共有の1.6l(の自然吸気版)。トランスミッションは長らくプジョー・シトロエンで悪名を轟かせた4段トルコンATであるAL4である。

このトランスミッションさえ多段化されたら、当家のDS3はもっとキビキビと走るステキなクルマになったのではないか…という疑念をいまだに捨て切れない。走り出しの挙動が、どうももっさりしがち。かと言ってぐわっとアクセルペダルを踏み込むと、周囲の交通状況を置いてけぼりにするかっ飛びっぷり。MTを敬遠する家人ゆえ、MT版たるSport Chic(6M/T)という選択肢は最初からなかったが、それでもマニュアルの方が、この初動のコントロールはしやすいのではないかと筆者は思っている。

だが筆者が勝手に親近感を抱いている自動車評論家伊達軍曹によると、むしろChicを4ATで乗る方がDS3本来の味わいであると言う。「「才色兼備」な高コスパ輸入車なら、シトロエンDS3があるじゃないか!」。軍曹はDS3リリース後、割と早い段階(DS3 Racingのニュースが入り始めた頃)からこう主張されていた。確かに足周りのまとめ方も考慮すれば、DS3は優雅に周囲の交通状況に溶け込むような運転するべきクルマなのだろう。つまり筆者がクルマに求める方向(ぎゅわん!と加速し、キュキュッと曲がり、ピタッと止まる)とは違うだけなのかもしれない。その推測の根拠のひとつに燃費が挙げられる。家人の運転では実燃費として15km/lくらいをマークすることもある。プジョー307SWの2.0lエンジンとAL4で実燃費7とか8km/lという極悪燃費だった過去は恐らく死ぬまで消えないだろう。15km/lなんて数字を聞くと、家人の運転が極端にエコ寄りなんじゃないか?と要らぬ勘ぐりをしたくもなるが、助手席に乗るとそうでもないようだ。つまりジェントルな運転をする限り、初代DS3は低速域から高速域まで、挙動の乱れなくしかも燃費が良いという理想的なクルマということになる。うーん。

今回お披露目されるDS3は1.2lのピュアテックなる新エンジンと6ATを搭載している。実はかなり期待しているのだ。ぜひ試乗してみたい。

やっぱり左ハンドル
| ココロ惹かれるクルマ | 19:29 | comments(4) |

オイル、ブレーキパッド、タイヤ交換のために(株)イデアルさんを訪れた際、ABARTH仙台の店先にABARTH プントエヴォが展示されていた。珍しい。Aマネージャーに伺うとフィアット プントエヴォをベースにしたABARTH プントの最終型だという。つまりこのモデルを最後にプントはABARTHのカタログから落ちたのだ。ほほう。

フィアット プントエヴォ(現行モデルはもはやエヴォが付かない)はグランデプントのマイナーチェンジ版で、旧グランデプントそのものは言うまでもなくMiToのベース車両である。つまり旧グランデプントはアルファロメオ MiToとABARTH グランデプントというふたつの派生車種があるわけだ。旧だの現行だのはひとまず脇に置いておき、筆者のざっくり評価としては「軟派なMiTo」「硬派なABARTHグラプン」である。大方の人がうなずいてくれるのではないか。どちらもブランドのイメージをわかりやすく体現していると思う。ABARTH仙台の店先にたたずむその個体は見るからにスパルタン。当然ながら左ハンドル。取り合えず運転席に座ってみた。

座ってみたところで基本的には左ハンドルのMiToなのだが、筆者は真っ先にシートセンターとハンドルセンターが一致しているか確認してみた。合ってる。合ってるよ!!あー、なんか、やっぱりちょっとがっかりだが、左ハンドルで開発されたクルマは左ハンドル環境こそが正しいのだ。このブログ、あるいはコメント欄に再三書いているが、右ハンドルモデルの筆者のMiToはシートセンターとハンドルセンターが数センチずれている。「気にし始めると気になる」レベルの話だが、毎日運転する身としてはこれが運転時の疲労に直結してたらやだなーなどと考えてしまう。残念ながら右ハンドルモデルオーナーは、シートを交換するなどの自助努力が必要なのだ。

ちなみに件のABARTH プントエヴォ、インテリア各部のリファインも素晴らしかった(MiTo1.4T Sport比)。一番感動したのはクラッチペダルとシフトノブの動きだった。変な表現だが、動きに「コクがある」のである。きっと運転中のインフォメーションも豊かだろう。その感想に拍車をかけるのがシートである。例えば同じABARTH 595 Competizioneなどに装着されているサベルトのバケットシートほどタイトではなく、だがMiTo純正のファブリックシートよりも格段にホールドは良く。個人的リファレンスではプジョー 207GTiのシートよりも良かった。「クルマをイス買い」という言葉があるらしいが、それ、あり得るわーと思える逸品だった。あーーーーーーーー!このシートだけでも欲しい!!

ということでいろいろショッキングな個体だった。走行1万kmで車両価格249万円。残念ながらすでに商談に入っているお客様がいるという。今日明日のうちならまだ座ってみるくらいはできるかも。しかしMiTo右ハンドルモデルのオーナーは座らない方がいいかも。かもねかもね恋かもね100パーセントそうかもね。
見たぞ!ABARTH695 BIPOSTO at ABARTH仙台
| ココロ惹かれるクルマ | 19:41 | comments(4) |

標準仕様で5,994,000円。フルスペック仕様だと8,456,000円。そんなABARTH 695 Bipostoが仙台に来るという。というも何も、来ているのだ。2015年7月25日(土)、26日(日)、ABARTH仙台。せっかくなので見に行ってきた。

めっちゃ混んでて駐車スペースを探すのに一苦労


うわさのドグミッション

リアはこんな感じ

最初からBMCのエアクリーナーがどどーんと鎮座


オーラ?塊感?うまく言えないのだが、とにかく何かが漲っているのだ。先にエントリーしたが、基本的には自分には縁の無いクルマだと思う。ではあるのだが、工業製品として突き抜けているものを目の前にしている感動はビシビシある。



ABARTH仙台のYさんとあれこれ。「どうですか、1台(笑)」。Yさんも人が悪い。「だってこれ、4Cより高いじゃないすか」「そうなんですよねぇ、でもドグミッションだけでも150万くらいするんです。あれこれ積み重ねていくと、この値段になっちゃうんです」だそうだ。Yさん、この個体が仙台に到着後あれこれチェックしたそうだが、その視点が実にマニアック。特に印象的だったのがエンジンルーム内の「エアクリーナーの台座までカーボンかよー」。軽量化のためにドアハンドルはベルト(ポルシェ911の役付きの常套手段)、フォグランプも無し。ヘッドライトに至ってはハロゲンである(LEDやキセノンを点灯するために必要な装備を省くため、という)。まぁありきたりな結論だが、「サーキットに持っていくクルマ」なのである。

ヘンタイさんたちがニヤニヤしながら写真撮りまくり(笑)

二日間で50名以上の来客があるとのこと。筆者がABARTH仙台のショールームにいる間も3〜4名の客が出たり入ったり。実は今回一番印象的だったのは「仙台にもヘンタイがこんなにいるのか!」ということだった(笑)。だがこの程度のことは驚くに値しない。この695 Biposto、日本には20台が導入されたそうだが(標準仕様10台、フルスペック仕様10台)、フルスペック仕様はすでに9台が契約済みだという…。
ABARTH 695BipostoキャラバンのDMを受け取り考えた
| ココロ惹かれるクルマ | 11:51 | comments(5) |

株式会社イデアルさんよりカッコいいDMが届く。ABARTH 695 Bipostoのお披露目キャラバンの招待状である。ヘンタイを自認する人も無自覚ながら輸入車かっけーと思っている人も、2015年7月25日、26日はABARTH仙台に駆けつけるが吉である。

このブログのコメント欄常連の方々やSNS上でやりとりのある方々から、「MiToの次はABARTH(のどれか)でしょ」と言われてきた。そう言われ始めたころは、MiToよりも小さいクルマにわざわざ乗り換えるという発想はなく、「ないわー」みたいな返事をしていた。実際RyoさんのABARTH 500(役付きだったかどうか思い出せず)にちょい乗りさせてもらっても、それは変わらなかった。当のRyoさんはすでにもっとすごい物件に乗り換えてしまっているが、その僥倖に預かった際に筆者が抱いた印象は「必要以上に加速し、必要以上に曲がり、必要以上に止まる」だった。今ならこれは少々的外れな受け取り方と断言できるが、その時はとにかく「過剰なクルマ」に思えたのだ。しかしABARTH仙台のYさんに同乗いただいた別日の試乗で、驚嘆するほどの低速域の扱いやすさや、その上で天井知らずの加速感や制動力、そしてコーナリング性能を持っていることがじっくりと体感できた。いや、体感してしまった、と言う方が正しい。正に禁断の扉を開けてしまったのである。例えて言うならあれは完全に自分用にチューニングされたモビルスーツである。自分の(移動に関する)身体能力を増幅して高めてくれる存在。筆者がクルマに求めるもの、すなわち「グワッと加速し、キュキュッと曲がり、グッと停まる」の全てが揃っているクルマ、それがABARTH 595 Competizione(5MT)なのだった。ABARTH 500の印象はすっかり変わってしまい、「ぜひ欲しい」1台になってしまった。

しかしMiToから乗り換えるということになるとやはりまだ逡巡してしまう。「最高!!」な反面単純に乗り味が辛口すぎるとも思う。「あー、疲れた。帰って寝ようっと」なんて時に、あのシートに座るのはしんどいんじゃないか、という思いが消えない。筆者の個人的すぎる事情でではあるものの、ライヴステージで演奏したあと、心も身体もふらふらな状態で595コンペをシャキッと運転できるだろうか、という心配がある。何とか運転できてもシャキッとした運転はできないかもなぁ…。だがもっと致命的な1件がある。そもそも筆者が相棒とする電子鍵盤楽器やそれに付随する機材は、595コンペではまず積めない。いろいろ考えると積めない(笑)。そもそも荷物積載を考慮したクルマじゃない。そう考えると、安楽に運転でき、かつそれなりに積載能力もあるクルマがまず別にあって、純粋に走りを楽しみたい時に乗るべきなのが595コンペ、という気がする。いや、気がするどころか正解はきっとそれなのだ。それに2015年現在の筆者の場合、まだ家族を乗せて走る場面もあろう。中学生がふたりともなると後部座席の居住性能なんてものも考慮せざるを得ない(子どもが小学校低学年なんて場合は問題ないと思う。むしろそれくらいの年齢の頃に洗脳しておくべきだ)。

695 Bipostoはフルスペック版で約845万円(標準版は約594万円)である。素の再廉価のフィアット 500の4倍以上の値段である。もちろんその価格差に足る快楽があることはわかるが、単純に言って高過ぎて買えない。考えてみても欲しい。アルファロメオ 4C(約806万円)よりも高いのだ。自分が毎月一度はサーキットに自分のクルマを持ち込む…なんて生活を送っていれば話は別かもしれないが、そういう生活に憧れはあるものの、筆者がクルマに求めるものはまたそれとも違う。自分に一千万円の余剰金があって、高額なスポーツカーの維持費を払える甲斐性があるとして、695 Bipostoと4Cを並べられて「さぁどっちか選べ」と言われたらどうする?筆者が購入するのはおそらくそのどちらでもなく、アルファロメオ 8Cの中古車である。つまりはそういうことだ。デイリーユースが可能で、かつラグジュアリー。なんだかんだ言っても、筆者はクルマにある程度のラグジュアリー感を求めてしまうのだ。分相応という意味で、アルファロメオ MiToは今の筆者にちょうど良い存在なのだろう。

ABARTH愛好家のみなさんにケンカを売りたいのではなく、いや、むしろ平伏するほど尊敬するし羨ましくも思うけれど、でも695 Bipostoは購入希望リストの下の方にあるクルマであることも、今回DMを受け取って気が付いてしまった。とは言え将来、子どもが独立して夫婦ふたりの生活になったとして、じいさまになった筆者は595コンペ(5MT)を乗り回しているように思う。あれはいいよ、うん。最高だよ。

※最新情報を得るために、取り急ぎABARTH仙台のスタッフブログをご紹介しておく。こちら
「新たに発売のモデルを除く」!?
| ココロ惹かれるクルマ | 22:05 | comments(2) |
お!東北のラテン新車販売を一手に引き受ける(ルノー除く)イデアルさんからDMが届いたぞ。


なるほど、春は新生活スタートの季節。お父さんが娘や息子にクルマを買ってあげるなんてこともあるだろう。中を見ると先日試乗したABARTH 595Comepetizioneを含めたABARTHラインナップも特別金利のスペシャルオファーである。ABARTH仙台のYさん、そんなこと一言も言ってなかったけど、筆者がすぐに買わないことを見抜いておられたのだろうか(笑)。

アドレナリン・ラッシュ・オファー!
でもこれ、1%の嘘も無いことは体感済み

よく見ると気になることわり書きが…。


え?この春ニューモデル投入なの?ABARTH。
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■プン太郎■
筆者の愛車ABARTH PUNTO EVOのこと。
ブログ本文に「プントエヴォ」と
フルネームで書くと煩わしいので命名。

■R、K■
R=国道(Route **)
K=県道(Kendo **)
のこと

■S店長■
筆者のMiTo購入時の担当営業さん。
現在VOLVO仙台泉店の店長。
筆者のクルマ人生を変えた人。
一言で言えばカーガイ。

■K店長■
クライスラー・ジープ・ダッジ仙台の店長。
TCT版リリースを機に滑り込みで
MiTo1.4TSportを購入したカーガイ。
カーオーディオ地獄サバイバー。

■顧問■
筆者の友人太郎君のこと。
エンスージアストにしてドラマー。
いろんな意味で筆者の指南役にして
このブログの技術顧問(と勝手に思っている)

■朝練&夜活■
早朝に走りに行くのが朝練。
夜に走りに行くのが夜活(やかつ)。
夜の走行活動の略。
どちらもひとりであてもなく走る。
つまりひたすらクルマとの対話を楽しむ。

■EDO■
Eat and Drink Organizationの略。
親友2名と行うツーリング企画の名。
「移動に有料道路は使わない」
「同乗者無しでひとり1台」
「うまいものを食べ、飲む」が掟。
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