クルマで行きます

AlfaRomeo MiToが好きなことにかけては人後に落ちない。
東北のMiTo乗りが綴る、クルマについてのあれこれ。
EDO GT Session#2・ただゆう寿司の寿司が食いたい
| EDO sessions | 21:08 | comments(2) | trackbacks(0) |

この画像を撮るのも紆余曲折があった。
詳細は最後に


新年早々EDO GT Sessionが実施された。今回は遠出をするというよりも、ただただ「気仙沼のゆう寿司バイパス店で寿司を食う」ことだけが目的のセッションとなった。

我々EDOメンバーにとって、気仙沼のゆう寿司の加藤親方が如何に重要な人物かを書き表すのはとても難しい。最初にお店を発見したのは"トシユキ"で、偶然入店したら極楽だったという。それを聞いた我々が2001年頃に乗り込んだところ、なるほど極楽だった。どれだけ極楽だったかひとつだけエピソードを挙げると、前日に獲れたウニを出され海水をかけて殻から食べた。ウニってこんなに旨いのか!!と感涙に咽んでいたら、30分後に今度はその日の朝獲れたウニが出てきた。ウニを食べて、あまりの旨さに気が遠くなる経験をしたのは後にも先にもあの時だけである。

ネタは極上だしリーズナブルだし加藤親方とのおしゃべりは楽しいしで、たった1回の食事だったのに筆者の寿司人生に燦然と輝くトップワンの思い出なのである

そうではあるものの、そうそうしょっちゅう食べられるものではない(主に金額の点で)。また筆者が今のようにヒマさえあればクルマであちこち走り回るようになったのは2009年にMiToを手に入れてからで、EDOセッションもその頃はまだ無かった。その頃筆者にとって気仙沼は遠い遠い土地だった。そうこうする内に東日本大震災が起きた。津波のせいでゆう寿司は跡形もなく無くなった。親方はじめご家族は無事だった。店は流されたがすし飯を炊くための釜だけは持ち出せたという。親方はその釜でもって再起を誓われるわけだが、当然のことながら紆余曲折があった。

再建してバイパス店となった新店舗を見つけたのは"あにまる"で、ネットで偶然見つけたという。半信半疑で単身乗り込んだら親方の腕前はさらにレベルアップしていて仰天したという。すぐさまEDOセッションで乗り込むべきだ!という衝撃的なメールがあにまるから2016年末に届き、ようやく日程を合わせることができた。長かったが、我々がゆう寿司だけを理由に集まる理由はご理解いただけたと思う。

ところが、だ。このタイミングでようやく冬将軍が本気を出したらしく、日本全土が寒波一色。仙台市内のあちこちが積雪・凍結。集合時間に集まれるかどうかがすでにハードルとなってしまった。決行前夜に集合場所を三陸自動車道・春日PAに変更し、なんとか8:30頃に全員が集合。安全運転第一でスタートする。
 


三陸自動車道も松島の手前はこんなオソロシイ状況だったが…


トシユキのインプレッサ、筆者のMiTo、あにまるのマーチ12SR


驚いたことに石巻から北は雪など影も形もなく、路面も完全ドライ。同じ宮城県でも海側ってこんなに温暖なのか…。あまりにも快適に走行できたため、宮城県登米市東和町の道の駅林林館(りんりんかん)に9:30過ぎには到着してしまった。その後も快適にR346-R45で北上。めでたく予約時間ぴったりにゆう寿司に入店した。

そこからの2時間は筆舌に尽くしがたい。ただただありがたい時間だった。寿司は当然うまかった。親方がこのお店を再建するまでのご苦労も並大抵ではなかった。しかし今我々EDOの3名がこうやって親方の寿司を食っている。もうそれだけで感無量である。
 


店内の様子。手前のふたりが"あにまる"と"トシユキ"


L>R トシユキ 加藤親方 筆者 あにまる


お店の前で記念写真を撮って帰路につく。ひたすら海沿いをR45-R346で女川まで南下。そう、正月に来たばかりのシーパルピア女川へ。
 


雄勝の海はこの日も美しかった


陽が傾いたら急に冷えてきた。恐らく外気温は-2度くらいだっただろう。16:00到着だったのでお店もほとんどやっておらず(昼間のお店は閉店し、夜のお店はまだやってない)。そのまま少し離れたきぼうのかね商店街へ立ち寄り解散。今度は息子を連れてゆう寿司を再訪せねば。メンバー諸君、おつかれさまでした。加藤親方と奥様と息子さん、本当にありがとうございました。
 


11時間/320km

さて冒頭のお寿司の画像だが…。"あにまる"氏、「こんな尊い寿司を前に写真を撮るなど言語同断。ネタを少しでも乾かすな。1秒を惜しんで口に入れろ!」と我々に厳命。従って食事中は握ってもらうそばから秒速で口に運んでいた。この掲載画像は筆者が満腹になって、それでも隣の"トシユキ"氏が注文したまぐろの赤身としまあじ。もう食べ終わったから撮ってもいいよね?ということで撮影に成功した。

ゆう寿司 気仙沼バイパス店
〒988-0182 宮城県気仙沼市赤岩石兜32-12
0226-22-2263

追記20170115:
EDOの掟において、食べることだけに特化したセッションはGT(グルメツアー)と称してMT(マニュアルトランスミッション)セッションとは区別していたのだが、今回はその線が濃厚なので、タイトルをMT Session#12からGT Session#2に変更させていただく。
EDO-R#11・TONO2016
| EDO sessions | 23:24 | comments(3) | trackbacks(0) |
ちょっと遠いところまで3台で走って、うまいものを食べて帰ってくる。親友3人と続けているEDOの第11回目を1年8ヶ月ぶりに実施。懸案だった「岩手県・遠野に行ってジンギスカンを腹いっぱい食べる」をとうとう実現させることとした。これはメンバーのひとり「あにまる」が大の遠野びいきで、見どころを熟知していることも影響している。ちなみに遠野も2度目である。

EDO 遠野セッション決行

今回の内容はそんなわけでシンプルだ。

・早朝出発、有料道路不使用で遠野まで走る
・遠野のジンギスカン有名店「あんべ」で昼食
・遠野のあちこちに点在する遺跡群を堪能する
・「東北自動車道」を使い、仙台まで帰ってくる

本来EDO MTセッションでは有料道路不使用という掟があるのだが、さすがに50歳という年齢がリアルに感じられるお年頃になると、体力勝負は難しい。事故など起こしては元も子もないので、復路は無理せず高速道路である。初心に返るなら、もう少し総走行距離の短い場所を考えねばなるまい。そんなわけで、名称も単にEDOではなく「EDO-R」とした。RapidのRである。

朝6時集合に誰も遅れなかったのは奇跡である。最低限の地図情報としてGoogleMapを適当な縮尺で紙に印刷したものを3人で共有。「え?ナビは?」という質問ごもっとも。だがそもそもEDOは効率性無視のツーリングである(笑)。むしろ道に迷うことを是とする。今回の往路、宮城県の伊豆沼付近から岩手県奥州市人首あたりまでは、メンバーの誰も走ったことのないコース取りとした。Googleの予想では3時間59分だが、そんなもんじゃ着かない可能性大である(笑)。
 

■仙台市北部から伊豆沼まで
6:20に出発。伊豆沼までの県道三昧コースなら筆者の独壇場である。とりあえず筆者が先頭になって大和町、松山町などを抜け、瀬峰町を経由し伊豆沼畔のレストラン「くんぺる」に到着。休憩。80分かかってしまった。混雑するR4を徹底的に避けたのだが、思った以上に時間がかかるのだな(笑)。やぎと戯れつつ休憩し、いよいよ未踏のコースで岩手入りを目指す。
 

やぎと戯れるおじさん2名

■伊豆沼〜奥州市人首
ちょうど通勤ラッシュも終わりかけの時間。人口密度の低い地域でもありするすると走れるのだが、一向に道がわからない(笑)。混み合いそうな3桁国道を避けて県道に入ったものの結局国道に出るだけだったとか、あちこち蛇行しながらも北上。ようやく岩手県一関市でR284をまたぎ、これまた味わい深いK14に入るとようやく調子が出てきた。

東北新幹線の線路脇での休憩も趣深かったが(巨大建造物と田園というミスマッチがたまらない)、江刺市から乗ったK8沿いの人首(ひとかべ、と読むらしい)の町並みもグッとくるものだった。良い意味で「昭和」のまま。少しぶらぶらと歩いたら楽しそうだ。


伊豆沼を出発したのはいいが、「ここ、どこ?」状態(笑)






岩手県K14。東北新幹線を3本見送る。
この距離だとすごい迫力



同上




人首は「ひとかべ」と読むらしい


日産 サニー・バン


■人首〜遠野
途中細かい分岐でしくじったりしたが、R107〜R283がこれまた緑の美しい国道だった。思えば20年近く前に、「あにまる」のクルマ(確かスバル レガシィだった…)の助手席に乗って遠野に遊びに来たなぁ。当時は釜石自動車道など夢にも思わず、ひたすらこのR107〜R283を走ったものだ。実際のところ人首から遠野は意外に近く、ようやく一応のゴール地点、道の駅風の丘に到着した。11:00過ぎのことである。
 

山と山の間隔が近い






いったん休憩したものの、すぐに移動する。いよいよ昼食、EDOの本領発揮である。
 



あんべ(岩手県遠野市 2丁目4−12)」


マトン肩、モモ、ロース
ラム肩、モモ、ロース
以上6種類を制覇

■遺跡巡りと昼寝
いやー、喰った。喰ったね。それでも筆者は定食のご飯を普通盛りにしておいたので、事無きを得たと言える。それでも12時を少し回ったばかり。後半戦、遺跡巡りといこうではないか。まずは定番、「中村のお堂」こと荒神神社へ。
 



荒神神社で心を清めてもらいつつ、「としゆき」と筆者が頑強に希求した「昼寝」場所をどこにするか議論。山の上に「ウィンドファーム」なる風力発電のメッカがあり、そこならクルマを停められるし木陰もあるかも…、というあにまるのうっすらした記憶を頼りに貞任山を目指す。
 

R340

ウィンドファームはかつても訪れた山口集落の水車小屋から脇に逸れて山へ登って行く。先日の米沢付近の山形K282を彷彿とさせるような狭く中途半端に整備された山道を駆け上がっていくと、そこには絶景が待っていた。巨大な風力発電装置が10本近くそびえ立っている。すごい迫力である。道路は狭かったがクルマを置ける程度の空き地を見つけ、昼寝タイムである。
 



あにまる自慢の魚眼レンズで記念写真を撮って、今度は「山崎のコンセイサマ」へ。

■ディープ遠野と復路
コンセイサマとは金勢様の読みで、男根崇拝の神社である。1.5mもある男根型ご神体は珍しいものだそう。境内には男根石と女陰石も。メジャーな観光スポットらしいが我々の他には誰もおらず、人里から数百メートルしか離れていないのに、ひっそりとしている。やはり神聖な場所なのであろう。

遠野にはこういう場所がいくつもあり、今回の短い滞在でその奥深さにノックアウトされた。東北という風土の原形を見る思いである。途中の道行きも美しかったが、遠野自体の大ファンになってしまった。繰り返し訪れるあにまるの気持ちがわかる。
 





左が男、右が女、ですよ


時は15時過ぎ。あまり遅くなってもイカンので、そろそろ帰ることにする。道の駅風の丘に再度寄り、お土産など購入。すぐ近くの釜石自動車道に遠野ICから乗る。せっかく昼寝したのに、この遠野から東北自動車道、前沢SAまでが猛烈に眠かった。いかんいかん。しかし前沢SAで休憩したら復活。そのまま南下し、鶴巣PAで解散。
 

釜石自動車道遠野ICへ


鶴巣PA


13時間/約437km
参考までにオンボードコンピュータによる
トータル燃費は約15km/l

30年来の親友3人と、ひとり1台のツーリングに出かけられるということは、よく考えると非常に稀なことであり、ありがたいことだと思う。あにまる、としゆき両氏に感謝。みな無事に帰宅できて何よりである。次回は初冬の予定だが、行き先は未定。
EDO MT Session #10 "Iwaki & Route 6"
| EDO sessions | 22:40 | comments(12) | trackbacks(0) |
祝・国道6号線全線開通!!東京電力の原発事故の影響で部分閉鎖されていたR6が全線開通した。高校時代からの親友あにまるとトシユキとのツーリング活動であるEDO(欄外用語説明参照)は、これまで様々に福島県への云われ無き風評被害に反対する態度を示してきたが、ロッコク全線開通の報を聞いた以上何もしないではいられない。現地に行くことなく測定点の放射線数値だけを俎上に上げて「まだ危険だ/もう安全だ」という不毛な議論はもうたくさんだ。震災・津波被災地に市井の人間に何ができるか。現地が今どうなっているのか知ることがまず必要だと思うのだ。そしてその先のいわき市で何か旨いものを喰いたい!ということで、記念すべきEDO MT Session#10は「Iwaki & Route6」と題して、いわき市に乗り込んだ。

我々としては珍しくプランを練りに練った結果、往路は宮城県と福島県のローカルな国道・県道を駆使して南下し、復路としてR6北上とした。しかし我々3人の中にいわき市に詳しい人間がまったくいない。悩んだ我々はいわき在住のアルファロメオ ジュリエッタ乗りてるてるコヤジさんにおすがりした。いわき市内の旨い店をどこか教えてください、と。コヤジさんからは速攻であるお店についての返信をいただき、「オレも混ざっていい?」ときた。もちろん大歓迎である。EDO初のゲストがこうして決まった。


朝5:45に自宅を出発。ローソン仙台坪沼店で待ち合わせと朝食。6:30に出発。最初に先陣をとった筆者が勘違いしてしまい、大河原からR4に乗ってしまう。当初想定のコースを行くよりは時間短縮できたと思うが、大河原〜白石へのR4は相変わらず面白みは無い(笑)。しかしJR白石駅をくぐって南下するK12は素晴らしかった。最終的に丸森でR349へぶつかるのだが、朝日を浴びて晩秋の木々が輝く様を見ると、何度もクルマを停めて写真を撮りたくなってしまうがチーム走行なのでそういうわけにもいかない。「心の目に焼き付けて!」と内心叫びつつ、阿武隈川と並走するR349のワインディングロードを無事走り抜ける。福島県伊達市梁川のコンビニで飲食物を補給しつつ、さらにR349を南下し三春へ。



ここ最近BSで放送中のNHK大河ドラマ「独眼竜政宗」を見ているというトシユキが、政宗の正室愛姫(めごひめ)の生家である三春城に立ち寄りたいというので、三春町の三春城跡へ。城自体は明治維新で廃城とされたが、江戸時代の大名の生活を偲べる趣深い場所である。三春城は典型的な山城だったらしく、本丸跡からは城下を360度見渡せる。「まさに国見よのぉ」と殿様気分を味わった。

整備されているが、けっこうな段数の石段をあがる

本丸跡〜奥の院跡付近から

同じく

ここからいわき市北端のR49との合流点までさらに南下する。この福島県内のR349も美麗カントリーロード。心配した天気も何とか持っており、晴れ時々曇りくらいで収まっている。驚いたことにこのあたりのR349周辺の景色は山形県内のそれと似ている。山と山の間隔が狭く、「縫うように」という表現がぴったり。雄大な風景こそ福島ビューの醍醐味!と認識していた筆者の目からウロコがゴソッ。改めて福島県の奥深さを思い知った。

朝一で洗車したというコヤジさんの愛車「まさみちゃん」は
ピカピカ!我々の3台はヨレヨレ…

いわき市に入ってすぐの三和町上三坂にてコヤジさんと約束通り11:00に無事合流。今後の目的地やルートについて軽くブリーフィング。コヤジさんの後について小名浜マリンタワーへ一旦向かったものの途中変更、昼飯を考慮してまずは小名浜の少し北、四倉漁港を目指す。コヤジさんお薦めの「メガ海鮮丼」を滞りなくかっ喰らうためだが、コヤジさん、わざわざワインディングを選んで走ってくださる。どうも事前に下見までしてくださっていたようだ。おかげで運転しながら「はははっ」と本当に声を上げて笑ってしまうようなファンキーな道のり。ぃやっほー!という感じで走っていたら、四倉へは「さっきまで山道を走っていたのに…」という感じですっと着いてしまった。海と山がこんなに近いのもいわきの魅力のひとつである。


和食・酒処「和(かず)」で無事にメガ海鮮丼1,500円にありつく。こいつが常識外れの逸品で、まさに小山の風情である。値段が同じだから…というさもしい理由で大盛りを頼んだことを後悔するレベルである。それだけじゃなくネタの種類も豊富。残念ながらご当地ものでは無いそうだが、そのネタも新鮮で調理も上手。宮城県の某観光地なら3,500円くらい取られるんじゃねえか?などと喋りつつ完食。この頃には初対面だったコヤジさんとあにまる、トシユキもすっかり打ち解けて、大盛り上がりである。

一瞬目を疑うレベル盛り

食えるかな…と途方に暮れる筆者だったが、
まんまと完食

文字通り満腹となった腹を抱えて小名浜の三崎公園・マリンタワーへ走り出す。海沿いの道は津波の被害を免れなかったが、MiToでも走ることができるようにはなっていた。無事にマリンタワーへ到着し、4人で記念撮影。


上掲画像の撮影風景(笑)


有料のマリンタワーは華麗にスルーし(笑)、いわき・ら・ら・ミュウへ。いわき市観光物産センターのこちらでおみやげを購入。移動の途中にちゃんとお土産屋さんまで折り込んでくださるコヤジさんのサービス精神にメンバー全員心打たれる。


お土産を購入したあとは、コヤジさんお薦めのカフェ「珈琲と音楽のお店ソリスト」へ。そしてそのソリストへ向かうK14がこれまた素晴らしい。交通量の少ないワインディングとなれば、我々にお誂え向きの道路である。ここでもコヤジさんのジュリエッタの燃費が6km/Lを割る運転の一端を垣間見てしまった思いだ。マランゴーニミトスがスキール音を出すのを久しぶりに聞いてしまった(笑)。楽しい楽しい道行きである。途中やはりコヤジさんご贔屓の「菓子処柴崎若宮店」に立ち寄り。かぼちゃまんじゅうを試食したら(本当は代金を支払おうとしたのだが、お店からご試食でけっこうですよと言われてしまった。もしかして、コヤジさんの威力??)滅法旨くて10個ほど買い込み、コヤジさんからは焼きドーナツをごちそうになってしまう。どんだけいい人なんだ、コヤジさん。ほどなく着いたソリストは木とコーヒーの香り漂う、品の良い雰囲気の喫茶店(喫茶店って少なくなりましたよね)。またこのお店も居心地が良いだけでなく、飲み物もケーキも美味しい上になんだかハンパ無く安い。「安い」という表現はあまり正確ではないかもしれない。こんな居心地の良いお店の、こんなに美味しい飲み物と食べ物が、なぜこの値段??と言うのが正しい。残念ながらオヤジ4名であまり品の良くない話をしていたので、お店では浮いていたかも…。すみません。でも紅茶もケーキも素晴らしく美味しかった。近所の人がうらやましい。



さてそろそろ帰ろうか。この時点でちょうど日没、16:50頃。それでもソリストの駐車場で夕陽の中もう一回記念撮影。コヤジさんから「この時間だといわき湯本ICからいわき中央ICまでの1区間だけでも高速道路を利用した方が絶対良い」という帰路のアドバイスをいただく。本来EDOは有料道路を使用しない掟なのだが、ここは拳々服膺するものなり。心優しきヘンタイ、コヤジさんに別れの挨拶。再会を誓う。夕暮れを背にしてK14をいわき市内へ向かい、アドバイスどおり常磐道に乗る。コヤジさんに見送られつついわき中央ICでR49に乗り、無事R6へ。メガ海鮮丼をやっつけた四倉漁港を通過し、いよいよR6攻略である。



大動脈国道の例に漏れず、いわき市内のR6は渋滞していた。道々の電光掲示板では「●●km先、歩行者・二輪車通行禁止」の表示が流れる。それでも広野町にあるファミリーマート Jヴィレッジ前店まで来ると、通行量も減ってくる。このJヴィレッジ前店だけでなく、かつて通行規制がかかっていた境界線付近のコンビニは18:00過ぎと言うこともあり大賑わいであったが、店内のお客さんすべてが作業服を着ており、やはり特殊な環境なのだと思わずにいられなかった。

さらに北上する。車両はどんどん減る。閉鎖区間の境界はわからなかった。そういう意味ではR6全線開通は早くも日常になっているのではないか。もちろんとっぷり暮れて道は暗い。しかし暗いのは日没だけが理由ではない。人口の灯が無いのだ。道々の建物は事業所、個人宅を問わず入り口全てにゲートが仮設されている。路地もバリケードで封鎖されている。街灯は所々点いている。バリケードの向こう、山へ向かう道路にも街灯だけがぽつりぽつりと点いている。むしろそれが「ここは帰宅困難地域だ」と強調しているように思えた。時折小雨がぱらつく天気で星も月も無い。

途中福島第一原子力発電所も見えた。スクリーニング場が道路脇に何ヶ所も設けられていた。我々の前をバスが走っていたが、思ったとおり福島第一原発への道路を曲がっていった。何台も警察車両とすれ違った。それでも対向車両はそれなりにあって、自家用車もいるが多くは物流のトラックである。我々の前後を走るクルマもそれなりにいて、車列になっている。R6閉鎖中は周辺の国道・県道が大いに渋滞したとコヤジさんから聞いた。我々の往路を考えると(三春城などへ立ち寄ったことを差し引いても)仙台市内から4時間弱くらいかかっているわけで、時間的にも燃料的にも物流関係者にはロスだったろう。今R6が全線開通する意味をよく考える必要はあると思う。起こってしまったことへの怒りをぶつける対象を探しても、今は空しいだけだ。だが今後の放射能対策は速やかに、万全を期して、完全にやり遂げねばならない。「完全にコントロールされている」??では国道6号線を走ってみればいい。それが嘘だということが一目瞭然だ。双葉町や楢葉町、浪江町の様子を見て、これを何とかしようと思わない政治家は直ちに職を辞していただきたい。

などと憤っていると14.1km区間はあっという間に通り過ぎる。無事に南相馬の道の駅まで走り、一休み。メガ海鮮丼とケーキセットと試食のおまんじゅうで膨れた腹が、なぜか平穏を取り戻しているではないか。恐ろしい。R6を仙台まで近づくと、あまり目ぼしいお店は無いことは経験でわかっている。ここであにまるが南相馬在住の友人Sさんを思い出す。地元の旨いもの屋を教えてもらおうぜ、と言うことで電話をしたらSさんは丁度今職場から帰宅するところだと言う。5分くらいでSさんが登場。「らーめん翔屋」を教えていただく。


翔屋では見事に塩、しょうゆ、味噌味と三人三様の発注。中々に旨かった。ラーメン屋のライスが麦飯なのは珍しいのではないか。ニンニクは下ろしたものが容器に入っているのではなく、ニンニク片を都度ニンニク潰し機で潰すのである。アトラクションとしてはなかなか楽しい(笑)。


ここまで来るとあとは睡魔との戦いなのだが、不思議と眠気は来なかった。身体はそれなりに疲れているものの、いろいろ濃厚だったのでアドレナリンがどばどば出ていたのかもしれない。岩沼市でR6からR4へ乗り換え。無事に帰着点仙台市若林区沖野のコンビニに到着。解散した。濃厚だったのにはふたつ理由がある。ひとつはコヤジさんのご案内でいわき市の一端、しかしクルマで走ると楽しい部分をたっぷり味わえたこと。同時にEDOの設立趣旨どおり、旨いものをたらふく食べられたこと。いわき市のディープな魅力の一端をぐわっと味わえたのはひとえにコヤジさんのおかげである。そしてもうひとつはR6周辺の現実である。福島を語る時、私たちは魅力と現実の両方を語らねばならない。どちらかだけでは現実と未来を見誤る。そのことを体感できたことは今回のツーリングの最重要成果である。我々はまた、福島に行くだろう。あにまる君、トシユキ君お疲れさまでした。コヤジさん、Sさん、本当にありがとうございました。また会う日まで。

17時間/484km。
EDO史上最長時間
EDO MT session#9・酒田・由利本荘アゲイン!
| EDO sessions | 17:21 | comments(6) | trackbacks(0) |
日本のあちこちで大雨が続いているようだ。くれぐれもご注意いただきたい。30年来の親友ふたりとのツーリング企画「EDO」(詳細は右カラムの用語集を参照)も9回目は雨に祟られた、かに思えた。しかし大逆転。盛夏を思わせる青空の下、楽しく走ることができた。

2014年6月9日に9回目が開催されたEDO MT session#9の行き先は、山形県酒田市と秋田県由利本荘である。酒田は記念すべき第1回で、由利本荘は第6回でそれぞれ訪れている。しかし美味と歴史の奥深い東北地方、1度訪れたからと言ってどれほどのことが理解・体感できると言うのか。これまで訪れた土地では、むしろ行けば行くほど「次はあれも食べたい、あそこも訪ねてみたい」というポイントが生まれるばかりだ。

加えて今回はひとつの試みがあった。EDOの大前提に「有料道路は使わない」という掟があるのだが、今回は敢えてその掟を破ってみた。さすがに下道だけで酒田と由利本荘を走破して日帰りは無茶である。なので酒田からR7で由利本荘まで北上し、秋田からはオーソドックスに秋田道〜東北自動車道で帰仙する…という、題して「酒田・由利本荘アゲイン!」である。

朝7時に仙台市内の某コンビニに集合。水分など購入しさっそく出発するも、NHKニュースで言うところの「激しい雨」状態である。いやぁここまでひどい雨に見舞われたEDOセッションは初めてである。「でもこないだのこともあるし、奥羽山脈を超えたら=山形に入ればカラッと晴れてたりしてね」などという楽観的観測は覆され、雨足は弱まったものの、関山峠を超えてなお天気は回復せず。うーん。

山形県東根市、市民体育館の駐車場にて

走り出し、R112に乗ったものの雨…

東根市を通り抜け、R112へ乗ってもシトシトと雨が続く。それにしても緑がますます濃くなっていく。5月よりも、数日前よりも、ググッと濃くなっている。山形を東西に走る道路は自然と山間を走ることになる上に、今は水田の稲も青々としている。視界が緑一色なのだ。晴れていればさぞ美しかったろうなぁと無念。それでもR112を走るのは数年ぶり。それも西に向かって走るのは20年ぶりくらいかも知れない。寒河江ダムを左に見ながらさらに進むと、いくつかトンネルがある。そのいくつめかを抜けたら…。


突然夏の空が広がっていた!!かの川端康成も「トンネルを抜けるとそこは夏空だった」と書いていたが(嘘)、とにかくびっくりである。びっくりしていたら最初の目的地湯殿山直売所に到着。ここでだだちゃ豆アイスを購入。これが滅法美味かった。

350円。ジェラート?
ソフトクリーム?
どっちでもいい!美味い!!
だだちゃ豆とは山形県荘内地方特産の枝豆也

この近辺のR112は完全に山の中腹を縫って走っているので、ここの駐車場からの谷あいを見下ろす眺めも素晴しい。一行3人のテンションは急上昇である。





次なる目的地、酒田市内の料理屋「味工房八月(はづき)」の場所をナビで調べると、予約した時間に間に合うか微妙な所要時間を表示したので、あわてて走り出す。R112は山を下り、盆地の水田地帯、庄内平野を走る。山と水田と、遥かに雲を頂いた鳥海山が見える。以前、同じく山形県新庄市から、酷道として有名なR458を寒河江市に向かって走った時にも抱いた感慨を思い出した。「風土」という言葉の意味や、「人間に必要なもの」と言った、普段の生活ではあまり思い至らない事柄の再考である。美しい山と水田。お米が美味いということは水も良いはずだ。そして今の季節は良いけど、冬は厳しい寒さと大量の雪。そういう不便だったり危険だったりする部分も含めての「風土」であり、それを真正面から認識することで初めて「満ち足りる」を噛みしめることができるのではないか。庄内平野の素晴しい景色を見ながら走り、そう思った。・・・と書くとかっこいいが、実はこの区間は筆者が先導だったため、珍しく車載ナビと、これまた滅多に使わないiPhone上のGoogleMapのナビ機能を併用して走っていたのだが、それぞれが案内するコースが微妙に違っており、ナビの操作ミスで予約の時間に遅れたらどーしよー!と内心焦っていた(笑)。


庄内平野ごしに鳥海山を望む

案内コース自体はcarrozzeriaとGoogleMapの痛み分けだったが、無事に予約時間ぴったりに「八月」に到着。ここのランチは悶絶級の美味しさだった。

酒田港にほど近い住宅地の中にあり、
場所がわかりにくい

日替わり二段弁当880円。
ボリュームもさることながら、
一品一品が悉く美味い

4品選べるメイン料理にはさわらの醤油焼をチョイス

こういう店の刺身が美味いのは当然として、
アスパラの胡麻汚しや筑前煮的小鉢料理も
滋味溢れる逸品

酒田も見どころ満載だが、呑んべえの親友ふたりは山形本拠のスーパーマーケット「ヤマザワ(の山居町店)」に突撃。東北泉という日本酒の本醸造がなぜか紙パックで売られているのである(一升瓶バージョンと併売)。筆者は詳しくないが、これは大変珍しい事態なのだそうだ。地元でないと買えない地産商品は貴重である。めでたく紙パック東北泉本醸造を購入して由利本荘へ走り出す。

由利本荘へはR7で向かう。かのトワイライトエクスプレスも走る羽越本線と海岸線を並走する国道である。天気も良く、この道が本当に素晴しい。

目の前に鳥海山!

遊佐町のパーキングエリアで一休み

水平線中央に飛島

14:30頃、無事に由利本荘市西目町の「道の駅にしめ」へ到着。ここは「にしめ湯っ娘ランド」という健康ランド(というのも良くわからないジャンルだが)があり、つまり帰る前に一風呂浴びて、あわよくば昼寝もしちゃおうぜ、というプランである。午後プランだと3時間で360円。レンタルタオルを利用しても500円ちょっと。それで休憩室も使えるのだから素晴しい。


休憩室

16:00に出発。秋田道へはいくつか乗り口があるが、せっかくなのでもう少しR7で水平線を楽しむことにした。



太平洋側の仙台に住んでいると、
海に沈む夕陽は基本的に見られないので
少し不思議な気がする

この辺まで来るともう男鹿半島がくっきり見える。何と言うか、日本って大きいなぁという気の抜けるような感想しか出てこないが、仙台からここまで走ってくると、それも偽りの無い実感である。たっぷり西日を堪能して、松ヶ崎亀田ICから日本海東北自動車道へ乗る。あとは一路仙台へ、である。

秋田道中からすでに雲行きが怪しい

錦秋湖SAで一休み

錦秋湖SAって名前なのに、
SAから錦秋湖は見えねえよなぁ

「岩手に入ったらすぐ雨だったりして」と話していたが、東北自動車道は本当に北上JCTから雨が降り出し、時折強く降るあいにくのコンディションだった。無理せずひとまず前沢SAへIN!晩飯をやっつける。


ミニ牛スジ丼350円+ラーメン570円=920円

筆者はこれまで東北自動車道のSAの、とりわけ食券食堂のメニューや味を馬鹿にしていたのだが、徹頭徹尾それは愚かなことだった。今回食べたミニ牛スジ丼も素のラーメンも実にコクのある良い味であった。これからは積極的に「旅の味」として、SAグルメを味わっていく所存である。

んまい

その後はひたすら80km/hで走る10t車の後ろを無理せず追従。泉ICで降り、仙台市内の某コンビニの駐車場で解散した。次回は記念すべき第10回目。宿泊プランも提案されている。腰と胃袋で楽しむEDOの面目躍如の1日であった。各位お疲れ様でした。


506km/13時間。
MiToオーナー諸氏は燃料計に注目あれ。
満タン状態から506km走ってこの残量である。
北海道とか走ったら本気で600kmくらい走れるかも
EDO M/T Sessions#8 "THE FUKUSHIMA"
| EDO sessions | 23:30 | comments(14) | trackbacks(0) |
親友3人が集まって、ひたすら走り、ひたすら喰う。そんなEDO Session(用語集を参照のこと)も8回目。前日の釜石+大槌に引き続き朝5時起き(笑)。流石に目覚め、と言うか覚醒に時間がかかる。朝6時に名取市熊野堂に集合。雨である。午後から晴れるという予報ではあるが、最近のEDOは必ず降るねぇ。

すごい縮尺

L:佐藤敏行のスバル インプレッサ
C:ハイパーあにまるの日産 マーチ12SR
R:筆者のアルファロメオ MiTo

今回は宮城県丸森町から福島県伊達市に抜ける、阿武隈川と並走するR349がまず最初の白眉。山形県とも福島県とも違う、宮城県ならではの雄大な景色を先導する日産 マーチ12SRを必死で追いかける。あの身のこなしはハンパ無い。

R4に合流し南下する。この間になんと山形の改造MiTo乗り、alfa_manbowさんとすれ違ったらしい。この連休、あちこちでクルマイベントがあったようだ。道の駅安達に立ち寄りつつ本宮まで南下する。いつもは福島市内のR115を西進するのでR4をここまで南下するのは初めての体験である。R4からK8に入りR49経由で猪苗代湖を目指す。3回目となるEDOでの福島行の大きな目的は猪苗代湖南岸を体験することなのである。

猪苗代湖畔、南東のとある浜にて。
雲が多く、対岸が見えない


晴れていれば素晴しい景色であったろうに

ちょうどこのあたりから雨が再び降り出し、どんどん強くなってくる。おまけに12SRのハイパーあにまる君が「腹減ってるから早く飯にしようぜ」と急かすので、一路喜多方市内を目指して早々に走りだした。


例によって喜多方市あべ食堂である。中華そば600円。ちなみに今回もう1軒行く事になっていたので、大変化球としてソースカツ丼をオーダーしてみたのだが、やってなかった…。どうもあべ食堂、大忙しの連休中はラーメン以外のメニューはお休みしてしまうようだ。

そしてもう1軒のラーメン屋、まるやへ。有料駐車場へクルマを停めなおし徒歩で移動。ツーリング先の街をぷらぷらと歩くのは楽しい。例え雨催いでも。こちらも中華そば600円。でもさすがに連続二杯はキツイ(笑)。



お店は出雲神社の隣です

あべ食堂と比べるとまるやのスープはやや甘く柔らかい味。どちらも極上だが、食べる順番が逆だと良かったかも。

駐車場で30分ほど昼寝をして折り返し。R459で桧原湖を目指す。道の駅裏磐梯ビューパークでお約束のジェラート。それは良いのだが猛烈に冷え込んできて身体の芯から冷えてしまった。でもどんぐりのジェラートは美味し。恒例の記念撮影も。



紅葉が見ごろになっていた

桧原湖を望む

さらに安達太良山を迂回しつつ福島市内を目指す。走り慣れたつもりの安達太良山を巡るR115であるが、阿武隈川と並ぶ今回のもうひとつの白眉、超絶絶景だった。走り慣れたと言ってもこれまでは福島市内→桧原湖という道のり。今回はその逆である。これが盲点だった。まずちょうど桧原湖から安達太良山を目指してR115を東進し始めたら天気が回復し、雨に濡れた紅葉が西日に照らされることになった。筆者の人生で見た中で一番美しい紅葉だったかもしれない。さらに立ち寄った道の駅つちゆでは安達太良山に隠れる夕焼けを眺めることができた。


さて土湯温泉付近で日没ということは、ここから先は夜間ツーリングという意味でもある。そしてここからが今回のEDO Session#8のいよいよ第4コーナー。桧原湖から太平洋までR115を走破するのである。桧原湖〜福島市内〜相馬の松川浦というこの区間だけで126kmである。夜間にお仕事帰りの一般車に混じってのこの道行きは相当堪えた…(笑)。


無人の松川漁港は街灯も少なく人通りもほぼ無い。津波の被害を確認しようにもほぼ暗くてよくわからない。松川浦も何度か来た思い出の地なのだが…。これはこんな時間に来る我々の方がマヌケなのである。日を変えてまた来よう。そろそろエンディングを考えなければならないが、18:30頃に相馬にいるということは、これから仙台に帰れば20時くらいにはなろう。そこで晩飯も途中で食べることにした。帰路はR6を北上するのだが、宮城県山元町で旬の味「はらこめし」を食べようという算段である。

我々が訪れたのは「和風レストラン田園(山元店)」なる食堂。はらこめし定食1,500円を食す。かなりの美味。考えてみれば、極上からそうでないものまで、岩沼〜亘理〜山元周辺にははらこめしを供する飲食店は数多い中での大当たりである。さすがEDO、ツイている。



食後はR4へ合流、仙台市内のとあるコンビニで解散した。都合445km、約15時間のツーリング。これにて2013年のEDO Sessionは店じまい。来年はどこへ行こうか。

80,000km目前じゃん!

福島市内の渋滞が無ければ
もう少し燃費は良くなったかも

※一夜明けて本日11月5日、さすがに二日で約1,000km走ったので、今日はMiToに乗っても身体が重く感じた(笑)。MiToもおつかれさん。あと2回も給油したらまたオイル交換だ(笑)。タイヤ交換といっしょにやるか。
EDO M/T Sessions#7「ぐるっと一周・牡鹿半島ツアー」
| EDO sessions | 07:30 | comments(4) | trackbacks(0) |
久しぶりにEDOセッションを実施。今回は牡鹿半島をぐるっと一周してきた。EDOについては欄外の用語説明を参照のこと。

仙台在住の免許取りたての若者にとって、山形、石巻、七ケ宿あたりは格好の「オレもクルマが運転できるようになったんだなぁ〜」と実感できる地である。中でも牡鹿半島、特に筆者が免許を取得した頃(なんと27年前である)には「コバルトライン」という有料道路(今は無料化された)があり、距離も手軽で、かつ魅力的な「度胸試しコース」だった。仙台の若者みんながみんなそうだったかどうかはわからないが。かつて毎年正月に我々EDOメンバーでコバルトラインを走るのがお約束になっていた時期がある。当時は1台にみんなで乗って、わいわいやりながらのドライブだった。つまり今回のEDOセッションはBack To The Basic、初心に帰るがテーマである。裏テーマとして思い出の彼の地の震災による被害状況を知ることと、個人レベルでの被災地支援=買い物などである。


朝6時にデイリ−ヤマザキ仙台今市東店に集合。約1名が集合時間に起床する、別の約1名が朝飯を買い過ぎて腹いっぱいになってしまうなどのトラブルが発生したが、無事に出発する。お盆休み最終日ということで混雑を予想して早朝に集合したのだが、通称「利府街道」は、にも関わらず随分な交通量である。ではあったのだが、最初の目的地「宮城県慶長使節船ミュージアム(サンファン館)」に到着。晴れているがまだそれほど暑いわけでもなく、海風が非常に気持ち良い。サン・ファン広場で海を見つつ今後のコースを検討する。

支倉常長が当時航海した帆船を再現した
サン・ファン・バウティスタ号を
係留・展示している。
ちなみにサン・ファン館自体は
津波被害のためいまだ休館中

本日のメインイベントのひとつは鮎川にできた「おしかのれん街」なる仮設商店街にて買い物+食事をすることなのだが、この時点で朝の8時。このまま反時計回りに牡鹿半島を周り始めたら、どう考えても開店時間よりも相当早く到着してしまうことは明らかだ。よって一旦女川町まで走り、時計回りに攻略することを決定した。今回コバルトラインは走らず、海沿いの小道をなるべく地形に沿って走破する。

さて女川港を経由して牡鹿半島へ。筆者はもう20年くらい前に一度走った事があるきりだったのだが、こんなに楽しい道だったのか!!アップダウンと適度な道幅のワインディングが延々と続く。フロント側がそろそろスリップサインに近づいてきたマランゴーニMythosがスキール音を出すが、ペースを落とせない。これ、誰か映像で撮ってくれないかな〜!・・・とこの世の極楽のように描写してみたが、実は東日本大震災の影響からか、道中、ガードレールなど海側の法面はほぼ全域に渡って何かしらの工事中だし、再舗装工事区間、つまり砂利道区間も相当あった。また凹凸も場所によっては激しい。筆者は何度もアンダースポイラーをザリザリ言わせてしまった(下手したらリップスポイラーも苛めたかも)。従って万人にオススメするものではない。


海水の透明度がすごく高い!

途中いくつかの浜に立ち寄った。筆者以外のふたりは釣り仲間として牡鹿半島にはよく訪れているようで、かつひとりはダイバーでもあるので、この辺の小さな浜もよく知っているのだ。おかげで素晴しい景色をいくつも見る事ができた。そのうちのひとつ小竹浜では地元と思しき方が観光客の捨てたゴミに憤っておられた。見れば細々したものだけでなく、破損したキャンピングテーブルまで置き去りにしていた。丁度我々と同じタイミングで海水浴に来たらしい若者たちといっしょに我々も秘かに憤る。震災以来近辺の漁師の多くは移住を余儀無くされ、震災前なら歩いて30秒だった「おらほの浜」まで女川や石巻の仮設住宅から通って来て仕事をしているのだ。百歩譲ってその事情を忘れたとしても、自分の生活の場、仕事場をよその人間に汚されることがどういうことなのかわからない愚鈍な人間が多いということに腹が立つ。さらに言えばこんな小さな奥地の浜に来るのは恐らく地元、あるいは近郊の人間であろう。同じ震災被害者がこんなマナー知らずなことを…と思うとさらに腹が立つ。もっともスキール音を鳴らして楽しんでいる我々も、彼の地の人々の生活道路で遊んでいるよそ者に過ぎないのだが…。



さてその先にある女川原発を通り過ぎた我々は最終的に道に迷うことになる。迷うもなにも一本道なのだが、それこそ小さな浜への分岐点など、小さな分かれ道は多い。また改修途中の道もあり、ナビもここぞと言う時に役に立たなかった。おまけにいざと言う時の頼みの綱、コバルトラインは途中から通行止めになっていた。あらら。どうしようかな〜と進んだ我々は、なんと鮎川に抜けてしまう。せっかく時間稼ぎに遠回りしてきたのに!頃は10時。念のためおしかのれん街に立ち寄ってみたが、数件のお店が開いているものの、飲食店は当然仕込み中である。それに腹も減ってないし!

ここでもうひとつのメインイベント候補であり懸案だった「金華山渡航」を実施することとした。金華山は牡鹿半島の東に位置する離れ小島で、鮎川港発の海上タクシー(大人@3,000円:往復)や定期観光便を使えば15分程で渡れる。金華山神社に3年連続でお参りすると家が建つという(金持ちになる、だったか??)。当然行きますよね、これは(笑)。船で海上を疾走している時は海風が最高に気持ち良かったのだが、島に渡ると日陰も少ない灼熱地獄である。今回の道行きは全員がノーエアコンで走破したこともあり、ひとりあたりの水分補給良は並大抵ではない(笑)。話が逸れた。金華山神社の境内まで行けば大きな木々も多く、標高が高いこともあって少しは涼を得られたが…。それにやはり神社の境内というのは、我々のようなものでも厳かな気持ちになるものである(笑)。心頭滅却にはほど遠いが、そういう効果はあったかもしれない。

寝坊した約1名と朝食を食い過ぎた約1名。
海上タクシー船内にて



金華山と言えば野生の鹿

鮎川港に戻ってきて念願の12時過ぎ。行くぜ!おしかのれん街



お目当てはここに入居している黄金寿司というお店である。「お好み」で親方の腕が上がらなくなるくらい握ってもらうぜ!!という意気込みでのれんをくぐったのだが。残念ながら日曜日は「海鮮丼」しか提供していないという…。考えてみれば仮設店舗での営業、仕入れなどに不透明な部分は多いだろう。増してやこの時期、市場も通常スケジュールではない。ともかく郷に入っては郷に従えで、二種ある海鮮丼のくじらとうに入りの方をお願いする。当然大盛りである。うまかった。ちゃんと握ってもらえる日に再訪を誓う。


さらにあれこれ買い物をして残りの区間を走破すべく走り出す。ただ鮎川まで来てしまうとそれほど進めるものではない。コバルトラインの突端まで行ったものの、昔あった展望台などは重機が停まっていたり資材置き場になっていたりで様相も変わっていた。仮設住宅も多い。このあたりですでに帰路。あとは海岸沿いをゆっくり走り、朝最初の休憩ポイントだったサン・ファン館まで戻った。



この後R45を中心にひたすら仙台市内へ走り、仙台港付近のコンビニで解散。次回は11月9日と決定。さて、どこへ行こうか。

そう言えば塩釜でも買い物した

コバルトライン終点付近にて
金華山を望みつつ


※写真はメンバーが撮ったものも含めているがクレジットを省略した
EDO M/T Sessions#6「由利本荘」
| EDO sessions | 23:12 | comments(7) | trackbacks(0) |
親友ふたりと日帰りツーリングでうまいものを喰って来るEDO(Eat and Drink Organization)セッション。EDOの掟は別カラム内の用語解説を参照のこと。今回の目的地は秋田県由利本荘市である。由利本荘にどうしても行きたい!ということよりも、宮城県から国道398号線で秋田に入って、107号線にぶつかれば由利本荘市に着くじゃん!的な、Googleマップを見ていたら気がついた的なノリなのである。

大きな地図で見ない

このコースをざっと見ても途中でどうしても立ち寄りたい!という場所は見受けられない。これまではその土地土地の名物を食べたり見どころに立ち寄ったりして、けっこう盛りだくさんなものになっていたのだが、今回はシンプルにとにかく走ってみることにした。初心に帰ってひたすら走るツーリングである。往路はR398-R107、復路はR108-R47-R457とした。往路をGoogleマップで調べると所要時間は5h40mだという。途中休憩や寄り道もあり得るのでざっと6h。昼飯を由利本荘で食べるとなれば、朝6時出発ではないか。こういうところは手を抜かないEDO。仙台市泉中央のコンビニに朝5時30分集合とした。


朝5時40分ころ仙台市北部の泉中央から出発。R4-R457-R47-R398で花山村花山湖畔の道の駅「路田里はなやま」で休憩。到着が早すぎて当然店舗などは開店前である。トイレ休憩など。


隊列の前後を入れ替えて再出発。R398を北上。右手に栗駒山を含めたパノラマが広がる素晴らしいワインディングなのだが、あいにく小雨がぱらつく曇天。バイクツーリングの一団に急かされたりして(笑)、ハイペースで秋田入り。


秋田県皆瀬村小安峡温泉で休憩。うまいソフトクリームが食べられるのだがこちらも開店前。当然だ(でも行ってはみた(笑))。総合観光案内所に立ち寄り足湯に漬かるおっさん3人。残念ながら足湯がぬるい。おそらく今年の猛暑でぬるめにしているのだろう。でもこの日山あいの温泉地は気温が17℃くらい。むしろ熱めの方が気持ち良いのに…。まぁ朝8時過ぎに足湯の温度設定に文句を言う相手もおらず。


さて秋田県内のR398からR13をまたいでR107を走る。田園地帯を走破するので景色は素晴らしい。が、折しも稲刈りの季節。農業用特殊車両や軽トラックなどがたくさん走っていて、今一つペースがあがらない。もっともこれは我々がお門違いなのである。日本の農業振興のため、おいしいお米のため、農家のみなさんの邪魔をしてはいけない。すみません。稲刈り、お疲れさまです。

レッツ!コンバイン!!

ようやくR107も幹線道路っぽくなってきたあたりで道の駅黄桜の里に到着。目的地の由利本荘市内まであと30km弱というところなのだが、おいおいそれでもまだ11時前だよ!あまり早く着きすぎても昼飯食えないじゃん!予想以上に早すぎる到着に、にかほ温泉まで足を延ばすことも検討したが、温泉地の外食産業にあまり期待はできないなぁと言うことでこのプランは却下。いや、おいしいお店もあるのかもしれないし、ひとりツーリングなら自爆覚悟で見ず知らずのお店に飛び込むこともよくやるが、おっさん3人でそれをやっては洒落にならない。迷ったら初志貫徹。由利本荘市内で食べログでも調べようや、ということで再出発。


由利本荘市内について我々には何の予備知識も無く(笑)。そういうわけでランドマークの王道「由利本荘市役所」を目指す。無事に到着したら本庄公園と隣接した非常にきれいな一画だった。クルマを停め今後の対応を検討。唯一下調べをしておいた株式会社齋彌酒造店で酒でも買おう!ということになり、歩いてみることにした。市役所の周辺は割と最近整備されたらしく、電柱が地中化されたされるなど、道幅も広くとてもきれいな街並み。ただきれいなだけでなく、そこかしこに古い建物もあり街そのものの歴史も感じさせる佇まい。ただ行き交う人がほとんどいない。クルマ通りも少なく静かだ。



歩いて15分くらいで目指す齋彌酒造店に到着したら、なんとお休み。がげーん!ううう、奈良漬けと甘酒、欲しかった…。筆者は下戸なのだ。それにしてもこの齋彌酒造店の店構えは素晴らしい。よく見てみれば文化庁登録重要文化財なのだった。さもありなん。でもこういうのって登録されてもどれくらい補助金って出るのかなぁ、雀の涙だったりしないのかなぁなどと余計なことも考える。


帰り道には途中に見つけた地酒の村上というお店に飛び込んで齋彌酒造店の酒を買う親友2名。こちらは筆者と違って呑み助。お店のおばさんがとてもお酒に詳しく、ひとしきりお話を聞きながら買い物を楽しむ。帰り道はまた別の道を歩く。知らない街を歩くのは楽しい。

クルマに戻って本格的に食事の心配なのだが、我々の腹は決まっていた。市役所の目の前にあるとんかつや「かつ卉」本庄本店である。平田牧場の肉を使ったロースカツ定食と串カツ単品をオーダー。実はとんかつブログを運営する筆者なので、非常に楽しめた。とんかつそのものも去ることながら、店の作りも非常に味わい深いお店である。割りばしの袋を見ると秋田市にも横手市にも支店があるではないか。秋田県に来る楽しみがまた増えた、とだけ書いておこう。



かつ卉を出てもまだ12時30分という巻き具合。満腹である。帰路につく前にもう1箇所くらいどこかに寄りたい。せっかくここまできて日本海を見ないで帰るのはどうなの?ということで本庄マリーナに向かう。ここで記念撮影。


さて時折小雨のぱらつく本庄マリーナで、満腹の我々は仮眠を取ることにした。14時出発。復路はR108をひたすら南東に向かう。こちらはしばらく進行方向右手に鳥海山が見え、緩やかな段丘を縫って走る素晴らしい国道である。が、雨がだんだんひどくなってくる。山も始終雲の笠をかぶっており全容は見えず。残念無念也。


道の駅ほっといん鳥海で休憩。お土産を購入。最後のチャンスとばかりにソフトクリームも食べる。


さらにR108を下る。鬼首を経て鳴子温泉にさし掛かる直前の荒尾湖畔公園で休憩。なんと警察犬のコンテスト(?)が開催されており、ケージを搭載したおびただしい数のクルマが。首尾よく逃げおおせてきた逃亡犯がここに立ち寄ったら驚くだろうなぁ。


最後の休憩場所、R47沿いのあ・ら・伊達な道の駅で最後の休憩。岩出山家庭ハムのスペアリブを食す。相変わらず美味い。ここまでの帰り道、仮眠が功を奏してほとんど眠気を覚えず。やはりロングツーリングで仮眠を取るのは大事だ。例え30分でも。


最後はR457沿いのコンビニで解散。各車のトリップメーターに差があるようだが、筆者のMiToのトリップメーターは398kmをマーク。トータル約14時間の旅。スローペースの一般国道走行だったのでオンボードコンピュータの燃費計は15.9km/Lをマーク。復路はほとんどエアコンを使用していたのにこの数字はなかなか素敵だ。恐らく年内(多分11月)にもう1度くらい開催されるだろう。各人お疲れさまでした。


本荘マリーナのもう1枚の記念写真

※本エントリーの画像は筆者が撮影したものと親友が撮影したものが混在しているが、クレジットを省略した。
EDO M/T Sessions#5「復興商店街ツアー」その3
| EDO sessions | 21:01 | comments(6) | trackbacks(0) |
親友3名で行っているM/T車だけのツーリングEat and Drink Organization(略してEDO)。5度目のM/T部会セッションは、宮城県内の東日本大震災の津波被災地で頑張っている復興商店街を巡るツアーとなった。リポートその3。

天気が怪しくなってきた。気仙沼から南三陸町を目指して南下する。アップダウンのある海沿いのワインディングをゆっくり走る。気仙沼を離れて最初に立ち寄ったのが大谷海岸。



ご覧のように線路はずたずたで2階建ての道の駅舎も廃虚である。

この画像は2010年11月EDO遠野セッションの時のもの



この道の駅大谷海岸でも仮設商店があるのだが、火曜日定休…。残念。


この段階でだいたい13時くらい。どんどん天気が怪しくなってきた。アップダウンのある海沿いのワインディングをゆっくり走る。少々道に迷ったが(なにしろ上掲のような景色が続くので、曲がるきっかけなどを見過ごすことがある)「南三陸さんさん復興商店街」に到着。購入したかまぼこが滅法旨かった。



そのかまぼこ屋さん「及善蒲鉾店」さんの店頭には、津波前の町の航空写真が引き伸ばしてかけられており、元々お店があった場所と現在のさんさん復興商店街の位置がマーキングされていた。その写真で見てみると、この商店街の場所はずいぶん内陸寄りにあるように見える。だが商店街目の前には多くの方が犠牲になった合同庁舎がズタズタに破壊された状態のまま残っているし、津波に呑まれるまで避難誘導放送をし続けた女性が犠牲になった防災庁舎も、真っ赤に錆びた骨組みだけになって残されている。南三陸町だったかどうかうろ覚えだが、あの大津波は30メートルを越える高さになった場所もあるという。目の前にある商店街の「穏やかな空気」と、そういう被災データとしての「数字」と、破壊された「建物の残骸」が頭の中でうまく一致しない。つまり「信じられない」の一言に尽きるのだ。


近所の女子中学生たちがアイスを食べながら遊んでいた。笑い声が聞こえるのである。「日常」という言葉がこれほど大きな意味を持つ場所・時間があるのか、と思った。「日常」がこれほど貴重に思える体験も無いだろう。テレビの映像だけでも情報は得られるが、こういう感想にはなかなか至れないと思う。筆者なりに訪れた意味はあった。同時にそれでも生きていく、元の生活を取り戻そう、新しい生活を得ようとする被災地の人々の営みを頼もしく思った。


「南三陸さんさん復興商店街」を後にして、今度は女川を目指す。南三陸町までのR45は高台だったりモロに沿岸部分ではない部分もあり、パッと見、津波被害は少なく見える。だが志津川町に近づくにつれ、R45は本当に沿岸部の海抜ゼロメートルみたいな地域を通り抜けることになる。従って車窓の外の風景はよりヘビーだ。


内陸側や高台はわからないが、普通に沿岸の国道45号線、県道398号線を通って見ることができる志津川町内は今現在何も無い。幹線道路だけは復旧されたが、ただただ廃虚と瓦礫の山があるばかりである。この日(5月22日)あの志津川病院の解体作業が始まっていた。

右手の白い建物が志津川病院


人通りは全く無いものの、昨秋訪れた時に比べると明らかに自動車の交通量は多い。瓦礫も人為的に集積されている。志津川の役場や名産品である「硯(すずり)」の博物館「石巻市雄勝硯伝統産業会館」や公民館などはまだ無残な姿のままだが、公民館の上に取り残された観光バスは地面に降ろされていた。友人が聞いたところによると、この地域では地震が起こったらとにかく避難することが徹底されていたので、津波で亡くなった方は比較的少なかったという。筆者などその話を聞けば「命があって良かった」などと思うが、「生き延びたところでどうすればいいのかわからない」などという被災者の声を、このような光景を目の当たりにして思い出すともはや二の句が継げない。

MiToの向こうに見えるのが雄勝硯伝承産業館

ようやくバスも降ろされた。昨秋は…

こんな状態だった

雨が降ってきていたので早々に走り出す。途中被災した小学校の14:46で停止した時計なども見つつ、女川町へ到着。



こちらでは女川高校の校庭にできた「きぼうのかね商店街」を訪れた。


リンク先の福興会議のサイトにあるように、小奇麗な木造店舗が並び、アイキャッチの類いもしっかりデザインされていて、同じ復興商店街でもここだけムードが違うなという感じ。また商店の他に郵便局や銀行もあるので、ここに来れば一通りの用事が済むようになっているのも良い。雨催いの夕方ということもあり閑散としてはいたが、おばあさんがお総菜を買いにきていたりして、ここにも日常があることが感じられる。筆者はここではお肉屋さんで串カツを食し、ウィンナーを購入。また「串焼きたろう」なるお店で牛串を食した。うまかった。メンバーのひとりはダイビングで女川を訪れるとよく寄るというラーメン屋さんも営業中。すでに時間も16時頃なのでがっつり食べることはあきらめたが、普通にフラッと寄っても楽しめる感じがある。


この後は直帰。利府で解散した。全行程319km、12時間の旅であった。楽しかったけど心に重いものが残ったツーリングでもあった。でも我々は3人で、あるいはひとりでもまた行くだろう。聞くのが辛い話もある。見るのが辛い景色もある。でもあの海沿いの道沿いに人々の生活がある限り、我々は行くだろう。

EDO M/T Sessions#5「復興商店街ツアー」その2
| EDO sessions | 23:16 | comments(5) | trackbacks(0) |
親友3名で行っているM/T車だけのツーリングEat and Drink Organization(略してEDO)。5度目のM/T部会セッションは、宮城県内の東日本大震災の津波被災地で頑張っている復興商店街を巡るツアーとなった。リポートその2。

食事とデザートの後は南三陸町に移動するのだが、ひとりが思い立ち津波で打ち上げられた巨大な漁船を見に行くことになった。

隣に停めたMiToと比較していただきたい

花が供えられていた。合掌

このgoogle mapでもご確認いただきたいのだが、この一帯は住宅地であったはずだ。今は瓦礫も運び出され、軒を連ねていたはずの家々の土台、基礎部分だけが船の周囲に整然と並んでいる。この船は津波被害のアイコンになっているらしく、我々のようにクルマで乗りつけて見に来る人々が後から後から現れる。中には5〜6人の小団体のような一群までいた。

船の全景を撮影してみようと少し離れてみると、ある家の跡に花束が供えられていた。花をくるんだ紙に「待っています」とフェルトペンで書かれている。行方のわからない家族にあてたものだろう。考えてみれば見渡す限り続くこの土台だけになった家々1軒1軒に同じような事情があるはずだ。この住宅地を丸ごと流し去り、これだけ巨大な船をこんな大地の上に取り残す津波の威力を考えると、今回の大震災の被害の一端だけでもわが事として体感できたような気になる。

しかしもう一度船体近くに戻ってあたりを見回してみれば、「ここは特に津波の被害が大きかった地域である。写真撮影には配慮してもらいたい」という旨の立て看板があった。この船を背景に記念写真よろしく写真を撮って行く心無い人がいたのだろうか。もっとも我々だって現地の人、ここにかつて住まわれていた方々から見れば同類なのかもしれない。良く晴れた空と何も無い地面、そこに突如置き去りにされた船。段々自分が何者なのかわからなくなってくる。


もう一ヶ所、どうしてもEDOとして立ち寄らねばならない場所があった。「ゆう寿司」である。EDOメンバーが懇意にしているお店で、筆者も一度だけ食べたことがある。あれはもう食事という次元ではなく「体験」である。もてなしと言い寿司の味と言い、あの体験を超える寿司を味わったことが無い。立ち寄ると言ってもそこには何もない。付近の建物も同様だが、津波に押し流されてゆう寿司の建物は跡形も無い。玄関付近の基礎部分だけが往時を偲ばせる。


幸いご店主ら家族のみなさんは全員が無事だったとのことで、今は関西に避難して料理の仕事をなさっておられるという。インターネット上の掲示板やEDOメンバーのひとりが直接電話でやりとりしたところ、「寿司釜だけは持ち出せた。いつになるかわからないが気仙沼に帰ってまた寿司を握ります」という意味の言を聞いたという。もう感無量である。我々はいつまでもゆう寿司魚市場店の復活を待つ。


その3へ続く。
EDO M/T Sessions#5「復興商店街ツアー」その1
| EDO sessions | 23:01 | comments(2) | trackbacks(0) |
親友3名で行っているM/T車だけのツーリングEat and Drink Organization(略してEDO)の5度目のM/T部会セッションを決行。行き先についてはずいぶん議論を重ねたが、複数の候補から今回選んだのは気仙沼から太平洋沿岸の被災地を南下してくるコース。もちろんそれぞれ個人でもこの周辺は出かけていたし、総走行予定距離300km少しというボリュームは正直EDO企画としてはコンパクトなものだ。しかし今回は重要なミッションがあった。それは各地にできた「復興商店街」で散財するというミッションである。

復興商店街とはどんなものかと言うと、簡単に言えば仮設店舗が集合した商店街である。だいたいはプレハブ建築で営業されており、立地も本来の場所とは違う。とにかく更地にできて便利の良いところに急ごしらえで作ったもので、同様に飲食店が集まった復興屋台村なども各地にある。とにかく「現地を訪れる」「現地で買い物をする」というのは、誰でも簡単にできる被災地支援としていろいろな人に心がけてもらいたいと願っている。本当は全く別の企画も検討していたのだが、ちょうど1年前に福島グルメツアーと銘打って散財ツアーを決行した我々としては、気仙沼方面が検討議題として挙がった以上、行ってお金を使ってくるべきだという思いが強くなってきたのである。気仙沼なら寿司も食えるしね。

決行当日の5月22日。我々は出発点となるコンビニの駐車場に集合し7時半頃に出発。EDOは有料道路を使わない=道々の風情も楽しむことを掟としており、当然のことながらR4を宮城県金成町まで北上。通勤時間のまっただ中をそれでも2時間程度で金成町付近に到達。ここから東に折れ県道48〜R284を進む。今回はiPhone用のクレイドルとビッグボタン対応のカメラアプリを使って走行中の画像も撮影してみた。

日産 マーチ12SR
AlfaRomeo MiTo1.4T Sport
スバル インプレッサ
というお馴染の3台

築館町薬師付近路上

栗駒山が近い

フロントガラスの写り込みはご容赦願いたい


雨も心配されたがこのあたりは天気も良く、陽が燦々と降り注ぐ田植えを終えたばかりの田園地帯を爆走!←体感上の話。実際は農作業の軽トラックや営業のトラックがたくさんいたので、図らずも安全運転。風景をたっぷり楽しむことができた。

気仙沼手前の新月パーキングで晴れているうちにとばかり早速記念撮影。


気仙沼市内に入ったのがだいたい10時半くらいであろうか。本当に「ここまで津波が押し寄せた」「ここからは無事だった」がはっきりわかる。まずは気仙沼港近くの「復興屋台村気仙沼横丁」を目指す。





昨秋このあたりを訪れた時はまだ海水があちこちにプールのように溜まっており、もちろん建物も悲惨な姿のまま手を付けられない様子で残っていたものだ。だがようやく片づけは進んできたようで、あちこちから重機のエンジン音と取り壊す音が聞こえる。「気仙沼横丁」は物産店と飲食店が半々くらいで、しかも火曜日定休の店舗もあるので、一見すると半分がお休みという感じであった。買い物をしたお店の店主によると、地震によってずいぶん地盤が沈下してしまったという。盛り土をして道路を整備するが、クルマに踏み固められるとまた沈むという繰り返しで、もう7〜80センチほど上げただろうか、という。いくら道路面をかさ上げしても地盤自体が沈下しているので、大潮の時などはこの横丁の店先まで海水が押し寄せるという。「潮が引くと店先に魚がいたりしてね」。聞けばすぐ近所にあるご自宅は3階建で津波で1〜2階がめちゃくちゃになったものの建物はあるから今は3階部分に住んでおられるという。「微妙だよね」。

例えば保険屋さんは今回の震災による家屋被害を半壊・全壊などと区別する。しかしこのご店主のようなケースはどう区別されたのだろう。3階建ての1,2階が使えなければ住まう人にしてみれば全壊だろう。でも暮らせる現状があれば半壊と認定されるのかもしれない。一定のルールが必要なのは十分理解しているつもりだが、こういうのも話を聞くと切ない。「2万人が死んだひとつの大地震ではなく、2万件の死亡事故が同時に起こったと考えなければダメだ」という意味のことをビートたけしが言ったというが、これは本当にそう思う。津波で家が壊れて…と言っても百人百様であることを考えねばならないだろう。

そういうことを考えていてもお腹は空くもので、もうひとつの商店街「気仙沼復興商店街南町紫市場」に移動する。



こちらは2階建てのプレハブが連なっており、お店の数もずっと多い。飲食店も服飾店もあって、ちょっとわくわくする(笑)。しかしお寿司屋さんを探す。ある意味本日のメインイベントなので(笑)。本当はお目当てのお店があったのだが、こちらもやはり火曜日定休だった(最後までこの火曜日定休は付きまとうことになる)。次善の策として「気仙沼あさひ鮨」に入店。あさひ鮨は仙台にも店舗があるのだが本店で食べるのも乙なもの。カウンターで爆食!プラスしてお向かいの菓子舗でお土産を購入がてらかしわ餅を食す。超満腹。午後の道々や運転のことを考えると満腹はあまりよろしくないのだが、すし屋のカウンターでセーブしながら食べるなんて行為は一生できまい。


「復興にぎり」1000円。
お決まりだけで解決するはずもなく
これを序章としてひたすら食いまくった

その2へ続く。
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■顧問■
筆者の友人太郎君のこと。
エンスージアストにしてドラマー。
いろんな意味で筆者の指南役にして
このブログの技術顧問(と勝手に思っている)

■朝練&夜活■
早朝に走りに行くのが朝練。
夜に走りに行くのが夜活(やかつ)。
夜の走行活動の略。
どちらもひとりであてもなく走る。
つまりひたすらクルマとの対話を楽しむ。

■S店長■
筆者のMiTo購入時の担当営業さん。
現在VOLVO仙台泉店の店長。
筆者のクルマ人生を変えた人。
一言で言えばカーガイ。

■EDO■
Eat and Drink Organizationの略。
親友2名と行うツーリング企画の名。
「移動に有料道路は使わない」
「同乗者無しでひとり1台」
「うまいものを食べ、飲む」が掟。

■K店長■
クライスラー・ジープ・ダッジ仙台の店長。
TCT版リリースを機に滑り込みで
MiTo1.4TSportを購入したカーガイ。
カーオーディオ地獄サバイバー。
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