クルマで行きます

クルマが好きなことにかけては人後に落ちない。
東北のABARTH PUNTO EVO乗りが綴る、クルマについてのあれこれ。
さらばシトロエン DS3
| CITROEN DS3 | 23:51 | comments(2) | trackbacks(0) |

エントリー本文を書いているそばから状況が変化していくという、スペクタキュリーな買い替え騒動となった家人のシトロエン DS3。エンジンからのオイル漏れや各種センサーや電装系部品の劣化から買い替えを決意したのは良かったが、じゃあ何に乗り換えるのか?が定まらず、ようやく候補を絞ったら、思いがけず良い条件で新車を提示されて支払い方法の再検討などなど、今思い返せば面白い体験ができた。

長文の連載になってしまったが、経緯はこちらのエントリーをお読みいただきたい。

DS3・迷子のC3

上記エントリーに書いたように、家人が購入することになったのはシトロエン C3の新古車(販売店の自社登録車)になった。理由を再掲すれば、

‘本国内に家人の求める色の組み合わせの在庫新車がない
▲侫薀鵐綱楾颪任眄源困一時的に停まっていて、納車の目処が立たない

ということになる。△砲弔い討蓮▲轡肇蹈┘鷭秬気離ぅ鵐侫テイメントシステムをAndroid Autoの新バージョンに対応させるため、ソフトウェアのアップデートを行っているためとのこと。まさかGoogleから横やりを入れられるとは思わなかった。クルマの購入はタイミングと縁が大事だと思う。シトロエン仙台ショールームにあったあのブランバンキーズの個体は、家人と縁があったのだろう。

C3のことは納車されてから改めて書くことにしよう。本稿の主題はDS3である。

我が家への導入は2010年6月14日。導入時の販売促進モデル「デヴュー・セリ」はカタログモデルで言うところのシックに相当する。以来11万kmを刻んできた。家人は筆者のように休日ごとに遠っ走りをするわけではないので、9年で約11万kmはそれでも立派な数字だと思う。そもそもDS3は筆者が家人に薦めたもの。AUTOCAR JAPANの表紙を飾ったDS3のカッコ良さにシビレテしまったのである(筆者が)。当時純正のLEDデイタイムライトは珍しい存在だった。日本国内法規によって、フロントライト点灯時にそのデイタイムライトは消灯させられる仕様になっていたのは残念だったが、そのフロントマスクは名前の源泉たるオリジナルDSの面影をそこはかとなく残した、佳作だと思う。

家人のDS3は4AT+低出力エンジン仕様であり、その動的性能は必要最低限と言いたくなるものではあった。後年運転させていただく機会があった6MT+高出力版のスポーツシックは、一転して痛快な挙動を実現しており、つまり決して素性の悪いクルマではない。

「必要最低限」ではあるが、家人は自分のDS3を大いに気に入っていた。今回手放すことになったのは

・際限のないエンジンオイル消費
・電装系パーツの劣化からくるマイナートラブルの頻発

のふたつが原因だ。BMW謹製エンジンのオイル漏れはもはや宿痾らしい。実例を複数聞き及んでいる。PSAとの共同開発であるDS3搭載エンジンもまたしかり。これらのトラブルがなければ、DS3は我が家でもっと距離を延ばしただろう。筆者の一番の思い出は東日本大震災の時だ。送電網と流通がずたずたになり、ガソリンスタンドの営業も大きな影響を受けた。そもそもガソリンが入荷しないのだから影響を受けたどころの話ではない。あの時我が家のクルマで唯一ガソリン満タンだったのがDS3だった。その後ガソリンの供給が不安定な状態は1ヶ月以上続き、どれだけ助かったかしれない。

他にもMTアレルギーの家人が筆者と運転を折半するために、家族旅行の足として北海道旅行に行った事もある。秋田・岩手・福島などへは何度も行った。グランドツアラーとして良くできたクルマだった。ありがとう。お世話になりました。
 


我が家の新しいクルマ、シトロエン C3は5月6日に納車予定である。
 

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DS3・迷子のC3
| CITROEN DS3 | 20:04 | comments(12) | trackbacks(0) |

シトロエン DS3から現行C3に乗り換えることを決心した家人。紆余曲折を経てS店長経由で(株)イデアルさんの新古車を確保するに至った。だがっ!その時ぃっっ!!(ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ)。←jojo風

これまでの経緯はこちら。

 

その1・20190212 DS3・5年/5万kmの壁
その2・20190219 DS3・それは果てしない皿回し
その3・20190304 DS3・それは博打です
その4・20194010 DS3・FX問題に決着か「S店長、パンダの見積もりください!」
その5・20190412 DS3・S店長伝家の宝刀

あとはローンの申請が通れば納車を待つだけじゃんねー、などとノンキに惰眠を貪る筆者にS店長から唐突な電話が入った。「ちょっとご相談があるんですが」。出た!「シトロエン仙台のC店長が今回の話を聞きつけてですね、なんとか新車でいけないか?と言うんですよ」。それはそうであろう。先日のシトロエン仙台でのC3試乗後にカタログをいただいたのだが、その際にカタログや価格表を誂えてくださったのが確かC店長だったはず。担当顧客ではないとは言え、販売店店長としては当然のレスポンスである。

いやしかし、それでは支払い可能額を大幅に超えてしまう。するとS店長、懐から伝家の宝刀を引き抜いた(繰り返しますけど比喩です)。「実は今回のお話、シトロエンからの購入サポートが○○万円がありまして。そうなると先日の新古車個体のお値段とほぼ同じ金額になるんですが…」。今回の1件、「実は…」という話がいったい何回出てくるのか!S店長の懐に伝家の宝刀は何本仕込まれているのか!ともあれその伝でいくと月々の支払い額が新古車比1,000円程度の上昇で収まってしまうらしい。「まずは見積り作りますんで、なにとぞご検討を…」。

あわてて家人にこの大事件の顛末を報告する。隊長大変です!「C店長がこれこれこうで…」「うーん。それは…。○○万円値引きしてくれるんなら!って言うしかないよねぇ、あははははは」「それがですね、シトロエンから購入サポートが出て、本当に○○万円値引きしてくれるんだそうです」「なっっっっっっっっっっ!」

その夜届いた見積書を見ると本当に凄い内容だった。これまで人づてに聞くだけだった値引き武勇伝のようだ。ま、当家の場合は武勇伝でもなんでもなく、S店長の伝家の宝刀の波状攻撃にアタマが麻痺してしまっただけの話だが。念のため家族会議。今からやっぱりパンダツインエアはありか?「ないね。もうC3しかない」。新古車と新車、多少ローン返済額がツラくなっても新車か?「回数増やせば破綻しないかなー。ま、なんとかする」。買う人が払うっつってんだからこれ以上何を検討できるだろうか。新車の方にしまーす、とS店長に連絡。豊橋の倉庫で出番を待つブランバンキーズ+ルージュアデン(いざ実車を見てみたら、白ボディに赤アクセントの方が良くなったらしい)の「新車」がアサインされた。本体価格100万円のクルマを買いに行って倍以上の価格のクルマを納車させる営業テクニック。S店長おそるべし
 


家人の所望する仕様はこれ。
本家シトロエンジャポン公式サイトの
コンフィギュレーター
より



ホントはもっとポップな色使いでも
良いと思うんですけどね


で、だ。日を改めていそいそとボルボカー仙台泉へハンコを捺しに行く家人。やじ馬で筆者も付いて行った。S店長がうやうやしく登場。「この度は、まことにありがとうございました」いえいえいえ。「…と申し上げたかったんで・す・が出た!!今度はなによ!!「実は豊橋の新車在庫、仕様が違っておりまして…」。??どゆこと??「屋根が黒かったんです、在庫」。発覚したのはこの日の前夜だったという。出荷仕様コード(正しい用語かどうかわからない)が発注書と異なっていることに気付いたS店長がシトロエンジャポンに確認して明らかになった…。3人で顔を見合わせて「なんか、今回は色々ありますね…」と力なく笑うしかない(笑)。「色々考えたんですけど、さすがに赤い屋根のクルマが欲しいというお客様に黒い屋根ではダメですか?とは言えませんし」言ってますよ!「一応限定車はどうかなーって思ったんですけどね」。なんとJCC+の見積書が出てきた!!ではあるが、家人はとにかくブランバンキーズ+ルージュアデンじゃなきゃヤ!ということなので、この日、実印まで持って行ったがS店長とおしゃべりして帰ってくることになった。あはは。「あはは」と書くしかないではないか!
 


なんだそりゃーという家人(左)と
ひたすらあやまるS店長(右)と
JCC+の見積もり(笑)


C3、今微妙なことになっているらしい。いや、売れているのだ。シトロエンとしては久々のヒットらしい。そのおかげでまず国内にブランバンキーズ+ルージュアデンという仕様の販売個体がほとんど無い。またAndroid Autoの最新バージョンに合わせたC3側のインフォテイメントシステムのバージョンアップが行われるらしく、フランス本国での生産も待ったがかかっており、出荷予定が立たないのだという。なんとも抜き差しならぬタイミングで発注してしまったものだ。聞けばC3だけではない。車名は伏せるが待望のモデルチェンジを果たした某Dセグメントセダンも、制動システム系のバグが発見されたとかで緊急出荷停止に。S店長、その車種をすでに2台販売したそうなのだが、ブツはあるのに納車できず困っている。また最近リリースされたそのブランドでは初のSUV車両となった某車は、安全運転支援システム系にバグが見つかりこれまた緊急出荷停止に。おいおい大丈夫か●●●。売りたい人がいて買いたい人がいるのに納車できない、摩訶不思議な2019年春なのだった。

ということで、ますます迷走を極める本件、書いている筆者もそろそろ飽きてきたので、これにてひとまず締めることにしよう。納車を巡る新シリーズをお楽しみに。


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DS3・S店長伝家の宝刀
| CITROEN DS3 | 21:32 | comments(13) | trackbacks(0) |

DS3を降りることを決意した家人。フィアット パンダツインエアかシトロエン C3か。C3に試乗するも横幅問題(1,750mmは家人には持て余し気味)と支払額がリミッターを超える。もうパンダしかない!S店長、見積りちょーだい!はい出ましたー!おお、これなら払える!

というのが前話のあらすじである。

その1・20190212 DS3・5年/5万kmの壁
その2・20190219 DS3・それは果てしない皿回し
その3・20190304 DS3・それは博打です
その4・20194010 DS3・FX問題に決着か「S店長、パンダの見積もりください!」

見積り対象になったパンダの個体を家人と見に行った。車検切れ個体なので動かすことはできないが、着座環境や内装クオリティまで子細に検分する。基本的に欧州のAセグメントだから、つまりはイタリアの軽自動車である。そのつもりで接すれば気が滅入るような素材でもないし、組付けがでたらめというわけでもない(かと言って精緻でもないが)。むしろそれらを補って余りあるデザインの妙。丸みを帯びた四角形のモチーフ「スクワークル」がひたすら連続するダッシュボードは目に楽しい。左から右へのハンドル遷移によるペダル類のオフセットも甚大ではなかった。たまたまその個体は純正ホイールに組んだスタッドレスタイヤも付属していたので、荷室の底力も検分することができた(外観から想像する以上に積める!)。そして何と言ってもコンパクトなボディと目線の高い着座高による見切りの良さ。これは日々の生活で効いてくるに違いない。加えてツインエアの低速域での元気の良さと合わせれば、パンダツインエアはまさに家人のためのクルマと言えるだろう。

先客との商談を終えて合流してくださったS店長と検討会議。C3じゃダメなんですか?というS店長。横幅がねぇ。あとあんまり(値段が)高いのは…。パンダとC3を天秤にかけて様々な視点で意見交換を続ける。ボルボのショールームで(笑)
 


S店長の懸念はAセグメントイタリア車両の耐久性である。いくら低走行車とは言ってもそこはそれ。そしてデュアロジックという伝統的にちょっとね、な要素もある。加えて今回ターゲットになっているパンダ個体、色褪せがあるのだ。

家人が何を基準に最終判断を下すかと言えば、(支払額のことはさておき)「パッと見た時に嬉しくなるか?」なのだという。仕事帰りにコインパーキングに近づいていって、「あ!あれが自分のクルマだ!なんと!かわいー!」となるクルマを買いたいのだという。ま、その気持ちはアルファロメオ MiToに乗っていた自分にも良くわかる。停めたMiToを振り返って見てしまったことが何度もある。

「ということなら、むしろC3を…」とS店長は言う。「や、実はですね、自社登録新古車というのがありまして…」。月ごとの目標販売台数を達成できなかった場合、販売店が買い取り、取りあえずは新車登録してしまいインポーターには義理を立て、しかる後に値引きして販売するのが自社登録新古車である。もちろん大変お買い得ではあるが、走行10kmなどという立派な「新車」である。「相対値では安いが絶対値としては高い」。するとS店長、懐から伝家の宝刀を引き抜いた(比喩です)。「今自社ローンを組んでいただくと、新車扱いで金利がすごく低いんです」ときた。我が家の主要取引先銀行のマイカーローンは変動金利でも3.4%。そこをイデアルさんはその半分近くになるという。マジか!イデアルさん的には不本意ながら、C3の新古車の弾数は豊富だという(泣)。家人の希望するルージュルビ(ボディ)+ノアールオニキス(ルーフ)の個体もばっちりある。純正インフォテイメントシステムはVer.2でApple CarPlayにも対応している(家人のiPhone4の方が対応してないけど)。いやいやいや、でもさぁ。当初は総額150万円くらいのパンダ中古車を狙っていたわけで。ローンの毎月支払額がぜんぜん変わってしまう。
 


先日試乗した個体。
ルージュルビにブランオパールの組み合わせ


あまりの情報量に脳みそが沸騰してしまった我々夫婦は、いったんお店を辞すことにした。冷静になって考えてみようじゃないか。帰宅の道々、そして帰宅後、深夜まで侃々諤々の議論を繰り広げた結果、最後に家人はこう言った。

C3を買う。横幅は確かに心配だが、パンダツインエアを選ぶ自分には『まぁこれでも仕方ないか』という諦観がある。しかしC3には所有する喜びがある。買って眺めて笑顔になれると思う。長女も独立して教育費がやや楽になった今、支払いもなんとかなるような気がする。横幅問題については、今後劇的に自分の運転スキルが向上するとも思えないが、(4輪位置の知覚訓練である)濡れぞうきんトレーニングをしようじゃあないか

大どんでん返し。横幅1,750mmの現行シトロエン C3新古車の購入が決定した。パンダツインエア君さようなら。善は急げ。S店長にC3の見積りを依頼する。後日届いた見積書は、オプションの取捨選択を詰めればなるほど、なんとか月々返済もできそうな金額になる。はああぁ、我が家にあんなナイスなクルマが来るなんてねぇ。「個体、押えました。あとはローンの申請ですね」というS店長からの連絡も嬉し。

以上、我が家にシトロエン C3が仲間入りすることになった。納車が楽しみである…というところまで書いていたところにさらに新たな展開がっっっ!!!果たして本当にC3は納車されるのか?パンダツインエアがまさかの復活か??感動の最終回(になるはず)を待て。
 

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DS3・FX問題に決着か「S店長、パンダの見積もりください!」
| CITROEN DS3 | 21:07 | comments(13) | trackbacks(0) |

家人の愛車シトロエン DS3が草臥れてきた件の続報である。経緯の詳細は以下のエントリーをお読みいただきたい。

その1・20190212 DS3・5年/5万kmの壁
その2・20190219 DS3・それは果てしない皿回し
その3・20190304 DS3・それは博打です

上記のエントリーたちから1ヶ月も迷っている家人。まぁ迷うのも仕方ない。なぜなら家人のDS3、絶好調なのだ。もちろんエンジンオイルは相変わらず順調に消費されていてオイル量低下のアラートは出るが、そんなのは継ぎ足しゃいいじゃん、である。頻発するアンチポリューションエラーは自然消滅した。というか、盛大に空ぶかしをしたら詰まってた粉塵が吹っ飛んだらしい。電子制御領域がどんどん増えているとはいえ、「とりあえずブン回しておけばOK」というあたりが素晴らしい。

しかしさすがに家人も観念したようだ。家人の2010年モデルのDS3がいろいろと機械的に難点を抱えているのは事実でもあり、主に電装系パーツの劣化・交換のイタチゴッコになるのは目に見えている。11万km近く走ってきた2010年頃製造のDS3/プジョー 207は世界的にこういう状態だと思われる。

迷っている内容を箇条書きにするとこうなる。

・家人にとってクルマは家事道具ではなく嗜好品である
・DS3、引いてはPSA車両のデザインが好きだ
・そうではあるが再びDS3に乗り換えるのも「?」である


PSA車両を選ぶとなれば(株)イデアルさん扱い車両からのピックアップとなる。加えて筆者の観点として、横幅1,700mm代の半ばのDS3を家人は持て余し気味だから、できれば1,600mm代のクルマが良いと進言した。となるとフィアット 500、パンダ、VW up!、ルノー トィンゴくらいしかない(どれも横幅はほぼ1.650mm)。すでに500ツインエアの試乗は済ませ、ツインエアエンジン特有の振動やセミAT・デュアロジックの操作も問題ないことは確認済み。後部座席に人を乗せるであろうことを想定すると、500よりはパンダということになる。

パンダか。パンダねぇ。悪くはないがシトロエン C3も気になると家人は言う。地方都市仙台でも最近はやたらと現行C3を目にするようになった。いや、仙台だけではない。プラッと隣県山形県を走っていても見かけること数回。筆者の予言どおりC3、売れているのである。折り良くDSサロン仙台がオープンした。冷やかしついでに現行C3に試乗してみようじゃあないか。ただでさえ週末でごった返す卸町のイデアルさんへDS3で乗り付け、さっそくDSサロン仙台に入ってみる。

DSサロン仙台 4/5オープン 東北初の専用ショールーム

DS3クロスバック、日本発売は夏か 4/6〜展示開始 ラ・プルミエールを撮影



なんとDS3クロスバックの実車が!


懇切丁寧な解説を聞く家人


お祝いだからかオリジナルDSが!
宮城ナンバーでした


恐らくDS日本法人からの刺客スタッフと思われるジェントルマンから、DS3クロスバックの子細な説明を受ける。良いクルマなのはよーっくわかりました。が、最上位トリムだと400万円あたりらしく(一番売れ筋でも357くらい)、当家はDSの客には成り得ないことがあからさまになってしまった。

そこで我に返ってC3の試乗である。忙しいのに我がまま言ってすみません。
 


筆者は発売のタイミングであおさんとK店長同乗の試乗を敢行している。その結果は下のリンクのとおりだが、あの価格であの内容で、あの見た目とポップな色使いで、売れなきゃおかしいべ、であった。

【試乗記】シトロエン NewC3・これは売れますよ、という特殊な見解

家人の試乗だったから同行した筆者と長男は後部座席に座ってみたのだが、プレミアムを謳ったDS3に比べ音振制御(特に後部座席)やシートの造り自体への落胆がないわけではなかったが、実際に購入する運転手たる家人にとっては致命的な瑕疵ではない。C3が家人に向いているプロダクトなのはよくわかったが、横幅持て余し問題は解決しないし、(ローンを組むにしても)現行C3は高価であると結論づけた。結局家人はパンダを購入することを決心し、S店長に見積りをお願いした。見積りの内容も納得いくものだった。

さて本件、パンダツインエア購入で落着するかに思えたが、大どんでん返しが待っていた。待て次回。
 

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DS3・それは博打です
| CITROEN DS3 | 07:30 | comments(13) | trackbacks(0) |

もうタイトルだけで予想が付いた読者もおられると思うが、家人のシトロエン DS3(デビュー・セリ=シック相当)の乗り換えか延命か問題の続報である。
 


DS3・5年/5万kmの壁
DS3・それは果てしない皿回し

久しぶりにお顔も見たかったのでボルボカー・仙台泉に赴きS店長に本件を相談してきた。経緯と現状を説明し、それを聞いてS店長開口一番「博打ですね」。イデアルさんから出てきた見積り13万円の内訳はオイルポンプとソレノイドの交換がメインで、言わば対処療法である。発端エントリーに詳しく書いたが、アンチポこと「アンチポリューションシステムエラー」や4速自動変速機AL4の不穏な挙動、何となく元気の無いエンジンなどなど、本気で全部修理するなら「ざるで水を掬うが如き」の費用投入となるだろう。割り切って対処療法+車検でおおよそ50万円というところか。

だがその金額では「きぃきぃ」と異音を発する不穏な足周りには着手できまい。さらに言えば今回の見積りで指摘された箇所を交換したって、2年持つかどうかはわからない。善かれと思って着手した予防交換が呼び水になって、更なる不調が発生する可能性もある。いやもちろん何も起こらず2年、3年と健やかに過ごせる可能性もゼロではない。こういう思考を全部まとめてS店長の「博打ですね」発言が出るわけだ。

少し俯瞰してみればわかるが、これも考え方・視点の持ち方ひとつだ。大好きなDS3が調子悪い。だからと言って手放すなんて考えられない!!この際テッテテキに不調の原因を潰す!!という考え方も立派なヘンタイの花道ではある。供給終了しちゃってこの世にないパーツだってワンオフ自作で必ず修理しますよ、というショップ/ファクトリーだってあるわけだし(実際には知りあえていないけど)。「100万つっこんでまだ調子悪いって言いながら嬉々として乗ってるんだよ、バカだねー」はヘンタイへの最上級の賛辞である。

家人とブラウザを覗き込みながら、パンダイージーツインエア乗り出し100万円の物件を探す。「やっぱりDS3治そう!とパンダもいいよね…の間で揺れてる」とは本人の弁。気持ちはわかる。だが明日、あるいは明後日、イグニションコイルがまた1本死亡なんてことになれば、家人はS店長へ速電話するだろう。「卸町にあるパンダ、押さえてちょー」。イグニションコイルかどうかはさて置き、その程度のマイナートラブルは今後1年で確実に発生する。フロントもリアもブレーキパッドやディスクもそろそろ寿命だろう。フィアットのA/Bセグメント車両が、PSAのBセグ車両よりも耐久性に優れるなんてことがあるだろうか。おそらくあるまい。しかし10万円未満のトラブルや消耗品交換でうんざりするなら、乗り換えてしまう方が精神的によほどすっきりするだろう。

ま、決めるのは家人ですが。

DS3・それは果てしない皿回し
| CITROEN DS3 | 22:55 | comments(9) | trackbacks(0) |

久しぶりに多くのコメントをいただいた家人のFX問題。もちろんあれ以降も検討は続いている。
 
DS3・5年5万kmの壁
 
知見も経験も豊かな諸先輩方より多くのアドバイスをいただいた。ありがたいことである。だが結局のところ導入条件は変わっておらず、従って具体案の絞り込みも進んでいない。改めてその導入条件を記す。

1.欧州車であること
2.オートマ(セミオートマ)であること
3.中古車であること
できうれば車幅1,700mm未満であること


検討中、重要な前提条件が家人から提示された。家人にとって自動車運転は家事労働ではなく、趣味であり気分を上げることなのだという。うえーいだから効率や合理性は重要ではないのだそうだ。先のエントリーに国産車にも見るべきクルマはあるとか、条件さえ良ければ新車の方が…というコメントもいただいた。さらには怪しいタレコミメールまで頂戴したのだが、趣味のツール選びとなると本人の好みや意志以外に決断を下せる要因がない。

そこで改めて家人にカウンセリングを実施してみた。

★PSA車が好き!
プジョー・シトロエンのデザインが好きだ。

★新車は想定しない
自身の財務状況から300万円レベルの現金は動かせないし、ローンも返済がしんどい。乗り出し100万円程度の中古車がせいぜい。

中古車限定でA/Bセグメントのクルマを買うならば、確かに乗り出し100万円以下じゃないとお得感がない。では100万円で買える中古PSA車両とはどういうものがあるのか。インターネットで検索してみれば数百台ほどリストアップされるが、さすがにエグザンティアとか306レベルの、設計が80年代の個体は除外する。別の意味でフランス車の神髄を味わうことになりそうだしな。するとおおよそ00年代以降のモデルへ絞り込めるものの、それら個体には明確な傾向がある。つまり以下の仕様である。

・エンジンはBMWと共同開発した1.6リッター直4
・トランスミッションはAL4(かETG5)

考えてみてもほしい。家人がDS3から乗り換えを考えるきっかけになったトラブルの数々は、まさにこのエンジンとトランスミッション回りに集中しているのだ。次々に劣化する様々なシールのせいでどこからともなく消費されていくオイル。ソレノイドやセンサー類の低品質由来の度重なる不調。構造的に劣化が早いAL4。あお師匠のように常に先手先手でメインテナンスを施していけば、実はこれらトラブルと無縁で一生を過ごせる人もいるかもしれない(そもそも師匠は買わないだろうけど)。しかし家人はそうではない。「100万円で買える中古PSA車両」を買うということは、トラブルという名の皿を何枚も回し続ける「皿回し芸」のようなものなのだ

ということを家人に宣告した。

視点を変えてみよう。どうせDS3から乗り出し100万円のPSA車両に乗り換えるとしても、上記のようなトラブルを常に監視しながら乗っても2-3年だろう(車検は通してもあと1回)。だとすれば、腰を据えて10万km以上走っている現愛車のDS3を、修理して2-3年乗り続けるというのも、ほとんど同じ金額でできる対応である。

オイル漏れのある部分を徹底的にシールする。それを補助するプラスティック製のカバー(熱に弱く変形してしまい、シールの役目を果たせなくなる)を新品に交換する。豊富な症例を元に、ダメになりそうなソレノイドやセンサー類は予備交換してしまう。交換できるAL4パーツは新品に換える。なんなら褪せ切ってしまったルーフの塗装もやりなおす。それでも足周りはどうにもならないが、車検と合わせて50万円くらいでどうにかなるんじゃなかろうか。

車両感覚把握が若干アヤシイ家人には全幅1,600mm台の小さいクルマの方がより良い。試乗をしてみて500/パンダの両ツインエア搭載車は素晴らしいこともよくわかった。しかし家人はそもそもDS3に惚れ抜いているのだ。50万円でDS3に2年乗れるなら、実はそのことになんの不満もない、と家人は言う。そう言われてしまうと、300万円で現行DS3や現行C3と唱えても単なる夢物語だし、車両本体89万円の207、先代C3が家人のDS3よりも魅力的かというと「?」である。

かつてMiToで筆者が実行できなかった「オーバーホール」。家人がDS3で達成するのかもしれない。今乗っているDS3を50万円で2年延命。本人が満足するなら、これもひとつの解である。が、最適解かどうかは判じかねる。K店長、S店長に相談してみるか。
 

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DS3・5年/5万kmの壁
| CITROEN DS3 | 20:13 | comments(14) | trackbacks(0) |

家人のシトロエン DS3が微妙なことになってきた。エンジンとトランスミッションが病気がちである。ってそれ、けっこう致命的なのでは…??

家人のDS3の不調は以下のとおりである。

・アンチポリューションシステムのエラー頻発
・エンジンの不調。なんとなく元気がない
・トランスミッションが1-2速のシフトアップ時にゴッという抵抗がある
・左リアサスペンションから動作時に異音発生


これまでは散発していたこれらのトラブルが、10万kmを超えたとたんにまとめてやってくるようになった…という印象だ。特に搭載しているオートマ、AL4は故障の巣窟として宇宙にその名を轟かせている。昨年はプラグが1本突然死するなど、筆者に比べて耐性の低い家人は、出先で立ち往生が一番怖いのである。加えて2019年5月は4度目の車検。

つまり、まぁ、有り体に言って、乗り換え時である。

ここ1週間くらい、じゃあ乗り換えるなら何に?と盛り上がってきた(薄情)。家人の乗り換え車種の要件はシンプルに以下のみっつである。

1.欧州車であること
国産車に欲しいクルマが無い。かと言ってアメ車とかアジアのクルマでもない。

2.MT不可。オートマかセミオートマ限定
限定免許なのではなく、本人が「もうマニュアルは運転できない」と思い込んでいる

3.中古車
新車という可能性を全否定はしないが、ローンを組むとしても今から300万円とかはキツイ

これらに加え筆者は「横幅1,600mm台であること」を加えた。条件1-3だけだとある意味茫洋、もしくは抽象的で絞り切れるものではない。が、横幅1,700mm未満、つまり5ナンバー枠となると、途端に選択肢が減ると思いませんか?みなさん。

家人は空間把握能力があやふやなところがある。「地図の読めない女」と言って、一般的に女性は空間での位置把握が苦手であると言われる。家人の場合、DS3運転時の空間把握に苦労している理由の何割かは、DS3の横幅が広いことに起因していると筆者は睨んでいる。特に左側面の把握はやりにくいらしく、走行時の車線内の自車位置決めなどは安定していない。以前駐車場内での切り返しで左鼻先を壁面にこするという事案もあった。

愛だけでは乗り越えられない壁もある、ということだ。

そこで横幅1,600mm台のクルマということになる。具体的に、まず家人本人はプジョー 206(W1,670)に強烈に憧れていたという事実がある。当のDS3購入時、フィアット プント(2代目・鉄仮面 W1,660)からの乗り換えには赤い206がいいと思っていたという。だがその時我が家にはすでにロッソに輝くアルファロメオ MiToが在籍していた。「家に赤いクルマが2台じゃ…」と、諦めたらしい。

前提として中古車上等だから今度こそ206か?と思う家人ではあったが、考えてみてもほしい。すでに2世代前のクルマである。熱烈な愛好家のみなさんに言っちゃあ悪いが、2019年にDS3から乗り換えるクルマではない(RC物件なら別。しかし前述のとおり家人はMTアレルギー)。K店長も言下に「…206はヤメましょ…」とにべも無い。かと言って同門207(W1,750)は基本的にDS3と同じクルマだし208(W1,740)でも横幅問題を解決してはくれない。もっとも順当な乗り換えプランの最右翼、現行シトロエン C3(W1,750)も同様である。

たまたま直前にチェロキー騒動があったばかりで、筆者は乗り出し30万円とか50万円の草臥れた中古車を2年限定で乗る継いでいく…というプランにお熱だった(笑)。そこで初代パンダ(W1,495)なども検討してみたものの、さすがに初代は…と家人がビビってしまいボツ。しかし今から300万円とかの金額をローンで…というのもキツイと言えばキツイ。となると浮上してくるのは500(W1,625)、あるいはパンダ(W1,645)の両フィアット現行車であろうか…。

ここまでが家庭内検討委員会での検討内容である。パンダでも500でも、現物を家人が見てみないことには始まらない。あわよくば試乗させてもらいたい。連休中でごった返す(株)イデアルさん卸町に夫婦で突撃。まずはDS3の病状確認をお願いする。診断と見積の結果は以下のとおりだった。

P15A0 油圧調整不良
P15A6 油圧調整不良
P0011 INカムフェーズシフタ不具合

●オイルポンプ交換 技術料 21,600円
V764737680 ENGINE OIL PUMP 39,800円
LBETNFD INEO FIRST OW30 10,350円(@2,300円*4.5)
9818914980 OIL FILTER 1,600円
0000031338 DRN PULG GASKET 100円

●IN VVTソレノイド交換 技術料 6,000円
1628924280 SOLENOID VALVE 13,300円

●AL4、1-2速シフトアップ時のゴッという衝撃 エラー入力無し
ATF交換 技術料 12,000円
00009730AE OIL DRUM 1L ATF 4HP20/AL4 18,000円(@1,800円*10リットル)

計 122,750円
消費税 9,820円
見積額合計 132,570円
 


この画像の右隣では絶賛建築工事中。
なんとDS仙台ができるのだ!祝!!


ピットに入庫中に、忙しいK店長を捕まえてかくかくしかじか。K店長の奥様グルマの207もまったく同じ症状だという。その対処方法や究明したそれらの原因など教えていただく。詳細は書かないが、大ざっぱに言えば起こるべきことが起こっている、と言えよう(泣)。で、乗り換えるとしても横幅が1,600mm台のクルマが良いんだけど、何かないスか?「そんなの500しかないじゃないですか」。唯一心配なのがデュアロジック(フィアット車のセミオートマ)。試乗できます?「あ、良いですよ、すぐ用意します!」ということで時ならぬフィアット 500ツインエアの試乗が叶った。
 


助手席はK店長


デュアロジックの入念なレクチャーを受けてから出発。筆者は敢えて後部座席に座ってみた。うーん、狭いし頭がつっかえるね。大人だと30分がいいとこ。しかしリアシートでも剛性感が高いことがわかる。家人はツインエアの「ドコドコ」振動と騒音に驚いていたが、「これはこういうエンジンなんです」というK店長のロジカルな説明と、筆者の「この振動がいいんじゃない!」のハーモニーにすっかり洗脳され、「これ、いい!」と。しめしめ。実際後部座席に座っている限りでは、AUTOモード時1-2速シフトアップ時の空走感はかなり影を潜めたと感じた。筆者が運転すればまったく問題ないだろう。車両感覚もこのサイズならより掴みやすいはず。後部座席の件以外は申し分なしだ。

同じプラットフォームとエンジンで、同門のパンダという選択肢もある。いずれ老齢の親を病院に送り迎えするかもしれない現況を鑑みれば、500よりもむしろパンダである。中古車売り場に並ぶパンダに着席した家人は「内装の組付けが思った以上にちゃんとしてるし、デザインもかわいい」とパンダも射程圏内に入ったようだ。しかしK店長は中古車としてパンダを買うことに対しては乗り気ではない。要約すると「パンダくらいの価格のクルマは中古で買ううま味が少ない」ということだ。A/Bセグメントのクルマなら、がんばって新車を買う方が結果的にリスクヘッジにもなる理論。自動車の寿命は10年/10万km、これは実感として間違いではないと思う。となると5万km走った中古車は、人間で言えば40歳くらい。つまり体力も落ちてくるし病気のリスクも高まってきますよ、と。新車か中古か、5年/5万kmの壁と言えよう。

筆者はこのK店長のトークは、動画で撮るか文字起こしをして新人セールスマンの教材にしたら良いと思った。なるほど、一理も二理もある話ではある。しかしだからといって50万円の予算が突然250万円に増額とはならないわけで。ま、家人が乗り換えにいくらの予算を考えているのかわからないのだが(笑)。

帰宅途中のDS3の車内で検討委員会の第2回会合が急きょ招集されたが、そんなすぐに結論は出ない。

・やはりコンパクトな車体のクルマが良いようだ
・新車を買う=ローンを組めるのは元気で働いている今しかない
・DS3に特段の不満はない


一番安上がりなプランは、灯台下暗し、DS3を13万円で修理して何事もなく今後も乗ることだ。少なくとも5月の車検まではそれで行けるだろう。だが車検とその周辺の費用に今回の13万円を乗せれば、支払いは30万円を超えることは間違いない。それを家人がどう考えるか、である。

家庭内検討委員兼ヤジウマたる筆者は、パンダツインエアが来たら嬉しい。本音はパンダ4X4(5MT)だが、残念ながらそれはまずあり得ない。それだけが残念だ。

DS3・冬のスタッドレスタイヤまつり2018・その4
| CITROEN DS3 | 18:54 | comments(4) | trackbacks(0) |

家人のシトロエン DS3に履かせたスタッドレスタイヤについて報告したい。経緯は以下を参照。

冬のスタッドレスタイヤまつり2018・その1/その2/その3

今回の履き替えのキモは16インチから15インチへのインチダウンである。加えてコンチネンタルというプレミアム(笑)なブランドの導入だ。このふたつを詳述したい。

(再掲)
ホイール MAK ヴィンチ
タイヤ コンチネンタル コンチバイキングコンタクト6(185/65/R15)

2018年12月16日に交換
 






インチダウンしてどうだった?
筆者の自動車人生を振り返っても、「もっと乗り心地をよくしたい」などの意図的なインチダウンは経験がない。ひたすら見た目重視で1インチでも大きくしたいと足掻いてきた人生だった(大げさ)。だが今はもう少し意識を高く持てるようになってきた。本当か?まぁそれはともかく、「バネ下重量の軽減による可動部品やシャシーそのものへの負担減」が、どのように表出するのか興味津々であった。

まず違いはあるのか?と問われれば「ある」と答える。いやむしろ「こんなに違うのか…!」レベルで違う。そもそもDS3のBセグメントにしてはしっとりした乗り味は、1.6リットルNAエンジンと16インチに格上げされた足周りのチューニングに起因しているはず。「必要最低限の加速性能」と「持て余す一歩手前の重い足」のハーモニーなわけだ(過給エンジンを搭載するスポーツ・シックはまた別ですけどね)。プレミアムな匂いの内装とそれらが合わさった結果、DS3のベーシックグレード「シック」は「品の良いBセグ」のような立ち位置にいた。それを15インチにして足周りの負担だけを軽減したわけだから、「しっとりした乗り味」がやや乾いた感じになるのは必定である。わざと目地段差や舗装剥がれ、アンジュレーションなどを体験してみたが、入力による突き上げエネルギーを小さく感じるし、足周りの上下運動の収束も速い。中長周期の舗装の波打ちのような場面ではなるほどふわふわした挙動を感じないわけでもないが、別段それが怖くてスピードを出せないという程ではない。また旋回動作もややクイックに感じる。鼻の入り初めが速い。「あ、回し過ぎ…?」とハンドルを回す腕が途中で止まる(あるいは躊躇する)ような場面を数回経験した。もっとも筆者がプン太郎とDS3の挙動差を体感して、修正するまでのわずかな距離で感じるだけだが。

DS3のベースになったのは同門のシトロエン C3であり、現行型にまで引き継がれたプラットフォームは共通である。C3基準車のタイヤ/ホイールは15インチなのだから、むしろ16へインチアップしていたDS3純正アロイホイールが重荷だったことは想像できる。スプリングやダンパーのチューニングは16インチに合わせられるとしても、それを最終的に受け止めるシャシーのキャパシティはそもそも15インチがせいぜいだったのかと気付いてしまう。が、16インチでもまとまっていたのだから、15インチと16インチの違いは「オーナーの好み」で片づけても良いだろう。

コンチネンタルはどうだった?
少なくともタイヤに瑕疵は見つけられない。初めからバイアスがかかっていることは承知の上だが、コンチ、いいわー。ミシュランを履かせていて「あー、あと少しだけサイドウォールが柔軟に動いてくれればなぁ」と思う場面がないわけではないが、まさに「サイドウォールが少しだけ優しいミシュラン」という印象。筆者としてはこれはかなり上位の褒め言葉である。タイヤに対するボキャブラリがとても少ない筆者ではある。

重ねて書くが、別に峠道や高速道路でしごいてみたわけではなく、あくまで県道・国道を法定速度で試してみた結果ではあるが、コンフォータブルでありそれ相応の負荷にも充分耐えられそうだ。ただしスタッドレスタイヤだからグリップ能力を売りにしてはいない。肝心の雪上性能も筆者レベルでは問題なかった。30km/hからのパニックブレーキも、ESPが手を出してくる前にまずはタイヤ(とBペダル操作)で対処できる。湿度の高い積雪路での制動性能は必要充分と断言する。

つまり今回のインチダウンは「大勝利」と言える。オーナーである家人も大満足である。足周り/シャシーへの負担軽減という意味でも良いことだろう。何よりも見た目が思ったよりショボくない。元々のエクステリアデザインの、特にホイールアーチの造形が15インチを念頭に置いて切られているようにすら思える。それくらい見た目のフィット感もある。
 




これらの体感上の感想はその気でDS3を運転したあと、ジワジワと身体の中に湧いてきた。60km/h程度までの穏やかな乗り心地や操作性を思い出すにつけ、理想の軽自動車の乗り心地とはこれではないか?と思えてくる。日本の新車販売の4割を締めるという軽自動車がDS3のような乗り心地になったら、もう少しみんな自動車の運転というものを自分事として考えられるのではないか。

さらに考えてしまう。輸入車のシェアは一進一退。買う方はどうしたって「どうせ輸入車を買うなら立派なの/速そうなの/カッコいいの」が良い(筆者だってそうだ)。実際の売り上げを数字で見れば、各インポーターが素のグレードを日本に導入することをリスクと感じても不思議ではない。しかし実際に1インチの変化をこうやって体感すると、「全部乗せコスメチューンモデル」以外の選択肢もあってもいいのにと思う。

しかしそんな考えや乗り方はノスタルジーになってしまうかもしれない。EVや自動運転という新興宗教の影響からか、欧州車メーカー内部も変化してきている。アウディはもともと「技術による革新」の御旗の下に、電制デバイスをこれでもかと載せてきて、しかもそれらデバイスが多ければ多いほど乗り味がまとまるようにしてくる(らしい)。アウディから経営陣や技術陣が移籍した後のポルシェ 911(991)もやはりカレラよりもカレラSだしカレラ4よりもカレラ4Sと、電制デバイスの数が多いモデルほど高負荷領域のまとまりは良い(らしい)。その挙動だって997を経て996以前までの挙動とは別物になっているらしいけれど。こうなってくると「輸入車は素の、いちばん貧乏臭いモデルが当りだよね」はPSAでもフィアットでも早晩通用しなくなってくるかもしれない。

しかくあくまで日常領域でなら、インチダウンはユーザーが自己責任で楽しめる乗り味チューニングとしてまだまだ有効だと思う。なにより財布への負担減である。ご自身のクルマがGTIとかGTAとか、そういう役付きのモデルでなく「上質な平凡」を楽しむクルマなら、インチダウンと上質のタイヤという組み合わせはかなりオススメである。

以上、まつりレポートはこれにて終了。

DS3・冬のスタッドレスタイヤまつり2018・その3
| CITROEN DS3 | 22:24 | comments(8) | trackbacks(0) |

5年オチのスタッドレスタイヤと16年オチのホイールに寿命です宣告された家人の、スタッドレスタイヤ+ホイールセット購入についての顛末をお伝えするシリーズ。
 


これまでの経緯
DS3・冬のスタッドレスタイヤまつり2018・その1その2

最近世話になったばかり、かつ株急上昇中のクローバーガレージさんに提案と見積りを頼んでみたところ、現状と同じ16インチのままだと大幅に予算(税込12万円)オーバーだった。しかし提案としてインチダウン、即ち15インチなら予算内ですけどーという提案がっ!

(再掲)
ホイール MAK ヴィンチ
タイヤ コンチネンタル コンチバイキングコンタクト6(185/65/R15)
116,000円

「全般的に乗り心地はよいですが少しフワフワする印象」という注釈付き。

某通販サイトなら16インチ/10万円を切るプランすらある。この難しい局面で家人の選択は15インチだった。まさかのインチダウン。うーん、そう来ますか。つらつらと家人と意見交換をしてみた。そもそもDS3の元になったシトロエン C3基準車は15インチだったはず。なので致命的に良くないことは起こらないと思われる。同時にヤジウマたる筆者としてはバネ下重量軽減による影響がどんなものか、とても興味がある(これまでの人生で、意図的なインチダウンは未経験)。唯一引っかかるのは「それならこないだ15インチのENKEIホイール売らなきゃ良かったじゃん!」という思いなのだが、あの段階で今回の事態を見越すことはできなかった。

初めて15インチタイヤを履くことになるDS3の乗り心地の変化や如何に。装着後、改めてレポートする。

つづく

 

JUGEMテーマ:CITROEN

 

DS3・冬のスタッドレスタイヤまつり2018・その2
| CITROEN DS3 | 20:10 | comments(10) | trackbacks(0) |


冬を迎えいつもより早くスタッドレスタイヤに履き替えた家人。極端な圧抜けが1本あったのでガススタンドで空気充填を頼んだら、タイヤ・ホイールとも寿命宣告されてしまった!仕方なく愛車シトロエン DS3用のスタッドレスタイヤ+ホイール4本セットを新規購入することにしたのはいいが、さてどこで何を買う?自分のクルマのことじゃないので筆者はヤジウマ気分である。

これまでの経緯
DS3・冬のスタッドレスタイヤまつり2018・その1

良い機会なので、シトロエン DS3(ABA-A5C5F01型)のタイヤサイズを明らかにしておこう。

タイヤ:195/55/R16
ホイール:6j*16 ET22 PCD値108mm 4穴


ひとまずネット販売サイトをいくつか見て相場感を実感してみようじゃあないか。ふむふむ。安さを追求すると9万円台がある。もちろんタイヤとホイールのセットで、だ。安いのも高いのも、この世界奥が深い。プン太郎の冬タイヤに訳のわからない安ホイールを用いている筆者が偉そうなことは言えないが、命に関わるパーツだから「安物買いの銭失い」なことはしない方が良いとは思う。だが当家は石油産出国の王家の一員でもなければIT長者でもない。実際に購入するとなったらセットで10万円台半ばまでの話だ。筆者も(ヤジウマ根性で)調べてみようと思い立ち、予算上限はいくらか訊いてみると「12万円(税込)」だという。微妙。んでも気持ちはわかる。

ハタと思い当たった。先日筆者のタイヤやホイールを買い取ってくれたクローバーガレージに頼んでみるのはどうだろう。クローバーガレージSさんのタイヤ業界知識と、作業実績に裏打ちされているであろう選択眼は信頼できるのではないか。先日筆者の不要になったホイール類をSさんに買い取ってもらったのだが、その際に聞いたヨモヤマ話の中でもっとも印象深かったのは、「有名ブランド製品でももはや信用ならぬ」ということだ。そんな汚れた世界で良い(そして安い)タイヤを選択する難事業は、知識の浅い筆者及び家人の手に余る。そう思いつくとワクワクが止まらない!家人と相談の上Sさんを頼ってみることにした。「真っすぐ走って品質と価格のバランスが取れているタイヤとホイール」を見繕ってくださいっ!予算は税込み12万円ですっっっ!!

メールで虫の良いお願いをしてみた結果は以下のとおりだった。

ホイール MAK ヴィンチ
タイヤ ピレリ アイスアシンメトリコ(2017年製造)
158,000円
 


日本総輸入代理店
株式会社阿部商会の
ウェブサイトより


うーむ。いや、Sさんも「予算オーバーですけど」と断った上での話。同時に「速度を上げなければ15インチという選択も」ということで提案されたのが下記。

ホイール MAK ヴィンチ
タイヤ コンチネンタル コンチバイキングコンタクト6(185/65/R15)
116,000円

「全般的に乗り心地はよいですが少しフワフワする印象」という注釈付き。

ちなみに某タイヤ屋さんの通販サイトでは(先日筆者も購入した)ダンロップ ウィンターマックス01と某ホイールの組み合わせ、もちろん16インチの製品で97,400円である(っつーかもっと安い組み合わせもある)。さぁ読者のみなさんならどうするだろうか。

つづく

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+ 「クルマで行きます」用語集
■プン太郎■
筆者の愛車ABARTH PUNTO EVOのこと。
ブログ本文に「プントエヴォ」と
フルネームで書くと煩わしいので命名。

■R、K■
R=国道(Route **)
K=県道(Kendo **)
のこと

■S店長■
筆者のMiTo購入時の担当営業さん。
現在VOLVO仙台泉店の店長。
筆者のクルマ人生を変えた人。
一言で言えばカーガイ。

■K店長■
クライスラー・ジープ・ダッジ仙台の店長。
TCT版リリースを機に滑り込みで
MiTo1.4TSportを購入したカーガイ。
カーオーディオ地獄サバイバー。

■顧問■
筆者の友人太郎君のこと。
エンスージアストにしてドラマー。
いろんな意味で筆者の指南役にして
このブログの技術顧問(と勝手に思っている)

■朝練&夜活■
早朝に走りに行くのが朝練。
夜に走りに行くのが夜活(やかつ)。
夜の走行活動の略。
どちらもひとりであてもなく走る。
つまりひたすらクルマとの対話を楽しむ。

■EDO■
Eat and Drink Organizationの略。
親友2名と行うツーリング企画の名。
「移動に有料道路は使わない」
「同乗者無しでひとり1台」
「うまいものを食べ、飲む」が掟。
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